COMPANY PROFILE / 細胞培養技術
Samsung Biologics
― 世界最大級のタンク容量で抗体を培養する、韓国の「受託専業」CDMO
Samsung Biologicsは、韓国・仁川(松島)に5つの工場を持つバイオ医薬品のCDMO(受託開発製造)です。 2025年の売上の95.6%が抗体医薬品で、事業のほぼすべてが「動物細胞を大きなタンクで培養して抗体を作る」受託製造です。 2025年11月にはバイオシミラー事業(Samsung Bioepis)を持株会社ごと分離して「受託専業(pure-play CDMO)」になり、 2026年3月にはGSKから米国メリーランド州Rockvilleの工場を取得して、初めて韓国の外に生産拠点を持ちました。 本稿では、この会社が細胞培養に何を投じ、誰と組み、どこへ向かおうとしているかを、 韓国の法定開示(DART)と会社の公式IR資料・プレスリリースだけを使って整理します。
- 30秒でわかるSamsung Biologicsと、細胞培養技術での立ち位置
- ロゴと社名の表記について
- 細胞培養技術の世界で、この会社はどこにいるか
- 会社の規模
- 細胞培養にかけているリソース
- これまでの取り組み
- 今後の計画
- この会社は細胞培養技術で何を目指しているか
- 細胞培養分野の提携マッピング
- 提供している技術・製品・サービス
- この企業が抱えるリスク
- 用語集/出典/主張と出典の対応表
1. 30秒でわかるSamsung Biologicsと、細胞培養技術での立ち位置
Co., Ltd.韓国語名 삼성바이오로직스。2011年4月設立
延寿区(松島)300, Songdobio-daero
2079402016年11月上場
(受託専業)2025年11月にバイオシミラー事業を分離
細胞培養に関わる企業は、大きく受託開発製造(CDMO)・装置や消耗品や培地のサプライヤー・細胞治療や再生医療の開発企業の3種類に分かれます。 Samsung Biologicsは純粋なCDMOで、装置や培地は売っていませんし、自社の薬も持っていません 事実。 「細胞培養」の2つの意味――①抗体などを作るための動物細胞培養、②細胞そのものが製品になる細胞治療――のうち、 現在の事業は①だけです。②の細胞・遺伝子治療については、会社は「第3バイオキャンパスで取り組む」「現在はファンドを通じた戦略的投資を並行している」と説明しており、 受託製造の実績はまだ開示されていません 未確定/将来。
2. ロゴと社名の表記について
Samsung Biologicsのロゴは同社の商標です。本稿では生成画像による再現を行わず、
公式サイトが自社のロゴとして掲げている画像(SVG)を img/samsung_biologics_logo.svg として設置しています。
表記の注意:日本語では「サムスンバイオロジクス」と書かれることが多いですが、本稿では英字表記に統一します。 バイオシミラーを開発・販売するSamsung Bioepisは、かつてSamsung Biologicsの100%子会社でしたが、 2025年11月の会社分割で新設のSamsung Epis Holdingsの傘下に移り、現在はSamsung Biologicsの子会社ではありません。 本稿の売上・利益は、分割後の継続事業(CDMO)ベースで再表示された数字です。
公式サイト:https://samsungbiologics.com/3. 細胞培養技術の世界で、この会社はどこにいるか
同社の説明では、事業はCMO(受託製造)とCDO(受託開発:細胞株・工程・製剤・分析法の開発)の2つで、 2025年6月からはオルガノイド(培養した小さな臓器様組織)を使って薬の候補を評価する研究受託(CRO)も始めています 事実。 つまり「CRO→CDO→CMO」を一気通貫で受けることを掲げていますが、売上の中心は圧倒的にCMOです。
4. 会社の規模
売上のほぼすべてが細胞培養(抗体の受託製造)に関わる会社なので、会社全体の規模がそのまま「細胞培養の事業規模」に近い数字です 事実。金額は韓国ウォン(億ウォン=1億ウォン単位)です。
| 指標(連結・億ウォン) | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年上期 |
|---|---|---|---|---|
| 売上 | 29,388 | 34,971 | 45,570 | 25,780 |
| 営業利益 | 12,055 | 13,214 | 20,692 | 11,670 |
| うち抗体医薬品の売上 | 26,554(90.4%) | 33,804(96.7%) | 43,583(95.6%) | 非公表 |
| 研究開発費 | 1,358 | 1,416 | 1,674 | ― |
2023・2024年は2025年11月の会社分割(Samsung Bioepis系の分離)を反映した継続事業ベースの数字。2026年上期は決算資料の概数(兆・10億ウォン単位)を億ウォンに換算した表示です。
| 地域別売上(2025年) | 金額(億ウォン) | 比率 |
|---|---|---|
| 欧州 | 23,677 | 52.0% |
| 米国 | 17,339 | 38.0% |
| 韓国国内 | 3,719 | 8.2% |
| その他 | 835 | 1.8% |
従業員は5,455人(2025年12月31日、本社ベース)で、公式サイトのファクトシートは「5,800人超」と表示しています。 2026年3月のRockville取得で500人超が加わりました 事実。
事業報告書には、バイオ医薬品市場やCDMO市場の規模・成長率(出所はEvaluate Pharma、Frost & Sullivan)や、オルガノイド市場の推計が載っていますが、 出所が調査会社の推計であるため本稿では採用しません。 また事業報告書は「生産能力で世界最大」と記載していますが、これは会社自身の主張であり、本稿では他社の開示と突き合わせた検証はしていません 未確定/将来。
5. 細胞培養にかけているリソース
「人・金・外部への出資や買収・大学や研究機関との連携」の4点について、一次情報で確認できたかどうかを示します。
| リソースの種類 | 確認できた内容 | 確認状況 |
|---|---|---|
| 人(研究開発組織) | 研究専任609人(博士109人・修士266人)。内訳はMSAT(製造技術支援)297人、CDO開発センター194人、バイオ研究所118人。担当は「顧客製品の生産技術支援」と「細胞株・工程の研究開発」 | 確認できた |
| 人(拠点) | 松島の第1・第2バイオキャンパス(第1〜第5工場)とADC工場、米国Rockville(2工場)。営業拠点はニュージャージー・ボストン・東京・アムステルダム | 確認できた |
| 金(設備投資) | 2025年の生産設備などへの投資8,934億ウォン。第5工場(180,000L)の建設に2.01兆ウォンを投じて2025年4月に完成。第3バイオキャンパスには2034年までに約7兆ウォンの投資計画 | 確認できた |
| 金(研究開発費) | 2025年1,674億ウォン(売上比3.7%)。うち人件費935億ウォン。細胞・遺伝子治療に限った研究開発費は | 非公表 |
| 外部への出資・買収 | GSKからRockvilleの工場を保有するHuman Genome Sciencesを100%取得(2026年3月完了)。サムスングループ3社のLife Science Fundで遺伝子編集(Arbor Biotechnologies)などに出資。スイスのPolyPeptide(ペプチドCDMO)に買収を提案中(細胞培養ではない) | 確認できた |
| 大学・研究機関との連携 | 細胞培養分野の大学・研究機関との共同研究は、事業報告書に記載なし。CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)との戦略的提携、Eli Lillyとのオープンイノベーションでの協業は公表されているが、細胞培養技術に特化したものではない | 確認できず |
事業報告書によると、2025年の原材料購入は樹脂(Resin)など7,464億ウォン、フィルターなど4,034億ウォン、計1兆1,498億ウォンです 事実。売上の約4分の1に相当する金額ですが 本稿の計算、 会社は「原材料・副資材の費用は顧客から全額と手数料を払い戻してもらう構造」「原材料は顧客が確認・指定した取引先から買う」と説明しています。 つまり培地・精製樹脂・フィルターといった細胞培養の消耗品は、CDMOではなく実質的に顧客の薬の仕様で決まるということです。 材料メーカーから見ると、CDMOに売り込むより先に、顧客の製薬会社の工程に採用されることが勝負になります。
6. これまでの取り組み
| 時期 | できごと | 意味 |
|---|---|---|
| 2011年4月 | Samsung Biologics設立。翌月に第1工場を着工 | サムスングループのバイオ医薬品受託製造への参入 |
| 2013年 | 第1工場完成。BMS、Rocheと受託製造の契約 | 大手製薬会社からの受注開始 |
| 2016年11月 | KOSPIに上場 | ― |
| 2018年 | 第3工場(180,000L)がcGMP生産開始。細胞株・工程開発を受けるCDO事業に参入 | 大型化と開発受託の2本立てへ |
| 2020年8月 | 自社の細胞株プラットフォーム「S-CHOice」を発表 | 抗体を作るCHO細胞を自前で持つ |
| 2022年4月 | Samsung Bioepisを100%子会社化 | バイオシミラー事業を傘下に(2025年に分離) |
| 2023年6月 | 第4工場(240,000L)がcGMP準備完了 | 当時の単一工場として同社最大 |
| 2024年6月・9月 | 高密度培養プラットフォーム「S-Tensify」、細胞株プラットフォーム「S-AfuCHO」を発表 | タンクの大きさだけでなく「濃く育てる」技術へ |
| 2025年4月 | 第5工場(180,000L)が完成し生産に着手。建設費2.01兆ウォン、着工からcGMP準備完了まで24か月 | 第2バイオキャンパスの最初の工場 |
| 2025年6月 | オルガノイドを使う薬効評価サービス「Samsung Organoids」を開始 | 研究受託(CRO)に進出 |
| 2025年11月 | 会社分割でSamsung Bioepis系を分離し、受託専業に。第3バイオキャンパスの用地購入契約(2,486億ウォン) | 顧客との利益相反の懸念を解消したと説明 |
| 2025年12月 | GSKからRockvilleの工場(60,000L)を保有する会社を取得することで合意(資産取得額US$2.8億) | 米国初の生産拠点 |
| 2026年3月 | Rockville工場の取得を完了(第1四半期決算ではUS$3.53億と記載)。総容量845,000Lに | GSK向けの既存品を継続しつつ他社向けに転換 |
| 2026年第1四半期 | マスターセルバンク製造、ベクター構築のサービスを追加 | 細胞株づくりの上流を拡充 |
| 2026年7〜8月 | PolyPeptideへの買収提案(総額約CHF 14.6億)、3兆ウォンの株主割当増資を発表 | ペプチドへの多角化と、第2バイオキャンパスの拡張資金 |
7. 今後の計画
約7兆ウォン細胞・遺伝子治療を含む多モダリティ拠点
プレフィルドシリンジ事業報告書に記載の計画
細胞培養に関わる計画として、次が公表されています 事実。
- 第5工場:工程性能適格性確認(PPQ)を進めて立ち上げ中で、2026年下期の売上を押し上げると説明。
- Rockville:買収後も商用製造を継続しており、2026年第3四半期から売上計上が始まる。設備容量の拡張と技術更新の追加投資を計画。
- 第3バイオキャンパス:「細胞・遺伝子治療(CGT)を含む幅広いモダリティの拠点をつくる」と2025年事業報告書のCEOメッセージに記載。
- 資金調達:3兆ウォンの株主割当増資のうち約2.71兆ウォンをPolyPeptide買収に、約2,900億ウォンを第2バイオキャンパスの拡張に充てる。既存株主の申込は2026年11月9〜10日、新株の上場は11月30日の予定。
次はいずれも参照した一次情報に記載がありません 未確定/将来。
細胞・遺伝子治療の受託製造を始める時期と設備規模/第3バイオキャンパスのうち細胞・遺伝子治療に充てる投資額/ 第6〜8工場の着工の決定(会社は「検討中」とするのみ)/事業報告書で「アジア・米国・欧州の製薬会社」と匿名になっている大型契約の相手先の社名。 報道で語られる社名や金額は本稿では採用しません。
8. この会社は細胞培養技術で何を目指しているか
ここは会社が直接には述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに書きます。
| 読み取れること | 根拠となる一次情報 | 区分 |
|---|---|---|
| 当面の軸は抗体の超大型培養の規模を積み増すこと | 第5工場の完成、Rockville取得、2032年に1,385,000Lとする検討、増資の一部を第2バイオキャンパス拡張に充当 | 推測 |
| 細胞・遺伝子治療は自社で作る前に、出資で技術を見極める段階 | 事業報告書が「CGT分野では技術力確保と市場先取りのためLife Science Fundを通じた戦略的投資を並行」と記載し、受託実績の開示はない | 推測 |
| 培養技術は「タンクを大きくする」だけでなく「同じタンクで多く作る」方向にも進めている | 高密度培養の「S-Tensify」、細胞株の「S-CHOice」「S-AfuCHO」など、細胞株と培養工程のプラットフォームを相次いで発表 | 推測 |
| オルガノイド事業は顧客を早い段階で囲い込むための入口 | 事業報告書が「候補物質の発掘段階から協業し、長期的なパートナーシップと早期のLock-in効果を確保するため」と記載 | 事実 |
| 当面の多角化は細胞培養の外(ADC・ペプチド)が先行する | ADC工場は2025年にGMP準備完了、PolyPeptide買収は2026年末完了見込み。CGTの設備計画は第3バイオキャンパス(2034年まで)の中 | 推測 |
事業報告書の生産実績を見ると、2025年の生産能力は1,034バッチ、実績は733バッチで、稼働率は70.9%です(2024年は75.2%) 事実。 2025年4月に完成した第5工場がまだ立ち上げ中で、分母が先に増えたためと読めます。 それでも会社は第6〜8工場の検討と2032年の1,385,000Lという数字を示し、増資資金の一部を第2バイオキャンパスの拡張に充てるとしています。 稼働率が下がる局面でも先に容量を積むという行動は、同社が「規模そのもの」を競争力の源泉と見ていることを示していると本稿は読みます 未確定/将来。細胞・遺伝子治療のような小ロット・多品種の事業は、この「大規模・標準化」の強みとは性格が異なるため、 別キャンパス(第3バイオキャンパス)で扱う計画になっているのも、その裏返しと考えられます。
9. 細胞培養分野の提携マッピング
10. 提供している技術・製品・サービス
| 区分 | 内容(事業報告書・公式サイトの記載) | 細胞培養の種類 |
|---|---|---|
| 受託製造(CMO) | 抗体などの原薬を、第1工場30,000L・第2工場155,000L・第3工場180,000L・第4工場240,000L・第5工場180,000L、Rockville 60,000Lで製造。製剤(DP)の受託も行う | ①バイオ医薬品 |
| 細胞株の開発(CDO) | 自社細胞株「S-CHOice」、「S-AfuCHO」。高生産性の細胞株をつくるサービス。2026年からマスターセルバンク製造も提供 | ①バイオ医薬品 |
| 工程の開発(CDO) | 細胞培養時の生産量(タイター)を上げるための工程条件と培地の組み合わせの研究、精製収率の改善。高密度培養の「S-Tensify」 | ①バイオ医薬品 |
| その他のモダリティ | ADC工場(2025年GMP準備完了)、mRNA(2022年から設備稼働) | 細胞培養外(ADCは抗体側で培養が関わる) |
| 研究受託(CRO) | 「Samsung Organoids」:オルガノイドで薬の候補の効き目を評価するサービス | 細胞を「道具」として培養 |
| 細胞・遺伝子治療 | 第3バイオキャンパスで取り組む計画。現時点の受託製造サービスとしては公式サイトの一覧に掲載なし | ②細胞治療(計画段階) |
同社は2025年10月に、製造の枠組み「ExellenS」を発表し、標準化した設計と運用を今後のすべての工場に適用すると説明しています 事実。 動物細胞の培養では、同じ細胞・同じ培地でも、タンクの形状・撹拌・通気・温度制御がわずかに違うだけで、抗体の糖鎖や不純物の量が変わります。 工場ごとに設備と手順をそろえておけば、ある工場で承認を取った工程を別の工場へ移すときの比較試験が軽くなるため、 顧客にとって「予備の工場」を確保しやすくなります。 事業報告書が、FDAが単一拠点生産品に代替計画を求めていることや「複数拠点での生産(Dual Sourcing)」の需要増を業界の特性として挙げているのは、 この標準化戦略と対になった説明です。
11. この企業が抱えるリスク
| リスク | 内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 稼働率の低下 | 2025年の稼働率は70.9%で前年の75.2%から低下。容量拡大が受注に先行すると収益を圧迫しうる | 事実 |
| 地域の偏り | 2025年の売上の90.0%が欧州と米国(52.0%+38.0%)。各国の医薬品政策・関税の影響を受けやすい | 本稿の計算 |
| 抗体への集中 | 売上の95.6%が抗体医薬品。細胞・遺伝子治療の受託実績はまだ開示されていない | 事実 |
| 技術の国外移転の規制 | 事業報告書は、国家核心技術・国家先端戦略技術の技術文書を海外企業に渡す際に事前申告や承認が必要になる法律を、事業に影響する規制として挙げている。海外拠点との技術移転の手続きが重くなりうる | 事実 |
| 係争中の行政訴訟 | Samsung Bioepis株の会計処理をめぐる証券先物委員会・金融委員会の処分(課徴金80億ウォンなど)の取消訴訟が、2025年末時点でソウル高裁に係属中 | 事実 |
| 大型買収と増資 | PolyPeptide買収は応募比率3分の2以上や規制当局の承認が条件。3兆ウォンの増資は既存株主の持分を薄める | 事実 |
| 新モダリティへの対応の遅れ | 細胞・遺伝子治療の設備計画は2034年までの第3バイオキャンパスの中にあり、既に商用実績を持つ他社との差が縮まらない可能性 | 推測 |
12. 用語集
- CDMO/CMO/CDO
- CDMOは開発と製造の両方の受託、CMOは製造のみ、CDOは開発(細胞株・工程など)のみの受託。本シリーズの技術解説「CDMO」で詳しく説明しています。
- CHO細胞
- チャイニーズハムスター卵巣由来の細胞。抗体医薬品の生産に最も広く使われる動物細胞。
- 細胞株
- 目的の抗体を安定して多く作るように選び出した細胞の系統。工程の出発点になる。
- マスターセルバンク
- 製造に使う細胞株を、均一な状態で大量に凍結保存したもの。製品の品質の土台となる。
- バイオリアクター
- 細胞を培養するタンク。本シリーズの技術解説「バイオリアクター」を参照。
- 高密度培養
- 培地を入れ替えながら細胞をより高い濃度まで増やし、同じタンクで多くの抗体を得る培養方法。
- PPQ
- 工程性能適格性確認。定めた製造工程が品質基準を満たす製品を安定して作れることを、実製造で示す手続き。
- オルガノイド
- 幹細胞などを立体的に培養してつくる、臓器に似た小さな組織。薬の効き目の評価などに使う。
- ADC
- 抗体薬物複合体。抗体に薬物を結合させた医薬品。抗体部分は動物細胞培養で作る。
- DART
- 韓国金融監督院の電子公示システム。上場企業の事業報告書などの法定開示が掲載される。

13. 出典
- Samsung Biologics 事業報告書(2025年12月期、DART提出。2026年3月12日提出、同年5月15日訂正)。事業の概要、売上の内訳(抗体95.6%、地域別)、生産能力・稼働率、主要原材料の購入先、生産設備と投資額、契約一覧、Human Genome Sciences取得契約、第3バイオキャンパス用地、研究開発組織と人員、研究開発費、新規事業、規制、係争。 https://dart.fss.or.kr/dsaf001/main.do?rcpNo=20260515001658
- Samsung Biologics Business Report 2025(英文、公式IRサイト掲載)。CEOメッセージ(2026年の方針、第3バイオキャンパス約7兆ウォン、CGT)、沿革、事業所、従業員数、3期分の業績、Life Science Fundの出資先、行政訴訟の経過。 https://samsungbiologics.com/common/fileDownload.do?_fdFileName_=cd21696118cd4a7daa6973c02d40f795.pdf&_colunmName_=attCnt0&_downloadIdx_=391&_fdFileOriName_=%5BSamsung%20Biologics%5D%202025%20Business%20Report.pdf&_fdSubPath_=investors
- Samsung Biologics 2025 Q4 Earnings Release(2026年1月21日)。2026年の売上成長見通し(+15〜20%)、累計受注、会社分割の完了。 https://samsungbiologics.com/common/fileDownload.do?_fdFileName_=61a7b9d576694f6c8a10151dfb7067f8.pdf&_colunmName_=attCnt0&_downloadIdx_=382&_fdFileOriName_=%5BSamsung-Biologics%5D-2025-Q4-Earnings-Release.pdf&_fdSubPath_=investors
- Samsung Biologics プレスリリース「Samsung Biologics Reports Second Quarter 2026 Financial Results」(2026年7月23日)。2026年上期の売上・営業利益、累計受注US$216億、第5工場のPPQ、Rockvilleの統合、Life Science Fund、見通しの上限達成。 https://samsungbiologics.com/media/company-news/samsung-biologics-reports-second-quarter-2026-financial-results
- Samsung Biologics 2026 Q2 Earnings Release(2026年7月23日)。Rockvilleの売上計上開始時期(2026年第3四半期)、第5工場のPPQによる下期の押し上げ。 https://samsungbiologics.com/common/fileDownload.do?_fdFileName_=34419027a9d04f32a9347b11a5cba763.pdf&_colunmName_=attCnt0&_downloadIdx_=401&_fdFileOriName_=%5BSamsung%20Biologics%5D%202026%20Q2%20Earnings%20Release.pdf&_fdSubPath_=investors
- Samsung Biologics プレスリリース「Samsung Biologics reports first quarter 2026 financial results」(2026年4月22日)。Rockville取得額US$3.53億、CEPI・Eli Lillyとの提携、マスターセルバンク製造とベクター構築サービス。 https://samsungbiologics.com/media/company-news/samsung-biologics-reports-first-quarter-2026-financial-results
- Samsung Biologics プレスリリース「Samsung Biologics expands U.S. manufacturing capabilities with strategic acquisition of Human Genome Sciences from GSK」(2025年12月22日)。60,000L、資産取得額US$2.8億、500人超の雇用継続、第3バイオキャンパス。 https://samsungbiologics.com/media/company-news/samsung-biologics-expands-u-s--manufacturing-capabilities-with-strategic-acquisition-from-gsk
- Samsung Biologics プレスリリース「Samsung Biologics completes acquisition of GSK’s manufacturing facility in Rockville, Maryland」(2026年3月31日)。取得完了、総容量845,000L、GSKへの供給継続と追加投資計画。 https://samsungbiologics.com/media/company-news/samsung-biologics-completes-acquisition-of-gsks-manufacturing-facility-in-rockville-maryland
- Samsung Biologics プレスリリース「Samsung Biologics announces all-cash offer to acquire PolyPeptide」(2026年7月20日)。買収提案の条件と完了見込み。 https://samsungbiologics.com/media/company-news/samsung-biologics-announces-all-cash-offer-to-acquire-polypeptide
- Samsung Biologics プレスリリース「Samsung Biologics Announces KRW 3 Trillion Rights Offering to Fund Its Next-Phase Expansion」(2026年8月28日)。増資の使途、第6〜8工場の検討と2032年の1,385,000L、日程。 https://samsungbiologics.com/media/company-news/samsung-biologics-3-trillion-won-rights-offering
- Samsung Biologics 公式サイト「Milestones」。S-Tensify・S-AfuCHO・Samsung Organoids・ExellenSの発表時期、第4・第5工場の容量と建設期間。 https://samsungbiologics.com/about/milestones
- Samsung Biologics 公式サイト「Fact Sheet」「Locations」。従業員5,800人超、工場別容量、営業拠点(ニュージャージー・ボストン・東京・アムステルダム)。 https://samsungbiologics.com/about/fact-sheet
- Samsung Biologics 公式サイト「Locations」(拠点一覧の確認用)。 https://samsungbiologics.com/about/locations
- Samsung Biologics 公式サイト(ロゴ画像の取得元)。 https://samsungbiologics.com/
14. 主張と出典の対応表
最終更新:2026年9月24日/Troy Technical
本稿の数値はすべてSamsung Biologicsが韓国の電子公示システム(DART)に提出した事業報告書と、同社の公式IR資料・プレスリリースに基づきます。調査会社の推計値・報道ベースの数値は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。