COMPANY PROFILE / 細胞培養技術
味の素
― アミノ酸の会社が、抗体とiPS細胞の「栄養」を売り、遺伝子治療の受託まで手に入れた
味の素は調味料の会社として知られていますが、ヘルスケア等事業では細胞培養用の培地を30年以上手がけています。 抗体医薬を作るCHO細胞向けの粉末培地「CELLiST」を韓国の子会社で製造し、 iPS細胞向けの液体培地「StemFit」は京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と共同開発しました。 さらに2023年には、米国の遺伝子治療薬CDMO Forge Biologics を約5億5,400万ドル(約828億円)で買収し、 ウイルスベクターを細胞で作る受託製造にも参入しています。 本稿では、会社全体の食品事業は簡潔にとどめ、味の素の有価証券報告書・ファクトブック・事業説明会資料・公式リリースだけを使って、 培地と細胞培養関連事業に何を投じ、誰と組み、何を目指しているかを整理します。
- 30秒でわかる味の素と、細胞培養技術での立ち位置
- ロゴと社名の表記について
- 細胞培養技術の世界で、この会社はどこにいるか
- 会社の規模(食品事業は簡潔に)
- 細胞培養にかけているリソース
- これまでの取り組み
- 今後の計画
- この会社は細胞培養技術で何を目指しているか
- 細胞培養分野の提携マッピング
- 提供している技術・製品・サービス
- この企業が抱えるリスク
- 用語集/出典/主張と出典の対応表
1. 30秒でわかる味の素と、細胞培養技術での立ち位置
CDMO(従)培地が主。遺伝子治療ベクターの受託が従
細胞培養に関わる企業は、大きく受託開発製造(CDMO)・装置や培地のサプライヤー・細胞治療の開発企業の3種類に分かれます。 味の素の主たる類型はサプライヤー(培地)で、従たる類型がCDMOです 事実。 「細胞培養」の2つの意味の両方に関わっています。 ①抗体などのバイオ医薬品の生産には、CHO細胞用の粉末培地 CELLiST を、 ②細胞そのものを製品にする再生医療には、iPS/ES細胞用の液体培地 StemFit と成長因子を売ります。 CDMOのほうは、ベルギーのオムニケム社などが担う低分子・核酸医薬などの受託(動物細胞の培養ではない)と、 Forge Biologics 社が担う遺伝子治療用のAAVベクターの受託に分かれ、細胞培養に関わるのは後者です。 そして両者をつなぐのが、アミノ酸メーカーとしての培地設計の知見で、2025年にはForge社と共同でベクター生産量を最大約2倍にする培地用サプリメントを開発しました。
2. ロゴと社名の表記について
味の素のロゴは同社の登録商標です。本稿では生成画像による再現を行わず、
同社の企業サイトのヘッダーに掲載されている画像を img/ajinomoto_logo.png として設置しています
(ロゴの上にグローバルスローガン「Eat Well, Live Well.」が入った形です)。
表記の注意:法人名は味の素株式会社、英文では Ajinomoto Co., Inc. です。 韓国の培地子会社は、2023年11月に味の素ジェネクシン社(Ajinomoto Genexine)から味の素CELLiST Korea社(Ajinomoto CELLiST Korea)へ社名を変更しています。 古い資料では旧社名で書かれているので注意してください。 遺伝子治療薬CDMOの法人名は Forge Biologics Holdings, LLC で、有価証券報告書では「フォージ・バイオロジクス社」と表記されます。
公式サイト:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/3. 細胞培養技術の世界で、この会社はどこにいるか
4. 会社の規模(食品事業は簡潔に)
会社全体で売上高が最も大きいのは調味料・食品で、細胞培養に関わる事業は「ヘルスケア等」セグメントの一部です 事実。
| 味の素株式会社(連結) | 2026年3月期 |
|---|---|
| 売上高 | 1兆5,837億円(前期比103.5%) |
| 事業利益 | 1,811億円 |
| 従業員数 | 34,787人(2026年3月31日。うちヘルスケア等 5,219人) |
| セグメント別売上高 | 調味料・食品 9,369億円/冷凍食品 2,903億円/ヘルスケア等 3,415億円/その他 149億円 |
| ヘルスケア等の内訳(外部顧客への売上高、億円) | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 細胞培養との関係 |
|---|---|---|---|
| 医薬用・食品用アミノ酸 | 583 | 632 | 培地(CELLiST・StemFit)を含む。培地単独の金額は非公表 |
| バイオファーマサービス(CDMO) | 893 | 849 | Forge Biologics(遺伝子治療)を含む。低分子・核酸医薬の受託も含む |
| ファンクショナルマテリアルズ(電子材料等) | 766 | 1,008 | ABFなど。細胞培養とは無関係 |
| その他 | 1,042 | 927 | パーソナルケア素材など |
| ヘルスケア等 合計 | 3,284 | 3,415 | 事業利益は662億円(2026年3月期、前期比145.1%) |
味の素は培地の売上高を単独で開示していません 未確定/将来。 培地は「医薬用・食品用アミノ酸」632億円の中に、輸液用アミノ酸などと一緒に入っています。 2014年のStemFit開発のリリースで、会社は「2025年には再生医療用培地のグローバルでの売上げ400億円を目指す」と書きましたが、 この目標の達成状況は、本稿が確認した一次情報のどこにも示されていません。 2023年の事業説明会では、CELLiSTとStemFitを合わせた培地事業の売上高を「2020年度を100として2030年度に8倍超」と指数でだけ示しています。 遺伝子治療のCDMO(Forge社)の売上高も単独では開示されていません。
5. 細胞培養にかけているリソース
人・金・外部への出資と買収・大学との連携の4点について、一次情報で確認できたかどうかを示します。
| リソースの種類 | 内容 | 確認 |
|---|---|---|
| 人・拠点 | ヘルスケア等の従業員 5,219人(2026年3月31日)。培地の研究開発は川崎のバイオ・ファイン研究所、バイオ医薬用培地の製造は韓国(味の素CELLiST Korea社)、再生医療用培地の製造は日本、顧客支援拠点は韓国・中国・インド・米国。培地や遺伝子治療に携わる人員数は非公表 | 拠点は確認/人数は確認できず |
| 金(研究開発費) | ヘルスケア等の研究開発費 112億92百万円(2026年3月期)。培地分の内訳は非公表 | 一部確認 |
| 金(設備投資) | ヘルスケア等の設備投資 278億33百万円(2026年3月期、主な内容は「医薬品生産設備の増強等」)。培地・Forge社分の内訳は非公表 | 一部確認 |
| 買収 | 2023年7月に韓国の培地子会社でジェネクシン社の持分25%を取得して100%子会社化。2023年12月に Forge Biologics の全持分を約5億5,400万ドル(約828億円)で取得 | 確認 |
| スタートアップへの出資 | 2025年6月、社内CVC(Ajinomoto Group Ventures)を通じて、iPS細胞の分化誘導をAIで最適化する米国 Somite Therapeutics に出資。また、再生医療用培地事業の「重要顧客、かつ共同開発パートナー」として Heartseed の株式 172,400株を保有(2026年3月末の貸借対照表計上額 2億98百万円) | 確認 |
| 大学・研究機関との連携 | 京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と2011年から培地の共同研究を行い、2014年に StemFit AK03 を共同開発。2023年の事業説明会資料では、CiRAがStemFitを使ってiPS細胞ストックを製造・配布していると説明 | 確認 |
味の素の2つの培地は、形からして違います。抗体生産用の CELLiST は粉末培地で、2,000L規模のバイオリアクターで大量に使われます。 iPS細胞用の StemFit は液体培地で、平面培養や10L程度までの小さな培養で使われます 事実。 粉末培地では、mgからkg単位まで量の違う数十種類の原料を均一に混ぜる粉体の技術が品質を決めます。 2023年の事業説明会資料は、韓国の培地子会社での製造を、秤量・粉体化・多段階混合・包装という工程で説明しています。
一方の StemFit は、動物やヒト由来の成分を一切含まず、遺伝子組み換えで作ったタンパク質(リコンビナントタンパク質)と精製成分だけで組み立てられています。 血清を使わないため、ロット差の原因となる生物由来の不確かさを減らせます。 2014年にはPMDAの対面助言で「生物由来原料基準」を適用する原料を含まないことが確認されたと会社は発表しています 事実。 アミノ酸を発酵で大量に作る会社が、成長因子(タンパク質)まで自社の発酵技術で作ることで、培地の中身をほぼ自前でそろえている点が、他の培地メーカーとの違いと読めます 未確定/将来。
6. これまでの取り組み
| 時期 | できごと | 意味 |
|---|---|---|
| 1987年 | 日本初の無血清培地「ASF(Ajinomoto Serum Free)培地」シリーズを発売し、培地事業に着手 | 培地事業の出発点 |
| 1989年 | ベルギーのオムニケム社を買収し、CDMO事業に本格参入 | 低分子医薬の受託(動物細胞の培養ではない) |
| 2011年 | 京都大学CiRAとiPS細胞用培地の共同研究を開始 | StemFit の起点 |
| 2012年11月 | 韓国・仁川に味の素ジェネクシン社を設立 | バイオ医薬用培地の生産拠点 |
| 2014年2月 | CiRAと共同で、動物・ヒト由来成分を含まない StemFit AK03 を開発。ヘリオス社にも提供へ | iPS細胞を使う再生医療向けの培地 |
| 2014年 | 韓国の自社工場からcGMPに則ったバイオ医薬用培地の供給を開始 | カスタム培地の製造販売 |
| 2015年10月 | 基礎研究用 StemFit AK02N をリプロセルとタカラバイオを通じて国内販売 | 研究者への普及 |
| 2016年8月 | 臨床研究用 StemFit AK03N を国内で発売(1セット約500mL相当で4万5,000円、税別)。同年9月には基礎研究用 Basic02 を米国で発売 | 臨床研究への供給を本格化 |
| 2018年3月 | バイオ医薬用の新ブランド「CELLiST」を発売(2022年と2025年のリリースでは「2017年から」このブランドで展開と説明) | ブランドの確立 |
| 2022年9月 | JSR社と協業。JSR社のCHO-M細胞株に最適化した培地の組成を譲り受け、「CELLiST BASAL CHO MX」として製品化 | 欧米市場への販路 |
| 2023年7月/11月 | ジェネクシン社の持分25%を取得して100%子会社化し、社名を味の素CELLiST Koreaに変更。11月にシステイン安定化技術を使った CELLiST F7 を発売 | 培地子会社を完全に自社のものに |
| 2023年12月 | 米国の遺伝子治療薬CDMO Forge Biologics の全持分を取得 | ウイルスベクターの受託製造に参入 |
| 2024年5月/8月 | JSR社との協業を拡大し、7製品を欧米・ブラジルでも販売。インドに顧客支援拠点を開設 | 培地の海外展開 |
| 2025年6月 | 米国 Somite Therapeutics に出資(iPS細胞の分化誘導のAI最適化) | 培地事業とCDMO事業の知見の新たな活用先 |
| 2025年11月/12月 | Forge社との協働で、AAVベクターの生産性を最大約2倍にする培地用サプリメントを開発。12月に味の素CELLiST Korea社が「CELLiST AAV Production Supplement 1」として世界で発売 | 培地とCDMOの相乗効果の最初の製品 |
| 2026年4月 | 細胞性食品(培養肉)用培地のコストを下げる、植物由来成分ヒノキチオールを使う新技術を発表 | 医薬以外の細胞培養への展開 |
7. 今後の計画
2020年度比8倍超2023年の事業説明会での会社の見通し(指数のみ)
ソリューション型へ「培地や先端医療素材のサービスソリューション提供型ビジネスへの進化」
市場投入を目指すヒノキチオール技術。特許出願中
約1,300億円会社全体。培地・Forge社分の内訳は非公表
2023年のForge社買収の発表で、味の素は買収のねらいとして、自社の特許技術に基づく最適化培地の提供による生産性・品質の向上に加え、 Forge社の遺伝子治療薬の製造ノウハウを使った細胞治療領域への参入を挙げています 事実。 培地用サプリメントの開発と発売で、前者はすでに形になりました。
次はいずれも一次情報に記載がありません 未確定/将来。
培地事業の売上高と利益/2014年に掲げた「2025年に再生医療用培地で売上400億円」という目標の達成状況/ Forge社の売上高・受注残・生産能力/細胞治療領域への参入の時期と形/ Heartseed社との共同開発の内容/StemFitを使う承認済み製品の数。 会社のリリースに引用されている培地市場・遺伝子治療市場の規模(調査会社の推計)は、本稿では採用しません。
8. この会社は細胞培養技術で何を目指しているか
ここは会社が直接には述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに書きます。
| 読み取れること | 根拠となる一次情報 | 区分 |
|---|---|---|
| 培地をアミノ酸事業の第2の柱にしたい | 2022年のJSR社との協業リリースで、会社の役員が「培地事業をアミノ酸事業の第2の柱に成長させていく重要な施策」と述べている | 事実 |
| 培地とCDMOを自社内で循環させるモデルを作っている | Forge社との協働で開発したAAV用サプリメントを、培地子会社が外販した。Forge社買収時に「最適化培地の提供」を目的に挙げていた | 推測 |
| StemFitは顧客の製造工程に組み込まれて抜けにくい製品 | 2023年の事業説明会資料が「製造プロセスに組み込まれた培地は、製造スケール・開発主体にかかわらず不変」と説明している | 事実 |
| 再生医療用培地はiPS細胞の臨床開発の進み具合に売上が連動する | 同資料が「臨床開発ステージの進行とともに培地使用量は増加」と説明し、Heartseed社を重要顧客として株式を保有している | 推測 |
| 細胞治療そのものの受託はまだ始まっていない | Forge社買収時に「細胞治療領域への参入」を可能性として挙げたが、その後の一次情報に参入の発表はない | 推測 |
2023年の事業説明会資料は、StemFitの位置づけを次のように説明しています。 CiRAがStemFitを使ってiPS細胞ストックを作り、それを研究者や製薬会社に配り、その先の増殖培養・分化培養でも同じ培地が使われる、 そして製造工程に一度組み込まれた培地は、開発の主体が大学からベンチャー、製薬会社へ移っても変わらない、というものです 事実。 再生医療等製品では、承認を受けた製造工程の原材料を後から変えるのは簡単ではありません。 本稿は、味の素が StemFit で狙っているのは売上の大きさより、iPS細胞の治療が承認されるたびに、その製品の寿命と同じだけ続く供給の座だと読みます 未確定/将来。 その意味で、2014年の「2025年に400億円」という目標は、iPS細胞の治療の実用化の速さを前提にしていたはずで、達成状況が開示されていないこと自体が一つの情報です。
9. 細胞培養分野の提携マッピング
10. 提供している技術・製品・サービス
| 製品・サービス | 対象 | 一次情報の記述 |
|---|---|---|
| CELLiST(粉末培地) | CHO細胞による抗体など | 基本培地・フィード培地・サプリメント。F7はシステイン安定化技術で高濃度のシステインを1剤で供給。デジタルツインとAIによる培地組成・培養条件の最適化支援。cGMPに則ったカスタム培地の製造受託 |
| StemFit(液体培地) | iPS/ES細胞の未分化維持・増殖 | 動物・ヒト由来成分を含まず、リコンビナントタンパク質と精製成分で構成。臨床研究用 AK03N と基礎研究用 AK02N・Basic02 など |
| StemFit Purotein(成長因子) | iPS/ES細胞の分化 | 自社の発酵技術で製造。GMP準拠品として Activin A・bFGF(2023年時点) |
| CELLiST AAV Production Supplement 1 | 遺伝子治療用ウイルスベクターの生産 | Forge社との協働で開発。AAVベクターの生産量を最大約2倍(同社の培養条件による) |
| 遺伝子治療薬CDMO(Forge社) | AAVベクター・プラスミドDNA | 高純度・高収率のAAVベクター製造。会社はAAV生産で世界最大規模のバイオリアクターを保有すると説明 |
システインは細胞の増殖と抗体の生産に欠かせないアミノ酸ですが、溶液中で酸化されやすく、ほかの成分と一緒に高濃度で溶かしておくのが難しい成分です。 そのため、従来はフィード培地とは別にシステインだけを工程に投入する運用が必要でした。 CELLiST F7 は、味の素のシステイン安定化技術で高濃度のシステインを細胞に供給し、フィード培地と1剤にまとめたと説明されています 事実。 工程の投入物が1つ減ることは、製造現場の手間だけでなく、投入ミスや汚染の機会を減らすことにもなります 未確定/将来。 これはアミノ酸を「作る」だけでなく、その化学的な性質を扱い慣れた会社ならではの製品で、第8章で見た培地とCDMOの相乗効果の土台でもあります。
11. この企業が抱えるリスク
| リスク | 内容 | 区分 |
|---|---|---|
| Forge社ののれんの減損 | 遺伝子治療薬CDMOに配分したのれんは420億95百万円(2026年3月末)。減損テストの余裕(回収可能価額と帳簿価額の差)は184億39百万円で、割引率が1.4%上昇すれば減損が発生しうると有価証券報告書が明記。適用した割引率は前期の16.7%から18.7%へ上がっている | 事実 |
| CDMO売上の減少 | バイオファーマサービス(CDMO)の売上高は893億円から849億円へ減少(2026年3月期)。Forge社単独の業績は非開示 | 事実 |
| 再生医療の実用化の速度 | StemFitの需要は顧客のiPS細胞の臨床開発の進み具合に連動する。2014年の売上目標の達成状況は開示されていない | 推測 |
| 培地の業績が外から見えない | 培地の売上高・利益は「医薬用・食品用アミノ酸」に含まれ、単独では開示されていない | 未確定/将来 |
| 特定の顧客・出資先への依存 | Heartseed社を再生医療用培地事業の重要顧客として株式を保有。同社の開発状況と株価が、この事業と保有株の評価に影響する | 推測 |
12. 用語集
- 培地
- 細胞の栄養となる成分を含む液体や粉末。本シリーズの技術解説「培地」で詳しく説明しています。
- 無血清培地
- ウシの血清などを加えずに細胞を育てられる培地。成分がはっきりしていてロット差が少ない。
- CHO細胞
- チャイニーズハムスターの卵巣由来の細胞。抗体医薬の生産で最も広く使われる。
- iPS細胞
- 体の細胞から作る、さまざまな細胞に分化できる幹細胞。本シリーズの技術解説「iPS細胞」で詳しく説明しています。
- AAVベクター
- アデノ随伴ウイルスをもとに、治療用の遺伝子を細胞に届けるよう改変した運び屋。
- 成長因子
- 細胞に増殖や分化の信号を与えるタンパク質。Activin A や bFGF など。
- CDMO
- 医薬品の製造方法の開発と製造を受託する会社。本シリーズの技術解説「CDMO」で詳しく説明しています。
- のれん
- 買収価格のうち、相手の純資産を上回った部分。将来の稼ぎが見込めなくなると減損される。

13. 出典
- 味の素株式会社 2026年3月期 有価証券報告書。本店所在地・上場市場・売上高・事業利益・セグメント別業績・製品区分別売上高・従業員数・研究開発費・設備投資・研究開発活動(培地事業、Forge社)・沿革・関係会社・政策保有株式(Heartseed)・のれんの減損テスト。 https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/ir/library/securities/main/06/teaserItems1/0/linkList/03/link/FY25Q4_annual%20Securities%20Report_J.pdf
- 味の素株式会社 Factbook 2026。ヘルスケア等事業の概要、培地の製造拠点・研究拠点、CDMOのモダリティ、年表。 https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/ir/library/factbook/main/00/teaserItems1/00/linkList/0/link/Factbook%202026_J.pdf
- 味の素株式会社 事業説明会資料「バイオ医薬/再生医療用培地事業の成長戦略」(2023年6月13日)。CELLiSTとStemFitの位置づけ、拠点、成長因子、培地事業の見通し。 https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/ir/event/business_briefing/main/011110/teaserItems1/01/linkList/00/link/4_Culture%20Media_J.pdf
- 味の素株式会社 プレスリリース「“より安全性の高い”iPS細胞用の培地『StemFit』AK03を開発」(2014年2月13日)。 https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/2014_02_13.html
- 味の素株式会社 プレスリリース「臨床研究用iPS/ES細胞用培地『StemFit』AK03Nを2016年8月1日より国内向けに販売開始」(2016年7月29日)。 https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/2016_07_29.html
- 味の素株式会社 プレスリリース「基礎研究用iPS/ES細胞用培地『StemFit』Basic02を米国で販売開始」(2016年9月14日)。 https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/2016_09_14.html
- 味の素株式会社 ニュースリリース「味の素㈱とJSR㈱、バイオ医薬用培地事業のグローバル展開での協業に合意」(2022年9月27日)。 https://news.ajinomoto.co.jp/2022/09/20220927.html
- 味の素株式会社 ニュースリリース「味の素グループ、米国遺伝子治療薬CDMOのForge Biologics社を約828億円で買収」(2023年11月13日)。 https://news.ajinomoto.co.jp/2023/11/20231113-05.html
- 味の素株式会社 ニュースリリース「iPS細胞の分化誘導プロセスを最適化するAIプラットフォーム開発スタートアップのSomite社に出資」(2025年6月13日)。 https://news.ajinomoto.co.jp/2025/06/20250613-01.html
- 味の素株式会社 ニュースリリース「Forge Biologics社との協働により遺伝子治療薬の生産性を向上させる培地用サプリメント開発」(2025年11月14日)。 https://news.ajinomoto.co.jp/2025/11/20251114.html
- 味の素株式会社 ニュースリリース「細胞性食品用培地のコスト削減に貢献する、植物由来の成分を活用した新技術を開発」(2026年4月16日)。 https://news.ajinomoto.co.jp/2026/04/20260416.html
- Ajinomoto CELLiST Korea 公式ニュース「Ajinomoto Genexine changes its name to Ajinomoto CELLiST Korea」(2023年11月)。 https://www.ajinomotocellistkorea.com/en/company_news_en/40
- Ajinomoto CELLiST Korea 公式ニュース「Ajinomoto CELLiST Korea launches new cell culture medium for CHO cell lines 'CELLiST F7'」(2024年1月掲載、発売は2023年11月1日)。 https://www.ajinomotocellistkorea.com/en/company_news_en/78
- Ajinomoto CELLiST Korea 公式ニュース「Expanding media products through Partnership with JSR Life Sciences」(2024年5月)。 https://www.ajinomotocellistkorea.com/en/company_news_en/44
- Ajinomoto CELLiST Korea 公式ニュース「Ajinomoto CELLiST Korea Opens 'CELLiST Solution Center India' in Ahmedabad」(2024年8月)。 https://www.ajinomotocellistkorea.com/en/company_news_en/79
- Ajinomoto CELLiST Korea 公式ニュース「Ajinomoto CELLiST Korea Launches CELLiST AAV Production Supplement 1」(2025年12月)。 https://www.ajinomotocellistkorea.com/en/company_news_en/85
- 味の素株式会社 企業サイト(ロゴ画像の取得元)。 https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/
14. 主張と出典の対応表
最終更新:2026年9月24日/Troy Technical
本稿の数値はすべて味の素株式会社の法定開示書類・Factbook・事業説明会資料・公式リリースと、味の素CELLiST Korea社の公式ニュースに基づきます。調査会社の推計値・報道ベースの数値は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。