NVIDIA Newsroom アメリカ
概要
NVIDIAが、AIインフラの需要増に対応するため、主要サプライチェーンパートナーとの製造能力拡張計画を発表した。基板能力の2.5倍増、高度パッケージング能力の300%以上の向上、光エンジン能力の最大30倍増など、広範な増強を計画している。これにより、加速コンピューティングおよびフルスタックAIファクトリープラットフォームの供給制約を解消し、グローバルな供給網の弾力性と冗長性を強化する。
詳細
主要成果
NVIDIAは、加速コンピューティングおよびAIファクトリープラットフォームの需要増に応えるため、基板、高度パッケージング、テスト、光エンジンの各工程において製造能力を大幅に拡大する。具体的には、基板能力を今後3年間で2.5倍に引き上げ、高度パッケージング能力を2028年末までに300%以上増加させる計画である。また、光エンジンの製造能力については、2027年半ばまでに15倍に拡大し、さらに2028年末までにそこから倍増させることを目標としている。
技術・詳細
各工程におけるパートナー企業との具体的な連携内容は以下の通りである。
- 基板(Substrate):IBIDEN(日本)の小野工場において、能力を現状の3倍に引き上げる計画であり、2028年第1四半期から能力増強が開始される。Samsung Electro-Mechanics(韓国)は既存設備に加え、世宗および釜山の工場を新設・アップグレードし、2028年までに同社の年間パッケージ基板生産能力の相当部分をNVIDIA向けに割り当てる。Unimicron Technology Corporation(台湾)のKF基板製造拡張は、2027年第2四半期に能力追加が始まり、2028年半ばにフル稼働する見込みである。
- 高度パッケージング:Amkor Technology(韓国)において、2028年末までにインターポーザ・ウェハーの能力を300%以上増加させる。
- 半導体テスト:2026年から2027年にかけてテスト能力を倍増させる。KYEC(台湾)に対し11億ドルの能力予約前払金を拠出し、米国に新施設を建設して2027年4月に量産を開始する。また、シンガポールでも2027年2月に量産開始を予定している。
- 光エンジン(Optical Engines):SPIL(台湾)において、共パッケージ光(Co-Packaged Optics)用光エンジンの能力を2027年半ばまでに15倍に拡大し、2028年末までにさらに倍増させる。
背景・業界の文脈
ジェンスン・ファンCEOは、現在「人類史上最大のインフラ構築」の最中にあり、需要が極めて高い一方で、製造能力が制約となっていると指摘している。AIスーパーコンピューティングシステムが牽引する新しい産業革命に対応するためには、世界最高水準の製造業パートナーとの連携によるスケールアップが不可欠な状況にある。
今後の展望
NVIDIAは、これらの投資と能力拡張を通じて、次世代プラットフォームの生産量を増大させ、グローバルなサプライチェーンの冗長性を高める。特に米国、台湾、韓国、シンガポール、日本にまたがる製造拠点の整備により、AIインフラの構築加速と供給の安定化を目指している。
毎週の技術動向レポートを無料でお届け
各分野の分析レポートを読む価値があるかどうか一目で判断できるインフォグラフィックをメールで受け取れます。
📢 メールマガジンに無料登録(週刊・技術動向レポート)
ご登録いただくと、Troy-Technical から週刊で技術動向レポート(メールマガジン)をお届けします。
- 取得したメールアドレス・選択分野は配信目的にのみ使用します。
- 第三者へ提供することはありません。
- 配信はいつでも解除できます(各メール下部のリンクから)。
詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
登録は1分・いつでも解除できます



