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EneCoat Technologies|ペロブスカイト太陽電池 企業解説

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COMPANY PROFILE / ペロブスカイト太陽電池

エネコートテクノロジーズ
― 京都大学の材料技術から生まれた、国内唯一の「モジュールを作るスタートアップ」

エネコートテクノロジーズは、京都大学化学研究所・若宮淳志研究室の研究成果を事業化するために2018年に設立されたペロブスカイト太陽電池の専業スタートアップです。 非上場のため売上高は公表されていませんが、累計約87億円を調達し、トヨタ自動車と車載用の共同開発を進め、 NEDOのグリーンイノベーション基金では2021年の開発フェーズと2025年の実証フェーズの両方に採択されています。 会社は自らを「モジュールメーカーを指向するスタートアップとしては国内唯一の存在」と説明しています。 本稿では、この会社が何を武器に、誰から資金を得て、どこで量産の壁を越えようとしているかを、会社のリリースとNEDOに提出した事業戦略ビジョンだけで整理します。

構成:会社の公式リリース(2023〜2026年)、会社概要(2026年7月更新)、NEDOグリーンイノベーション基金に提出した事業戦略ビジョン2件(2025年12月時点/実証事業の事業開始時点)、NEDOの採択発表を一次情報として使用/最終更新 2026年9月

この記事でわかること
  1. 30秒でわかるエネコートと、ペロブスカイト太陽電池での立ち位置
  2. ロゴと社名の表記について
  3. ペロブスカイト太陽電池の世界で、この会社はどこにいるか
  4. 会社の規模(売上は非公表。資金で見る)
  5. ペロブスカイトにかけているリソース
  6. これまでの取り組み
  7. 今後の計画
  8. この会社はペロブスカイト太陽電池で何を目指しているか
  9. ペロブスカイト分野の提携マッピング
  10. 提供している技術・製品・サービス
  11. この企業が抱えるリスク
  12. 用語集/出典/主張と出典の対応表

1. 30秒でわかるエネコートと、ペロブスカイト太陽電池での立ち位置

正式名称株式会社エネコート
テクノロジーズ
英文名 EneCoat Technologies Co., Ltd.
本店京都府久世郡久御山町京都PSCsイノベーションセンター
上場非上場設立 2018年1月11日。資本金9千万円
この分野での区分専業スタートアップ京都大学発。事業はペロブスカイト太陽電池のみ
製品の形フィルム型の単接合シリコンとのタンデムはトヨタと研究段階
累計調達額約87億円2025年2月時点。シリーズCは約63億円
従業員数116名会社概要(2026年7月更新)
認証効率として示す値ミニモジュール20.6%56cm²。会社が「JET認証」と記載
まず押さえるべき1点

ペロブスカイト太陽電池に取り組む企業は、大きく既存の太陽電池大手・専業スタートアップ・素材/化学/電機メーカーの3種類に分かれます。 エネコートはこのうち専業スタートアップです。NEDOに提出した事業戦略ビジョンは、同社を「京都大学の知を事業化することを唯一無二の目的として設立された専業スタートアップ」と書き、 全経営資源がペロブスカイト太陽電池に投入されると明記しています 事実。 ここが積水化学や東芝のような大企業と決定的に違う点で、ペロブスカイトが立ち上がらなければ会社そのものが続かない構造です。 同じビジョンは事業中止の判断基準を「投資家からの資金調達が絶望的になった場合」と書いており、資金が最大の制約であることを会社自身が認めています。

2. ロゴと社名の表記について

エネコートテクノロジーズのロゴは同社の商標です。本稿では生成画像による再現を行わず、 公式サイトから取得した画像を img/enecoat_logo.png として設置しています。

表記の注意:法人名は「株式会社エネコートテクノロジーズ」、英文では EneCoat Technologies Co., Ltd. です。 リリースや報道では「エネコート」「EneCoat」と略されることが多く、本稿でも以下「エネコート」と書きます。 設立者の1人である若宮淳志氏は京都大学の教授で、同社では最高技術顧問の立場です(役員ではありません)。

公式サイト:https://enecoat.com/

3. ペロブスカイト太陽電池の世界で、この会社はどこにいるか

ペロブスカイト太陽電池に取り組む企業の3つの類型 同じ「ペロブスカイトをやっている会社」でも、出自と狙いがまったく違う 既存の太陽電池大手 専業スタートアップ 素材・化学・電機 シリコンの量産から上乗せする ペロブスカイトだけで勝負する 異業種の技術で参入する LONGi/JinkoSolar Trina/Hanwha Qcells ほか Oxford PV/Swift Solar EneCoat/Renshine ほか 積水化学/パナソニック 東芝/カネカ ほか 販路と量産設備をすでに持つ 技術の尖りで先行できる フィルム・ガラス・封止の技術 主力のシリコンが本業 量産と資金の壁が高い 太陽電池の販路が細い エネコートはこの中央にいて、京都大学発の材料技術でフィルム型の量産に挑んでいる 屋内IoTや車載から始め、2027年に10MWのR2Rラインを導入して屋根・壁面へ広げる計画を示している
図1 ペロブスカイト太陽電池に取り組む企業の3類型と、エネコートの位置づけ。区分は本稿によるもので、企業名は本シリーズで扱う企業から例示しています 本稿の計算。専業であることと10MWのR2Rラインの導入予定は、NEDOに提出された事業戦略ビジョン(実証事業の事業開始時点)の記載に基づきます。

製品の形はフィルム型の単接合が中心です。トヨタ自動車との共同開発ではフィルム型をシリコンに重ねる4端子タンデムのセルも試作していますが、 これはセルレベルの研究成果で、製品化の時期は示されていません 事実。 事業戦略ビジョンは、まず鉛(Pb)系の単接合を販売し、並行してタンデム型の研究開発を進める「商品のバージョンアップ戦略」を掲げています。 フィルム型とタンデム型の違いは、本シリーズの技術解説「フレキシブル」「タンデム」で扱っています。

4. 会社の規模(売上は非公表。資金で見る)

他社と同じ売上表が作れない理由

エネコートは非上場で、売上高・損益・キャッシュフローを公表していません 未確定/将来。 事業戦略ビジョンも「非公開会社であるため、事業戦略・事業計画については原則として非公開」と書いています。 代わりに、会社が公表している資金調達の額と人員で規模を示します。

時期できごと金額主な引受先
2024年7月シリーズCラウンド(第三者割当増資)総額55億円リード投資家はWoven Capital(トヨタのグロースステージ・ファンド)。新規にINPEX、三菱HCキャピタル、既存からスパークス・アセット・マネジメントの未来創生3号ファンド、京都大学イノベーションキャピタル。ほかに三菱UFJキャピタル、日揮みらいファンド、京都キャピタルパートナーズ、新明和工業、西松建設、中国電力、伯東、中信ベンチャー・投資ファンド6号
2025年2月シリーズCの最終の追加調達―あいおいニッセイ同和損害保険、りそなキャピタル8号投資事業組合、SGインキュベート第3号投資事業有限責任組合、JIA2号投資事業有限責任組合
合計シリーズC総額/創業来の累計約63億円/約87億円2025年2月20日のリリース
項目内容
従業員数116名(会社概要、2026年7月更新)
資本金9千万円
拠点京都PSCsイノベーションセンター(本店・研究所、久御山町)。2025年5月に新工場を着工(所在地は本稿が確認した資料に記載なし)
社外取締役大口株主3社からそれぞれ社外取締役を迎えていると事業戦略ビジョンに記載。会社概要では、京都大学イノベーションキャピタル、スパークス・アセット・マネジメント、Woven Capitalに現在所属する3名が社外取締役に名を連ねる
採用しなかった数字

2024年7月のシリーズCのリリースには「太陽光発電の市場規模は5,080億ドルになるとの予測」という記述がありますが、注記によれば出所は調査会社(Precedence Research)のレポートです。 また2025年12月時点の事業戦略ビジョンにも、調査会社(REPORTOCEAN)による日本の太陽光発電市場の成長率が引用されています。 いずれも会社の実績ではなく調査会社の推計なので、本稿では採用しません。

5. ペロブスカイトにかけているリソース

エネコートはペロブスカイト太陽電池の専業なので、会社のすべての支出と人員がこの分野への投入になります。4つの観点で整理します。

リソースの種類内容区分
人従業員116名(2026年7月更新)。組織図には開発本部・生産本部のもとに要素開発部・商品開発部・生産技術部・製造部、ほかに品質保証部・営業部門・管理本部がある。2025年度に営業部と海外事業部を設置。生産技術開発・品質保証・製造部門で2025年度・2026年度に各6名の新規採用を予定、2030年に270人体制を計画事実
金(調達)創業来の累計調達約87億円(2025年2月時点)事実
金(計画)2021年開始のGI基金事業では「約64億円で研究開発費・パイロットラインを導入、うち28億円規模の自己負担」。2025年採択の実証事業では「国の支援に加えて153億円規模の自己負担を予定(R2R開発)」と記載。自己負担には手元資金とパートナー企業からの開発負担金を充てる方針事実
設備2023年度にパイロットラインを構築、2025年にR2R試作装置を導入。2025年5月に新工場を着工(シート・ツー・シートの開発・生産と、R2R量産技術開発の拠点)。新工場に10MWのR2R生産ラインを2027年に導入予定事実
外部からの出資Woven Capital(リード)、INPEX、事業会社・金融機関系のファンドなど(第4章の表)事実
外部への出資・買収エネコートから他社への出資・買収の記載は、本稿が確認した資料にない確認できず
公的資金(NEDO)GI基金「次世代型太陽電池の開発」に2021年12月採択(京都大学と)。2025年9月に同基金の実証事業(最終フェーズ)に採択、2026年1月に交付決定(通知された助成事業期間は2025年12月22日〜2027年3月31日)。三菱マテリアルとの共同研究はNEDO助成事業(JPNP21016)の成果事実
公的資金(宇宙)JAXA宇宙探査イノベーションハブの研究課題に採択(2022年10月)。宇宙戦略基金の技術開発テーマ「SX-ARK(熱とデバイス)」に採択(2026年3月13日)事実
大学・研究機関京都大学(GI基金の委託先。若宮教授は最高技術顧問)、青山学院大学(発電シミュレーションの共同研究)、東京科学大学・JAXA(超小型衛星での宇宙実証)。産総研主導の国際標準化等検討委員会に参加、JETと安全性試験の標準化に向けたサンプル評価を開始事実
本稿の計算:調達額と計画の釣り合い

最終フェーズの事業戦略ビジョンは、国の支援とは別に153億円規模の自己負担を予定しています。 これは創業来の累計調達額(約87億円)の約1.8倍です 本稿の計算。 会社は自己負担に「手元資金とパートナー企業からの開発負担金」を充てると書いており、 今後も増資やパートナーからの資金が続くことが前提の計画だと読めます 未確定/将来。 自己負担153億円がいつまでに必要な額かは、ビジョンの図から正確には読み取れないため、年あたりの額は計算しません。

6. これまでの取り組み

時期できごと意味
2018年1月京都大学発スタートアップとして設立若宮研究室の成果を事業化するための会社
2021年12月NEDOグリーンイノベーション基金に採択(テーマ「設置自由度の高いペロブスカイト太陽電池の社会実装」、京都大学と)スタートアップとして大企業と並んで採択
2022年10月JAXA宇宙探査イノベーションハブの研究課題「超軽量薄型ペロブスカイト太陽電池の研究開発」に採択宇宙用途の研究が始まる
2023年6月トヨタ自動車と車載用ペロブスカイト太陽電池の共同開発を開始。この時点で「モジュール変換効率19.4%」(2023年4月時点、会社発表)と記載自動車メーカーとの初の共同開発
2023年10月日揮ホールディングス・苫小牧埠頭と物流施設での実証を決定。三井不動産レジデンシャル・京都大学と住宅用の共同研究を開始屋外用途の実証が本格化
2023年12月神奈川県・日揮と普及に関する連携協定自治体との連携
2024年3月KDDIが同社のペロブスカイト太陽電池で商用基地局を運用する実証を開始(KDDIは2025年に地球環境大賞 総務大臣賞を受賞)通信インフラでの実証
2024年7月シリーズCで55億円を調達。リードはトヨタ系のWoven Capital累計調達が80億円を超える
2025年1月トヨタとの共同開発で、4端子タンデムセルの変換効率30.4%を達成と発表。フィルム型のシースルー型で変換効率22.4%、赤外線透過率81%いずれもセルレベル・限定面積の会社発表
2025年2月シリーズCの最終の追加調達(シリーズC総額約63億円、累計約87億円)。九州旅客鉄道・日揮と駅ホーム屋根での実証を開始シリーズCの完了
2025年3月三菱マテリアルと電子輸送層の塗布型インクを開発(従来型インクより約1.5倍の発電効率と説明)材料メーカーとの共同開発
2025年5月新工場を着工(2026年竣工予定と事業戦略ビジョンに記載)自前の生産拠点づくり
2025年9月GI基金の実証事業(最終フェーズ)に採択。創業来初めてとなるR2R工法の本格導入を予定と発表屋外定置型用途へ本格参入する方針
2025年10月JR九州・日揮と博多駅第2ホーム屋根上で発電実証を開始会社は駅ホーム屋根での実証を国内初と説明
2026年1月NEDOでGI基金の交付決定通知の手交式最終フェーズの資金が確定
2026年3月宇宙戦略基金「SX-ARK(熱とデバイス)」に採択宇宙用ペロブスカイトの実用化開発
2026年6月超小型衛星「OrigamiSat-2」に搭載したフィルム型が、宇宙空間での発電(IV特性の計測)に成功(東京科学大学・JAXAと)宇宙での初の実証データ
2026年8月三菱ガス化学が代表事業者の新潟市の実証事業に技術協力ポリカーボネート一体型の自立電源IoT

7. 今後の計画

R2R生産ライン10MW/2027年導入新工場に導入予定(事業戦略ビジョン)
屋外用途の事業化2028〜2029年頃2つのビジョンで表現が異なる
人員2030年に270人体制2026年7月時点は116名
その先の生産規模R2R確立で300MWへライセンスによる生産委託も併用
最終フェーズの研究開発目標(事業戦略ビジョン)目標値ビジョン記載の現状
R2R(10MW相当ライン)の塗工速度30mm/s3.3mm/s
R2Rの良品率90%50%
30cm角フィルムモジュールの変換効率16%(da)、挑戦目標18%R2R生産は未検討
パネルコスト/システム単価64円/W/140円/Wパワコン・架台・工事費をそれぞれ20%削減する計画
湿熱耐久(85℃・85%RH)2,700時間で保持率90%以上2,000時間
耐熱(120℃保管)1,000時間で保持率90%以上500時間
難燃性限界酸素指数30以上の基材で16%、IEC 61730のMST22〜24をクリアUL94をクリア
発電コスト14円/kWh(挑戦目標11円/kWh)―
確認できなかったこと

次はいずれも、本稿が確認した一次資料に記載がありません 未確定/将来。

売上高・損益/製品の販売価格/新工場の建設費と所在地/10MWラインの稼働月/ トヨタとの共同開発の車種・搭載時期・供給契約/ライセンス供与先の社名(ビジョンは「材料メーカーへ数種類をライセンス供与」とだけ記載)/ 株式上場の時期(ビジョンは「IPOを見越して」体制を整備と記載するのみ)。 「2035年までに協力先と年10GW以上の獲得を目指す」という記述もビジョンにありますが、エネコート単独の生産目標ではない点に注意が必要です。

8. この会社はペロブスカイト太陽電池で何を目指しているか

ここは会社が直接には述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに書きます。

読み取れること根拠となる一次情報区分
自社生産とライセンスの二本立てで広げる事業戦略ビジョンが「建屋・クリーンルームなどを保有し、生産を得意とする企業へライセンス供与」と「新工場へのR2Rライン導入」を並べて書いている事実
ハードルの低い用途から先に売るビジョンが「稼働年数等のハードルが低いアイテムから早期に切り出して事業化を行い、早期マネタイズを達成する」と記載。屋内IoT、基地局、宇宙などの案件が先行している事実
大量生産はパートナー企業の力を借りる前提ビジョンが自社の弱みを「生産技術」と明記し、パートナー企業の量産ノウハウで補うと書いている。R2Rの現状値(3.3mm/s、良品率50%)と目標(30mm/s、90%)の差も大きい推測
トヨタとの関係は技術・資金の両面で最重要車載用の共同開発(2023年〜)に加え、トヨタ系ファンドのWoven CapitalがシリーズCのリード投資家で、その出身者が社外取締役にいる推測
宇宙は高付加価値の出口として育てているJAXAハブ(2022年)、宇宙戦略基金(2026年)、OrigamiSat-2での発電成功(2026年)と、公的資金で宇宙用途を積み上げている推測
将来は株式上場で資金を得るビジョンが「IPOを見越して監査役3名+内部監査室体制を整備済み」と記載推測
推測の根拠を1つだけ詳しく

エネコートの強みと弱みは、事業戦略ビジョンの同じページにはっきり並んでいます。 強みとして挙げるのはミニセル24.5%・ミニモジュール20.6%(いずれも会社がJET認証と記載)という小面積での高い効率で、 弱みとして挙げるのは「生産技術」です 事実。 同じ資料の大面積品の効率は1,078cm²で13.7%で、面積が約19倍になると効率が約7ポイント下がっています 本稿の計算。 研究室発の会社が最初にぶつかるのが、まさにこの「小さく作れば高いが、大きく速く作ると下がる」壁です。 エネコートが自前の工場を建てつつライセンス供与も掲げているのは、材料とレシピでは勝てても、装置と歩留まりの勝負を1社で抱え込むのは危険だと判断しているからだと本稿は読みます 未確定/将来。

9. ペロブスカイト分野の提携マッピング

エネコートを中心としたペロブスカイト太陽電池の提携関係 会社のリリース・事業戦略ビジョンとNEDOの公表資料に記載のある関係のみ 共同開発・共同研究 公的資金 出資(点線) 実証・技術協力 エネコート 専業スタートアップ 京都大学(若宮研) 起源・GI基金の委託先 トヨタ自動車 車載用の共同開発(2023年〜) 三菱マテリアル 電子輸送層インクの共同研究 NEDO(GI基金) 2021年・2025年に採択 JAXA 探査ハブ・宇宙戦略基金 シリーズCの投資家 Woven Capital(リード)・INPEX ほか 実証・技術協力の相手先 KDDI・JR九州・日揮・三菱ガス化学ほか
図2 エネコートを中心としたペロブスカイト太陽電池の提携関係。出典:会社のリリース、NEDOに提出された事業戦略ビジョン、NEDOの採択発表。Woven Capitalはトヨタのファンドで、トヨタ自動車本体との共同開発とは別の関係として点線(出資)で示しています。日揮グループは実証の相手(日揮・日揮ホールディングス)であると同時に、日揮みらいファンドがシリーズCに参加しています。事業戦略ビジョンには社名を伏せた協力先(A社〜H社)が多数記載されていますが、社名が分からないため図には含めていません。

10. 提供している技術・製品・サービス

項目会社の公表内容
製品・用途フィルム型ペロブスカイト太陽電池。会社は用途として時計・ウェアラブル、災害用テント、屋上発電、ソーラーカー、ZEH/ZEB、宇宙開発・ソーラープレーンを挙げる。低照度(屋内)向けのIoT用途と、高照度(屋外)向けの軽量薄膜の2つを事業の柱と説明
変換効率(小面積)ミニセル24.5%(0.1cm²)、ミニモジュール20.6%(56cm²、da)。いずれも事業戦略ビジョンで会社が「JET認証」と記載。JET側の公表資料は本稿では確認していない
変換効率(大面積)13.7%(1,078cm²、da)。認証の記載なし(会社発表)
タンデムトヨタとの共同開発で、フィルム型シースルーセル22.4%(赤外線透過率81%)と結晶シリコンの4端子タンデムで30.4%。セルレベル・限定面積の会社発表
重さ・曲げ重量600g/㎡、曲率半径15cm(事業戦略ビジョン)
耐久性フィルムモジュールで85℃・85%RH・2,000時間をクリア(会社発表)
製造シート・ツー・シート(S2S)のパイロットラインを保有し、R2Rへ移行中。不活性ガス雰囲気での自動塗布装置を保有。インク・製造プロセス・装置の3つにノウハウがあり、量産の独自製法は秘匿すると説明
素材技術者の視点:熱に強くするための「C60フリー」

事業戦略ビジョンで材料側から最も興味深いのは、耐熱性を上げる方法として「C60フリー、各種電荷輸送層や裏面電極の金属酸化物への変更によってイオンマイグレーションを抑制」と書いている点です 事実。 ペロブスカイト太陽電池では、電子を運ぶ層にフラーレン(C60)がよく使われますが、C60は熱に弱く、 発電層の中を動き回るヨウ素などのイオンが電極まで届いて劣化を起こすことが知られています。 電荷輸送層や電極を無機の金属酸化物に置き換えれば、イオンの移動を止める「壁」を作れるという考え方です。 目標に「120℃保管で1,000時間」「1SUN照射下で110℃・150時間」と車載を意識した高温条件を並べていることからも、 トヨタとの共同開発で求められる耐熱性が材料設計を引っ張っていると読めます 未確定/将来。 水分への対策では、デバイスの直上にバリア層を作り、その上にバリアフィルムを重ねる「複合的バリア技術」を掲げています。 封止の考え方は本シリーズの技術解説「封止とバリア層」で扱っています。

11. この企業が抱えるリスク

リスク内容区分
資金が尽きれば事業が止まる事業戦略ビジョンが「資金繰りに行き詰った場合は解散または倒産手続きに移行し必然的に事業中止に至る」「実用化までの期間は資金の大部分を投資家からのエクイティ調達に依存」と明記事実
量産の技術会社自身が弱みを「生産技術」とし、R2Rの塗工速度(3.3mm/s→30mm/s)と良品率(50%→90%)に大きな差がある事実
財務が外から見えない非上場で売上・損益・現金残高を公表していない。資金の消費速度を外部から確かめられない未確定/将来
特定材料の忌避ビジョンがリスクとして「特定材料の忌避」を挙げ、代替材料の開発で対処するとしている(鉛を念頭に置いた記述と読める)事実
販売価格の低下と競争ビジョンが「販売価格低下」「製品陳腐化」をリスクに挙げる。国内では積水化学が100MWラインを建設中で、先に量産規模を持つ競合がいる推測
特定の大口パートナーへの依存技術(トヨタとの共同開発)と資金(Woven Capital)の両面でトヨタグループとの関係が大きい。共同開発の成果の帰属や車載採用の条件は公表されていない推測

12. 用語集

専業スタートアップ
ペロブスカイト太陽電池だけを事業とする新興企業。成否が会社の存続に直結する。
JET
一般財団法人電気安全環境研究所。太陽電池の性能や安全性の試験・認証を行う国内の第三者機関。
da(指定照射面積)
designated illumination area。光を当てる面積を決めて測った効率。周辺の非発電部を含めるかどうかで数値が変わる。
4端子タンデム
ペロブスカイトとシリコンのセルを重ね、それぞれ別の端子から電気を取り出す方式。電流を合わせる必要がない。
R2R/S2S
ロール・ツー・ロールは巻いたフィルムを連続で加工する方式、シート・ツー・シートは1枚ずつ加工する方式。
C60(フラーレン)
炭素60個からなる球状の分子。ペロブスカイト太陽電池の電子輸送層によく使われるが熱に弱い。
イオンマイグレーション
電圧や熱によって、発電層の中のイオンが移動する現象。劣化の主な原因の1つ。
シリーズC
スタートアップの資金調達の段階の呼び名。一般に事業化・量産に向けた段階の調達を指す。
概念図:研究室の小さなセルから、ロール状のフィルム生産を経て、屋根・車・衛星へと用途が広がっていく様子
図3 エネコートの事業の広がり方の概念図(AI生成による概念図。実際の設備や製品を写したものではありません)。

13. 出典

  1. エネコートテクノロジーズ 会社概要(2026年7月更新。設立日、資本金、従業員数、本店・研究所、役員)。 https://enecoat.com/company/index.html
  2. エネコートテクノロジーズ アクセス(拠点)。 https://enecoat.com/access/index.html
  3. エネコートテクノロジーズ(NEDO公開) 事業戦略ビジョン「設置自由度の高いペロブスカイト太陽電池の社会実装に向けた量産技術開発と実証」(事業開始時点)。強み・弱み、効率と耐久性の値、研究開発目標と現状、資金計画、R2Rライン計画、組織、新工場、リスク要因。 https://green-innovation.nedo.go.jp/resources/pdf/next-generation-solar-cells/item-1-3/vision-enecoat-001.pdf
  4. エネコートテクノロジーズ(NEDO公開) 事業戦略ビジョン(2021年採択テーマ、2025年12月時点)。パイロットライン、R2R試作装置、資金計画(約64億円・自己負担28億円規模)、営業部・海外事業部の設置。 https://green-innovation.nedo.go.jp/resources/pdf/next-generation-solar-cells/item-1-2/vision-enecoat-004.pdf
  5. エネコートテクノロジーズ リリース「車載用ペロブスカイト太陽電池の共同開発をトヨタと開始」(2023年6月27日)。 https://enecoat.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/06/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%BA_20230627%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9.pdf
  6. エネコートテクノロジーズ リリース「エネコートテクノロジーズ、総額55億円のシリーズCラウンド資金調達を実施」(2024年7月18日)。 https://enecoat.com/wordpress/wp-content/uploads/2024/07/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%BA_20240718%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B91.pdf
  7. エネコートテクノロジーズ リリース「ペロブスカイト/シリコンの4端子タンデム型太陽電池で変換効率30%超を達成」(2025年1月17日)。 https://enecoat.com/wordpress/wp-content/uploads/2025/01/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%BA_20250117%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9.pdf
  8. エネコートテクノロジーズ リリース「エネコートテクノロジーズ、シリーズCラウンドで追加調達を実施」(2025年2月20日)。 https://enecoat.com/wordpress/wp-content/uploads/2025/02/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%80%80%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BAC%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E8%BF%BD%E5%8A%A0%E8%B3%87%E9%87%91%E8%AA%BF%E9%81%94%E3%82%92%E5%AE%9F%E6%96%BD250220_final.pdf
  9. エネコートテクノロジーズ リリース「NEDOグリーンイノベーション基金最終フェーズに採択」(2025年9月10日、PR TIMES掲載)。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000155707.html
  10. エネコートテクノロジーズ お知らせ「NEDO『グリーンイノベーション基金事業』の手交式が開催されました」(2026年2月16日)。 https://enecoat.com/news/20260216/
  11. エネコートテクノロジーズ リリース「宇宙戦略基金 技術開発テーマ『SX中核領域発展研究 SX-ARK(熱とデバイス)』の研究課題に採択」(2026年4月1日)。 https://enecoat.com/wordpress/wp-content/uploads/2026/04/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E6%A1%88_%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%88%A6%E7%95%A5%E5%9F%BA%E9%87%91_EneCoat_%E4%BF%AE%E6%AD%A3.pdf
  12. エネコートテクノロジーズ お知らせ「フィルム型ペロブスカイト太陽電池の宇宙実証に成功しました」(2026年7月2日)。 https://enecoat.com/news/%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%ab%e3%83%a0%e5%9e%8b%e3%83%9a%e3%83%ad%e3%83%96%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%82%a4%e3%83%88%e5%a4%aa%e9%99%bd%e9%9b%bb%e6%b1%a0%e3%81%ae%e5%ae%87%e5%ae%99%e5%ae%9f%e8%a8%bc%e3%81%ab/
  13. エネコートテクノロジーズ お知らせ「JAXA宇宙探査イノベーションハブの研究課題に採択されました」(2022年10月21日)。 https://enecoat.com/news/jaxa%e5%ae%87%e5%ae%99%e6%8e%a2%e6%9f%bb%e3%82%a4%e3%83%8e%e3%83%99%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%83%8f%e3%83%96%e3%81%ae%e7%a0%94%e7%a9%b6%e8%aa%b2%e9%a1%8c%e3%81%ab%e6%8e%a1%e6%8a%9e/
  14. エネコートテクノロジーズ お知らせ「三菱マテリアル株式会社と電子輸送層の塗布タイプ成膜用インクを開発」(2025年3月24日)。 https://enecoat.com/news/20250324/
  15. エネコートテクノロジーズ お知らせ「KDDI様が国内初、弊社ペロブスカイト太陽電池を活用した基地局実証を開始しました」(2024年3月13日)。 https://enecoat.com/news/kddi%e6%a7%98%e3%81%8c%e5%9b%bd%e5%86%85%e5%88%9d%e3%80%81%e5%bc%8a%e7%a4%be%e3%83%9a%e3%83%ad%e3%83%96%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%82%a4%e3%83%88%e5%a4%aa%e9%99%bd%e9%9b%bb%e6%b1%a0%e3%82%92%e6%b4%bb/
  16. エネコートテクノロジーズ お知らせ「KDDI株式会社様の弊社のペロブスカイト太陽電池を活用した基地局実証が『地球環境大賞 総務大臣賞』を受賞しました」(2025年3月6日)。 https://enecoat.com/news/20250306/
  17. エネコートテクノロジーズ お知らせ「日揮ホールディングス株式会社、苫小牧埠頭株式会社と実証実験の開始を決定いたしました」(2023年10月23日)。 https://enecoat.com/news/%e6%97%a5%e6%8f%ae%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%87%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%82%b9%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e4%bc%9a%e7%a4%be%e3%80%81%e8%8b%ab%e5%b0%8f%e7%89%a7%e5%9f%a0%e9%a0%ad%e6%a0%aa%e5%bc%8f/
  18. エネコートテクノロジーズ お知らせ「三井不動産レジデンシャル株式会社、京都大学と住宅用ペロブスカイト太陽電池の共同研究を開始」(2023年10月17日)。 https://enecoat.com/news/%e4%b8%89%e4%ba%95%e4%b8%8d%e5%8b%95%e7%94%a3%e3%83%ac%e3%82%b8%e3%83%87%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%ab%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e4%bc%9a%e7%a4%be%e3%81%a8%e4%ba%ac%e9%83%bd%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e3%81%a8/
  19. エネコートテクノロジーズ お知らせ「神奈川県、日揮株式会社と『脱炭素化促進のためのペロブスカイト太陽電池の普及に関する連携協定』を締結」(2023年12月21日)。 https://enecoat.com/news/%e7%a5%9e%e5%a5%88%e5%b7%9d%e7%9c%8c%e3%80%81%e6%97%a5%e6%8f%ae%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e4%bc%9a%e7%a4%be%e3%81%a8%e3%80%8c%e8%84%b1%e7%82%ad%e7%b4%a0%e5%8c%96%e4%bf%83%e9%80%b2%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81/
  20. エネコートテクノロジーズ お知らせ「国内初!駅ホーム屋根へのフィルム型ペロブスカイト太陽電池実証実験を開始しました」(2025年2月28日)。 https://enecoat.com/news/%e5%9b%bd%e5%86%85%e5%88%9d%ef%bc%81%e9%a7%85%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%a0%e5%b1%8b%e6%a0%b9%e3%81%b8%e3%81%ae%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%ab%e3%83%a0%e5%9e%8b%e3%83%9a%e3%83%ad%e3%83%96%e3%82%b9%e3%82%ab/
  21. エネコートテクノロジーズ お知らせ「博多駅ホーム屋根での発電実証実験を開始しました」(2025年10月21日)。 https://enecoat.com/news/20251021/
  22. エネコートテクノロジーズ お知らせ「三菱ガス化学による新潟市のペロブスカイト太陽電池実証事業に技術協力します」(2026年8月26日)。 https://enecoat.com/news/%e4%b8%89%e8%8f%b1%e3%82%ac%e3%82%b9%e5%8c%96%e5%ad%a6%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e6%96%b0%e6%bd%9f%e5%b8%82%e3%81%ae%e3%83%9a%e3%83%ad%e3%83%96%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%82%a4%e3%83%88%e5%a4%aa%e9%99%bd/
  23. NEDO 「グリーンイノベーション基金事業で、次世代型太陽電池の開発に着手」(2021年12月28日)の別紙1 実施予定先一覧。エネコート(幹事)と京都大学の採択テーマ。 https://www.nedo.go.jp/content/100940817.pdf
  24. NEDO 「次世代型太陽電池実証事業」で3件を新規採択(2025年9月10日)の別紙1 実施予定先一覧。 https://www.nedo.go.jp/content/800032096.pdf
  25. エネコートテクノロジーズ 産業分野(用途一覧)。 https://enecoat.com/application/index.html

14. 主張と出典の対応表

本文の主張区分出典
正式名称、設立日、資本金、従業員116名、本店所在地、役員事実出典1 https://enecoat.com/company/index.html
拠点(京都PSCsイノベーションセンター)事実出典2 https://enecoat.com/access/index.html
専業スタートアップで全経営資源を投入、事業中止の判断基準、弱みが生産技術事実出典3 https://green-innovation.nedo.go.jp/resources/pdf/next-generation-solar-cells/item-1-3/vision-enecoat-001.pdf
効率24.5%・20.6%(会社がJET認証と記載)・13.7%、重量600g/㎡、曲率半径15cm、85℃85%RH 2,000時間事実出典3 https://green-innovation.nedo.go.jp/resources/pdf/next-generation-solar-cells/item-1-3/vision-enecoat-001.pdf
研究開発目標と現状(30mm/s・3.3mm/s、良品率、16%、64円/W、140円/W、湿熱・耐熱・難燃の目標)事実出典3 https://green-innovation.nedo.go.jp/resources/pdf/next-generation-solar-cells/item-1-3/vision-enecoat-001.pdf
153億円規模の自己負担、10MWのR2Rラインを2027年導入予定、2030年270人体制、300MW生産、ライセンス供与、新工場の着工、IPOを見越した体制、C60フリーの記述事実出典3 https://green-innovation.nedo.go.jp/resources/pdf/next-generation-solar-cells/item-1-3/vision-enecoat-001.pdf
約64億円・自己負担28億円規模、R2R試作装置の導入、営業部・海外事業部の設置、屋外向けの事業化2028年頃事実出典4 https://green-innovation.nedo.go.jp/resources/pdf/next-generation-solar-cells/item-1-2/vision-enecoat-004.pdf
トヨタとの車載用共同開発の開始と、モジュール変換効率19.4%(会社発表)事実出典5 https://enecoat.com/wordpress/wp-content/uploads/2023/06/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%BA_20230627%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9.pdf
シリーズC 55億円、リード投資家Woven Capital、参加した投資家事実出典6 https://enecoat.com/wordpress/wp-content/uploads/2024/07/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%BA_20240718%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B91.pdf
4端子タンデム30.4%、シースルー型22.4%・赤外線透過率81%(セルレベルの会社発表)事実出典7 https://enecoat.com/wordpress/wp-content/uploads/2025/01/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%BA_20250117%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9.pdf
シリーズC総額約63億円、累計約87億円、追加調達の引受先事実出典8 https://enecoat.com/wordpress/wp-content/uploads/2025/02/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%80%80%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BAC%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E8%BF%BD%E5%8A%A0%E8%B3%87%E9%87%91%E8%AA%BF%E9%81%94%E3%82%92%E5%AE%9F%E6%96%BD250220_final.pdf
GI基金最終フェーズへの採択、R2R工法の本格導入予定、「モジュールメーカーを指向するスタートアップとして国内唯一」という会社の説明事実出典9 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000155707.html
交付決定の手交式(2026年1月21日)と助成事業期間事実出典10 https://enecoat.com/news/20260216/
宇宙戦略基金SX-ARKへの採択(2026年3月13日)事実出典11 https://enecoat.com/wordpress/wp-content/uploads/2026/04/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E6%A1%88_%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%88%A6%E7%95%A5%E5%9F%BA%E9%87%91_EneCoat_%E4%BF%AE%E6%AD%A3.pdf
OrigamiSat-2での宇宙での発電(IV特性の計測)成功事実出典12 https://enecoat.com/news/%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%ab%e3%83%a0%e5%9e%8b%e3%83%9a%e3%83%ad%e3%83%96%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%82%a4%e3%83%88%e5%a4%aa%e9%99%bd%e9%9b%bb%e6%b1%a0%e3%81%ae%e5%ae%87%e5%ae%99%e5%ae%9f%e8%a8%bc%e3%81%ab/
JAXA宇宙探査イノベーションハブへの採択(2022年10月)事実出典13 https://enecoat.com/news/jaxa%e5%ae%87%e5%ae%99%e6%8e%a2%e6%9f%bb%e3%82%a4%e3%83%8e%e3%83%99%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%83%8f%e3%83%96%e3%81%ae%e7%a0%94%e7%a9%b6%e8%aa%b2%e9%a1%8c%e3%81%ab%e6%8e%a1%e6%8a%9e/
三菱マテリアルとの電子輸送層インク(約1.5倍)とNEDO助成事業JPNP21016事実出典14 https://enecoat.com/news/20250324/
KDDIの基地局実証と地球環境大賞 総務大臣賞事実出典15・16 https://enecoat.com/news/20250306/
日揮HD・苫小牧埠頭との実証、三井不動産レジデンシャル・京都大学との共同研究、神奈川県・日揮との連携協定事実出典17・18・19 https://enecoat.com/news/%e7%a5%9e%e5%a5%88%e5%b7%9d%e7%9c%8c%e3%80%81%e6%97%a5%e6%8f%ae%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e4%bc%9a%e7%a4%be%e3%81%a8%e3%80%8c%e8%84%b1%e7%82%ad%e7%b4%a0%e5%8c%96%e4%bf%83%e9%80%b2%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81/
JR九州・日揮との駅ホーム屋根の実証(2025年2月)、博多駅第2ホームでの発電実証(2025年10月)事実出典20・21 https://enecoat.com/news/20251021/
三菱ガス化学の新潟市実証への技術協力事実出典22 https://enecoat.com/news/%e4%b8%89%e8%8f%b1%e3%82%ac%e3%82%b9%e5%8c%96%e5%ad%a6%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e6%96%b0%e6%bd%9f%e5%b8%82%e3%81%ae%e3%83%9a%e3%83%ad%e3%83%96%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%82%a4%e3%83%88%e5%a4%aa%e9%99%bd/
2021年12月のNEDO GI基金採択(京都大学と)事実出典23 https://www.nedo.go.jp/content/100940817.pdf
2025年9月のNEDO実証事業の採択事実出典24 https://www.nedo.go.jp/content/800032096.pdf
会社が挙げる用途の一覧事実出典25 https://enecoat.com/application/index.html
ペロブスカイト太陽電池の3類型の区分本稿の計算本稿による整理。企業名は本シリーズで扱う企業から例示
自己負担153億円が累計調達額の約1.8倍であること本稿の計算出典3と出典8の金額を本稿が割り算したもの
面積が約19倍になると効率が約7ポイント下がること本稿の計算出典3の20.6%(56cm²)と13.7%(1,078cm²)から本稿が算出
売上高・損益、販売価格、新工場の建設費と所在地、10MWラインの稼働月、トヨタとの車種・搭載時期・供給契約、ライセンス供与先、上場時期未確定/将来本稿が確認した一次資料に記載なし。本稿では推計しない
調査会社の市場予測(Precedence Research、REPORTOCEAN)未確定/将来出典6・出典4に引用があるが、調査会社の推計のため本稿では採用しない https://green-innovation.nedo.go.jp/resources/pdf/next-generation-solar-cells/item-1-2/vision-enecoat-004.pdf
大量生産はパートナー企業の力を借りる前提という読み推測出典3の強み・弱みと現状値からの本稿の解釈
トヨタとの関係が技術・資金の両面で最重要という読み推測出典1・5・6からの本稿の解釈
宇宙を高付加価値の出口として育てているという読み推測出典11〜13からの本稿の解釈
将来は株式上場で資金を得るという読み推測出典3の体制整備の記述からの本稿の解釈
装置と歩留まりの勝負を1社で抱え込まない判断という読み、車載の耐熱要求が材料設計を引っ張っているという見方推測出典3の記述からの本稿の解説
販売価格低下と競争、特定パートナーへの依存というリスク推測出典3・5・6からの本稿の解釈

最終更新:2026年9月25日/Troy Technical
本稿の数値はすべてエネコートテクノロジーズの公式リリース・会社概要、同社がNEDOに提出した事業戦略ビジョン、NEDOの公表資料に基づきます。調査会社の推計値・報道ベースの数値は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。