🌐 This site is also available in English Visit English Site →
🌐 English

固定翼・VTOLと長時間飛行 技術解説

← ドローン・ロボティクスの解説一覧へ戻る

TECHNOLOGY EXPLAINER

固定翼・VTOLと長時間飛行
― 翼で飛ぶ飛行機と、ローターで浮く機体のちがい。「何日も飛んだ」を、どう読むか

ドローンというと、プロペラが4つ付いた小さな機体を思い浮かべるかもしれません。しかし、同じ「無人機」でも、ローターの推力で浮く機体と、翼の揚力で飛ぶ機体では、必要なエネルギーが大きく違います。この記事は、飛行機の設計を知らない素材技術者向けに、①なぜ翼があると長く飛べるのか、②滑走路がなくても翼の機体を飛ばす「VTOL」の方式、③長時間飛行を支える電池・水素・太陽光、④「○日間飛んだ」という記録の読み方(公式の記録と、会社の発表の区別)を、図で順に説明します。

機体どうしの優劣は付けません。性能の値はメーカー公称か公式記録かを書き、条件を添えます。確認日は2026年10月25日です。

構成:NASA Glenn・FAI・Airbus・AALTO・米国海軍研究所・DOE・Wingtra・Amprius・査読論文(Crossref の書誌で確認)/確認できなかった点は書かない/確認日 2026年10月25日

翼で飛ぶ無人機の運用の場面。実在の機体・場所・記録を示すものではありません。
図1 ImageGen生成の概念画像。翼で飛ぶ無人機の運用の場面。実在の機体・場所・記録を示すものではありません。 実在する製品・施設・実測結果ではありません。断面、色、矢印は理解のための表現で、寸法比は説明用です。
この記事の構成
  1. 3行でわかる / 読む前に / シリーズの中での位置
  2. 浮く方法は2通りある(推力で支える/翼で支える)
  3. 翼の機体の弱点と、VTOLの4つの方式
  4. 長時間飛行の3つの鍵(翼・エネルギー・軽さ)
  5. エネルギー源:電池・水素・太陽光
  6. 「○日間飛んだ」の読み方 ― 公式記録と会社の発表
  7. 素材技術者の視点/確認できなかったこと
  8. 評価・標準の読み方/用語集/参考資料/出典対応表
本記事の表記ルール

事実=公表資料に記載のある内容(出典リンクあり)
本稿の計算=明示した前提をもとに本記事が計算した値
未確定/将来=計画・目標・見積りなど、まだ確定していない事項
このほか、読み取りは「解説」として区別し、推測は太字で示します。

この記事の数値の読み方

メーカーの数字は「メーカー公称」です。飛行時間や航続は、機体の重さ、荷物、気温、風、電池の状態で大きく変わり、異なる機体の数字を並べて優劣を決めることはできません。「世界記録」は、記録を認定する機関(国際航空連盟、FAI)の公式な記録と、会社の発表を分けて書きます。確認日(2026年10月25日)の状態です。

1. 3行でわかる / 読む前に / シリーズの中での位置

  • 翼があると、同じ重さを少ない力で支えられる:ローターで浮く機体は、重さと同じ大きさの推力を出し続ける必要があります。翼の機体は、前へ進むことで翼に揚力が生まれ、推進に必要な力は重さの十数分の一で済みます。本稿の例(5 kg、電池200 Wh)では、飛べる時間が約16分と約104分になります[参考資料1・2]本稿の計算
  • 翼の機体は滑走路が要る、という弱点を「VTOL」が補う:垂直に離着陸できる翼の機体には、テイルシッター、リフト+クルーズ、ティルトなどの方式があり、得意な場面が違います[参考資料4]
  • 「○日間飛んだ」は、誰が言っているかで重みが違う:成層圏の太陽光機 Zephyr は、FAI の記録データベースに載る値(2010年の336時間22分、2021年の454時間30分)と、会社が発表した値(2022年の64日、2025年の67日6時間52分)があり、後者は FAI の記録としての登録を確認できませんでした[参考資料8〜13]
この記事を読む前に知っておくこと

必要なのは、「物が浮くには、重さを支える上向きの力が要る」という感覚だけです。ドローンを「感じる(センサー)・考える(制御と知能)・動く(アクチュエータ)」の3つの組合せとして見る考え方は、本シリーズ『ドローン・ロボティクス概論』で説明します。この記事は、そのうち「動く」のうち、飛ぶ力のつくり方に絞ります。

シリーズの中での位置

ローターで浮く機体の設計は本シリーズ『マルチコプターの原理と設計』、電池は『リチウムイオン電池の基本』『ロボットとドローンの電源』、水素は『燃料電池車と固体高分子形燃料電池』、翼や機体の材料は『ロボット・ドローンの構造材料』、通信・測位は『ドローンの通信・測位・衝突回避』、規制は『ドローンの規制と空域管理』で扱います。この記事は「翼で飛ぶ」という選択と、長く飛ぶための工夫を担当します。

2. 浮く方法は2通りある

まず、身近な感覚から始めます。ヘリコプターは、羽根(ローター)を回して空気を下へ押し続けることで浮いています。止まっていても、エンジンを止めれば落ちます。一方、紙飛行機は動力がなくても、投げれば滑るように飛びます。翼が、前へ進む勢いを使って空気から上向きの力を受けているからです。

飛行機にはたらく力は、揚力(上向き)・重さ(下向き)・推力(前向き)・抗力(後ろ向き)の4つです。まっすぐ一定の速さで飛ぶとき、この4つがつり合っています[参考資料1]。事実 翼が作る揚力は、翼の面積、空気の密度、速さの2乗などで決まります[参考資料2]。事実

同じ5 kgでも、「支え方」がちがうマルチコプター:推力で重さを支える固定翼:翼の揚力で重さを支える推力(上向き)=重さと同じ大きさ重さ 49 N(5 kg)ローターが空気を下へ押す揚力 49 N(翼が受ける力)重さ 49 N推力 約4 N抗力 約4 N進むから翼に空気が流れる
図2 概念図(ベクター作図)。5 kgの機体を例にした、二つの支え方。数値は本稿の例示(揚抗比12を仮定)で、実在の機体のものではありません。矢印の長さは力の大きさを表します。

図2で大事なのは、右の固定翼では推力が約4 Nで足りるという点です。重さ(49 N)は翼が支え、プロペラは「空気の抵抗に負けないように進む」ことだけを受け持ちます。この「揚力÷抗力」を揚抗比(L/D)と呼び、大きいほど少ない力で飛べます。図の例では12です。

つまずきやすいところ:「揚抗比12」とは

「4 Nの力で押せば、49 Nの重さを支えながら進める」ということです。手押しの台車にたとえると、重い荷物でも平らな床の上なら小さな力で動かせるのと似ています。たとえの限界:台車は止まっていても荷物を支えますが、翼は進んでいないと揚力が出ません(図2右の下の注記)。

電力と飛行時間に直すと

図2の差を、電力に直します。マルチコプターが空中で止まる(ホバリング)には、ローターが空気を下へ押す仕事が必要で、固定翼が巡航する場合の約6倍の電力になりました(図3)。電池が同じ200 Whなら、飛べる時間は約16分と約104分です。本稿の計算

ふつうに飛び続けるのに必要な電力(電気の出力)マルチコプター(ホバリング)737 W固定翼(巡航)116 W200 Wh の電池で飛べる時間(目安)マルチコプター(ホバリング)約16分固定翼(巡航)約104分前提(例示):機体5 kg、電池200 Wh、ローター4個(直径0.3 m)、翼の揚抗比12、巡航17 m/s、ホバリングは理想の誘導動力÷(ローター効率0.7×モーター系0.8)、巡航は 重さ×速度÷揚抗比÷プロペラ系0.6。実在の機体の値ではない。桁と比の感覚をつかむための本稿の計算。
図3 本稿の計算を含む作図(ベクター作図)。図の下に前提を示した、桁をつかむための例示です。実機では、風、上昇、荷物、電池の劣化などで変わります。電池で飛ぶ航空機の滞空時間の見積り方は、Traub(2011)などの論文があります[参考資料6]。

実際の製品でも、ホバリング中心の機体と翼の機体では、飛行時間に同じ傾向の違いが出ます。たとえば Wingtra は、自社のテイルシッター型VTOL固定翼について、最大飛行時間を59分(RGB・多波長センサー)、LiDAR搭載時45分と公表しています。ただし飛行時間はセンサーと飛行条件によるとも書いており、メーカー公称です[参考資料7]。事実 他社の機体の数値と並べて優劣は付けられません。

よくある誤解:「電池が進歩すれば、ドローンはすぐに遠くまで飛べる」

正しくは:電池のエネルギー密度が上がれば飛行時間は延びますが、ホバリング中心の機体は重さと同じ推力を出し続けるため、エネルギーの消費が大きいままです。長く飛ぶ場合は、電池を良くするだけでなく、翼を使う、機体を軽くする、規制上の運用の制約を満たすといった組み合わせが要ります(規制は本シリーズ『ドローンの規制と空域管理』)。

3. 翼の機体の弱点と、VTOLの4つの方式

翼の機体にも弱点があります。①滑走路か発射機が要る(進まないと揚力が出ないため)。②空中で止まれない(その場で荷物を降ろす、真上から点検する用途には向かない)。この弱点を補うのがVTOL(垂直離着陸)です。

垂直離着陸と水平巡航をどう組み合わせるかで、機体構成が変わります。翼や追加の推進器は巡航や離着陸に役立つ一方、重さや機構も増やします。
図4 ImageGen生成の概念画像。垂直離着陸と水平巡航をどう組み合わせるかで、機体構成が変わります。翼や追加の推進器は巡航や離着陸に役立つ一方、重さや機構も増やします。 [参考資料4]実在する製品・施設・実測結果ではありません。断面、色、矢印は理解のための表現で、寸法比は説明用です。
元のSVG・補足説明・出典を確認
垂直に離着陸する4つの代表的な方式マルチコプターローターだけで浮く巡航も同じローター構造が単純巡航は電力を食う一般的な傾向(例外あり)リフト+クルーズ離着陸用ローターと巡航用の翼・プロペラ制御が分けやすい巡航中は重い荷物一般的な傾向(例外あり)テイルシッター機体を立てて離着陸水平に倒して巡航余分な装置が少ない風と着地の制御が難所一般的な傾向(例外あり)ティルト(傾ける)ローターや翼ごと向きを変える巡航が効率的機構が複雑で重い一般的な傾向(例外あり)緑=強み、赤=弱みの傾向。出典:Bacchini & Cestino 2019(配置の比較)の考え方を、本稿が初心者向けに整理した。

元SVGの説明:概念図(ベクター作図)。垂直に離着陸する4つの代表的な方式。これは一般的な傾向を初心者向けに整理した図で、個々の機体の性能を示しません。Bacchini と Cestino(2019)は、電動VTOLの三つの配置を代表機で比べ、「最良の配置は任務による」と結論づけています[参考資料4]。

方式しくみ(やさしく)強み・弱みの傾向読み方の注意
マルチコプター複数のローターだけで浮き、進むホバリングは効率的、巡航は電力を多く使う[参考資料4]VTOLの一種として比較に入れる
リフト+クルーズ離着陸用のローターと、巡航用の翼・プロペラを分けるホバリングと巡航の折衷[参考資料4]巡航中、離着陸用ローターは使わない分の重さ
テイルシッター機体を尾部で立てて離着陸し、倒して巡航する余分な装置が少ない。Wingtra は自社機をこの方式と説明[参考資料7]風と着地の制御が難所になりやすい(解説)
ティルトローターや翼の向きを変える巡航が効率的な傾向(推力偏向)[参考資料4]機構が複雑。有人の空飛ぶクルマの話は本シリーズ『eVTOLと空飛ぶクルマ』

事実(論文・メーカー資料)/整理の列は本稿の解説。ハイブリッド型UAVの調査論文は Saeed ほか(2018)[参考資料5]。

つまずきやすいところ:なぜ「折衷」になるのか

離着陸用に付けたローターは、巡航中は使わない重りになり、空気の抵抗にもなります。逆に、巡航で効率の良い翼は、離着陸では役に立ちません。どちらかに偏ると他方が弱くなるので、任務(空中で止まる時間が長いか、遠くへ飛ぶか)で選ぶことになります。

4. 長時間飛行の3つの鍵

長く飛ぶ機体は、おおむね次の3つを組み合わせています。

  • ①翼:細長い翼(縦横比が大きい翼)は、揚力を作る代わりに生まれる誘導抗力が小さくなります[参考資料3]。事実 だから長時間飛行の機体は、翼が細く長い形になりやすい(解説)。たとえば Zephyr S は、翼幅25 mで質量75 kg未満とAirbusは説明しています[参考資料9]。
  • ②エネルギー:電池、水素と燃料電池、太陽光のどれを使うか(次章)。
  • ③軽さ:機体の質量が小さいほど、揚力も推力も小さくて済みます。炭素繊維強化プラスチックなどの軽量材料がここで効きます(本シリーズ『ロボット・ドローンの構造材料』)。

5. エネルギー源:電池・水素・太陽光

(1) 電池 ― 質量あたりのエネルギーが鍵

電池は、重さ1 kgあたりに蓄えるエネルギーが小さいと、電池そのものが機体の重さの大半を占めてしまいます。一例として、Amprius(米国の電池メーカー)は、シリコン負極のリチウムイオンセルのエネルギー設計について、450 Wh/kg・連続放電1Cと表示しています(メーカー公称、セル単体)。ただしサイクル寿命は設計と条件で異なり、資料間で表示が一致しない箇所もあったため、数字を使う前に条件の確認が必要です[参考資料17]。事実 このセルが Zephyr に使われているかは、確認できませんでした。電池一般の基本は、本シリーズ『リチウムイオン電池の基本』を参照してください。

(2) 水素と燃料電池 ― 燃料は軽いが、入れ物が重い

水素は、質量あたりのエネルギーが燃料の中で最も大きい一方、体積あたりは小さい、とDOEは説明しています。そのため、350〜700 barの高圧容器に入れるか、沸点−252.8℃の液体にして貯蔵します[参考資料15]。事実

質量あたりのエネルギー(kWh/kg)― どこまで含めるかで値が変わる電池セル(会社公称)0.45水素:700 bar タンク込み(化学)1.71同上×燃料電池効率50%(仮定)約0.86水素そのもの(燃料だけ)33.3軸の外へ読み方:行ごとに「含めているもの」が違う。水素は燃料だけなら桁違いに軽いが、実際はタンク・燃料電池・配管の質量がつく。700 barタンクの値はDOEの乗用車向け試算で、ドローン用ではない。電池は電池セル単体の公称値で、パックにすると下がる。燃料電池本体の質量はこの図に含まれない。50%は例示の仮定(本稿の計算)。
図5 本稿の計算を含む作図(ベクター作図)。質量あたりのエネルギーの比較。水素の値は水素の低位発熱量33.33 kWh/kg(本シリーズ水素エネルギー編『高圧水素タンク』と同じ値)と、DOEの乗用車向け700 barタンクシステムの試算(約1.71 kWh/kg)[参考資料16]、電池の値はAmpriusの公称[参考資料17]。含めているものが行ごとに違うため、単純な優劣の比較ではありません。

図5から分かるのは、水素は燃料そのものは桁違いに軽いが、「タンク込み」にすると大きく下がることです。さらに電気に変えるときの効率(ここでは例示で50%)と、燃料電池本体の質量が加わります。燃料電池の基本は本シリーズ『燃料電池車と固体高分子形燃料電池』にあります。

実際の飛行の例として、米国海軍研究所(NRL)は、燃料電池機 Ion Tiger を、2013年4月に液体水素で48時間1分飛ばしたと発表しています。以前の記録は2009年の26時間2分で、このときは5,000 psi(約345 bar)の圧縮水素でした。液体水素は5,000 psiの圧縮水素の約3倍の密度で、断熱した軽いタンクと、蒸発(ボイルオフ)する量を燃料の消費に合わせる工夫が必要だった、と説明しています[参考資料14]。事実 これは研究機関の実証飛行の発表で、検索結果の要約で確認しました(ページ本体は直接開けませんでした)。

水素と燃料電池を積む無人機の整備の場面。実在の機体・製品を示すものではありません。
図6 ImageGen生成の概念画像。水素と燃料電池を積む無人機の整備の場面。実在の機体・製品を示すものではありません。 実在する製品・施設・実測結果ではありません。断面、色、矢印は理解のための表現で、寸法比は説明用です。
素材技術者の視点①:水素は「入れ物」の勝負

水素ドローンの飛行時間は、燃料の質量割合で決まります。高圧タンクは炭素繊維の巻き付けで軽くし、液体水素は真空断熱や多層断熱で熱の侵入を抑えます(本シリーズ『燃料電池車と固体高分子形燃料電池』、『水素エネルギー』分野の『高圧水素タンク』『液体水素』)。素材として効くのは、繊維と樹脂の強さと軽さ、水素が抜けにくい内面のバリア、低温で割れない接合部です。水素の「軽さ」を、タンクの重さで失わないことが肝心です。

(3) 太陽光 ― 昼に発電し、夜は電池で飛ぶ

Zephyr は、翼の太陽電池で発電しながら飛び、余った電気を二次電池に蓄えて夜を越える、とAirbusは説明しています[参考資料8]。事実 成層圏(高度約20 km)は、天気の変化が起こる層の上です。Airbusの2021年の資料は、平均高度約21 kmで、天気や通常の航空路の上を飛ぶと説明しています[参考資料9]。

昼:太陽光で飛びながら、電池を充電夜:電池だけで飛ぶ翼の太陽電池推進(飛び続ける)電池に充電電池(昼に充電)推進太陽光の強さは昼の間に変わる夜が長いほど、電池が多く必要成層圏(高度約20 km)は、天気の変化や通常の航空路の上(Airbusの説明)。Zephyr S:翼幅25 m、質量75 kg未満、平均高度約21 km(Airbusの資料、会社の説明)。夜の長さは季節と緯度で変わり、必要な電池の量も変わる(本稿の解説)。
図7 概念図(ベクター作図)。昼と夜のエネルギーのやりくり。夜が長いほど必要な電池は増えます(解説)。数値は会社の資料の説明で、独立した検証ではありません。
素材技術者の視点②:夜を越えるのは電池の質量とサイクル寿命

太陽光機は「昼に電池を満たし、夜に使い切る」毎日の繰り返しです。電池は軽さ(Wh/kg)が最優先ですが、同時に繰り返し充放電に耐える寿命が要ります。Amprius のシリコン負極電池は、Airbus が2019年に出資を発表した相手で、シリコンナノワイヤ負極を使うと説明されています[参考資料10]。シリコン負極は軽くできる一方、充放電で膨らみ縮むことへの対策が課題とされ、前掲のメーカー表示でもサイクル寿命は設計と条件で変わります[参考資料17]。薄く軽い太陽電池、紫外線と低温に耐える被覆材も同じく素材の勝負です。

6. 「○日間飛んだ」の読み方 ― 公式記録と会社の発表

長時間飛行の記録は、誰が確認したかで重みが違います。FAI(国際航空連盟)は航空スポーツの世界記録を認定する団体で、記録データベースには、記録を認定したときの日付・場所・機体・判定が載ります。他方、会社の発表は、会社が自分の飛行を説明したものです。

Zephyr の長時間飛行 ― 公式記録と会社の発表を分けて読む2010336時間22分201825日超2021454時間30分202264日202567日6時間52分緑:FAI(国際航空連盟)の記録データベースに掲載されている値(検索結果の要約で確認)橙:会社・関係者の発表。FAIの記録として登録されているかは、確認できなかった
図8 概念図(ベクター作図)。Zephyr の主な長時間飛行を、「FAIの記録データベースに掲載されている値」と「会社の発表」に分けた年表。記録の優劣を示す図ではなく、出所の違いを示す図です。
年内容出所確認した範囲
2010年7月QinetiQ の Zephyr 7:336時間22分8秒(アリゾナ州Yuma)FAI の記録データベース確認済みだが後の記録で更新済み、と表示(検索の要約で確認)[参考資料12]事実
2018年Zephyr S の初飛行で25日超Airbus の発表(2019年10月)会社の発表として確認。FAI 登録は確認できなかった[参考資料10]事実
2021年9月Zephyr 8:454時間30分(約18日22時間30分)FAI の記録データベース/Airbus の資料FAI は検索の要約で確認、Airbus の資料は直接確認[参考資料9・13]事実
2022年64日の飛行会社と米陸軍の発表FAI 登録は確認できなかった事実
2025年2〜4月67日6時間52分の連続飛行(ケニア発)AALTO(Airbus 子会社)の発表会社の発表として確認。FAI 登録は確認できなかった[参考資料11]事実

事実。FAIの記録データベースのページは自動アクセス防止のため直接開けず、検索結果に表示された要約で確認しました(確認日 2026年10月25日)。

よくある誤解:「世界記録」と書いてあれば、公式に認定されている

正しくは:「世界記録」は、会社の宣伝の言葉としても使われます。FAI が認定した記録は、データベースで日付・場所・機体・状態を確認できます。会社の発表の飛行が、FAI の記録として登録されているかは別の問題で、本稿は確認できた範囲だけを書きます。2025年の67日6時間52分のように、会社が「過去最長」と発表している場合でも、FAI の登録は確認できませんでした。理由(申請していない、審査中など)は、公開資料から確認できなかったので書きません。

運用の側面

Airbus の2021年の資料は、Zephyr がFAA(米国連邦航空局)の承認を得て、試験場の外の米国空域を初めて飛んだと説明しています[参考資料9]。事実 成層圏の長時間飛行機が、既存の航空交通とどう共存するかは、本シリーズ『ドローンの規制と空域管理』で扱います。

7. 素材技術者の視点と、確認できなかったこと

素材技術者の視点③:長く飛ぶほど「軽さの積み重ね」

Zephyr S の質量は75 kg未満で、翼幅は25 mです[参考資料9]。翼幅に対して機体が極端に軽いので、翼は薄く、たわみやすくなります。軽い構造材(炭素繊維強化プラスチックなど)、薄膜の太陽電池、軽量の電池、熱にも低温にも耐える被覆材が、一体で設計されます。1 gの削減が飛行時間に効くため、材料の強さ当たりの軽さ、疲労、紫外線による劣化が、そのまま運用の寿命に結びつきます。

確認できなかったこと

  • Zephyr に搭載された電池セルの具体的な型式と、サイクル寿命・運用条件(会社の公開資料から確認できなかった)。
  • 2022年・2025年の飛行が FAI の記録として登録されたか。登録の申請の有無も確認できなかった。
  • 2018年の初飛行の正確な時間と、FAI での扱い(Airbus の2019年の資料では「25日超」とのみ記載)。
  • 水素燃料電池ドローンの飛行記録について、FAI の公式記録は確認できなかった(Ion Tiger の飛行は研究機関の発表)。
  • Zephyr S 以外の機体(他社の高高度機)の公式記録・性能は、この記事では扱っていない。

8. 評価・標準の読み方

長時間飛行の機体は、飛行時間(滞空時間)・航続距離・ペイロード(運べる質量)・風や気温への強さなどのものさしで測ります。これらは、機体の重さ、荷物、速度、気温、電池の状態、高度の条件とセットで初めて意味を持ちます。「最大飛行時間59分」は、最も有利な条件の値です。また、記録は「ある1回の飛行」の結果であり、繰り返し運用できることとは別です。

評価項目代表的な試験・ベンチマーク(名称・出典)標準・規則・指針(名称・確認した資料)読み方の注意
飛行時間・航続メーカーの試験条件つき公称(Wingtra:センサーと飛行条件による)[参考資料7]事実共通のものさしは確認できなかった荷物・風・高度が違えば比べられない。メーカー公称
持続時間の記録FAI の記録データベース(持続時間。Zephyr 7:336時間22分8秒、Zephyr 8:454時間30分)[参考資料12・13]事実FAI の記録ルール(記録を認定する団体の規則)。条文番号は確認できなかった会社の発表と区別する。登録の有無を確認する
揚抗比・効率NASA Glenn の教材(揚力・誘導抗力の考え方)[参考資料1〜3]事実確認できなかった本稿の計算は例示で、実機の値ではない本稿の計算
電池・燃料のエネルギーAmprius の公称(450 Wh/kg)、DOE のタンク試算(1.71 kWh/kg)[参考資料16・17]事実確認できなかった(航空用水素タンクの専用規格は確認できなかった)セル単体とパック・システムで値が違う。含めているものを確認する
無人航空機システムの品質・安全確認できなかったISO 21384-2:2021「Unmanned aircraft systems — Part 2: UAS components」(構成要素。検索の要約で確認)[参考資料18]事実任意の標準で、法的拘束力は国の規則が取り入れるかによる(解説)。規格本文は未確認
運航の許可Zephyr がFAAの承認を得て米国空域を飛行(Airbus の説明)[参考資料9]事実各国の規則は本シリーズ『ドローンの規制と空域管理』承認の範囲と条件は、機体・用途・期間ごとに別。ASTM の規格は、確認しなかった

表の整理は本稿の計算(整理)。名称・状態は公式ページで確認(確認日 2026年10月25日)。

読み方の注意(素材技術者向け)

  • 実演と運用は違う:1回の長時間飛行の成功は、毎日の運用や、別の気象での成功を保証しません。
  • メーカー公称と第三者の検証は違う:Wingtra の飛行時間も、Amprius のエネルギー密度も、メーカー公称です。FAI の記録は、第三者が認定した記録の例です。
  • セル・パック・システムを区別する:電池や水素の「Wh/kg」は、どこまで含めた値かで何倍も変わります(図5)。

9. 用語集

固定翼機
翼が機体に固定され、前へ進む速さで揚力を得る飛行機。
マルチコプター
複数のローターで浮く機体。ホバリングが得意。
VTOL
垂直離着陸(Vertical Take-Off and Landing)。滑走路が要らない。
揚力
翼が空気から受ける、上向きの力。
抗力
進行方向と逆向きの空気の抵抗。
推力
プロペラやローターが生む、前や上へ進める力。
揚抗比(L/D)
揚力を抗力で割った値。大きいほど少ない力で飛べる。
縦横比(アスペクト比)
翼幅の2乗÷翼面積。細長い翼ほど大きい。
誘導抗力
翼が揚力を作る代わりに生まれる抗力。縦横比が大きいと小さい。
テイルシッター
機体を立てて離着陸し、水平に倒して巡航するVTOL。
リフト+クルーズ
離着陸用のローターと巡航用の翼・プロペラを分けた方式。
ティルト
ローターや翼ごと向きを変える方式。
HAPS
高高度プラットフォーム。成層圏に長く留まる無人機などの総称。
成層圏
天気の変化が起こる層の上にある大気の層。Zephyr は約20 km付近を飛ぶとされる。
FAI
国際航空連盟。航空スポーツの世界記録を認定する団体。
燃料電池
水素と酸素から電気を作る装置。
液体水素
−253℃近くまで冷やして液にした水素。密度は高いが断熱容器が要る。
セル/パック
電池の単体(セル)と、複数を束ねて制御回路を付けたもの(パック)。
質量あたりのエネルギー
1 kgが蓄えるエネルギー(Wh/kg)。飛行時間に直結する。
ペイロード
機体が運ぶ荷物・センサーなどの質量。

10. 参考資料(一次情報)

  1. NASA Glenn Research Center Forces on an Airplane(飛行機にはたらく4つの力:揚力・重さ・推力・抗力) — www.grc.nasa.gov/www/k-12/VirtualAero/BottleRocket/airplane/forces.html
  2. NASA Glenn Research Center Lift Equation(揚力の式 L = Cl × ρV²/2 × A) — www1.grc.nasa.gov/beginners-guide-to-aeronautics/lift-equation-2/
  3. NASA Glenn Research Center Induced Drag Coefficient(誘導抗力と縦横比:縦横比が大きい翼は誘導抗力が小さい) — www1.grc.nasa.gov/beginners-guide-to-aeronautics/induced-drag-coefficient/
  4. Bacchini, A. and Cestino, E. Electric VTOL Configurations Comparison, Aerospace 6(3):26 (2019)(電動VTOLの配置の比較。ホバリングはマルチロータが効率的、巡航は推力偏向が有利、リフト+クルーズは折衷) — doi.org/10.3390/aerospace6030026
  5. Saeed, A. S. ほか A survey of hybrid Unmanned Aerial Vehicles, Progress in Aerospace Sciences 98 (2018)(固定翼とVTOLを組み合わせたハイブリッド型UAVの調査。題名・書誌のみ確認) — doi.org/10.1016/j.paerosci.2018.03.007
  6. Traub, L. W. Range and Endurance Estimates for Battery-Powered Aircraft, Journal of Aircraft 48(2) (2011)(電池で飛ぶ航空機の航続・滞空時間の推定。題名・書誌のみ確認) — doi.org/10.2514/1.C031027
  7. Wingtra(メーカー) Mapping drone(テイルシッター型VTOL固定翼の測量ドローン。飛行時間は最大59分、LiDAR搭載時45分。条件はセンサーと飛行状況による。メーカー公称) — wingtra.com/mapping-drone-fast-accurate-surveying/
  8. Airbus Zephyr High Altitude Platform Station (HAPS)(会社の製品ページ:高度6万フィート超、太陽光+二次電池、昼夜の飛行) — www.airbus.com/en/products-services/defence/uas/zephyr
  9. Airbus Zephyr 2021 Test Flight Campaign(2021年の試験飛行の説明:2回の成層圏飛行、翼幅25 m・質量75 kg未満、FAAの承認を得た米国空域の飛行) — www.airbus.com/sites/g/files/jlcbta136/files/6c2c26ccdc745cb8b1f212c6962b95bb_EN-Information-Ze
  10. Airbus Airbus partners with Amprius, leader in high energy density battery technology(2019年10月31日。2018年の初飛行で25日超、シリコンナノワイヤ負極の電池) — www.airbus.com/en/newsroom/press-releases/2019-10-airbus-partners-with-amprius-leader-in-high-e
  11. AALTO(Airbusの子会社) Zephyr sets world record for longest continuous flight, flying 67 days in stratosphere(2025年5月1日の発表。2025年2月20日にケニアから離陸、4月28日までの67日6時間52分) — www.aaltohaps.com/zephyr-sets-world-record-for-longest-continuous-flight-flying-67-days-in-stra
  12. FAI(国際航空連盟) 記録データベース:QinetiQ HALE team (GBR) の持続時間 336時間22分8秒、2010年7月23日、Zephyr 7。確認済みだが後の記録で更新済みとの表示(検索結果の要約で確認。ページは自動アクセス防止のため直接は開けなかった) — www.fai.org/record/16052
  13. FAI(国際航空連盟) 記録データベース:Airbus Zephyr Programme (USA) の持続時間 454時間30分、2021年9月13日、アリゾナ州Yuma、Zephyr 8(検索結果の要約で確認。ページは直接は開けなかった) — fai.org/node/190067
  14. U.S. Naval Research Laboratory NRL Shatters Endurance Record for Small Electric UAV(燃料電池機 Ion Tiger が液体水素で48時間1分、2013年4月。以前の記録は2009年の26時間2分、5,000 psiの圧縮水素。検索結果の要約で確認、ページは直接は開けなかった) — www.nrl.navy.mil/Media/News/Article/2563183/nrl-shatters-endurance-record-for-small-electric-ua
  15. 米国エネルギー省(DOE) Physical Hydrogen Storage(水素の物理貯蔵:350〜700 barの高圧容器、沸点−252.8℃の液体水素) — www.energy.gov/eere/fuelcells/physical-hydrogen-storage
  16. 米国エネルギー省(DOE) Onboard Hydrogen Storage Cost and Performance Status(乗用車向け700 barタンクシステムの試算:約1.71 kWh/kg) — www.hydrogen.energy.gov/docs/hydrogenprogramlibraries/pdfs/24006-onboard-storage-cost-performan
  17. Amprius Technologies(メーカー) SiCore(シリコン負極のリチウムイオンセル。エネルギー設計450 Wh/kg・連続放電1C。サイクル寿命は設計と条件で異なる。メーカー公称) — amprius.com/solutions/sicore/
  18. ISO(国際標準化機構) ISO 21384-2:2021 Unmanned aircraft systems — Part 2: UAS components(無人航空機システムの構成要素。検索結果の要約で確認、ページは直接は開けなかった) — www.iso.org/standard/80123.html

11. 主張と出典の対応表(監査)

本文の主張根拠区分
飛行機には揚力・重さ・推力・抗力がはたらき、揚力は翼の面積・空気の密度・速度の2乗などで決まるNASA Glenn の教材
出典1 https://www.grc.nasa.gov/www/k-12/VirtualAero/BottleRocket/airplane/forces.html
出典2 https://www1.grc.nasa.gov/beginners-guide-to-aeronautics/lift-equation-2/
事実
縦横比が大きい翼は誘導抗力が小さいNASA Glenn の教材
出典3 https://www1.grc.nasa.gov/beginners-guide-to-aeronautics/induced-drag-coefficient/
事実
ホバリングと巡航の電力・飛行時間の比較(737 W/116 W、約16分/約104分)本稿の計算(前提は図3に明記。ローターの理想誘導動力と、重さ×速度÷揚抗比を用いた例示)本稿の計算
電動VTOLの配置(マルチロータ、リフト+クルーズ、推力偏向)を比べると、ホバリングはマルチロータが効率的、巡航は推力偏向が有利、リフト+クルーズは折衷査読論文(Aerospace, 2019)
出典4 https://doi.org/10.3390/aerospace6030026
事実
固定翼とVTOLを組み合わせたハイブリッド型UAVの調査論文が存在する論文の題名・書誌のみ確認
出典5 https://doi.org/10.1016/j.paerosci.2018.03.007
事実
Wingtra の機体はテイルシッター型VTOL固定翼で、最大飛行時間は59分(RGB・多波長)/45分(LiDAR)、飛行時間はセンサーと飛行状況による(メーカー公称)メーカーの公式ページ
出典7 https://wingtra.com/mapping-drone-fast-accurate-surveying/
事実
Zephyr S は翼幅25 m、質量75 kg未満、平均高度約21 km(Airbusの説明)会社の資料
出典9 https://www.airbus.com/sites/g/files/jlcbta136/files/6c2c26ccdc745cb8b1f212c6962b95bb_EN-Information-Zephyr-2021-Test-Flight-Campaign.pdf
事実
Zephyr は太陽光で発電し、二次電池を昼に充電して夜に飛ぶ会社の製品ページ
出典8 https://www.airbus.com/en/products-services/defence/uas/zephyr
事実
2021年9月に Zephyr 8 が454時間30分の持続時間(FAIの記録データベースに掲載)FAIデータベース(検索要約で確認)
出典13 https://fai.org/node/190067
事実
2010年に QinetiQ の Zephyr 7 が336時間22分8秒(FAIの記録、後の記録で更新済み)FAIデータベース(検索要約で確認)
出典12 https://www.fai.org/record/16052
事実
2018年の初飛行で25日超(Airbusの発表)会社の発表
出典10 https://www.airbus.com/en/newsroom/press-releases/2019-10-airbus-partners-with-amprius-leader-in-high-energy-density-battery
事実
2025年に67日6時間52分の連続飛行(AALTOの発表)。FAIの記録として登録されたかは確認できなかった会社(Airbus子会社)の発表
出典11 https://www.aaltohaps.com/zephyr-sets-world-record-for-longest-continuous-flight-flying-67-days-in-stratosphere/
事実
2022年の64日の飛行は会社と米陸軍の発表で、FAI登録は確認できなかった解説:本稿が確認した範囲(FAI登録の記載を確認できなかった)事実
Ion Tiger は液体水素で48時間1分(2013年4月)、以前は圧縮水素(5,000 psi)で26時間2分(2009年)米国海軍研究所の発表(検索要約で確認)
出典14 https://www.nrl.navy.mil/Media/News/Article/2563183/nrl-shatters-endurance-record-for-small-electric-uav/
事実
水素は質量あたりのエネルギーが最も大きい燃料だが、体積あたりは小さく、高圧(350〜700 bar)か液化(沸点−252.8℃)で貯蔵するDOE
出典15 https://www.energy.gov/eere/fuelcells/physical-hydrogen-storage
事実
700 barタンクシステムは約1.71 kWh/kg(乗用車向けの試算)DOE
出典16 https://www.hydrogen.energy.gov/docs/hydrogenprogramlibraries/pdfs/24006-onboard-storage-cost-performance-status.pdf
事実
Amprius の SiCore エネルギー設計は450 Wh/kg、連続放電1C(メーカー公称、セル)。Zephyr で使われたセルの仕様かは確認できなかったメーカーの公式ページ
出典17 https://amprius.com/solutions/sicore/
事実
Amprius はシリコンナノワイヤ負極の電池で、Airbus が出資(2019年10月)Airbus の発表
出典10 https://www.airbus.com/en/newsroom/press-releases/2019-10-airbus-partners-with-amprius-leader-in-high-energy-density-battery
事実
ISO 21384-2:2021 は無人航空機システムの構成要素の規格ISOページ(検索要約で確認)
出典18 https://www.iso.org/standard/80123.html
事実
電池で飛ぶ航空機の滞空時間は、電池の質量割合・揚抗比・効率などで決まるという考え方(論文の題名のみ確認)論文の題名・書誌のみ確認
出典6 https://doi.org/10.2514/1.C031027
事実
水素の低位発熱量33.33 kWh/kg解説:本シリーズ水素エネルギー編『高圧水素タンク』の値と同じ(NISTの物性値に基づくとされる)事実
エネルギー源の比較図(0.86 kWh/kg)本稿の計算:1.71 kWh/kg × 燃料電池効率50%(仮定)本稿の計算

最終更新:2026年10月25日/出典は一次情報(NASA Glenn、FAI、Airbus、AALTO、米国海軍研究所、DOE、Wingtra、Amprius、ISO、査読論文の書誌)に限定しています。FAIの記録ページ、米国海軍研究所の発表、ISOのページは、自動アクセス防止のため直接開けず、検索結果の要約で確認しました。2022年・2025年の飛行のFAI登録、Zephyr の電池セルの型式、2018年の飛行の正確な時間、水素燃料電池ドローンの公式記録、ASTM の規格は、確認できなかったため記載していません。本記事は、機体どうしの優劣をつけず、医療・安全・法律の助言ではありません。攻撃用の兵器は扱っていません。