主要成果
地球観測衛星オペレーターのPlanet Labs PBCは、2026年10月20日(火)、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から、SpaceXのライドシェアミッション「Bandwagon-5」を用いて宇宙機「Pelican-12」の打ち上げに成功しました。地上管制局はすでに初期コンタクトを確立し、軌道上でのコミッショニング(運用開始に向けた調整)を開始しています。今回の打ち上げにより、同社は2026年に入り4つのミッションを通じて計25基の衛星を軌道上に投入したことになります。また、次世代機であるPelicanシリーズとしては、今年5基目の打ち上げとなります。
技術・詳細
Pelican-12は、将来的なフリート全体への統合に向けた新しい運用アーキテクチャを検証する役割を担っています。主な技術的特徴は以下の通りです。
- 高解像度イメージング: 第2世代のPelican衛星は、第1世代の50センチメートル級から大幅に向上し、最大30センチメートル級の解像度で画像をキャプチャすることが可能です。
- エッジコンピューティング: NVIDIA Jetsonモジュールを統合しており、宇宙空間でのエッジコンピューティングを実現しています。これにより、自律的なAI推論を用いて地上の物体を検知し、ダウンリンク前に構造化されたメタデータを抽出することが可能です。
- 衛星間データリレー: SES Space & Defense向けに実験的な通信パッケージを搭載しています。SESのO3b mPOWER衛星コンステレーションを介して画像を転送し、防衛および民間のオペレーターに直接インテリジェンスをルーティングすることで、通信のボトルネックとなるレイテンシ(遅延)の解消を検証します。
背景・業界の文脈
今回のミッションは、約3ヶ月前に打ち上げられたエンジニアリング・パスファインダー機であるPelican-11に続くものです。Pelican-12は、初期のテスト機と、今後の大規模なコンステレーション補充(リプレニッシュメント)との間を繋ぐ「運用上のブリッジ」として位置づけられています。9月下旬にケープカナベラルへ配送され、統合処理を経て今回の軌道投入に至りました。
今後の展望
現在、ミッションコントローラーはPelican-12を目標とする中傾斜の運用軌道へ投入するための操縦を開始しており、今後、センサーのキャリブレーションおよびクロスリンク試験が行われる予定です。また、Planet Labsは今年後半にドイツのベルリンにある拡張製造施設にて、Pelicanのフルスケールでのシリアル組立(量産)を開始する計画であり、これにより2027年に予定されている継続的なコンステレーション打ち上げをサポートします。
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