主要成果
ASE Technology Holdingは、2026年の設備投資額を過去最高の105億ドル(約1.5兆円)に引き上げ、主力である主要先進パッケージング(LEAP)事業の売上を2027年までに倍増させるという野心的な目標を発表しました。この戦略的な動きは、AIチップの爆発的な需要増とそれに伴う先進パッケージング能力への強い需要に対応するためのものです。同社は2026年第2四半期に前年比36.3%増の連結売上高1,261億4,800万台湾ドル(約39.2億ドル)を達成し、パッケージング事業が全体の約52%を占めるなど、好調な業績を背景に投資を加速させています。
技術・臨床詳細
- LEAP事業の成長: ASEのLEAP事業は、AI駆動型の新規アプリケーション、ハードウェア、産業、電力、コネクティビティ、ストレージデバイスからの強い需要に牽引され、既存の予測を上回るペースで成長しています。この需要に対応するため、ASEはさまざまな先進パッケージング技術(CoWoSやFoCoSなど)の価格を原材料費や設備投資の増加を反映して20%以上引き上げています。
- FOPLPの量産化: ASEの先進パッケージング戦略の中核をなすのが、310x310mmサイズの全自動ファンアウトパネルレベルパッケージング(FOPLP)生産ラインです。このラインは2027年第1四半期に量産を開始する予定であり、パネルレベルでの製造により、従来のウェハーレベルプロセスよりも大規模かつコスト効率の高いパッケージングが可能になります。FOPLPは、特にAIや高性能コンピューティング(HPC)向けの大規模チップレット統合に不可欠な技術です。
- CPOとガラス基板の展望: コパッケージドオプティクス(CPO)については、2026年末までに初期段階の少量展開が見込まれています。ただし、ガラス基板技術については、今後12ヶ月以内での量産は想定されていません。ASEのVIPackプラットフォームは、ファンアウト、組み込み統合、2.5Dおよび3Dアーキテクチャ、TSV(Through-Silicon Vias)、CPOを含む6つの技術柱で構築され、次世代半導体への包括的なソリューションを提供しています。
背景・業界文脈
半導体業界は、AIの台頭により「Foundry 2.0」時代へと移行しており、ウェハー製造、先進パッケージング、テストの深い統合が求められています。中国市場では、AIコンピューティングチップ向けの国内先進パッケージングおよびテスト能力が不足しており、CoWoSには約10%の供給不足が生じています。ASEのようなOSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)プロバイダーは、AIチップの設計・製造におけるボトルネックを解消する上で不可欠な存在です。台湾に本社を置くASEは、1984年創業以来、半導体アセンブリおよびテストの世界的リーダーであり、約48,000人の従業員と50以上のスマート工場を擁し、パッケージ設計からウェハーレベル処理、システムインパッケージ統合、テストまで多岐にわたるターンキーソリューションを提供しています。
今後の展望
ASEの記録的な設備投資とLEAP事業の積極的な拡大戦略は、AI時代における同社のリーダーシップを強化するものです。FOPLPの量産化は、AIチップ製造の効率とスケーラビリティを向上させ、市場の供給不足緩和に貢献します。また、CPOのような革新的な技術の初期導入は、将来のAIおよびHPCインフラストラクチャにおける光接続の重要性を強調します。ASEの包括的な技術ポートフォリオと大規模な投資は、半導体後工程の革新を推進し、AI技術の発展を加速させる上で中心的な役割を果たすと期待されます。
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