CoPoSによるパッケージング工程の刷新
AIチップの大型化とHBM(高帯域幅メモリ)の統合規模拡大に伴い、従来のCoWoSなどのウェハレベルパッケージングでは面積利用率に限界が生じている。これに対する解決策として、処理キャリアを円形ウェハから矩形パネルに変更する「CoPoS(Chip-on-Panel-on-Substrate)」への移行が注目されている。InfomarketのCEOであるYong-woon Kang氏の分析(10月22日発表)によると、TSMCがこの方向での研究開発を進めており、サムスン電気も関連技術を探索しているとされている。
CoPoSの製造ワークフローと技術的詳細
CoPoSでは、有機再配線層(RDL)をインターポーザ構造として採用する。具体的な工程は以下の通りである。
- 一時的なガラスキャリア上に微細回路(RDL)を形成する。この際、RDLの線幅は約2ミクロンと極めて細く、従来のパッケージ基板の10ミクロン以上に比べて大幅に微細化されている。
- 形成されたRDL上に、GPUチップ(約26×33mm)とHBMスタック(約11×12mm)を並べて実装する。
- モールディング化合物でチップとRDLを封止し、機械的強度を確保した後、ガラスキャリアを剥離させる。
- パネルを個別のパッケージユニットにダイシングし、最終的に有機パッケージ基材に接続する。
ここで重要な点は、現在のCoPoSソリューションにおけるガラスはあくまで「一時的なキャリア」であり、最終的なRDLインターポーザは依然として有機材料構造であることだ。ガラスを恒久的な基材やインターポーザとして利用するのは、今後の発展段階における別の技術ルートとされる。
パネル化がもたらす設備需要の変化
処理キャリアがウェハからパネルに変わることで、扱う面積が劇的に拡大する。パネルサイズは310×310mmから515×510mmへと拡大しており、後者は300mmウェハの3.5倍以上の面積を持つ。これにより、矩形パッケージ配置時の端部での面積損失を削減できる。この大型化に伴い、以下の3種類の装置に新たな需要が生まれている。
- 40mm級TC(熱圧着)ボンダー:マイクロバンプピッチ25〜40ミクロン、実装精度±1〜2ミクロンという高精度なチップ実装を実現する。
- MSVP(Micro SAW & VISION PLACEMENT)システム:ダイシング、洗浄、検査、配置を統合したシステム。CoPoSで形成される69〜90mm角のパッケージユニットを精密に処理する。
- 120mm級TCボンダー:ダイシング後のパッケージユニットを基板に接続するために使用される。
今後の展望
CoPoSへの移行は、単なる工程の変更に留まらず、装置および材料セクターに広範な機会をもたらす。将来的には、ガラスコア基板やガラスインターポーザの開発が進むことで、関連設備への需要がさらなる成長局面を迎えると予想されている。
元記事: https://eu.36kr.com/en/p/4042012488962946
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