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AstraZeneca|創薬・DDS 企業解説

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COMPANY PROFILE / 創薬・DDS

アストラゼネカ
― ADC・放射性医薬品・細胞治療・核酸を、提携と買収で1社にそろえた多モダリティ製薬企業

アストラゼネカは、創薬・DDSの主要なモダリティをほぼすべて自社のパイプラインに持っている数少ない製薬企業です。 抗体薬物複合体(ADC)は第一三共との提携と自社品、放射性医薬品は2024年のFusion買収、細胞治療はGracellとEsoBiotecの買収、核酸医薬はIonisとの提携で手に入れました。 2025年12月期の総売上高は587億3,900万ドル、研究開発費は142億3,200万ドルです。 本稿では会社全体は簡潔にとどめ、どのモダリティを誰から得て、どこに製造投資をしているかに絞ります。

構成:AstraZeneca PLCが米国SECに提出した2025年12月期 Form 20-F(2026年2月24日提出)、2026年上半期決算(Form 6-K、2026年7月27日提出)、買収・提携・承認・投資に関するForm 6-K、第一三共の提携リリース、ClinicalTrials.govを一次情報として使用/最終更新 2026年9月

この記事でわかること
  1. 30秒でわかるアストラゼネカと、創薬・DDSでの立ち位置
  2. ロゴと社名の表記について
  3. 創薬・DDSの世界で、この会社はどこにいるか
  4. 会社の規模(会社全体は簡潔に)
  5. 創薬・DDSにかけているリソース
  6. これまでの取り組み
  7. 今後の計画
  8. この会社は創薬・DDSで何を目指しているか
  9. 創薬・DDS分野の提携マッピング
  10. 提供している技術・製品・サービス
  11. この企業が抱えるリスク
  12. 用語集/出典/主張と出典の対応表

1. 30秒でわかるアストラゼネカと、創薬・DDSでの立ち位置

正式名称AstraZeneca PLC英国の公開有限会社
本社英国・ケンブリッジCambridge Biomedical Campus
上場LSE/STO/NYSE: AZN米国SECには20-F(外国企業の年次報告書)を提出
この分野での区分製薬企業
(多モダリティ)
低分子・抗体から細胞治療・核酸まで
2025年12月期 総売上高587億3,900万ドル前年は540億7,300万ドル
研究開発費142億3,200万ドル2025年12月期。売上の約24%
ADCの柱エンハーツ
ダトロウェイ
第一三共と共同開発・共同販売
2030年の目標総売上高800億ドルうち50%を米国で見込む(会社の目標)
まず押さえるべき1点

創薬・DDSに関わる企業は、大きく製薬企業・創薬バイオテック・受託開発製造(CDMO/CRO)の3種類に分かれます。 アストラゼネカはこのうち製薬企業ですが、特徴は新しいモダリティを「作る」より先に「取りに行く」速さです 事実。 2025年12月期の20-Fに載る開発品一覧には、トポイソメラーゼI阻害剤を載せたADC(TOP1i ADC)、アクチニウムを使う放射性医薬品(ラジオコンジュゲート)、CAR-T・TCR-Tの細胞治療、T細胞エンゲージャー、siRNA、リガンド結合型アンチセンス、AAV遺伝子治療が並んでいます。 その多くは、第一三共(ADC)、Fusion(放射性医薬品)、Gracell・EsoBiotec(細胞治療)、Ionis(アンチセンス)といった外部の技術の持ち主との提携や買収から来ています。

この記事の読み方

本稿は企業の技術戦略と事業を解説するもので、医療上の助言ではありません。 特定の薬の使用を勧めたり、他社の薬と効き目を比べたりする意図はありません。 臨床試験の結果は、会社が公表した数字を比較対照・評価時点とともに紹介するにとどめます。 治療については必ず医師にご相談ください。

2. ロゴと社名の表記について

AstraZenecaのロゴは同社の商標です。本稿では生成画像による再現を行わず、 公式サイトから取得した画像を img/astrazeneca_logo.png として設置しています。

表記の注意:法定開示上の社名は AstraZeneca PLC、日本語では「アストラゼネカ」と表記されます。 日本法人のアストラゼネカ株式会社は子会社です。 希少疾患事業は2021年に買収したAlexion(アレクシオン)のブランドで運営されており、20-Fの開発品一覧でもALXNで始まる番号がつきます。

公式サイト:https://www.astrazeneca.com/

3. 創薬・DDSの世界で、この会社はどこにいるか

創薬・DDSに関わる企業の3つの類型 同じ「薬の会社」でも、薬づくりのどこを担うかがまったく違う 製薬企業 創薬バイオテック 受託開発製造・研究 探索から承認・販売まで自社で担う 新しいモダリティや手法で候補を作る 他社の薬の開発・製造を請け負う Eli Lilly/Novo Nordisk 第一三共/Pfizer ほか Alnylam/Arvinas Moderna/Insilico ほか Lonza/Samsung Biologics WuXi AppTec ほか 後期臨床と販売網の資金力 特定の技術基盤の深さ 設備と規制対応の量産力 特許切れで売上が急減しうる 後期開発の資金を提携に頼る 顧客の開発中止・政策の影響 アストラゼネカはこの左端にいて、右の2類型の技術を提携と買収で取り込んできた製薬企業 ADCは第一三共、放射性医薬品はFusion、細胞治療はGracellとEsoBiotec、核酸はIonisから得ている
図1 創薬・DDSに関わる企業の3類型と、アストラゼネカの位置づけ。区分は本稿によるもので、企業名は本シリーズで扱う企業から例示しています 本稿の計算。モダリティは低分子・抗体・二重特異性抗体に加え、ADC、放射性医薬品、細胞治療(CAR-T・TCR-T、体内で細胞を改変するin vivo方式)、アンチセンス・siRNA、AAV遺伝子治療に及びます。技術の取得元は、20-Fの買収に関する注記と各社との提携リリースに基づきます。

本シリーズの技術解説『創薬モダリティ』で並べたモダリティの多くが、1社の開発品一覧にそろっているのがこの会社です。 ただし「そろっている」ことと「すべてが自社発」であることは別で、本稿ではどのモダリティをどこから得たかを区別して書きます。

4. 会社の規模(会社全体は簡潔に)

指標(百万ドル)2023年12月期2024年12月期2025年12月期2026年上半期
総売上高(Total Revenue)45,81154,07358,73930,672
研究開発費10,93513,58314,2327,545
営業利益8,19310,00313,7437,410
有形固定資産の取得(キャッシュ・フロー)1,3611,9242,810―
従業員(月平均、継続事業)86,400人92,900人95,100人―
ここで注意

上の数字は会社全体のものです。アストラゼネカは研究開発費のモダリティ別の内訳を開示していません 未確定/将来。 2025年の従業員は英国10,600人、英国以外の欧州26,900人、南北アメリカ25,200人、アジア・アフリカ・オセアニア32,400人(いずれも月平均)で、 研究者の人数や、細胞治療・放射性医薬品などの部門別の人数は書かれていません。 2026年上半期の設備投資(有形固定資産とソフトウェア関連の無形資産)は15億1,300万ドルで、会社は増加の理由を「複数の大型製造プロジェクトへの投資」と説明しています 事実。

5. 創薬・DDSにかけているリソース

リソースの種類内容区分
人(研究拠点・人員)従業員の月平均95,100人(2025年)。本社は英国ケンブリッジ。米国ではメリーランド州ゲイサーズバーグの研究開発拠点の拡張と、マサチューセッツ州ケンブリッジ(ケンドール・スクエア)の新研究開発センターを計画。研究者数・モダリティ別の人員は非開示事実
金(研究開発費)2025年12月期 142億3,200万ドル(総売上高の約24.2%)。2026年上半期は75億4,500万ドル。モダリティ別内訳は非開示事実
金(製造設備・米国)2030年までに米国で500億ドルを製造と研究開発に投資する計画(2025年7月)。中核はバージニア州の新しい原薬工場で、低分子・ペプチド・オリゴヌクレオチドを製造する予定。ほかに細胞治療の次世代製造施設(メリーランド州ロックビル、カリフォルニア州ターザナ)を含む。2025年11月にはメリーランド州で20億ドルの投資(フレデリックのバイオ医薬品工場の商用能力をほぼ倍増、ゲイサーズバーグに治験薬製造施設)を発表事実
金(製造・研究・中国)2030年までに中国で150億ドルを製造と研究開発に投資する計画(2026年1月)。細胞治療と放射性医薬品の能力を大きく強化すると説明事実
買収Gracell(CAR-T、2024年2月完了、対価の公正価値10億3,700万ドル)、Fusion Pharmaceuticals(アクチニウム系放射性医薬品、2024年6月完了、同21億9,500万ドル)、EsoBiotec(体内で免疫細胞を改変するレンチウイルス基盤、2025年、最大10億ドル)事実
導入(ライセンスイン)・提携第一三共(ADC 2品目)、Ionis(アンチセンスのeplontersen)、Eccogene(経口の低分子GLP-1受容体作動薬、2023年)、CSPC(AIを使う低分子探索=契約一時金1億1,000万ドル、2025年/AIを使うペプチド探索と月1回投与技術を含む肥満・糖尿病の8プログラム=契約一時金12億ドル、2026年)、Dizal(経口EGFR阻害剤Zegfrovy、2026年)事実
大学・研究機関・公的資金創薬・DDSに関する大学との共同研究や公的資金の受け入れは、本稿で確認した20-F・6-Kには具体的な記載がない確認できず
買収で何を買ったのか ― 20-Fの会計処理から読む

20-Fの注記は、買収したものの中身を会計上どう評価したかを書いています 事実。 Fusionでは無形資産13億2,600万ドルのうち、前立腺がん向けのFPI-2265に8億4,800万ドル、AZD2068に3億1,300万ドルが割り当てられ、 会社は買収で「アクチニウム系放射性医薬品の研究開発・製造・サプライチェーンの能力」を得たと説明しています。 EsoBiotecは、価値のほぼすべてがENaBLプラットフォーム(4億4,100万ドル)という単一の資産に集中しているとして、企業結合ではなく「資産の取得」として処理されました。 つまりEsoBiotecは技術基盤そのものを買った案件です。 一方、Fusionから得たFPI-2059は2024年に「ポートフォリオの優先順位の判断」で全額(1億6,500万ドル)減損されており、買った候補のすべてが残るわけではありません。

6. これまでの取り組み

時期できごと意味
2019年3月第一三共とエンハーツ(トラスツズマブ デルクステカン)のグローバル提携(第一三共に最大69億ドル)日本を除き利益と費用を折半。ADCの製造・供給は第一三共
2020年7月第一三共とダトロウェイ(ダトポタマブ デルクステカン)のグローバル提携(最大60億ドル)第一三共との2本目のADC提携
2021年7月Alexionの買収を完了希少疾患の事業基盤。20-Fの開発品一覧にはALXN番号のsiRNA・AAV遺伝子治療も並ぶ
2021年12月Ionisとeplontersen(リガンド結合型アンチセンス)の共同開発・販売契約肝臓を狙う核酸医薬を導入。米国は共同、その他地域(中南米を除く)はアストラゼネカが担う
2023年11月Eccogeneから経口GLP-1受容体作動薬ECC5004を導入注射でなく飲み薬の低分子で肥満・代謝疾患を狙う
2023年12月米国FDAがWainua(eplontersen)を承認(遺伝性ATTRアミロイドーシスのポリニューロパチー)核酸医薬として最初の承認。自己注射器で投与
2024年2月Gracellの買収を完了CAR-TのAZD0120と、製造時間を短縮するFasTCAR製造基盤を取得
2024年6月Fusion Pharmaceuticalsの買収を完了アクチニウム系放射性医薬品の開発・製造・供給網を取得
2025年3〜5月EsoBiotecの買収を発表し完了体外で細胞を加工せず、静脈注射で体内のT細胞を改変するin vivo細胞治療へ
2025年6月CSPCとAIを使う低分子創薬の研究提携中国の研究拠点でAI創薬を活用
2025年7月米国に500億ドルの投資計画。バージニア州に低分子・ペプチド・オリゴヌクレオチドの原薬工場同社として過去最大の単一施設投資と説明
2025年11月メリーランド州に20億ドルの製造投資フレデリックのバイオ医薬品工場の能力をほぼ倍増(2029年稼働予定)
2025年12月米国でエンハーツ+ペルツズマブがHER2陽性転移性乳がんの1次治療で承認転移がんの最初の治療ラインへ
2026年1月中国に150億ドルの投資計画。CSPCと肥満・糖尿病で8プログラムの提携細胞治療・放射性医薬品の能力を中国でも強化
2026年5月米国でダトロウェイがトリプルネガティブ乳がんの1次治療で承認。エンハーツがHER2陽性早期乳がんの2つの適応で承認ADCの適応が早期・1次治療へ広がる
2026年7月自社保有のADC sonesitatug vedotin(CLDN18.2)の第3相CLARITY-Gastric01で主要評価項目の一部を達成と発表。同月、DizalからZegfrovyの全世界の権利を導入会社は「完全自社保有のADCポートフォリオとして最初のピボタル試験の結果」と位置づけ

主な臨床試験(会社が公表した結果)

試験(NCT番号)フェーズ・対象主要評価項目会社が公表した結果(比較対照・評価時点)
DESTINY-Breast09(NCT04784715)第3相。HER2陽性転移性乳がんの1次治療(エンハーツ+ペルツズマブ)無増悪生存期間(PFS、盲検下独立中央判定)THP療法と比べ病勢進行または死亡のリスクを44%低減、PFS中央値は3年超(THPは約2年)。2025年のASCOで発表された解析
TROPION-Breast02(NCT05374512)第3相。免疫療法の対象とならない転移性トリプルネガティブ乳がんの1次治療(ダトロウェイ)PFS、全生存期間(OS)化学療法と比べOS中央値が5.0か月改善(ハザード比0.79、95%信頼区間0.64〜0.98)、病勢進行または死亡のリスクを43%低減(ハザード比0.57)。2025年のESMOで発表された解析
CLARITY-Gastric01(NCT06346392)第3相。CLDN18.2陽性の進行胃がん等の2次治療以降(sonesitatug vedotin)3次治療以降のOSと全体のPFS(二重の主要評価項目)担当医選択の治療と比べ、3次治療以降のOSで統計学的に有意な改善。全体のPFSは改善傾向だが有意差に届かず。数値は2026年7月時点で未公表(学会で発表予定と会社が説明)
NEURO-TTRansform(NCT04136184)第3相。遺伝性ATTRアミロイドーシスのポリニューロパチー(eplontersen)血清TTR濃度、mNIS+735週時点の中間解析で主要評価項目の改善を示し、米国承認の根拠となった(比較の詳細はJAMA掲載論文)
CARDIO-TTRansform(NCT04136171)第3相。ATTRアミロイドーシスの心筋症(eplontersen)心血管死と心血管イベントの複合主要評価項目を達成せず(2026年上半期決算で公表)

7. 今後の計画

2030年の売上目標800億ドルうち50%を米国で見込む。会社の目標
米国への投資500億ドル
(2030年まで)
製造と研究開発。細胞治療の製造施設を含む
中国への投資150億ドル
(2030年まで)
細胞治療・放射性医薬品の能力強化
新工場の製造品目低分子・ペプチド
オリゴヌクレオチド
バージニア州。経口GLP-1などの原薬

会社は中国への投資で「細胞治療の研究・開発・製造を一貫して持つ最初のグローバル製薬企業になる」と述べ、 パートナーとしてAbelZeta、CSPC、Harbour BioMed、Jacobio、Syneron Bioの名前を挙げています 事実。 米国では、バージニア州の新工場を「減量・代謝疾患のポートフォリオ(経口GLP-1、baxdrostat、経口PCSK9など)」の原薬に充てるとしています。

確認できなかったこと

次はいずれも本稿で確認した一次資料に記載がありません 未確定/将来。

500億ドル・150億ドルのうちモダリティ別・施設別の金額(バージニア新工場は「数十億ドル規模」とだけ記載)/各工場の生産能力/CLARITY-Gastric01の具体的な数値/ in vivo細胞治療(ENaBL)の対象疾患と臨床段階/大学・公的機関との創薬共同研究。 「アストラゼネカのADC市場シェア○%」といった調査会社の推計は採用しません。

8. この会社は創薬・DDSで何を目指しているか

ここは会社が直接には述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに書きます。

読み取れること根拠となる一次情報区分
ADCでは第一三共との提携品に加え、自社保有のADCを育てたい20-Fの開発品一覧に、第一三共品以外のTOP1i ADC(STEAP2、CLDN18.2、CD22、B7-H4)やMMAE ADC(CLDN18.2、GPRC5D)が並ぶ。sone-veの結果を会社自身が「完全自社保有のADCポートフォリオとして最初のピボタル試験の結果」と表現推測
細胞治療では「作る手間」を減らす方向に賭けているGracellは「製造時間を大幅に短縮する」FasTCAR基盤、EsoBiotecは「数週間かかる工程を、静脈注射で数分に」するin vivo基盤として買収された推測
核酸・ペプチドの原薬製造を自社に取り込むバージニア州の新工場で低分子・ペプチド・オリゴヌクレオチドを製造すると明記。過去最大の単一施設投資推測
新しいモダリティの供給源として中国を重視しているGracell(中国と米国で事業)の買収、CSPC・Dizalとの提携、中国への150億ドル投資で細胞治療・放射性医薬品を強化事実
放射性医薬品は製造と供給網ごと手に入れた20-FがFusion買収の意義として「アクチニウム系放射性医薬品の研究開発・製造・サプライチェーンの能力」を挙げている事実
推測の根拠を1つだけ詳しく

エンハーツは第一三共との提携品で、アストラゼネカの2026年上半期の製品収益17億1,900万ドルのうち10億5,800万ドルは「アライアンス収益」(第一三共が計上する売上からの取り分)です 事実。 ADCの製造と供給は第一三共が担う契約で、利益は折半です。 つまりアストラゼネカにとってエンハーツは大きな柱である一方、製造の主導権も利益の半分も自社にない製品です。 2026年7月のsone-veの発表で、会社がわざわざ「完全自社保有(wholly owned)」と書いたのは、 ADCで提携に頼らない収益源を持つことを重視している表れだと本稿は読みます 未確定/将来。 ただし会社はADCの製造体制を自社で持つかどうかは明らかにしておらず、これは本稿の解釈にとどまります。

9. 創薬・DDS分野の提携マッピング

アストラゼネカを中心とした創薬・DDSの提携関係 SEC提出書類(20-F・6-K)に記載のある関係のみ。報道ベースの関係は含まない 共同開発・導入(実線・濃紺) 製造・供給を相手が担う(実線・橙) 買収(点線) アストラゼネカ 製薬企業 第一三共 ADC 2品目を共同開発・販売 製造・供給は第一三共が担う Ionis アンチセンス(Wainua) 2021年に共同開発・販売契約 CSPC(中国) AI創薬・肥満の8品目 Eccogene・Dizal 経口低分子を導入 Fusion(2024年) アクチニウム系放射性医薬品 Gracell(2024年) CAR-Tと短期製造基盤 EsoBiotec(2025年) in vivo細胞治療の基盤 下段3社は買収済みで、現在はアストラゼネカの完全子会社(EsoBiotecは資産の取得として会計処理)
図2 アストラゼネカを中心とした創薬・DDSの提携関係。出典:2025年12月期 Form 20-F(Gracell・Fusion・EsoBiotecの買収注記)、各社との提携・導入に関するForm 6-K(Ionis 2021年12月、Eccogene 2023年11月、CSPC 2025年6月・2026年1月、Dizal 2026年7月)、第一三共の提携リリース(2019年3月・2020年7月)。第一三共の線を橙色にしたのは、ADCの製造・供給を第一三共が担う契約であるためで、共同開発・共同販売の関係でもあります。CSPCとの提携にはAIを使う低分子探索(2025年)と、AIを使うペプチド探索・月1回投与技術を含む肥満・糖尿病の8プログラム(2026年)の2件があります。

10. 提供している技術・製品・サービス

モダリティ主な品目(20-F・6-Kの記載)状況・取得元
ADC(TOP1i)エンハーツ(HER2)、ダトロウェイ(TROP2)承認済み。第一三共との提携品。2026年上半期のアストラゼネカの製品収益はエンハーツ17億1,900万ドル、ダトロウェイ9,800万ドル
ADC(自社保有)sonesitatug vedotin(CLDN18.2、MMAE)、puxitatug samrotecan(B7-H4、TOP1i)、AZD0516(STEAP2)、AZD4360(CLDN18.2)、AZD4512(CD22)、AZD0305(GPRC5D、MMAE)開発中(sone-veは第3相。ほかの段階は20-Fの開発品一覧を参照)
放射性医薬品FPI-2265(PSMA)、AZD2068(EGFR/cMET)、AZD2284(STEAP2)。いずれもアクチニウム開発中。Fusionの買収で取得
細胞治療AZD0120(BCMA/CD19 CAR-T。多発性骨髄腫、全身性エリテマトーデスなど)、AZD0754(STEAP2 CAR-T)、AZD0240(KRAS G12D TCR-T)、ENaBLプラットフォーム開発中。Gracell・EsoBiotecの買収などで取得
核酸Wainua(eplontersen、リガンド結合型アンチセンス)、ALXN2030(補体C3を標的とするsiRNA)、AZD6912(siRNA)Wainuaは承認済み(Ionisとの提携品)、ほかは開発中
遺伝子治療ALXN2350(AAV、BAG3関連拡張型心筋症)開発中
経口の低分子・ペプチド(代謝)経口GLP-1受容体作動薬(Eccogene由来)、CSPC由来の月1回投与の注射剤プログラム開発中
素材技術者の視点:モダリティごとに「効く材料・工程」がまったく違う

放射性医薬品では、薬の中身より供給網が難所です。アクチニウム225のような放射性同位体は時間とともに減衰するため、 同位体の確保、抗体や低分子に金属を固定するキレート剤との結合、そして患者のもとへ届くまでの時間管理が一体で求められます。 20-FがFusion買収の意義として、開発品だけでなく「製造とサプライチェーンの能力」を明記しているのはこのためです 事実。 中国への投資で放射性医薬品の能力を強化するとしているのも、同じ課題への備えと本稿は読みます 未確定/将来。

核酸医薬のWainuaは「リガンド結合型」「肝臓を狙う」アンチセンスと説明されています 事実。 リガンドの種類は本稿で確認したリリースには書かれていませんが、核酸を特定の臓器に届けるための化学修飾と結合技術がDDSの核心になる点は、本シリーズの技術解説『核酸医薬』で扱った通りです。 バージニア州の新工場がペプチドとオリゴヌクレオチドの原薬を作る計画であることは、固相合成の樹脂・保護基・溶媒、精製用のクロマトグラフィー樹脂といった資材の需要が、同社の中で大きく伸びうることを意味します 未確定/将来。

細胞治療では、患者から採った細胞を体外で加工する従来方式から、ウイルスベクターを静脈注射して体内で細胞を改変するin vivo方式(EsoBiotec)へ軸足を広げています。 これが実用化すれば、細胞培養用の培地・バッグ・閉鎖系装置の比重が下がり、レンチウイルスベクターの製造と精製の比重が上がります。本シリーズの技術解説『ウイルスベクター』『CAR-T細胞』も参照してください。

11. この企業が抱えるリスク

リスク内容区分
主力品の特許切れと価格政策2026年上半期決算は、Farxigaの米国での独占販売期間終了と中国の集中購買(VBP)を減収要因として挙げている事実
ADCの柱が提携品エンハーツとダトロウェイは第一三共との提携品で、製造・供給は第一三共、利益は折半。20-Fの特許表ではエンハーツの特許満了は2033〜2035年(国・地域で異なる)事実
買った技術が育たない可能性Fusion由来のFPI-2059は2024年に全額減損。2025年には開発品の減損が計2億1,000万ドル事実
核酸医薬の適応拡大の失敗Wainuaの心筋症を対象としたCARDIO-TTRansform試験は主要評価項目を達成しなかった事実
大型設備投資の回収米国500億ドル・中国150億ドルという投資計画は、2030年の売上800億ドルという目標を前提にしている。目標は会社の見通しであり未確定未確定/将来
地政学米国と中国の両方で大型投資と提携を進めており、両国の政策変更の影響を同時に受けうる推測

12. 用語集

ADC(抗体薬物複合体)
抗体に、リンカーを介して強い薬物を結合させた薬。TOP1iはトポイソメラーゼI阻害剤、MMAEは微小管阻害剤のペイロード。
放射性医薬品(ラジオコンジュゲート)
がん細胞に結合する分子に放射性同位体を結合させ、細胞の近くで放射線を出させる薬。
アクチニウム225
アルファ線を出す放射性同位体。飛ぶ距離が短く、近くの細胞に強く作用するとされる。
CAR-T
患者のT細胞に、がんの目印を見分ける受容体(CAR)を組み込んで戻す細胞治療。
in vivo細胞治療
細胞を体外に取り出さず、ベクターを投与して体内で免疫細胞を改変する方式。
アンチセンス
標的のRNAに結合してタンパク質の産生を減らす、短い一本鎖の核酸医薬。
siRNA
二本鎖の短いRNAで、標的のmRNAを分解させてタンパク質の産生を抑える核酸医薬。
アライアンス収益
提携相手が計上する売上から、契約に基づいて受け取る取り分。
概念図:1つの製薬企業の中に、ADC・放射性医薬品・細胞治療・核酸という異なるモダリティの研究棟が並び、外部の小さな技術企業から橋がかかっている様子AI生成による概念図
図3 アストラゼネカの多モダリティ戦略の概念図(AI生成による概念図。実際の施設や製品を写したものではありません)。

13. 出典

  1. AstraZeneca PLC Form 20-F for the fiscal year ended December 31, 2025(米国SEC提出、2026年2月24日)。総売上高・研究開発費・営業利益・設備投資・従業員数、Gracell・Fusion・EsoBiotecの買収と会計処理、減損、開発品一覧、特許満了年。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000110465926019130/azn-20251231x20f.htm
  2. AstraZeneca PLC Form 6-K「H1 and Q2 2026 results」(米国SEC提出、2026年7月27日)。2026年上半期の総売上高・研究開発費・製品別収益・設備投資、臨床試験の結果一覧。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000110465926086846/azn-20260630x6k.htm
  3. AstraZeneca PLC Form 6-K「AstraZeneca plans to invest $50bn in the US」(2025年7月22日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495425008260/a9509r.htm
  4. AstraZeneca PLC Form 6-K「AstraZeneca manufacturing investment in Maryland」(2025年11月24日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495425013401/a6308i.htm
  5. AstraZeneca PLC Form 6-K「AstraZeneca invests $15bn in China through 2030」(2026年1月29日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495426000688/a9169q.htm
  6. AstraZeneca PLC Form 6-K「AstraZeneca enters into collaboration with CSPC」(2025年6月13日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495425006914/a6592m.htm
  7. AstraZeneca PLC Form 6-K「AstraZeneca agrees obesity and T2D deal with CSPC」(2026年1月30日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495426000730/a0031r.htm
  8. AstraZeneca PLC Form 6-K「AstraZeneca licenses novel EGFR inhibitor」(2026年7月14日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495426006637/a2449m.htm
  9. AstraZeneca PLC Form 6-K「AstraZeneca to acquire EsoBiotec」(2025年3月17日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495425002837/a9028a.htm
  10. AstraZeneca PLC Form 6-K「AstraZeneca acquires Gracell」(2023年12月27日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495423015982/a8499x.htm
  11. AstraZeneca PLC Form 6-K「AstraZeneca, Ionis to collaborate on eplontersen」(2021年12月7日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495421012879/a8026u.htm
  12. AstraZeneca PLC Form 6-K「Wainua (eplontersen) granted first US FDA approval」(2023年12月22日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495423015901/a7568x.htm
  13. AstraZeneca PLC Form 6-K「Agreement with Eccogene for clinical stage GLP-1RA」(2023年11月9日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495423013971/a8748s.htm
  14. AstraZeneca PLC Form 6-K「Datroway approved in US for 1L triple-negative BC」(2026年5月26日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495426005309/a6573f.htm
  15. AstraZeneca PLC Form 6-K「Enhertu approved in US for 1L HER2+ metastatic BC」(2025年12月16日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495425013970/a6719l.htm
  16. AstraZeneca PLC Form 6-K「Sone-Ve improved survival in gastric cancers」(2026年7月27日)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495426006895/a9459n.htm
  17. 第一三共 プレスリリース「トラスツズマブ デルクステカン(DS-8201)に関するアストラゼネカとのグローバル開発及び販売提携のお知らせ」(2019年3月29日)。 https://www.daiichisankyo.co.jp/media/press_release/detail/index_5623.html
  18. 第一三共 プレスリリース「DS-1062に関するアストラゼネカとのグローバル開発及び販売提携のお知らせ」(2020年7月27日)。 https://www.daiichisankyo.co.jp/media/press_release/detail/index_5545.html
  19. ClinicalTrials.gov DESTINY-Breast09(NCT04784715)。 https://clinicaltrials.gov/study/NCT04784715
  20. ClinicalTrials.gov TROPION-Breast02(NCT05374512)。 https://clinicaltrials.gov/study/NCT05374512
  21. ClinicalTrials.gov CLARITY-Gastric01(NCT06346392)。 https://clinicaltrials.gov/study/NCT06346392
  22. ClinicalTrials.gov NEURO-TTRansform(NCT04136184)。 https://clinicaltrials.gov/study/NCT04136184
  23. ClinicalTrials.gov CARDIO-TTRansform(NCT04136171)。 https://clinicaltrials.gov/study/NCT04136171
  24. AstraZeneca PLC 公式サイト(社名表記とロゴ画像の取得元)。 https://www.astrazeneca.com/

14. 主張と出典の対応表

本文の主張区分出典
総売上高・研究開発費・営業利益・有形固定資産の取得(2023〜2025年12月期)、従業員の月平均と地域別内訳事実出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000110465926019130/azn-20251231x20f.htm
研究開発費が総売上高の約24.2%本稿の計算出典1の数値を本稿が割り算したもの
2026年上半期の総売上高・研究開発費・営業利益・設備投資、エンハーツ・ダトロウェイの製品収益とアライアンス収益、Farxigaと中国VBPの影響事実出典2 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000110465926086846/azn-20260630x6k.htm
Gracell・Fusionの買収完了日と対価の公正価値、Fusionの無形資産の内訳、EsoBiotecのENaBL資産4億4,100万ドル事実出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000110465926019130/azn-20251231x20f.htm
FPI-2059の減損(2024年、1億6,500万ドル)、2025年の開発品減損2億1,000万ドル事実出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000110465926019130/azn-20251231x20f.htm
開発品一覧のモダリティ(TOP1i ADC、MMAE ADC、アクチニウム系放射性医薬品、CAR-T、TCR-T、siRNA、アンチセンス、AAV遺伝子治療)と各品目名、エンハーツの特許満了年事実出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000110465926019130/azn-20251231x20f.htm
米国500億ドルの投資計画、バージニア新工場(低分子・ペプチド・オリゴヌクレオチド)、細胞治療の製造施設、2030年売上800億ドルの目標事実出典3 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495425008260/a9509r.htm
メリーランド州20億ドルの製造投資と2029年の稼働予定事実出典4 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495425013401/a6308i.htm
中国150億ドルの投資計画、細胞治療・放射性医薬品の強化、中国の提携先5社事実出典5 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495426000688/a9169q.htm
CSPCとのAI創薬提携(契約一時金1億1,000万ドル)事実出典6 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495425006914/a6592m.htm
CSPCとの肥満・糖尿病の8プログラム提携(契約一時金12億ドル)事実出典7 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495426000730/a0031r.htm
DizalからZegfrovyの全世界の権利を導入事実出典8 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495426006637/a2449m.htm
EsoBiotecの買収(最大10億ドル、ENaBL、静脈注射で体内のT細胞を改変)事実出典9 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495425002837/a9028a.htm
Gracellの買収(FasTCARで製造時間を短縮)事実出典10 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495423015982/a8499x.htm
Ionisとのeplontersen契約(リガンド結合型アンチセンス、肝臓を狙う)事実出典11 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495421012879/a8026u.htm
Wainuaの米国承認(2023年12月)とNEURO-TTRansformの35週中間解析事実出典12 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495423015901/a7568x.htm
Eccogeneからの経口GLP-1受容体作動薬の導入事実出典13 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495423013971/a8748s.htm
ダトロウェイのトリプルネガティブ乳がん1次治療の米国承認とTROPION-Breast02の結果事実出典14 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495426005309/a6573f.htm
エンハーツ+ペルツズマブの米国承認とDESTINY-Breast09の結果事実出典15 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495425013970/a6719l.htm
sone-veのCLARITY-Gastric01の結果と「完全自社保有のADCポートフォリオとして最初のピボタル試験の結果」という表現事実出典16 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495426006895/a9459n.htm
第一三共との提携条件(最大69億ドル・60億ドル、利益・費用の折半、製造・供給は第一三共)事実出典17・18 https://www.daiichisankyo.co.jp/media/press_release/detail/index_5623.html
各試験のNCT番号・フェーズ・主要評価項目事実出典19〜23 https://clinicaltrials.gov/study/NCT06346392
CARDIO-TTRansformが主要評価項目を達成しなかったこと事実出典2・23 https://clinicaltrials.gov/study/NCT04136171
CLARITY-Gastric01の具体的な数値、投資計画のモダリティ別・施設別金額、in vivo細胞治療の対象疾患、大学との共同研究未確定/将来出典1〜16に記載なし。本稿では推計しない https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495426006895/a9459n.htm
2030年の総売上高800億ドルという目標未確定/将来出典3。会社の見通しであり実績ではない https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/901832/000165495425008260/a9509r.htm
創薬・DDSの3類型の区分(製薬企業/創薬バイオテック/受託開発製造・研究)本稿の計算本稿による整理。企業名は本シリーズで扱う企業から例示
第一三共との提携品に加え自社保有のADCを育てたいという読み推測開発品一覧とsone-veの発表文からの本稿の解釈
細胞治療で「作る手間」を減らす方向に賭けているという読み推測Gracell・EsoBiotec買収の説明からの本稿の解釈
核酸・ペプチドの原薬製造を自社に取り込むという読み、固相合成資材などの需要が伸びうるという見通し推測バージニア新工場の製造品目からの本稿の解釈
米中双方の政策変更の影響を同時に受けうるというリスク推測米国・中国での投資と提携からの本稿の解釈

最終更新:2026年9月26日/Troy Technical
本稿の数値はすべてAstraZeneca PLCが米国証券取引委員会(SEC)に提出した法定開示書類(20-F・6-K)、第一三共のプレスリリース、ClinicalTrials.govの登録情報に基づきます。調査会社の推計値・報道ベースの数値は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。本稿は医療上の助言ではありません。