COMPANY PROFILE / 創薬・DDS
ブリストル マイヤーズ スクイブ
― タンパク質分解・CAR-T・放射性医薬品・ADCを「5つの研究基盤」として並べる製薬企業
ブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)は、探索から承認・販売までを自社で担う製薬企業です。 同社は10-Kで自社の研究基盤を「低分子(タンパク質分解薬を含む)、バイオ医薬品、ADC、CAR-T細胞療法、放射性医薬品」と明記しており、 主要な製薬企業の中でもモダリティの幅を正面から戦略に掲げている会社です。 2026年8月には、同社が開発してきた経口の標的タンパク質分解薬iberdomide(ブランド名Zenbexus)が米国で迅速承認を受けました。 本稿では会社全体の規模は簡潔にとどめ、どのモダリティに何を投じ、誰と組み、何を目指しているかに絞ります。
- 30秒でわかるBMSと、創薬・DDSでの立ち位置
- ロゴと社名の表記について
- 創薬・DDSの世界で、この会社はどこにいるか
- 会社の規模(簡潔に)
- 創薬・DDSにかけているリソース
- これまでの取り組み
- 今後の計画
- この会社は創薬・DDSで何を目指しているか
- 創薬・DDS分野の提携マッピング
- 提供している技術・製品・サービス
- この企業が抱えるリスク
- 用語集/出典/主張と出典の対応表
1. 30秒でわかるBMSと、創薬・DDSでの立ち位置
ADC・CAR-T・放射性医薬品10-Kが挙げる5つの基盤
米国で迅速承認2026年8月13日、FDA
創薬・DDSの企業は、大きく製薬企業・創薬バイオテック・受託開発製造(CDMO・CRO)の3種類に分かれます。 BMSは製薬企業ですが、同じ製薬企業の中でも「新しいモダリティごとに自前の製造拠点を持つ」点が目立ちます 事実。 CAR-T細胞療法は米国のボセル・サミット・デベンスとオランダのライデンに自社工場を持ち、放射性医薬品は2025年にインディアナポリスに新工場を開設しました。 一方で、主力の低分子・抗体の原薬や製剤の一部は外部の製造業者に頼っています。 作るのが難しい新モダリティほど内製、成熟した品目ほど外部委託という分担が、BMSを読み解く鍵です。
2. ロゴと社名の表記について

BMSのロゴは同社の商標です。本稿では生成画像による再現を行わず、
公式サイトから取得した画像を img/bms_logo.svg として設置しています。
表記の注意:SEC提出書類上の法人名はハイフン付きの Bristol-Myers Squibb Companyですが、 ロゴや公式サイトの表記はハイフンなしの Bristol Myers Squibb です。日本語では「ブリストル マイヤーズ スクイブ」、本稿では略称の「BMS」を使います。 同社は2019年11月にCelgeneを買収しており、RevlimidやPomalystなどはCelgene由来の製品です。
公式サイト:https://www.bms.com/3. 創薬・DDSの世界で、この会社はどこにいるか
モダリティ別に並べると、BMSの手札は次のとおりです 事実。 売上の中心は低分子(Eliquis、Revlimid、Pomalyst)と抗体(Opdivo、Yervoy)で、 これに皮下注製剤(Opdivo Qvantig)、CAR-T細胞療法(Breyanzi、Abecma)、経口の配合剤(Cobenfy)が加わっています。 開発では標的タンパク質分解薬(iberdomide、mezigdomide、golcadomideなどのCELMoDと、BCL6やARを分解するLDD)、 放射性医薬品(RayzeBio由来のアクチニウム製剤RYZ101など)、二重特異性抗体(BioNTechと共同のpumitamig)、 二重特異性ADC(SystImmuneと共同のiza-bren)、体内でCAR-T細胞をつくるRNA医薬(Orbital由来のOTX-201)を進めています。 仕組みは本シリーズの技術解説「標的タンパク質分解」「CAR-T細胞」「抗体医薬とADC」「DDSと標的化」で扱っています。
4. 会社の規模(簡潔に)
会社全体の規模は1つの表にとどめます 事実。金額は米ドル、会計年度は12月期です。
| 指標(US$百万) | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年1〜6月 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(Total Revenues) | 45,006 | 48,300 | 48,194 | 24,462 |
| 研究開発費 | 約9,300 | 11,159 | 9,951 | 5,608 |
| 取得した仕掛研究開発費(Acquired IPRD) | 913 | 13,373 | 3,721 | 94 |
| 設備投資(Capital expenditures) | 1,209 | 1,248 | 1,311 | ― |
2023年の研究開発費は10-K本文の「US$9.3 billion」という記載。従業員は約32,500人(43か国、2025年12月31日)、拠点は世界約130か所。2026年1〜6月は10-Qの未監査値。
上の数字は会社全体のものです。BMSは研究開発費を「研究」「開発」「その他」に分けて説明していますが、 モダリティ別(分解薬・CAR-T・放射性医薬品など)の金額は開示していません 未確定/将来。 2024年の取得仕掛研究開発費US$13,373百万の大半は、Karuna買収に伴う費用US$12,122百万です 事実。
5. 創薬・DDSにかけているリソース
| リソースの種類 | 内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 人(研究拠点) | 研究開発拠点を米マサチューセッツ州ケンブリッジ(2023年)とインド・ハイデラバード(2024年)に開設。カリフォルニア州サンディエゴに新拠点を2026年に開設予定 | 事実 |
| 人(人員数) | 全社約32,500人。研究開発の人員数は記載なし | 事実(研究人員は確認できず) |
| 金(研究開発費) | 2025年US$9,951百万、2026年1〜6月US$5,608百万(前年同期比16%増) | 事実 |
| 製造(CAR-T) | 自社の細胞療法工場をボセル(ワシントン州)、サミット(ニュージャージー州)、デベンス(マサチューセッツ州、2023年6月に商業製造でFDA承認)、ライデン(オランダ、2025年完成)に保有。外部製造業者も利用 | 事実 |
| 製造(放射性医薬品) | インディアナポリスに放射性医薬品の工場を2025年に開設。RayzeBio由来の製剤を支える。ただし外部供給者にも依存 | 事実 |
| 買収 | RayzeBio(2024年2月、US$4.1 billion)、Karuna(2024年3月、US$14.0 billion)、2seventy bio(2025年5月、US$287百万)、Orbital Therapeutics(2025年12月、US$1.7 billion) | 事実 |
| 導入・共同開発 | BioNTech(2025年、一時金US$1.5 billion+記念払いUS$2.0 billion)、SystImmune(2024年、一時金US$800百万)、Philochem(2025年、一時金US$350百万)、Hengrui(2026年、初期13品目、一時金US$600百万) | 事実 |
| 大学・公的機関との連携 | 創薬・DDSに関する大学・公的資金との具体的な連携は10-K・10-Qに記載なし | 確認できず |
CAR-T細胞療法は、患者から採った細胞を遺伝子改変して戻す1人1ロットの製造で、放射性医薬品は放射能が時間とともに減衰するため作ってから投与するまでの時間が限られます。 どちらも従来の錠剤や抗体のように「大きな工場でまとめて作って倉庫に置く」ことができません。 BMSの10-Kも、CAR-Tと放射性医薬品の製造工程は「まだ発展途上で、競合より複雑・高コストになりうる」とリスクに挙げています 事実。 専用工場への投資は、このモダリティを本気で事業にする意思表示であると同時に、固定費を抱えるリスクでもあります。
6. これまでの取り組み
| 時期 | できごと | 創薬・DDSでの意味 |
|---|---|---|
| 2023年6月 | デベンスの工場がCAR-T細胞療法の商業製造でFDA承認 | 細胞療法の自社製造能力を拡大 |
| 2024年2月26日 | RayzeBioを買収(1株US$62.50、US$4.1 billion)。アクチニウムを使う放射性医薬品の基盤とRYZ101を取得 | 放射性医薬品という新モダリティへの参入 |
| 2024年3月18日 | Karunaを買収(1株US$330、US$14.0 billion)。Cobenfy(旧KarXT)を取得。2024年9月26日にFDA承認 | 2成分を組み合わせた経口配合剤 |
| 2024年 | SystImmuneと二重特異性ADC iza-bren(BL-B01D1)の共同開発・共同販売で提携(一時金US$800百万) | 1つの抗体で2つの標的を狙うADC |
| 2025年1月 | Opdivo Qvantigを米国で発売(nivolumabとヒアルロニダーゼの皮下注製剤)。5月に欧州委員会が承認 | 抗体を点滴から皮下注射へ |
| 2025年5月13日 | 2seventy bioを買収し、CAR-T細胞療法Abecmaの米国での権利をすべて取得 | 細胞療法の権利を一本化 |
| 2025年6月 | BioNTechとPD-L1×VEGF-A二重特異性抗体pumitamigの共同開発・共同販売で提携 | 次世代の免疫療法を外部から獲得 |
| 2025年8月 | PhilochemからOncoACP3(前立腺がんを狙う放射性の治療・診断薬)の世界独占ライセンスを取得 | 放射性医薬品の品目を追加 |
| 2025年 | インディアナポリスの放射性医薬品工場を開設、ライデンの細胞療法工場が完成 | 新モダリティの製造拠点 |
| 2025年12月 | Orbital Therapeuticsを買収(US$1.7 billion)。体内でCAR-T細胞をつくるRNA医薬OTX-201(前臨床)を取得 | 細胞を体外で加工しないCAR-Tへ |
| 2026年5月 | Hengruiと、がん・血液・免疫の初期13品目で提携(2026年7月に完了) | 中国発の初期候補をまとめて獲得 |
| 2026年8月13日 | iberdomide(Zenbexus)が米国FDAで迅速承認。ダラツムマブ(ヒアルロニダーゼ配合の皮下注製剤)とデキサメタゾンとの併用で、多発性骨髄腫の2次治療以降が対象 | 社内開発の標的タンパク質分解薬が承認に到達 |
臨床試験の例:iberdomideのEXCALIBER-RRMM
iberdomideの迅速承認は、EXCALIBER-RRMM(NCT04975997、フェーズ3、無作為化・非盲検の2段階試験)に基づきます。 対象は1〜2ラインの前治療歴がある再発・難治性多発性骨髄腫の成人で、比較対照はダラツムマブ・ボルテゾミブ・デキサメタゾン(DVd)、 主要な有効性評価項目は「試験期間中のいずれかの時点での微小残存病変(MRD)陰性の完全奏効」です 事実。 FDAの発表では、主要解析集団(最初に無作為化された420人)で、この割合はiberdomide併用群41%、DVd群21%でした 事実。 迅速承認のため、承認の継続は今後の確認試験の結果に左右されます 未確定/将来。 本稿はこの数値で治療法の優劣を論じるものではありません。
7. 今後の計画
良好な中間結果トリプルネガティブ乳がん、食道扁平上皮がん
| 候補(モダリティ) | 開発段階・予定 | 区分 |
|---|---|---|
| mezigdomide(標的タンパク質分解・CELMoD) | 再発・難治性多発性骨髄腫で米国申請受理。審査終了目標日2027年5月13日 | 未確定/将来 |
| golcadomide(CELMoD)、BMS-986458(BCL6 LDD)、AR LDD | リンパ腫・前立腺がんなどで開発中 | 未確定/将来 |
| RYZ101(アクチニウム放射性医薬品) | ACTION-1で承認用の試験を実施中 | 未確定/将来 |
| pumitamig(二重特異性抗体、BioNTechと共同) | 大腸がん・小細胞肺がん・非小細胞肺がん・トリプルネガティブ乳がんなどで評価中。未治療の非小細胞肺がんのフェーズ2で良好な中間結果 | 未確定/将来 |
| iza-bren(二重特異性ADC、SystImmuneと共同) | 非小細胞肺がん・乳がんなどで評価中 | 未確定/将来 |
| arlo-cel(CAR-T)、zola-cel(CD19 CAR-T、自己免疫疾患) | arlo-celは多発性骨髄腫で承認用試験。zola-celは全身性エリテマトーデスなどで開発 | 未確定/将来 |
| OTX-201(体内CAR-T、RNA医薬) | 前臨床。自己免疫疾患で臨床試験開始の準備段階(IND申請に向けた試験) | 未確定/将来 |
次はいずれも10-K・10-Qに記載がありません 未確定/将来。
CAR-T・放射性医薬品の生産能力(年間の治療人数や製造本数)/各工場への投資額/ アクチニウムなど放射性同位元素の調達先と量/OTX-201の送達技術の詳細(どの担体でRNAを届けるか)/iberdomideの確認試験の完了時期。
8. この会社は創薬・DDSで何を目指しているか
ここは会社が直接には述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに書きます。
| 読み取れること | 根拠となる一次情報 | 区分 |
|---|---|---|
| Revlimid・Pomalystの後継を同じ標的タンパク質分解の系譜で用意する | 両品目は後発品の参入で売上が急減(2025年に前年比49%減・23%減)。同じ血液がん領域でiberdomideが承認、mezigdomideが申請中 | 推測 |
| CAR-Tは「体外で細胞を加工する」から「体内で細胞をつくる」方向へ移ろうとしている | 自社工場への投資を続けつつ、体内CAR-TのOrbitalを買収 | 推測 |
| がん領域は免疫療法の次を複数の新モダリティで分散して探す | 会社は「IOを超えた多様化」を掲げ、放射性医薬品・二重特異性抗体・二重特異性ADC・分解薬を同時に進めている | 事実 |
| 主力抗体は皮下注製剤で寿命を延ばす | Opdivo Qvantigの米国の独占期間は2028年(nivolumabの物質特許)とされ、2026年4〜6月にはOpdivo系売上の約9.5%を占めるまで伸びた | 推測 |
| 初期候補の獲得先として中国のバイオテックを重視している | SystImmune(iza-bren)とHengrui(13品目)との提携 | 推測 |
Revlimidの2025年の売上はUS$2,951百万で前年比49%減、Pomalystは同23%減でした 事実。 10-Kによれば、Revlimidの米国の後発品は2026年1月31日から数量制限がなくなり、Pomalystの米国の後発品は2026年第1四半期に参入する見込みです。 BMSはこれらと同じ多発性骨髄腫の領域で、経口の分解薬iberdomideを2026年8月に承認まで持ち込み、mezigdomideも申請中です。 10-Kは血液領域について「標的タンパク質分解の基盤に大きな可能性を見ている」と書いており、 本稿はこれをCelgene由来の薬の知見を、次世代の分解薬で引き継ぐ戦略と読みます 未確定/将来。 ただし承認は迅速承認であり、売上の規模は現時点で分かりません。
9. 創薬・DDS分野の提携マッピング
10. 提供している技術・製品・サービス
創薬・DDSに関係する主な製品を、モダリティ別に示します 事実(US$百万)。
| 製品 | モダリティ・剤形 | 主な対象(会社の記載) | 2025年売上 | 2026年1〜6月 |
|---|---|---|---|---|
| Opdivo | 抗PD-1抗体(点滴) | 多くのがん | 10,049 | 4,631 |
| Opdivo Qvantig | 抗PD-1抗体+ヒアルロニダーゼ(皮下注) | Opdivoの多くの固形がん適応 | 238 | 424 |
| Breyanzi | CD19 CAR-T(自家) | 大細胞型B細胞リンパ腫など | 1,358 | 896 |
| Abecma | CAR-T(自家) | 再発・難治性多発性骨髄腫 | 427 | ― |
| Cobenfy | 経口配合剤(xanomeline+trospium) | 成人の統合失調症 | 155 | 119 |
| Revlimid/Pomalyst | 低分子(Celgene由来) | 多発性骨髄腫など | 2,951/2,733 | ― |
| Zenbexus(iberdomide) | 経口の標的タンパク質分解薬(CELMoD) | 多発性骨髄腫(2次治療以降) | 2026年8月に米国で迅速承認 | ― |
CAR-T 2品目の2025年売上の合計はUS$1,785百万で、総売上の約3.7%です(本稿の計算)。
Cobenfyは、脳のムスカリン受容体(M1/M4)を刺激するxanomelineと、末梢のムスカリン受容体を遮断するtrospium塩化物を1つの経口剤にしたものです 事実。 trospiumは第四級アンモニウム塩で、一般に血液脳関門を通りにくいとされる性質があるため(本稿の解説)、脳の中では作用させ、体の末梢では作用を打ち消すという役割分担が成り立ちます。 新しい分子を作るのではなく、既存の分子の「届く場所」の違いを製剤で組み合わせるという、DDSの発想そのものの製品です。 背景は本シリーズの技術解説「血液脳関門」「薬物動態と前臨床試験」を参照してください。
放射性医薬品では、アクチニウム225のようなα線を出す同位元素の供給と、抗体やペプチドに同位元素をつなぐキレート剤の化学が材料側の要になります。 BMSは10-Kで放射性医薬品について「大規模生産に向けて工程・設備をまだ整備中の外部供給者を使っている」と書いており 事実、 原料の同位元素の確保が事業の律速になりうることを示しています。
11. この企業が抱えるリスク
| リスク | 内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 主力品の独占期間満了 | Eliquisは米国で和解済みの後発品が2028年に参入可能、EUの物質特許・SPCは2026年11月満了。nivolumabの物質特許に基づくOpdivo Qvantigの最低独占期間は米国2028年、EU2030年 | 事実 |
| Celgene由来品の急減 | Revlimidは2025年に前年比49%減、Pomalystは23%減。米国の後発品の制約は2026年に解消 | 事実 |
| 新モダリティの製造の難しさ | CAR-Tと放射性医薬品の製造工程は発展途上で、原料調達・コストが売上と利益に影響しうると10-Kが記載 | 事実 |
| 買収による負債 | Mirati・Karuna・RayzeBioの買収で負債と利払いが増えたと10-Kが記載 | 事実 |
| 外部製造への依存 | Eliquis・Opdivo・Cobenfyなどの原薬の全部または一部を外部から調達 | 事実 |
| 迅速承認の不確実性 | iberdomideは迅速承認で、確認試験の結果次第で承認内容が変わりうる | 未確定/将来 |
| モダリティの分散による資源の薄まり | 5つの研究基盤を同時に進めるため、個々の基盤への投資が競合の専業企業より薄くなる可能性 | 推測 |
12. 用語集
- 標的タンパク質分解
- 病気に関わるタンパク質を、細胞がもともと持つ分解の仕組みに引き渡して取り除く手法。
- CELMoD
- BMSが標的タンパク質分解の基盤として開発している経口低分子の一群の呼称。iberdomide、mezigdomide、golcadomideなど。
- LDD
- Ligand Directed Degrader。BMSの用語で、特定のタンパク質(BCL6、ARなど)に結合して分解に導く低分子。
- CAR-T細胞療法
- 患者のT細胞に、がんの目印を認識する受容体(CAR)の遺伝子を入れて戻す治療。
- 体内(in vivo)CAR-T
- 細胞を取り出さず、RNAなどを体内に投与してT細胞にCARをつくらせる考え方。
- 放射性医薬品
- がん細胞に集まる分子に放射性同位元素をつなぎ、放射線で細胞を傷つける薬。診断用もある。
- 二重特異性ADC
- 2つの標的に結合する抗体に薬物をつないだADC。
- MRD陰性
- 高感度の検査でも骨髄中にがん細胞がほぼ検出されない状態。
- 迅速承認
- 米国で、臨床上の利益を合理的に予測できる指標に基づいて早期に与える承認。確認試験が求められる。
AI生成による概念図13. 出典
- Bristol-Myers Squibb Company Form 10-K for the fiscal year ended December 31, 2025(米国SEC提出、2026年2月11日)。研究基盤、研究開発拠点と製造拠点、売上・研究開発費・設備投資・人員、製品別売上、RayzeBio・Karuna・2seventy bio・Orbital買収、BioNTech・SystImmune・Philochemとの契約、特許・独占期間、リスク要因。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/14272/000001427226000004/bmy-20251231.htm
- Bristol-Myers Squibb Company Form 10-Q for the quarterly period ended June 30, 2026(米国SEC提出、2026年7月30日)。2026年上期の売上・研究開発費・製品別売上、Hengruiとの提携、iberdomide・mezigdomideの申請状況、pumitamig・iza-brenの中間結果、米国メルクとのライセンス関係。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/14272/000001427226000020/bmy-20260630.htm
- 米国FDA FDA grants accelerated approval to iberdomide with daratumumab and hyaluronidase-fihj and dexamethasone for multiple myeloma(2026年8月13日)。承認内容、EXCALIBER-RRMMの設計と結果。 https://www.fda.gov/drugs/resources-information-approved-drugs/fda-grants-accelerated-approval-iberdomide-daratumumab-and-hyaluronidase-fihj-and-dexamethasone
- ClinicalTrials.gov NCT04975997(EXCALIBER-RRMM)。試験名、フェーズ、比較対照。 https://clinicaltrials.gov/study/NCT04975997
- Bristol Myers Squibb 公式サイト(ロゴ画像の取得元、社名表記の確認用)。 https://www.bms.com/
14. 主張と出典の対応表
最終更新:2026年9月26日/Troy Technical
本稿の数値はすべてBMSが米国証券取引委員会(SEC)に提出した法定開示書類、米国FDAの公表情報、ClinicalTrials.govの登録情報に基づきます。調査会社の推計値・報道ベースの数値は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。本稿は特定の医薬品の使用を勧めるものではなく、医療上の判断は必ず医師・薬剤師にご相談ください。