iPS細胞由来心筋細胞シート|世界初の移植を受けた患者の経過と退院時期

nippon.com (時事通信) 日本
概要
iPS細胞から作製された心筋細胞シートを世界で初めて移植された女性が、大阪の病院を今週木曜日に退院する。2022年に急性心筋梗塞を発症し、薬物治療後も心機能が低下していた50代の患者に対し、9月29日に3枚の細胞シートを移植した。重大な合併症はなく、歩行可能なレベルまで回復しており、再生医療製品としての実用化に向けた重要な事例となる。
詳細

主要成果

iPS細胞(人工多能性幹細胞)から誘導された心筋細胞シートを用いた世界初の移植手術が行われ、術後の経過が良好であることが確認された。移植を受けた50代の女性患者は、大阪市内の病院にて今週木曜日に退院する予定である。患者本人は記者会見において、「手術から1週間後には深く呼吸ができるようになり、生きている心地がし、快適に感じている」と述べている。

技術・詳細

今回の手術は、iPS細胞由来の再生医療製品を用いた初の移植事例となる。具体的な処置の内容は以下の通りである。

  • 移植日:9月29日
  • 移植内容:3枚の心筋細胞シートを患者の心臓に適用
  • 術後経過:重大な合併症は発生しておらず、歩行が可能なレベルまで回復している

背景・業界の文脈

本症例の患者(神奈川県在住)は、2022年に急性心筋梗塞を発症した。その後、薬物療法による治療を継続していたが、心機能が徐々に低下し、日常生活に支障をきたす状況となった。このような重症心不全の状態に対し、従来の治療法ではなく、iPS細胞から分化させた心筋細胞をシート状にして心臓に貼付する再生医療アプローチが選択された。

今後の展望

iPS細胞由来の心筋細胞シートが実際に人体に適用され、重大な合併症なく機能回復(呼吸の改善や歩行能力の回復)に寄与したことは、再生医療の実用化における大きな前進となる。今後は、退院後の経過観察を通じて、移植された細胞シートが長期的に心機能の維持・向上にどのように寄与するかが注目される。

元記事: https://www.nippon.com/en/news/yjj2026102100774/

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