CATLのTENER+およびTENER Sodium|超大容量蓄電システムの性能と豪州展開

PR Newswire(時事ドットコム配信) 中国
概要
CATLが「All Energy Australia 2026」にて、超大容量エネルギー貯蔵システム「TENER+」と、世界初の量産化・実地試験済みナトリウムイオン電池システム「TENER Sodium」を発表した。TENER+は9MWhの容量を持ち、設置面積を12%削減し、耐用年数は25年を想定している。リチウムとナトリウムの両技術を提供することで、サプライチェーンの多様化とオーストラリアの厳しい送電網要件への対応を目指す。
詳細

主要成果

CATLは、オーストラリアのメルボルンで開催された「All Energy Australia 2026」において、超大容量エネルギー貯蔵システム「TENER+」をグローバルローンチし、併せて「TENER Sodium」を展示した。また、同国における大規模蓄電池プロジェクトの実施と系統連系を強化するため、Hitachi Energy、EPEC Group、UNSW Sydneyの3社・機関と覚書(MoU)を締結した。

技術・詳細

今回発表された2つのシステムは、オーストラリアの過酷な気象条件と厳しい送電網接続要件への準拠を目的として設計されている。

  • TENER+: 9MWhの超大容量を実現した液冷式システム。従来のシステムと比較して、必要なコンテナ数を最大40%、プロジェクトの設置面積を12%削減できるため、土地制約のあるプロジェクトに適している。耐用年数は25年を想定し、騒音レベルは1メートル地点で65dBA以下に抑制。上部排気方式の「ヒートアイランド現象防止」設計により、隣接するPCSユニットへの熱影響を最小限に抑え、極端な夏季条件下でも定格出力での運転が可能である。
  • TENER Sodium: 世界で初めて量産化され、実地試験を完了したナトリウムイオン電池エネルギー貯蔵システム。モジュール式筐体構造により30MWh以上の電力を供給する。最高55℃の環境で動作し、45℃では1万回以上の運転サイクルを実現。往復効率は95%に達し、20年以上の耐用年数を誇る。

背景・業界の文脈

オーストラリアでは再生可能エネルギーの導入が急速に進んでおり、2026年9月期には国家電力市場(NEM)の発電量の44.3%を再生可能エネルギーが占める記録的な状況となっている。Australian Energy Market Operator(AEMO)によれば、グリッド規模のバッテリーによる夜間ピーク発電供給量は初めてガス火力発電を上回り、8%に達した。石炭火力発電所の廃止に伴い、電圧と周波数の安定化を図る「系統形成能力」を備えた蓄電システムの需要が高まっている。

今後の展望

CATLは地元パートナーとの連携を通じて、技術の統合と検証を加速させる。Hitachi Energyとは電力変換システムを含む統合ソリューションを、EPEC GroupおよびXiamen Energy Storage Validation Research Institute (ESVL)とは系統統合とシステム検証を推進する。また、UNSW Sydneyとはシドニー西部に「Centre for Integrated Renewable Energy Training and Innovation」を共同設立し、クリーンエネルギー移行に必要な人材育成に取り組む。同社は世界で3,000件以上のプロジェクト実績を持ち、オーストラリア国内の設置容量はすでに17GWhを超えている。

元記事: https://www.jiji.com/jc/article?k=3KzK6NEk&g=prn

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