新規公開の過半を中国勢が占める
KnowMadeの「RF GaN Technology Patent Monitor」によると、2026年第2四半期には110件を超える新規特許ファミリーが公開されました。このうち中国勢による発明は70件以上です。中国の出願人は国内中心の権利化を進める一方、Huawei、Ampleon、San’anは期間中にPCT出願を行いました。新規出願の地域は中国と米国に集中しています。
技術分野別では、RF GaNデバイスと、それを用いる回路・アプリケーションの公開が中心でした。ウエハー、エピウエハー、パッケージ、モジュールは相対的に少なく、四半期時点の公開発明が下流側に偏っていることが分かります。ただし、公開件数は研究開発投資や技術性能を直接示すものではなく、出願時期や公開制度の影響も受けます。
NXP、CETC、住友電工などの動き
選定企業の比較では、NXPが新規公開10ファミリーで最多となりました。中国のCETCは初めて登録に至ったファミリーが8件、住友電気工業は新規公開4件と初回登録3件でした。HRL、三菱電機、NECはそれぞれ初回登録2件を記録しています。また、期間中に80を超える特許ファミリーで少なくとも1件の構成国特許が失効・放棄などの影響を受け、Intelは13ファミリーで変化が確認されました。これは、すべての国で権利が消滅したことを意味するものではありません。
30超の新規参入者と技術テーマ
KnowMadeは30を超える新規参入者を特定しており、その多くが中国の組織でした。Unicompound Semiconductorは、ゲートやフィールドプレート周辺に空気キャビティ/エアブリッジを設け、寄生容量、パッシベーション、耐圧、高周波動作を改善するRF GaN HEMT関連の発明を3件公開しました。韓国のSeoul Viosysは、GaN HEMTのエピタキシーとヘテロ構造に関する2件の発明を公開し、レーダーなどの高周波用途を視野に入れています。
特許モニタリングで何が分かるか
KnowMadeは2009年設立のフランス企業で、特許と科学文献を基に技術・競争環境を分析しています。RF GaN Technology Patent Monitorは、材料からデバイス、パッケージ、モジュール、回路、用途までを対象とし、四半期ごとに公開、登録、失効・放棄、共同出願を更新します。アナリストが分類したデータベースとダッシュボードにより、新規参入者、競合の出願地域、技術テーマ、権利状態を継続的に確認できる点が特徴です。
KnowMade提供資料と同社公式情報を基にTroy-Technicalが独自編集
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