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NIST(米国国立標準技術研究所) 機関解説

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INSTITUTION PROFILE / 量子コンピュータ

NIST(米国国立標準技術研究所)
― 「量子コンピュータに破られない暗号」の標準を決める米国の機関。ただし拘束力が及ぶのは連邦政府の情報システムまで

NISTは米国商務省に属する連邦の研究機関です。量子コンピュータを作る機関でも、量子コンピュータを規制する機関でもありません。 量子コンピュータに関わる主な役割は2つあります。1つは、将来の量子コンピュータに破られにくい暗号(耐量子暗号)の標準を作ること。 もう1つは、量子の計測の研究と、量子産業の集まりづくりです。 標準は米国政府の情報システムには義務として適用されますが、民間や他国への法的な義務はありません。それでも英国など他国の指針が参照するため、国際的な参照先になっています。 本稿では、NISTが量子コンピュータにどこまで影響を持つのかに絞って整理します。標準は「最終」「草案」「開発中」を区別し、確認日(2026年10月15日)を添えて書きます。

構成:NISTの公式サイト(概要、雇用、予算資料、量子情報科学のページ、量子関連のニュース)、NISTの計算機セキュリティ資料センター(CSRC)の耐量子暗号のページとFIPS 203・204・205、NIST IR 8547草案、SP 800-227、米国大統領令14413、英国NCSCの移行指針を一次情報として使用/最終更新 2026年10月(NISTのページは2026年10月15日に確認)

耐量子暗号の仕様・試験と、量子計測の研究を分けて考える場面です。特定製品の安全性を認定した画像ではありません。
概念画像(ImageGen生成)。耐量子暗号の仕様・試験と、量子計測の研究を分けて考える場面です。特定製品の安全性を認定した画像ではありません。 実際の製品・施設・寸法・測定結果ではありません。拡大模型と実物スケールの場面は区別してください。
この記事でわかること
  1. 30秒でわかるNIST
  2. どんな機関か ― 影響力の「型」
  3. 量子コンピュータで何をしているか
  4. 影響力の範囲(権限と地域)
  5. 関わっている企業・組織
  6. 今後の見通し
  7. 用語集/出典/主張と出典の対応表

1. 30秒でわかるNIST

正式名称米国国立標準技術研究所英文 National Institute of Standards and Technology(NIST)
国・地域米国メリーランド州ゲイザースバーグとコロラド州ボルダーが主な拠点
機関の種類商務省に属する連邦機関規制当局ではなく、測定・標準・技術の研究機関
設立1901年議会が、遅れていた計測の基盤を整えるために設立した
人数規模職員 約3,400人ほかに企業・大学などからの受け入れ研究者が約2,700人(NISTのページ。2026年9月30日更新)
予算2026会計年度 18億4,710万ドル制定額(議会指定の事業を含む)。うち研究部門は8億4,390万ドル(2026年3月27日の資料)
量子コンピュータへの関与の形標準・計測研究・産業の場づくり耐量子暗号の標準(FIPS 203・204・205)が中心
影響が及ぶ範囲連邦政府の情報システム国家安全保障システムは対象外。民間・他国は採用が任意で、参照元として影響する
まず押さえるべき1点

NISTの耐量子暗号の標準は、米国の連邦政府の情報システムには義務、民間には任意という二重の性格を持ちます。 標準の本文(FIPS 203)は、連邦政府の情報システムに適用されるが国家安全保障システムには適用されないこと、 民間・商業の組織も採用できることを明記しています 事実。 また、承認するのは商務長官で、連邦情報セキュリティ管理法(FISMA)はこの種の標準の免除を認めないとも書かれています 事実。 つまりNISTは「何を使うか」を決めるが、民間に使わせる力は持たない機関です。 それでも影響力が大きいのは、連邦機関のために情報システムを運営する契約事業者にも適用されること、そして英国など他国の指針も同じ方式を挙げることがあるからです。

そもそも「耐量子暗号」とは

いま通信や電子署名を守っている暗号の多くは、「巨大な数を素数の積に分けるのは難しい」という性質に頼っています。 NISTは、十分に強力な量子コンピュータなら、この性質に頼る暗号を短時間で破れる可能性があると説明しています 事実。 ただし量子コンピュータの分野は「まだ初期段階で、どこまで強力になれるかは未解決」ともNIST自身が書いています。 そこで、いまの計算機にも量子コンピュータにも解きにくい別の数学に頼る暗号が開発されました。これが耐量子暗号(PQC)です。 NISTが選んだ最初の4つのうち3つは「格子(こうし)」という数学の問題に、1つは「ハッシュ関数」に基づいています 事実。 なお本稿は、暗号を破る手順は扱いません。標準を「誰が決め、誰に及ぶか」だけを扱います。

2. どんな機関か ― 影響力の「型」

量子コンピュータの記事に出てくる「機関」は、企業と違って自分では量子コンピュータを作りません。 その代わりに、どういう経路で業界に影響を与えるかで4つの型に分けられます。

量子コンピュータを動かす「機関」の4つの型 機関は自分では量子コンピュータを作らない。どの経路で業界に影響を与えるかで4つに分かれる 資金を出す 政策・規制を決める 標準を決める 場をつくる 研究・製造に予算を配る 戦略・産業政策・輸出管理 暗号の標準・要求・計測 研究拠点・業界の集まり DOE/DARPA 欧州委員会/経済産業省 NIST/NSA NIST/理研/産総研 何を研究・実証させるか 何を国内で進め守るか どの暗号・測り方を使うか 誰が誰と研究し会うか 届く範囲=自国の予算 届く範囲=自国・自域 届く範囲=採用する側 届く範囲=参加者 NISTは「標準を決める」型(+場をつくる)。拘束力は連邦政府の情報システムまで 同じ量子コンピュータでも、どの型の機関かによって影響の届き方がまったく違う
図1 量子コンピュータに関わる機関の4つの型と、NISTの位置。区分は本稿によるもので、機関名は本シリーズで扱う機関から例示しています 本稿の計算。NISTは暗号の標準と計測を担う「標準を決める」型で、産業の集まり(QED-C)や共同研究所も運営・支援するため「場をつくる」型にもまたがります。そのため、この2枠を強調しています。

3. 量子コンピュータで何をしているか

3-1. 耐量子暗号の標準(状態を区別して整理)

NISTは2016年に世界から候補を募り、数年かけて評価して標準にしてきました 事実。 標準といっても、最終版になったもの、草案のもの、選ばれたが文書が未公表のものがあります。確認日(2026年10月15日)時点の状態を表にします。

標準・文書状態と日付中身拘束力
FIPS 203
ML-KEM(鍵カプセル化)
最終。2024年8月13日公表、公表と同時に有効。2025年11月17日付で、将来の改訂で直す問題があるとの注記2者が公開の通信路で共通の秘密の鍵を作る方式。強度の違う3種類(ML-KEM-512・768・1024)。「現時点では、量子コンピュータを持つ攻撃者に対しても安全と信じられている」と書かれている連邦政府の情報システムに適用。国家安全保障システムは対象外
FIPS 204
ML-DSA(デジタル署名)
最終。2024年8月13日公表。2026年7月31日付で、軽微な問題を将来の改訂で直すとの注記本人確認や改ざん検出に使う電子署名の方式(格子に基づく)同上
FIPS 205
SLH-DSA(ハッシュベース署名)
最終。2024年8月13日公表電子署名のもう1つの方式。ハッシュ関数に基づくため、格子に基づくML-DSAとは別の数学に頼る同上
FIPS 206
(FALCON由来の署名)
開発中。確認日時点でCSRCのFIPS一覧に草案は載っていないFALCONが選ばれ、FIPS 206として公表される予定とNISTのページに書かれている未確定/将来
HQC
(鍵共有の別方式)
選定済み(2025年3月11日)。標準の文書は確認日時点で一覧に無い鍵カプセル化方式(KEM)の1つ。ML-KEMに加わる標準として標準化が進行中。選定理由はNIST IR 8545に記載未確定/将来
SP 800-227
(鍵カプセル化の使い方)
最終。2025年9月18日鍵カプセル化の定義・性質・安全な使い方の推奨事項指針(Special Publication)
SP 800-230
(SLH-DSAの追加パラメータ)
草案。2026年4月13日公表。コメント期限は2026年6月12日(終了)署名の回数が限られる用途向けの、SLH-DSAの追加の設定草案のため未確定
追加の署名方式の公募2026年5月14日、第3ラウンドに9候補が進むと発表(NIST IR 8610)ML-DSAのバックアップ、または特殊な用途向けの署名方式を、別の公募で選別中選別の途中
NIST IR 8547
移行計画
草案。2024年11月12日公表、コメントは2025年1月10日に終了。確認日時点で最終版は一覧に無い量子に弱い方式から移る計画。草案の表では、RSAと楕円曲線署名の112ビット強度は2030年以降「非推奨」、2035年以降「使用禁止」、128ビット以上は2035年以降「使用禁止」草案。NISTのPQCページは「2035年までに標準から廃止・削除する予定」と書く

※「非推奨」は「使えるが、移行を勧める」、「使用禁止」はNISTの標準で認めないという意味です(IR 8547草案の定義)。米国の国家安全保障覚書10号(NSM-10)は、連邦システムで「実行可能な範囲の量子のリスクを2035年までに下げる」ことを目標にしており、NISTの2035年はこの目標に合わせたものです 事実。

状態の読み方の注意

「NISTが標準を決めた」と書かれていても、決まったのは最終版のFIPS 203・204・205の3つだけです。 FIPS 206、HQC、IR 8547の2030年・2035年の日付は、確認日時点ではまだ草案か、文書が未公表です 未確定/将来。 草案の日付は変わる可能性があります。製品や計画に使うときは、必ずNISTのページで最新の状態を確認してください。

3-2. 計測の研究と、産業・製造への関わり

取り組み時期・規模中身
量子の計測と基礎研究1990年代初めから量子効果は測定の精度の限界を決めるので、計測の機関として量子計測の標準を研究する。初期の量子論理ゲートや、単一光子検出器、極低温の技術を開発した。JILA(コロラド大学)、Joint Quantum Institute・Joint Center for Quantum Information and Computer Science(メリーランド大学)などの共同研究所で行う
Quantum Economic Development Consortium(QED-C)2019年にSRI Internationalと設立国家量子イニシアティブ法に応じて作られた産業コンソーシアム。参加者は「米国の主要な商用開発者のほぼすべて」と、増えつつある利用者(NISTの2026年6月の発表)
Quantum Manufacturing Engineering Center(QMEC)2026年6月29日に発表。NISTは2,000万ドルの初期投資を計画SRI Internationalが設立する、量子部品・システムの製造を加速するセンター。冷凍機やレーザーなどの要素技術を対象とする
CHIPS研究開発室の量子向け意向書2026年5月21日。9社に計20億1,300万ドルの計画商務省のCHIPS研究開発室が、量子ファウンドリ2社と量子コンピュータ企業7社に出す意向書(letters of intent)。「計画された資金」で、各社の少数の株式(経営の支配権を持たないもの)を商務省が受け取ることが条件。最終契約ではない
量子の研究予算2025会計年度に800万ドルを計画(NISTの基本研究費のうち)量子情報科学・技術への投資。2026会計年度の量子の個別の額は、確認できた資料に載っていない

4. 影響力の範囲(権限と地域)

観点NISTが持っているもの持っていないもの
権限耐量子暗号の標準(FIPS)・指針(SP)・報告書(IR)を作り、維持する権限。FIPSは商務長官の承認を受けて発効。標準に合う実装を確かめる検証制度も運営する民間に標準を使わせる権限。量子コンピュータの性能を認証する権限(確認できた範囲で記載なし)。性能を評価する国家センターの設立は、大統領令14413でエネルギー長官に指示されている
地域・対象米国の連邦政府の情報システムと、その契約事業者が運営するシステム。英国NCSCの指針もFIPS 203・204を「最も広く使われる見込みのアルゴリズム」として挙げる国家安全保障システム(NSAなど別の要求)。他国の法令。海外の企業に採用を義務づける権限
拘束力連邦機関には義務で、免除は認められない。民間は採用が任意。実質的な基準になるかは、調達や他の規則・指針が引用するかで決まるNIST自身が民間に義務化する力。引用の個別事例は本稿では確認していない 未確定/将来
規模職員 約3,400人、受け入れ研究者 約2,700人。2026会計年度の制定予算は18億4,710万ドル(うち研究部門8億4,390万ドル)耐量子暗号や量子専任の人数・予算は、確認できた資料に載っていない。2025年5月時点で職員が約420人減ったとの資料もある(2025年6月)

5. 関わっている企業・組織

NISTの耐量子暗号の標準は誰に届くか(米国) 標準は商務長官が承認する。義務になる範囲と、任意で参照される範囲が分かれる 商務長官 FIPSを承認する NIST FIPS・SP・IRを作り、維持する 連邦政府の情報システム FIPSは適用される 国家安全保障システム FIPSの対象外 民間企業・他国 採用は任意 使うことが義務 免除はFISMAで 認められない (FIPS 203の記載) 別の機関の要求が決める 例:NSAのCNSA 2.0 (本シリーズの NSA解説を参照) 法的な義務はない 英国NCSCは移行指針で FIPS 203・204を挙げる (2026年10月15日確認)
図2 NISTの耐量子暗号の標準(FIPS)が届く範囲。出典:FIPS 203の「適用範囲」「免除手続き」の項、英国NCSCの移行時期の指針。国家安全保障システムの要求を決める機関は別で、本シリーズのNSAの解説が扱います 事実。
関わる組織関係一次資料で確認できる内容
SRI InternationalQED-C・QMECNISTと2019年にQED-Cを設立し、2026年6月にQMECの設立に合意(NISTの発表)
IBM、GlobalFoundries量子ファウンドリ2社として意向書の相手2026年5月21日の意向書。IBMは10億ドル(量子用の超伝導ウエハーを作る新しいファウンドリ子会社)、GlobalFoundriesは3億7,500万ドルの計画
Rigetti Computing、Quantinuum、D-Wave Quantum、PsiQuantum、Diraq、Atom Computing、Infleqtion量子コンピュータ企業7社として意向書の相手同じ意向書。各社の計画額は最大1億ドル(Diraqは最大3,800万ドル)。本シリーズの企業解説の対象企業と重なる
国家安全保障局(NSA)別系統の要求国家安全保障システムはFIPSの対象外。本シリーズのNSAの解説を参照
大学の共同研究所共同研究コロラド大学(JILA)、メリーランド大学(JQIほか)

6. 今後の見通し

読み取れること根拠となる一次情報区分
IR 8547が最終版になると、2030年・2035年の日付が連邦の標準の廃止計画として確定する。日付や対象が草案から変わる可能性もある草案の表に2030年・2035年の日付がある。NISTのPQCページは、すでにIR 8547の計画に沿って「2035年までに廃止・削除する」と書く。確認日時点で最終版は一覧に無い推測
FIPS 206とHQCの標準文書が、今後追加されるNISTのページは、FALCONをFIPS 206で公表する予定、HQCを2025年3月に選定したと書く。確認日時点で草案の一覧には無い未確定/将来(時期は確認できなかった)
CHIPS研究開発室の意向書が、最終契約になるまでに条件や額が変わりうる発表文は「letters of intent」「planned funding」と書き、最終契約とは書いていない未確定/将来
商務長官に課された量子の計画(標準の民間採用の促進、サプライチェーンの分析、先進市場コミットメントを含む案)は、NISTが実務の中心になる可能性がある大統領令14413の第4条(d)・第5条(b)・第6条(a)は商務長官に計画の策定を指示している。NISTのQMEC発表は、この大統領令の目標に沿うと書く。どの部署が担うかは大統領令に書かれていない推測
国家量子イニシアティブ法の再承認法案がNISTの量子予算に与える影響議会のサイトで法案の状況を確認できなかった未確定/将来

7. 用語集

耐量子暗号(PQC)
いまの計算機にも将来の量子コンピュータにも解きにくい数学に頼る暗号。量子の性質を使う「量子暗号」とは別のもの(NISTは別の解説を出している)。
FIPS
連邦情報処理標準。米国の連邦政府の情報システムに適用される標準で、商務長官が承認する。
ML-KEM/ML-DSA/SLH-DSA
FIPS 203・204・205の方式名。鍵の共有(ML-KEM)と電子署名(ML-DSA・SLH-DSA)を担う。
国家安全保障システム
国家安全保障に関わる情報を扱う米国政府のシステム(44 U.S.C. 3552に定義)。FIPSの対象外。
意向書(letters of intent)
資金提供の意向を示す書類。最終契約ではなく、条件の交渉を経て確定する。
QED-C
量子産業のコンソーシアム。NISTとSRI Internationalが2019年に設立した。

8. 出典

  1. NIST About NIST(設立年1901年、商務省の機関であること。2026年10月15日確認)。 https://www.nist.gov/about-nist
  2. NIST Work with NIST(職員約3,400人、受け入れ研究者約2,700人、拠点。2026年9月30日更新)。 https://www.nist.gov/about-nist/work-nist
  3. NIST NIST Budget Update(2026年3月27日。2026会計年度の制定額18億4,710万ドル、研究部門8億4,390万ドル)。 https://www.nist.gov/document/budget-updates-and-discussion-vcat-march-2026
  4. NIST NIST Budget Update(2025年6月11日。量子情報科学に800万ドルを計画、2025年5月時点の職員約420人減)。 https://www.nist.gov/document/budget-updates-and-discussion-0
  5. NIST Post-Quantum Cryptography(CSRCのプロジェクトページ。2024年8月の3標準、IR 8547への言及、FALCONとHQCの選定。2026年10月15日確認)。 https://csrc.nist.gov/projects/post-quantum-cryptography
  6. NIST FIPS 203, Module-Lattice-Based Key-Encapsulation Mechanism Standard(公表日、2025年11月17日の注記)。 https://csrc.nist.gov/pubs/fips/203/final
  7. NIST FIPS 203 本文PDF(承認者、適用範囲、民間の採用、免除手続き、国家安全保障システムの除外)。 https://nvlpubs.nist.gov/nistpubs/FIPS/NIST.FIPS.203.pdf
  8. NIST FIPS 204, Module-Lattice-Based Digital Signature Standard(公表日、2026年7月31日の注記)。 https://csrc.nist.gov/pubs/fips/204/final
  9. NIST FIPS 205, Stateless Hash-Based Digital Signature Standard(公表日)。 https://csrc.nist.gov/pubs/fips/205/final
  10. NIST PQC Standardization Process(FALCONはFIPS 206で開発中、HQCの選定日。2026年8月5日更新)。 https://csrc.nist.gov/projects/post-quantum-cryptography/post-quantum-cryptography-standardization
  11. NIST PQC News and Updates(SP 800-227、SP 800-230草案、IR 8610、IR 8545、IR 8547草案の日付)。 https://csrc.nist.gov/projects/post-quantum-cryptography/news
  12. NIST PQC Publications(各文書の状態と日付の一覧。確認日時点でIR 8547は草案)。 https://csrc.nist.gov/projects/post-quantum-cryptography/publications
  13. NIST NIST IR 8547 (Initial Public Draft), Transition to Post-Quantum Cryptography Standards(2024年11月12日、コメント期限)。 https://csrc.nist.gov/pubs/ir/8547/ipd
  14. NIST NIST IR 8547 草案PDF(2030年・2035年の表、NSM-10の2035年の引用、「非推奨」「使用禁止」の定義)。 https://nvlpubs.nist.gov/nistpubs/ir/2024/NIST.IR.8547.ipd.pdf
  15. NIST SP 800-227, Recommendations for Key-Encapsulation Mechanisms(2025年9月18日の最終版)。 https://csrc.nist.gov/pubs/sp/800/227/final
  16. NIST CSRC FIPS一覧(現行のFIPSの状態。FIPS 206の草案が載っていないこと。2026年10月15日確認)。 https://csrc.nist.gov/publications/fips
  17. NIST What Is Post-Quantum Cryptography?(量子コンピュータが現行暗号に与える影響の説明、格子とハッシュ関数)。 https://www.nist.gov/cybersecurity/what-post-quantum-cryptography
  18. NIST Quantum information science(NISTの役割、共同研究所、QED-C。2026年10月15日確認)。 https://www.nist.gov/quantum-information-science
  19. NIST NIST Launches Center to Drive the Manufacture of Quantum Technologies(2026年6月29日。QMEC、初期投資2,000万ドルの計画、QED-C)。 https://www.nist.gov/news-events/news/2026/06/nist-launches-center-drive-manufacture-quantum-technologies
  20. NIST/商務省 Department of Commerce Announces Letters of Intent With 9 Companies for $2 Billion to Accelerate U.S. Leadership in Quantum Computing(2026年5月21日。CHIPS研究開発室の意向書)。 https://www.nist.gov/news-events/news/2026/05/department-commerce-announces-letters-intent-9-companies-2-billion
  21. ホワイトハウス Executive Order 14413, Ushering in the Next Frontier of Quantum Innovation(2026年6月22日。商務長官・エネルギー長官への指示)。 https://www.whitehouse.gov/presidential-actions/2026/06/ushering-in-the-next-frontier-of-quantum-innovation/
  22. 英国NCSC Timelines for migration to post-quantum cryptography(NISTが2024年に標準化したFIPS 203・204への言及。2026年10月15日確認)。 https://www.ncsc.gov.uk/guidance/pqc-migration-timelines

9. 主張と出典の対応表

本文の主張区分出典
設立1901年、商務省の機関、拠点事実出典1 https://www.nist.gov/about-nist
職員約3,400人、受け入れ研究者約2,700人事実出典2 https://www.nist.gov/about-nist/work-nist
2026会計年度の制定予算18億4,710万ドル、研究部門8億4,390万ドル事実出典3 https://www.nist.gov/document/budget-updates-and-discussion-vcat-march-2026
2025会計年度に量子情報科学に800万ドルを計画、職員約420人減事実出典4 https://www.nist.gov/document/budget-updates-and-discussion-0
2024年8月の3標準、FIPS 206の開発中、HQCの選定、NCCoEの移行プロジェクト、2035年までの廃止・削除事実出典5 https://csrc.nist.gov/projects/post-quantum-cryptography
FIPS 203の公表日(2024年8月13日)と2025年11月17日の注記事実出典6 https://csrc.nist.gov/pubs/fips/203/final
商務長官の承認、連邦情報システムへの適用と国家安全保障システムの除外、民間の採用、免除の不可、「安全と信じられている」の記述事実出典7 https://nvlpubs.nist.gov/nistpubs/FIPS/NIST.FIPS.203.pdf
FIPS 204の公表日と2026年7月31日の注記事実出典8 https://csrc.nist.gov/pubs/fips/204/final
FIPS 205の公表日事実出典9 https://csrc.nist.gov/pubs/fips/205/final
FALCONはFIPS 206で開発中、HQCは2025年3月11日に選定事実出典10 https://csrc.nist.gov/projects/post-quantum-cryptography/post-quantum-cryptography-standardization
SP 800-227(2025年9月18日)、SP 800-230草案(2026年4月13日、期限6月12日)、IR 8610(2026年5月14日、9候補)、2016年の公募事実出典11 https://csrc.nist.gov/projects/post-quantum-cryptography/news
IR 8547が確認日時点で草案であること事実出典12 https://csrc.nist.gov/projects/post-quantum-cryptography/publications
IR 8547草案の公表日(2024年11月12日)とコメント期限(2025年1月10日)事実出典13 https://csrc.nist.gov/pubs/ir/8547/ipd
2030年・2035年の表、NSM-10の2035年、「非推奨」「使用禁止」の定義事実出典14 https://nvlpubs.nist.gov/nistpubs/ir/2024/NIST.IR.8547.ipd.pdf
SP 800-227が最終版(2025年9月18日)事実出典15 https://csrc.nist.gov/pubs/sp/800/227/final
FIPS一覧にFIPS 206の草案が載っていないこと事実出典16 https://csrc.nist.gov/publications/fips
量子コンピュータが現行暗号に与える影響、格子とハッシュ関数、分野が初期段階であること事実出典17 https://www.nist.gov/cybersecurity/what-post-quantum-cryptography
量子計測の役割、共同研究所、QED-C、1990年代初めからの研究事実出典18 https://www.nist.gov/quantum-information-science
QMEC(2,000万ドルの初期投資計画)、QED-Cの設立(2019年)と参加者事実出典19 https://www.nist.gov/news-events/news/2026/06/nist-launches-center-drive-manufacture-quantum-technologies
CHIPS研究開発室の意向書(9社、計20億1,300万ドル、少数株の取得が条件)事実出典20 https://www.nist.gov/news-events/news/2026/05/department-commerce-announces-letters-intent-9-companies-2-billion
大統領令14413の第4条(d)(e)・第5条(b)・第6条(a)の指示事実出典21 https://www.whitehouse.gov/presidential-actions/2026/06/ushering-in-the-next-frontier-of-quantum-innovation/
英国NCSCがFIPS 203・204を「最も広く使われる見込み」として挙げること事実出典22 https://www.ncsc.gov.uk/guidance/pqc-migration-timelines
機関の4つの型の区分本稿の計算本稿による整理
FIPS 206・HQCの標準文書の公表時期、意向書の最終契約、国家量子イニシアティブ法の再承認の影響未確定/将来出典5・10・16・20に記載なし、または議会のサイトで確認できなかった。本稿では推計しない
耐量子暗号・量子専任の人数と予算、2026会計年度の量子の個別の予算未確定/将来出典2〜4に記載なし。本稿では推計しない
第6章の見通し2項目(IR 8547の最終化、商務長官の計画の実務)推測出典13・14・21の記載からの本稿の解釈

最終更新:2026年10月15日/Troy Technical
本稿の数値はNISTと商務省の公式サイト、標準文書、米国大統領令、英国NCSCの指針に基づきます。標準・予算・組織の状態は変わりやすいため、確認日(2026年10月15日)を明記しています。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈です。

図版更新:2026年10月17日。本文・出典整理表のベクター作図という表記は、保存した元SVGの由来を示します。現在の主図の形式と読み方は各図下の説明を参照してください。ImageGen画像は実測や実在製品の写真ではなく、元SVG・数値・出典は展開して確認できます。