主要成果
Henkel Adhesive Technologiesは、製造業、メンテナンス専門家、車両修理スペシャリスト向けに、接着技術の選定を簡素化する「Component Bonding」を導入した。本システムは、接合部に求められる機能(プロセス速度、強度、弾性、特殊要件)から逆算して最適な技術を絞り込むアプローチを採用しており、「Your Challenge. Bonded.」というスローガンのもと展開される。
技術・詳細
Component Bondingでは、LOCTITE®およびTEROSON®のソリューションを、得られる結果に応じて以下の4つのカテゴリーに分類している。
- FAST:速度と生産性を最優先するアプリケーション向け
- STRONG:高い強度と耐久性を必要とする組み立て向け
- ELASTIC:振動、動き、変形が生じる接合部向け
- SPECIAL:特殊な要件を持つ専門的なソリューション向け
また、本アプローチでは表面処理を不可欠な要素として組み込んでいる。汚染物質を除去する適切な洗浄に加え、複雑な基材に対してはプライマーや密着促進剤を用いて接着性を最適化し、表面準備から接着剤適用までを一つの統合されたプロセスとして評価する。
さらに、難接着プラスチック向けの革新的なソリューションとして、瞬間接着剤「LOCTITE® 472」とポリオレフィン用プライマー「LOCTITE® SF 772」を投入した。LOCTITE® SF 772で低表面エネルギープラスチック(ポリオレフィンなど)の濡れ性と密着性を高めた後、低粘度のLOCTITE® 472を適用することで、ポリプロピレンやポリエチレン、およびプラスチックと金属の異材接合が可能になる。Henkelの試験によれば、この組み合わせにより固定時間を10秒未満に短縮でき、ポリオレフィンへの接合強度はプライマーなしの場合と比較して最大8倍に向上する。
背景・業界の文脈
近年、軽量材料、リサイクル材、複合材、低表面エネルギープラスチックの採用が増加しており、異なる材料を組み合わせる設計が一般的になっている。これにより、基材の適合性、表面処理、機械的負荷、環境条件、生産要件などの検討事項が増え、適切な接着剤の選定が極めて複雑になっていた。同社のイノベーションおよびアプリケーションエンジニアリング担当バイスプレジデントであるNiamh O´Reilly博士は、こうした材料の多様化が設計の可能性を広げる一方で、選定の難易度を高めていると指摘している。
今後の展望
Component Bondingは、接着剤の選定、表面処理、および実際の適用条件下でソリューションを検証するテクニカルサポートを一つの枠組みに統合している。これにより、エンジニアやメンテナンス専門家、販売店が、材料や製造プロセス、運用条件に最適な解決策をより容易に特定できる体制を目指している。
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