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サイクォンタム(PsiQuantum) 企業解説

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COMPANY PROFILE / 量子コンピュータ

サイクォンタム(PsiQuantum)
― 光の粒を量子ビットにし、半導体工場で作ったチップで「100万量子ビット級」の機械を目指す、非上場の米国の会社

PsiQuantum(サイクォンタム)は、光の粒(光子)を量子コンピュータの部品(量子ビット)にする米国の会社です。量子ビットを作る回路を、GlobalFoundriesの半導体工場(米国ニューヨーク州)で量産できるシリコンフォトニクスのチップとして作り、それを大量につないで100万個規模の量子ビットの「実用規模(ユーティリティースケール)」の機械を作ることを目標にしています。2025年2月に、そのチップ「Omega」をNature誌の論文とともに公表し、2025年9月に10億US$の資金調達(会社発表の評価額70億US$)を発表しました。米国の拠点シカゴと、オーストラリアのモレトンベイで建設を始めています。ただし、実用規模の機械は、まだ存在しません。非上場で、売上・利益・従業員数は非公表です。本稿では、方式の違い(光は、原子や超伝導とどう違うか)を図解で示しながら、会社の発表・論文・DARPA公式ページの範囲で、何を達成し何が計画かを分けて整理します。「世界初」などは会社の主張として扱います。確認日は2026年10月16日です。

構成:PsiQuantum公式サイトの発表文、Nature論文(Omega)、DARPA公式ページ、SECのEDGAR(同社自身の提出書類の有無の確認)を一次情報として使用/確認日 2026年10月16日

この記事でわかること
  1. 30秒でわかるPsiQuantumと、量子コンピュータでの立ち位置
  2. ロゴと社名の表記について
  3. 量子コンピュータの世界で、この会社はどこにいるか
  4. 会社の規模(非上場のため公表範囲のみ)
  5. 量子コンピュータにかけているリソース
  6. これまでの取り組み
  7. 今後の計画
  8. この会社は量子コンピュータで何を目指しているか
  9. 量子コンピュータ分野の提携マッピング
  10. 提供している技術・製品・サービス
  11. この企業が抱えるリスク
  12. 用語集/出典/主張と出典の対応表

1. 30秒でわかるサイクォンタム(PsiQuantum)と、量子コンピュータでの立ち位置

正式名称PsiQuantum Corp.2016年設立(発表文の「About」)。共同創業者にJeremy O’Brien教授ほか
本社米国・カリフォルニア州
パロアルト
試作・試験の拠点はミルピタス。ほかに英国、豪州、シカゴ
上場非上場SECのEDGARに同社自身の提出書類は確認できず。SPAC合併の発表も確認できず
この分野での区分光・シリコンほか(主)従たる類型はなし。区分は本稿による
量子ビットの作り方光の粒(光子)シリコンフォトニクスのチップで光子を作り、操作し、検出する(会社の説明)
チップOmegaGlobalFoundriesのFab 8(ニューヨーク州)で製造。2025年2月にNature論文
最近の資金10億US$(Series E)
評価額70億US$(会社発表)
2025年9月10日の発表。BlackRock関連、Temasek、Baillie Giffordが主導
公的な評価DARPA QBI
Stage C
DARPA公式ページ(2026年10月8日時点)に掲載
まず押さえるべき1点

PsiQuantumの考え方は、「役に立つ量子コンピュータには、間違いを直す仕組み(誤り訂正)が必要で、そのためには100万個規模の量子ビットが要る。だから、最初から量産できる半導体の工場で作れる方式を選ぶ」というものです 事実。原子を並べる方式や超伝導の回路と違い、光子は電気を帯びておらず、光ファイバーでそのままつなげるのが強みと会社は説明します。一方で、会社が公表している到達点は、個々のチップの部品の性能(光子の状態の準備・測定の正確さなど)と、チップ間の接続の実験です。多数のチップを束ねて計算を行う大型の機械は、まだ完成していません。2026年10月時点で、建設が始まった段階です 事実。

2. ロゴと社名の表記について

表記の注意:社名はPsiQuantum(Psi=ギリシャ文字のψ、量子力学の波動関数を表す記号)。Omegaはチップ(チップセット)の名前、Constructは耐故障量子コンピュータ向けのアルゴリズム開発ソフトの名前、PsiFactoryはミルピタスの試作・試験施設の名前で、いずれも社名ではありません。ロゴは公式サイトの白色版(暗い背景用)です。

公式サイト:https://www.psiquantum.com/

3. 量子コンピュータの世界で、この会社はどこにいるか

まず、量子ビットと方式です。量子ビットは量子コンピュータの最小の部品で、普通のビットが0か1なのに対し、0と1の「重ね合わせ」をとれます。PsiQuantumは、この量子ビットを光の粒(光子)で作ります。

量子コンピュータに関わる企業の4つの類型 同じ「量子の会社」でも、量子ビットの作り方(方式)で、強みと課題が違う 超伝導 イオン・中性原子 光・シリコンほか 周辺・ソフト 回路で量子ビットを作る 原子やイオンを並べる 光やシリコンで作る クラウド・ソフト・通信 IBM/Google Rigetti/IQM Quantinuum/IonQ QuEra/Pasqal PsiQuantum/Xanadu Diraq/Microsoft NVIDIA/AWS 富士通/東芝 製造技術と研究の蓄積 高い精度と操作性 光の技術と量産の可能性 使いやすさと連携 冷却と配線の難しさ 拡大と速度の課題 方式の実証が途上 自社のデバイスが主力ではない PsiQuantumは「光・シリコンほか」類型の会社(本稿の整理) 光の粒(光子)を量子ビットにし、半導体工場でチップを作る(会社の説明)
図1 量子コンピュータに関わる企業の4類型と、PsiQuantumの位置づけ。区分は本稿によるもので、企業名は本シリーズで扱う企業から例示しています 本稿の計算。同社が光子を量子ビットとし、シリコンフォトニクスのチップを半導体工場で製造していることは、会社の発表とNature論文の記載に基づきます。

光の量子コンピュータは、原子や超伝導とは「部品の作り方」が大きく違います。次の図解は、PsiQuantumが説明する流れを簡単にしたものです。

光の量子コンピュータが動く4つのステップ PsiQuantumの説明に基づく、ごく簡略化した流れ(実際はもっと多くの部品が必要) 1 光子を作る 2 操作する 3 つなぐ 4 検出する チップの上で、 光の粒(光子)を 1個ずつ作る 光の通り道(導波路) を組み合わせ、光子の 状態を変えて計算 光スイッチで光を 切り替え、光ファイバー でチップどうしを接続 超伝導の検出器で 光子を1個ずつ数え、 結果を読む(低温が必要) チップは半導体工場で作り、チップ間は光ファイバーでつなぐのが光方式の考え方 検出器は冷やす必要があるが、超伝導方式ほどは冷やさなくてよいと会社は説明(会社の主張)
図解 光の量子コンピュータの流れ。会社の発表文の説明を、本稿が簡略化して図にしたものです 本稿の計算。実際には、光子を作る光源、光スイッチ、検出器、制御の電子機器、冷却装置が必要です。

4. 会社の規模(非上場のため公表範囲のみ)

PsiQuantumは非上場で、財務諸表を公開していません。会社の発表文で確認できた範囲を表にします 事実。

項目確認できた内容出典
設立・本社2016年設立、本社はカリフォルニア州パロアルト出典4 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-appoints-victor-peng
経営陣Victor Peng氏(元AMD社長)が2026年2月10日に暫定CEOに就任し、2026年7月15日にCEOに(発表)。共同創業者のJeremy O’Brien教授は執行会長。Pete Shadbolt博士(チーフサイエンティスト)、Mark Thompson教授(チーフテクノロジスト)、Terry Rudolph教授(チーフアーキテクト)出典4・5 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-appoints-victor-peng https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-strengthens-executive-leadership-with-new-appointments
拠点パロアルト(本社)、ミルピタス(試作・試験の「PsiFactory」。2026年の発表は14万平方フィートの拠点と記載)、サンノゼ(BTO素材)、英国ダーズベリー、オーストラリア(ブリスベン)、シカゴ出典2・9・11・14 https://www.psiquantum.com/news-import/omega https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-receives-conditional-150-million-loan-commitment-from-the-us-department-of-war https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-unveils-new-australian-site-at-moreton-bay-central https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-breaks-ground-chicago
従業員数発表文に記載を確認できず(ソフトウェアチームは60人超と記載)出典19 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-launches-construct
売上・利益非公表(確認できず)確認できず
企業評価額2025年9月の資金調達の発表に「70億US$」(会社の発表)出典1 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-1b-fundraise
上場・合併EDGARで、PsiQuantum自身の10-K、S-1、S-4などの提出書類は確認できなかった。同社株への投資を目的とする第三者の投資ビークルのForm Dは複数あるが、これらは同社の提出ではなく、同社の財務情報を含まない出典23 https://www.sec.gov/cgi-bin/browse-edgar?company=psiquantum&type=&dateb=&owner=include&count=40&action=getcompany
ここで注意

非上場会社の「資金調達額」「評価額」は、会社の発表にある数字です。売上・従業員数・財務の中身がわからないため、規模や経営の安定性は外から判断できません。本稿では報道だけに出ている評価額や出資額は採用しません。また、「世界初の実用規模の量子コンピュータ」は、建設中の計画で、稼働した実績ではありません。

5. 量子コンピュータにかけているリソース

4点(人・金・外部への出資や買収・大学や公的機関との連携)について、確認できたかを表にします。

リソースの種類内容区分
人従業員数は非公表。ソフトウェア・応用チームは60人超(2025年9月)。2026年に取締役にLip-Bu Tan氏(4月)とNiklas Zennström氏(8月)を迎え、経営陣を拡充(7月)事実(人数は確認できず)
金:資金調達Series E 10億US$(2025年9月10日。BlackRock関連、Temasek、Baillie Giffordが主導。Macquarie Capital、Ribbit Capital、NVentures〔NVIDIAのベンチャー部門〕、Adage、カタール投資庁、Counterpoint Global、1789 Capitalなどが新規に参加。Blackbird、Third Point Ventures、T. Rowe Priceが既存の投資家として参加)事実
金:政府・自治体の資金オーストラリア連邦・クイーンズランド州が9.4億豪ドル(約6.2億US$)の資金パッケージ(株式・補助金・融資、2024年4月の発表)。イリノイ州が公園の整備に5億US$を予算化(うち2億US$は極低温プラント)、同社への優遇措置は30年で5億US$超(2024年7月の発表)。米国商務省のCHIPS法の研究開発の賞1億US$(2026年5月に意向書、同9月8日に最終書類に署名)。米国国防総省のOSCから条件付きで最大1.5億US$の融資(2026年10月8日。「確定ではない」と明記)事実(融資は未確定)
金:政府との契約DARPA:QBI Stage Cで、2025年9月に3,180万US$、2026年7月に1.25億US$。米空軍研究所(AFRL):1,080万US$(2025年4月)。米国内の取引先に2025年に約2億US$を支出(38州、会社の説明)事実
外部への出資・買収・合弁他社への出資・買収・合弁は発表文で確認できなかった。シカゴの敷地の開発は、Related Midwest・CRGが開発を担い、Blue Owl Capitalのファンドが資金を提供(同社の財務ではなく、開発の枠組み)確認できず
大学・研究機関との連携米国エネルギー省のSLAC国立加速器研究所(極低温モジュールの設置)、ブルックヘブン国立研究所(2026年9月、Construct)、グリフィス大学(ブリスベンの試験・検証ラボ、2026年5月)、クイーンズランド州の大学との提携(2024年7月)、東京大学・三菱ケミカルとの人材育成の提携(2026年4月)事実

主要なチップ・装置・施設の状況を、会社の発表と論文で確認できた範囲で整理します(確認日 2026年10月16日)。数値は会社の公称または論文の報告値で、方式や測り方が異なるため、他社と並べて優劣をつけません。

チップ・装置・施設規模・内容(方式:光子、シリコンフォトニクス)段階日付出典
Omega(チップセット)光子を作る・操作する・検出する部品を1つのチップセットに集積。製造はGlobalFoundriesのFab 8。会社が示した測定値:光子の1量子ビット状態の準備と測定の正確さ99.98%、2光子の干渉の鮮明さ99.5%、チップ間の接続の忠実度99.72%(Nature論文)製造・実験(論文)2025年2月26日出典2・3 https://www.psiquantum.com/news-import/omega https://doi.org/10.1038/s41586-025-08820-7
極低温の冷却キャビネット従来の「シャンデリア型」の冷凍機の代わりに、データセンターのラックに似た直方体で、1台で数百個のチップを冷やせると会社が説明。英国ダーズベリーなどで運用設置・試験2025年出典1・2 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-1b-fundraise https://www.psiquantum.com/news-import/omega
チップ間・キャビネット間の接続通信用の光ファイバーで、最大250mの距離の高い忠実度の量子接続を実証したと会社が説明実験(会社の発表)2025年出典2 https://www.psiquantum.com/news-import/omega
シカゴの「中規模の試験システム」PsiQuantumとして最大規模の試験システム。DARPAの専門家チームが直接評価する建設中2025年9月30日着工出典14 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-breaks-ground-chicago
モレトンベイの拠点(豪州)数万個の光量子チップと大規模な極低温の設備を置く予定。着工は2026年6月。冷却プラントは2027年後半に納入予定着工・計画 未確定/将来2026年6月出典10・15 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-breaks-ground-in-australia-on-site-of-worlds-first-utility-scale-quantum-computer https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-linde
実用規模の機械(100万量子ビット級)1,000,000個級の物理量子ビットを目指す設計。稼働の時期は、2024年4月の発表では「ブリスベンで2027年末までの稼働を目指す」とされたが、2026年の発表には時期の記載がない計画 未確定/将来―出典12・10 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-to-build-worlds-first-utility-scale-fault-tolerant-quantum-computer-in-australia https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-breaks-ground-in-australia-on-site-of-worlds-first-utility-scale-quantum-computer

Omegaの数値は、個々の素子・小さな回路での測定値で、多数のチップを束ねた計算機としての誤り率・計算性能ではありません(本稿の解釈)。段階の「計画」は実現が確定したことを意味しません。

この章の読み方:「99.98%」は何の正確さか

Omegaの発表で示された「99.98%」は、光子1個の状態を準備して測る操作の正確さで、「ゲート」(量子ビットどうしを結びつける操作)の正確さとは違います。光方式では、量子ビットの間の「結びつき」を、光子を測る操作(融合測定)で作ります。そのため、他の方式の「2量子ビットゲートの正確さ」と直接比べることはできません 未確定/将来。本稿は、これらの数値を他社と並べず、会社の発表した値として書きます。

チップから実用規模の機械までの道のり 実線は進行中・実施済み、点線は計画・目標(確定ではない)。会社の発表に基づく Omega 2025年2月 チップを製造 論文で発表 試作・試験 進行中 ミルピタスで システムを試験 シカゴ着工 2025年9月 中規模の 試験システム モレトンベイ 着工2026年6月 冷却設備は 2027年後半に納入 100万級 会社の目標 稼働時期は 記載なし 2024年4月の発表は「ブリスベンで2027年末までの稼働」を目指すとしていた 2026年の発表(モレトンベイ)は、稼働の時期を示していない。理由の記載は確認できない
図解 PsiQuantumのチップから実用規模の機械までの道のり。出典:2025年2月のOmega発表、2025年9月のシカゴ着工、2026年5〜6月のモレトンベイの発表です 未確定/将来。2024年4月に「2027年末までの稼働」を掲げたブリスベン空港近くの計画は、2026年5月にモレトンベイ・セントラルの敷地を拠点とする発表に変わりました。稼働の時期を示す記載は、本稿が確認した2026年の発表にありません。

6. これまでの取り組み

時期できごと意味
2016年設立。2019年からGlobalFoundriesと量子光チップの量産を進める(会社の説明)量産できる半導体工場を最初から前提にした
2023年1月〜2024年1月DARPAのUS2QC(QBIの前身)の初期段階に選定(2023年)、第2段階へ(2024年1月)公的な評価に早くから参加
2024年4月・7月オーストラリア(ブリスベン近郊)に9.4億豪ドルの資金パッケージで建設すると発表(4月)。イリノイ州シカゴにIQMPの中核として建設すると発表(7月)二つの国・州の誘致を獲得
2025年2月OmegaチップセットをNature論文で発表(26日)。DARPAのQBIでStage Cへ(2月6日の発表)量産できるチップを示した
2025年4月〜5月米空軍研究所(AFRL)と1,080万US$の契約(4月)。Linde Engineeringと極低温プラントの協力(5月)政府との契約と冷却設備の確保
2025年9月Series Eで10億US$、評価額70億US$と発表(10日)。算法開発ソフトConstructを公開(17日)。シカゴで着工(30日)建設の資金と、ソフトの整備
2025年11月〜2026年3月Lockheed Martinと覚書(2025年11月)、Airbusとの協力(2026年1月)、国立がん研究センター(日本)と共同研究契約(3月)応用先の企業・機関との連携
2026年2月Victor Pengが暫定CEOに就任、O’Brienは執行会長へ(10日)「研究」から「建設・実行」の段階への組織の移行と会社が説明
2026年5月〜6月商務省と1億US$の意向書(5月21日)。モレトンベイ・セントラルの敷地を発表(5月21日)。グリフィス大学に試験ラボを開設(5月)。モレトンベイで着工(6月)豪州での拠点の確定
2026年7月〜10月DARPAと1.25億US$の追加契約(7月22日)、Pengが正式にCEOに(7月15日)、商務省の1億US$の最終書類に署名(9月8日)、国防総省OSCから、条件付きで最大1.5億US$の融資のコミットメントを受領(10月8日)政府資金の相次ぐ発表

7. 今後の計画

100万量子ビット級の機械稼働時期の記載なし2024年4月は「ブリスベンで2027年末までの稼働を目指す」。2026年の発表には時期がない
モレトンベイ(豪州)冷却プラントは
2027年後半に納入予定
その後に試運転と、チップを入れた極低温キャビネットの受け入れ(2026年6月の発表)
シカゴ(IQMP)中規模の試験システム
→追加の建設段階
試験システムはDARPAが評価。以降の段階の時期は記載なし
国防総省OSCの融資最大1.5億US$
(条件付き)
「厳密に条件付きで、保証されない」と会社が明記(2026年10月)
DARPA QBIStage Cの評価が続くDARPAは、2033年までに実用規模の量子コンピュータが可能かを評価する
DOEのQuantum Genesis2028年までを目標DOEの目標(耐故障で科学的に意味のある能力)。PsiQuantumはConstructで協力(2026年9月)
応用の拡大AI向けの光ネットワークなど会社は、シリコンフォトニクスの用途が量子以外にも広がると述べる(2026年7月)
商務省の賞1億US$(最終書類に署名)2026年9月8日。CHIPS法の研究開発の枠組み

会社はこれらを「計画」「目標」として述べており、達成の事実ではありません 未確定/将来。会社は、チップの性能・統合・歩留まりを今後も改善する必要があると、Omegaの発表で自ら述べています(「次の段階に製造の成熟度の問題はない」としつつ)。

確認できなかったこと

次はいずれも会社の発表・論文・公式ページで確認できませんでした 未確定/将来。100万量子ビット級の機械の稼働時期/多数のチップを束ねた機械での計算の実演(誤り訂正された論理量子ビットの実験)/従業員数・売上・利益/オーストラリアの9.4億豪ドルのパッケージの現在の状況(2024年の発表時点の額)/シカゴの機械の稼働時期/OSC融資の最終条件。「世界初の実用規模」「最高性能」などの言葉は会社の主張で、第三者による比較は本稿では確認していません。

8. この会社は量子コンピュータで何を目指しているか

ここは会社が直接には述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに書きます。

読み取れること根拠となる一次情報区分
小さな機械を段階的に売るより、最初から100万量子ビット級の機械を建てる路線会社は「実際に建てるのは100万量子ビット級の耐故障機だけが可能性を開く」と述べ、機械の形で売る製品(小型機やクラウド)の記載が本稿の資料にない。サイトの建設が先行推測
製造は半導体のファウンドリに任せ、自社は設計・素材(BTO)・冷却・ソフトに注力チップは自社設計でGlobalFoundriesが製造。BTOは自社でウェハーを作る。ソフトConstructを自社開発事実
建設費の大きな部分は、政府・自治体・開発パートナーが担う構造豪州の9.4億豪ドルの資金パッケージ、イリノイ州の5億US$の公園予算と30年で5億US$超の優遇措置、シカゴの開発ではBlue Owl Capitalが資金を提供、商務省・OSCの資金推測
シリコンフォトニクスの技術を、AI向けの光ネットワークにも使おうとしているBTOの光スイッチは次世代のAIスーパーコンピュータにも使えると会社が記載。2026年7月の人事の発表は、AI向けのネットワークへの応用を担う役員の就任を述べる事実(狙いの解釈は推測)
会社の重心が研究から建設・実行へ移っている2026年2月の発表が「大規模な展開と実行の段階へ移る」と述べ、半導体産業の経験者が暫定CEO、のちにCEOに就任事実
推測の根拠を1つだけ詳しく

2024年4月の発表は、ブリスベン空港近くの敷地で「2027年末までの稼働を目指す積極的な計画」と書きました。2026年5〜6月の発表は、敷地をモレトンベイ・セントラルに定め、6月に着工したと述べますが、稼働の年は書いていません。代わりに、冷却プラントの納入が2027年後半で、その後に試運転とキャビネットの受け入れを始めると書いています 事実。ここから本稿は、「PsiQuantumは、稼働の年を約束するより、建設・調達の工程を先に示す形に発表を変えた。冷却プラントの納入が2027年後半なら、2027年末の稼働は工程上きびしい可能性がある」と読みます。理由は発表文に書かれておらず、これは本稿の解釈です 未確定/将来。

9. 量子コンピュータ分野の提携マッピング

PsiQuantumを中心とした提携関係 会社の発表・DARPA公式ページに記載のある関係のみ(確認日 2026年10月16日)。報道ベースの関係は含まない PsiQuantum 光(光子) GlobalFoundries チップの製造(2019年〜) NVIDIA 協業・NVenturesが出資 Linde Engineering 極低温プラントを製造・納入 Airbus/Lockheed Martin 航空宇宙の応用研究 DOE(SLAC・Brookhaven) 極低温の設置・ソフトで協力 イリノイ州・シカゴ市 IQMPの中核、2025年に着工 豪連邦・クイーンズランド州 モレトンベイで2026年6月着工 DARPA QBI Stage C(1.25億US$) 米商務省/国防総省OSC 賞1億US$・融資は最大1.5億US$ BlackRock関連ほか Series E 10億US$の投資家 共同開発・供給 拠点の誘致・建設 出資・公的資金(確定前を含む)
図2 出典:会社の発表文、DARPA公式ページ。GlobalFoundriesとは2019年からのチップ製造、Lindeとは極低温プラントの製造・納入(納入は2027年後半の予定)です。イリノイ州とは2024年7月の合意で、シカゴ(IQMP)は2025年9月に着工、オーストラリアのモレトンベイは2026年6月に着工しました。商務省の1億US$は最終書類に署名済み、国防総省OSCの融資は条件付きで未確定です。点線の関係は完了や実現を意味しません。

10. 提供している技術・製品・サービス

層主な製品会社の発表・論文の記述
チップOmega(量子フォトニクスのチップセット)光子を作る・操作する・検出する部品を集積。シリコンフォトニクスの技術を土台に、超伝導の検出器の材料と、光スイッチ用のBTOを工場の工程に導入。GlobalFoundriesのFab 8で製造
冷却・システム極低温のキャビネット、冷却プラント直方体のキャビネット1台で数百個のチップを冷やす設計。大規模なプラントはLinde Engineeringが製造
接続光ファイバーによるチップ間・キャビネット間の接続最大250mの高い忠実度の量子接続を実証したと説明(会社の発表)
ソフトConstruct(Circuit Designer、Workbench、Resource Analyzer)、PsiQuantum Development Kit耐故障の量子アルゴリズムを設計・解析・最適化する環境。2026年5月に全開発者へ公開、NVIDIAのCUDA-Qとも連携。計算に必要な資源を見積もる機能もある
施設PsiFactory(ミルピタス)、試験・検証ラボ(ブリスベン)、モレトンベイ、シカゴ試作・試験の拠点と、実用規模の機械を置く拠点(建設中)
素材技術者の視点:チタン酸バリウム(BTO)と超伝導の検出器

光スイッチの材料BTO:光方式では、光子の通り道を素早く切り替える「光スイッチ」が、規模を大きくするための「欠けていた部品」と会社は述べます。その材料がチタン酸バリウム(BTO)で、電気を加えると光の通り方が大きく変わる性質(電気光学効果)が非常に強い材料です。PsiQuantumは、300mmウェハーのBTOをカリフォルニア州の自社施設で作り、GlobalFoundriesで作ったウェハーと組み合わせます 事実。本シリーズの技術解説「薄膜ニオブ酸リチウム」は、別の電気光学材料の話です。

超伝導の光子検出器:Omegaの発表は、チップに「単一の光子を高効率で検出するための超伝導材料」を導入したと述べます。検出器は冷やす必要があるため、冷却の設計が方式の大きな課題になります 事実。2026年の商務省の発表は、この検出器を「高温で動く単一光子検出器」へ改善する研究を挙げています。

確認できなかった点:チップの光の通り道(導波路)の具体的な材料(シリコンか窒化シリコンかなど)は、本稿が確認した発表文では特定できませんでした 未確定/将来。本シリーズの技術解説「シリコンフォトニクス」「窒化シリコン導波路」「光検出器」「光ファイバー」が、背景の部品を扱います。

11. この企業が抱えるリスク

リスク内容区分
大型機が未完成多数のチップを束ねた機械での計算の実演は、本稿の確認した資料にない。公表された性能値は個々の素子・小さな回路の測定事実
稼働時期が示されていない2024年に「2027年末」を掲げたが、2026年の発表は時期を示さない。敷地も、ブリスベン空港近くからモレトンベイ・セントラルに変わった事実
技術的な改善が必要会社自身が、素子の性能・統合・歩留まりをさらに改善する必要があると述べる事実
公的資金・自治体の支援への依存国防総省OSCの融資は条件付きで保証されず、豪州・イリノイ州の資金パッケージも2024年の発表時点の額。政府の方針の変化の影響を受けうる未確定/将来
財務が外から見えない売上・従業員数・財務の中身が非公表。評価額は会社の発表のみ事実
経営体制の変化2026年2月に創業者のO’Brien氏がCEOから執行会長に、7月に外部出身のPeng氏がCEOに就任事実
公的評価の結果が確定していないDARPAは「複数、1社、あるいはゼロの参加者が道筋を示す可能性がある」と明記し、結果を保証しない。会社の2026年7月の発表は「Stage Cの2社のうちの1社」と書いたが、DARPAの公式ページ(10月8日時点)はStage Cの実施者を6社掲載している事実
競合の存在超伝導・イオン・中性原子・シリコンスピン・他の光方式の各社も耐故障機を目指す。会社の「世界初」「最高性能」は会社の主張で、他社との優劣はここでは判断しない事実

12. 用語集

量子ビット
量子コンピュータの最小の部品。0と1の「重ね合わせ」をとれる。
光子
光の粒。電気を帯びておらず、光ファイバーでそのまま運べる。
導波路
チップの上で光を導く細い通り道。
光スイッチ
光の通り道を素早く切り替える部品。BTOなどの材料が使われる。
単一光子検出器
光の粒を1個ずつ数える検出器。超伝導を使うものは冷やす必要がある。
融合型量子計算
小さな光の状態を、光子を測ることで結びつけて大きな状態を作る方式(PsiQuantumが採用すると説明)。
シリコンフォトニクス
シリコンのチップの上に光の部品を作る技術。通信で量産されている。
ファウンドリ
他社が設計した半導体を製造する工場。ここではGlobalFoundries。
BTO(チタン酸バリウム)
電気光学効果が強い材料。光スイッチ用。
耐故障(FTQC)
計算中の間違いを自動で直しながら動く量子コンピュータ。
DARPA QBI
米国防高等研究計画局が、実用規模の量子コンピュータを2033年までに作れるかを評価するプログラム。Stage A→B→C。
CHIPS法/OSC
CHIPS法:米国の半導体支援法。OSC:国防総省の戦略資本室(融資を担当)。
光の量子コンピュータのチップと極低温キャビネットの概念図(AI生成による概念図。実際の設備や製品を写したものではありません)。
図3 概念画像(ImageGen生成)。光の量子コンピュータのチップと極低温キャビネットの概念図(AI生成による概念図。実際の設備や製品を写したものではありません)。 実際の製品・施設・寸法・測定結果ではありません。拡大模型と実物スケールの場面は区別してください。

13. 出典

  1. PsiQuantum 「PsiQuantum Raises $1 Billion to Build Million-Qubit Scale, Fault-Tolerant Quantum Computers」(2025年9月10日)。Series E、投資家、評価額70億US$、NVIDIAとの協力、BTO、冷却。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-1b-fundraise
  2. PsiQuantum 「PsiQuantum Announces Omega, a Manufacturable Chipset for Photonic Quantum Computing」(2025年2月26日)。Omega、測定値、冷却、接続。 https://www.psiquantum.com/news-import/omega
  3. Nature “A manufacturable platform for photonic quantum computing”, Nature 641, 876–883(2025年2月26日)。DOIはCrossref APIで確認。 https://doi.org/10.1038/s41586-025-08820-7
  4. PsiQuantum 「PsiQuantum Appoints Victor Peng as Interim CEO, Co-Founder Jeremy O’Brien to Become Executive Chairman」(2026年2月10日)。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-appoints-victor-peng
  5. PsiQuantum 「PsiQuantum Strengthens Executive Leadership with New Appointments」(2026年7月15日)。PengがCEOに。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-strengthens-executive-leadership-with-new-appointments
  6. PsiQuantum 「PsiQuantum Signs $125 Million Agreement with DARPA」(2026年7月22日)。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-signs-125-million-agreement-with-darpa
  7. PsiQuantum 「PsiQuantum Signs $100 Million Letter of Intent with the U.S. Department of Commerce」(2026年5月21日)。 https://www.psiquantum.com/news-import/us-department-of-commerce
  8. PsiQuantum 「PsiQuantum Finalizes $100 Million Award with the U.S. Department of Commerce」(2026年9月8日)。最終書類への署名、GlobalFoundriesとの2019年からの関係、2025年の米国内の支出約2億US$。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-finalizes-100-million-award-with-the-us-department-of-commerce
  9. PsiQuantum 「PsiQuantum Receives Conditional $150 Million Loan Commitment from the U.S. Department of War…」(2026年10月8日)。条件付き融資、ミルピタスの拠点。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-receives-conditional-150-million-loan-commitment-from-the-us-department-of-war
  10. PsiQuantum 「PsiQuantum Breaks Ground in Australia on Site of World’s First Utility-Scale Quantum Computer」(2026年6月18日)。着工、冷却プラントの納入時期。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-breaks-ground-in-australia-on-site-of-worlds-first-utility-scale-quantum-computer
  11. PsiQuantum 「PsiQuantum Unveils New Australian Site at Moreton Bay Central」(2026年5月21日)。新しい敷地。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-unveils-new-australian-site-at-moreton-bay-central
  12. PsiQuantum 「PsiQuantum to Build World’s First Utility-Scale, Fault-Tolerant Quantum Computer in Australia」(2024年4月29日)。9.4億豪ドルのパッケージ、2027年末の稼働目標。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-to-build-worlds-first-utility-scale-fault-tolerant-quantum-computer-in-australia
  13. PsiQuantum 「PsiQuantum To Build First US-Based Utility-Scale Quantum Computer in Chicago, Illinois」(2024年7月25日)。IQMP、州の予算、優遇措置。 https://www.psiquantum.com/news-import/illinois-iqmp
  14. PsiQuantum 「PsiQuantum Breaks Ground on America’s Largest Quantum Computing Project in Chicago」(2025年9月30日)。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-breaks-ground-chicago
  15. PsiQuantum 「PsiQuantum and Linde Engineering Collaborate to Deliver Cryogenic Plant…」(2025年5月8日)。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-linde
  16. PsiQuantum 「PsiQuantum Announces $10.8M Contract with Air Force Research Laboratory…」(2025年4月15日)。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-afrl-omega
  17. PsiQuantum 「DARPA Selects PsiQuantum to Advance to Final Phase of Quantum Computing Program」(2025年2月6日)。 https://www.psiquantum.com/news-import/darpa-final-phase
  18. DARPA Quantum Benchmarking Initiative(QBI)公式ページ(2026年10月8日時点)。各段階の説明、Stage Cの実施者の一覧。 https://www.darpa.mil/research/programs/quantum-benchmarking-initiative
  19. PsiQuantum 「PsiQuantum launches Construct…」(2025年9月17日)。ソフトウェアチーム60人超。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-launches-construct
  20. PsiQuantum 「PsiQuantum Collaborating with Airbus to Advance Quantum Computing for Aerospace」(2026年1月13日)。 https://www.psiquantum.com/news-import/airbus
  21. PsiQuantum 「PsiQuantum, Brookhaven Lab Partner to Accelerate Quantum Application Development Using Construct Software Tool」(2026年9月2日)。DOEのQuantum Genesis。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-brookhaven-lab-partner-to-accelerate-quantum-application-development-using-construct-software-tool
  22. PsiQuantum 公式サイト(確認日2026年10月16日)。ロゴ、製造に関する説明。 https://www.psiquantum.com/
  23. 米国SEC EDGARの会社名検索(確認日2026年10月16日)。同社自身の提出書類の有無の確認。 https://www.sec.gov/cgi-bin/browse-edgar?company=psiquantum&type=&dateb=&owner=include&count=40&action=getcompany
  24. PsiQuantum 「PsiQuantum and Lockheed Martin Form Strategic Collaboration…」(2025年11月3日)。覚書(MoU)。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-and-lockheed-martin-form-strategic-collaboration-to-accelerate-quantum-computing-for-aerospace-and-defense
  25. PsiQuantum 「PsiQuantum and National Cancer Center Japan Announce New Strategic Partnership…」(2026年3月12日)。 https://www.psiquantum.com/news-import/ncc-japan-partnership-announcement
  26. PsiQuantum 「PsiQuantum, the University of Tokyo, and Mitsubishi Chemical Corporation Announce Partnership…」(2026年4月16日)。 https://www.psiquantum.com/news-import/utokyo-mitsubishi-partnership
  27. PsiQuantum 「PsiQuantum Opens Test & Validation Lab at Griffith University」(2026年5月)。 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-opens-test-validation-lab-at-griffith-university

14. 主張と出典の対応表

本文の主張区分出典
2016年設立、本社パロアルト、経営陣(Peng氏の暫定CEO就任→CEO)事実出典4・5 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-appoints-victor-peng https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-strengthens-executive-leadership-with-new-appointments
Omegaの発表(GlobalFoundries Fab 8、測定値99.98%・99.5%・99.72%、冷却キャビネット、250m接続)とNature論文事実出典2・3 https://www.psiquantum.com/news-import/omega https://doi.org/10.1038/s41586-025-08820-7
Series E 10億US$、評価額70億US$、投資家、BTOの300mmウェハー、NVIDIAとの協力事実出典1 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-1b-fundraise
オーストラリアの9.4億豪ドルのパッケージ、2027年末の稼働目標(2024年4月)未確定/将来出典12 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-to-build-worlds-first-utility-scale-fault-tolerant-quantum-computer-in-australia
モレトンベイの敷地(2026年5月)、着工(6月)、冷却プラントの納入(2027年後半)未確定/将来出典11・10・15 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-unveils-new-australian-site-at-moreton-bay-central https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-breaks-ground-in-australia-on-site-of-worlds-first-utility-scale-quantum-computer https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-linde
イリノイ州のIQMPの予算・優遇措置(2024年7月)、シカゴの着工(2025年9月)事実出典13・14 https://www.psiquantum.com/news-import/illinois-iqmp https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-breaks-ground-chicago
DARPAの契約(3,180万US$の言及と1.25億US$)、Stage C、2033年の目標、Stage Cの実施者の一覧事実出典6・17・18 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-signs-125-million-agreement-with-darpa https://www.psiquantum.com/news-import/darpa-final-phase https://www.darpa.mil/research/programs/quantum-benchmarking-initiative
商務省の意向書・最終書類(1億US$)、国防総省OSCの条件付き融資(最大1.5億US$)、AFRLの契約未確定/将来出典7・8・9・16 https://www.psiquantum.com/news-import/us-department-of-commerce https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-finalizes-100-million-award-with-the-us-department-of-commerce https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-receives-conditional-150-million-loan-commitment-from-the-us-department-of-war https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-afrl-omega
Lockheed Martinの覚書、Airbus、国立がん研究センター、東京大学・三菱ケミカル、グリフィス大学、ブルックヘブン事実出典24・20・25・26・27・21 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-and-lockheed-martin-form-strategic-collaboration-to-accelerate-quantum-computing-for-aerospace-and-defense https://www.psiquantum.com/news-import/airbus https://www.psiquantum.com/news-import/ncc-japan-partnership-announcement https://www.psiquantum.com/news-import/utokyo-mitsubishi-partnership https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-opens-test-validation-lab-at-griffith-university https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-brookhaven-lab-partner-to-accelerate-quantum-application-development-using-construct-software-tool
Constructの機能、ソフトウェアチーム60人超、2025年の米国内の支出約2億US$事実出典19・8 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-launches-construct https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-finalizes-100-million-award-with-the-us-department-of-commerce
EDGARに同社自身の提出書類が確認できないこと事実出典23 https://www.sec.gov/cgi-bin/browse-edgar?company=psiquantum&type=&dateb=&owner=include&count=40&action=getcompany
4類型の区分(光・シリコンほか)本稿の計算本稿による整理。企業名は本シリーズの企業から例示
従業員数、売上、稼働時期、大型機での計算の実演、豪州パッケージの現状、OSC融資の最終条件未確定/将来いずれも確認できず。本稿では推計もしない 出典1・2・10の記載の範囲 https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-1b-fundraise https://www.psiquantum.com/news-import/omega https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-breaks-ground-in-australia-on-site-of-worlds-first-utility-scale-quantum-computer
最初から100万量子ビット級を建てる路線、建設費は公的・開発パートナーが担う構造、という読み推測会社の発表文の記述と資金の構造からの本稿の解釈
稼働の年を約束せず工程を先に示す形に発表を変えたという読み推測2024年4月と2026年5〜6月の発表の比較からの本稿の解釈(出典12・10) https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-to-build-worlds-first-utility-scale-fault-tolerant-quantum-computer-in-australia https://www.psiquantum.com/news-import/psiquantum-breaks-ground-in-australia-on-site-of-worlds-first-utility-scale-quantum-computer

最終更新:2026年10月16日/Troy Technical
本稿の数値は、PsiQuantumの公式発表、Nature論文、DARPA公式ページに基づきます。調査会社の推計値・報道ベースの数値は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。チップの性能値は会社の発表または論文の報告値で、方式・測定条件が異なる他社の値と並べて優劣をつけていません。非上場のため、財務は会社の公式発表の範囲だけを書き、評価額・株価に関する報道や推計は使用していません。

図版更新:2026年10月17日。本文・出典整理表のベクター作図という表記は、保存した元SVGの由来を示します。現在の主図の形式と読み方は各図下の説明を参照してください。ImageGen画像は実測や実在製品の写真ではなく、元SVG・数値・出典は展開して確認できます。