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GMP|細胞培養技術 技術解説

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TECHNOLOGY EXPLAINER

GMP(医薬品の製造管理・品質管理の基準)
― 「接液面は、反応も溶出も吸着もしてはならない」

GMPは製薬会社の社内ルールではありません。日本では省令、米国では連邦規則、欧州ではEU法(指令・規則)にもとづくガイドラインとして定められた法的な基準です。 そして、その条文の中には設備の材料・部材・その供給者について書かれた箇所がはっきりあります。 細胞製品では、1回の製造が患者1人分になることもあります。

構成:厚生労働省令(GMP省令・GCTP省令)、米国連邦規則(21 CFR)、欧州委員会(EudraLex第4巻)、FDAのガイダンスを一次情報として使用/最終更新 2026年9月

白い壁と床に囲まれ、窓越しに奥の部屋が見える、人のいない清浄な製造区域の通路の概念イメージ
概念図(AI生成イメージ)。医薬品の製造区域の雰囲気を表現したものです。実在の施設・清浄度グレード・設備配置を示すものではありません。
この記事の構成
  1. GMPとは何か(3行でつかむ)
  2. 日米欧の枠組み ― どの基準が、どこに書かれているか
  3. 素材・部材に何が求められるか ― 5つの関門
  4. 素材技術者の視点①:「成績書を出せば済む」ではない
  5. 本稿の計算:グレードAはどれくらい清浄か
  6. 素材技術者の視点②:粒子の数より「菌が1つも出ないこと」
  7. 細胞製品は何が違うのか ― ロットが患者1人分になる
  8. 素材技術者の視点③:出発原料がばらつくほど、部材はそろえなければならない
  9. QbDとCMC ― GMPの「上流」にあるもの(概要)
  10. 課題と、まだ決まっていないこと
  11. 用語集/参考資料/出典対応表
本記事の表記ルール

事実=法令・ガイドライン・公表資料に記載のある内容(出典リンクあり)
本稿の計算=明示した前提をもとに本記事が算出した値
未確定/将来=案(ドラフト)・計画など、確定していない事項
このほか、制度の整理や材料・工程の観点からの読み取りは「解説」として区別しています。 本記事は制度と製造の仕組みの解説であり、個別の製品の有効性や治療の選択について述べるものではありません。

1. GMPとは何か(3行でつかむ)

GMP(Good Manufacturing Practice)とは、「医薬品を、決められた品質で、毎回同じように作るための製造管理と品質管理の基準」です。 米国ではCGMP(Current=その時点で最新の)と呼ばれます。

  • 法的な位置づけ:日本のGMP省令は、薬機法第14条第2項第4号が定める「厚生労働省令で定める基準」そのものです事実。米国の21 CFR Part 210は、Part 211などの規則が「最低限の現行GMP(minimum current good manufacturing practice)」を定めるとしています事実
  • 守らないとどうなるか:21 CFR 210.1(b)は、これらの規則に従わずに製造された医薬品を「不良(adulterated)」とみなすと定めています事実
  • 何を見るか:人・建物・設備・原料・手順・記録・変更——製品そのものではなく、製品を作る仕組み全体です(解説)
この記事でいちばん大事な一行

米国の規則 21 CFR 211.65(a) は、設備についてこう定めています—— 「部材、工程中の物質、または医薬品に接する表面は、反応性、付加性、吸着性であってはならない(shall not be reactive, additive, or absorptive)」事実。

つまり「反応しない」「溶け出さない」「吸い込まない」。 これは材料の話そのものです。GMPは製薬会社のためだけの基準ではなく、 設備と部材を作る側に、材料特性として具体的な要求を突きつける基準でもあります(解説)。

2. 日米欧の枠組み ― どの基準が、どこに書かれているか

GMPは国ごとに法令として定められています。一方で、査察の協力(PIC/S)や技術要件の調和(ICH)が進んでいるため、 中身はかなり共通しています。細胞製品については、各地域とも一般の医薬品とは別の枠を用意しています。

GMPはどこに書かれているか(本記事による整理) 上段=医薬品一般、下段(茶色)=細胞・遺伝子治療など先端的な製品に関わる規定 日本 米国 欧州 国際 薬機法 GMP省令(2004年) GQP省令(製造販売業者) 連邦規則集 21 CFR Part 210・211 医薬品のCGMP EudraLex 第4巻 Part I・II(製品・原薬) Annex 1(無菌医薬品) GCTP省令(2014年) 再生医療等製品の 製造管理・品質管理 Part 600番台 生物製剤の枠組み Part 1271(HCT/P) Part IV(ATMP) 先端医療医薬品の GMP(2018年適用) PIC/S GMP査察の協力枠組み 米FDA 2011年1月加盟 日本 2014年7月加盟 ICH 品質ガイドライン (Q8〜Q14 など) ※ 日本は e-Gov 法令検索[出典1・2・13]、米国は連邦規則集[出典3・4]、欧州は欧州委員会[出典5・6・7]、PIC/Sは加盟国一覧[出典8]によります。 ※ 「生物製剤の枠組み」は、FDAが細胞・遺伝子治療製品を生物製剤の既存の枠組みで規制するとしていること[出典9]によります。 ※ このように整理したのは本記事によるもので、各地域の規定をすべて網羅したものではありません。
図1 概念図(ベクター作図)。各規定の所在は、e-Gov 法令検索[出典1・2・13]、米国連邦規則集[出典3・4]、欧州委員会 EudraLex 第4巻[出典5・6・7]、PIC/S[出典8]によります。上段・下段への振り分けは本記事による整理で、各地域の規定を網羅したものではありません。
地域医薬品一般細胞製品などに関わる規定本記事で確認した要点
日本GMP省令(平成16年厚生労働省令第179号)GCTP省令(平成26年厚生労働省令第93号)GCTP省令は2014年11月25日施行。「バリデーションを行うことができない場合には、ベリフィケーションを行う」と定める
米国21 CFR Part 210・21121 CFR Part 1271(HCT/P)、生物製剤の規則医薬品に該当するHCT/Pは、Part 210・211に加えてPart 1271の規定にも従う(210.1(c))
欧州EudraLex 第4巻 Part I・II、Annex 1EudraLex 第4巻 Part IV(ATMP)ATMPの製造業者は2018年5月22日までに適用。第4巻の他の文書は、明示的な参照がない限りATMPには適用されない
国際PIC/S、ICH—米FDAは2011年1月、日本(厚生労働省・PMDA)は2014年7月にPIC/Sへ加盟

すべて事実(GMP省令[出典1]、GCTP省令[出典2]、21 CFR Part 210[出典3]、EU GMP Part IV[出典6]、PIC/S[出典8])。

日本の「製造販売業者」と「製造業者」

日本では、承認を持って市場に出す責任を負う製造販売業者と、実際に作る製造業者が分かれています。 GCTP省令第3条は、製造販売業者が「製造業者……に製造所における製品の製造管理及び品質管理を行わせなければならない」と定めています事実。 この「作らせる側」と「作る側」の分業が、受託製造(本シリーズ「CDMO」編)の制度上の土台になっています(解説)。

3. 素材・部材に何が求められるか ― 5つの関門

条文を素材の側から読み直すと、部材が製品に届くまでに5つの関門があります(本記事による整理)。

部材が製品に届くまでの関門(本記事による整理) 各枠の下段は、その要求が書かれている条文です ① 供給者を選ぶ ② 受け入れる ③ 工程で接する ④ 使い捨て部材 ⑤ 変えるとき 規格を定める 適格性を評価して選定 定期的に確認する 品質に影響する物は 文書で取り決める ロットごとに保留し 品質部門が判定 同一性試験は 使う側が最低1つ 成績書は検証が前提 接する表面は 反応・付加・吸着を してはならない 潤滑剤・冷却材も 製品に触れさせない 吸着・反応を評価 溶出物・浸出物を評価 凍結融解でも完全性 受入時に外装と 適合証明を確認 原料・資材の規格も 変更管理の対象 品質と承認事項への 影響を評価し 製造販売業者へ連絡 GMP省令 第11条の4 21 CFR 211.84 21 CFR 211.65 EU Annex 1 8.135〜 GMP省令 第14条 どの関門でも問われるのは「書類で示せること」と「ロットごとに同じであること」です ※ ①⑤はGMP省令[出典1]、②③は21 CFR Part 211[出典4]、④はEU GMP Annex 1[出典5]の記載によります。 ※ 5つの枠に分けたのは本記事によるもので、各条文の要件をすべて書き出したものではありません。
図2 概念図(ベクター作図)。各枠の内容はGMP省令[出典1]、21 CFR Part 211[出典4]、EU GMP Annex 1[出典5]の条文を本記事が要約したものです。5段階の流れに整理したのは本記事によるもので、要件の全体ではありません。下段の帯は本記事による解説です。

関門①:供給者を選ぶ ― GMP省令 第11条の4

現行のGMP省令には「原料等の供給者の管理」という条文があります。 製造業者は品質保証部門に、「原料等の品質の確保のために適切な規格を定めること」「原料等の供給者について、適格性を評価した上で選定すること」「原料等の製造管理及び品質管理が適切かつ円滑に行われているかどうかについて定期的に確認すること」を行わせなければなりません事実。 さらに、製品品質に影響を及ぼす原料等については、供給者と「文書により必要な取決めを締結しなければならない」とされています事実。 ここでいう「原料等」は、省令上「原料及び資材」を指します事実。

関門②:受け入れる ― 21 CFR 211.84

米国の規則は、部材(component)・容器・栓の各ロットを、品質管理部門が試験または検査して使用可と判定するまで使ってはならないとしています事実。 そのうえで、供給者の分析成績書(report of analysis)で試験に代えることを認めていますが、条件が2つ付きます。 「少なくとも1つの特異的な同一性試験(identity test)を製造業者が行うこと」、そして「適切な間隔で供給者の試験結果を検証し、その信頼性を確立すること」です事実。

関門③:工程で接する ― 21 CFR 211.65

冒頭で引用した「反応性・付加性・吸着性であってはならない」に続けて、211.65(b)は 潤滑剤や冷却材など運転に必要な物質も、部材・容器・工程中の物質・製品に接触させてはならないとしています事実。 日本のGCTP省令も構造設備について、注射剤に係る製品では「無菌性保証に影響を及ぼす接液部の配管等は、洗浄が容易で、かつ、滅菌が可能な設備であること」を求めています事実。

関門④:使い捨て部材 ― EU GMP Annex 1

2022年に改訂された欧州のAnnex 1(無菌医薬品の製造)は、シングルユースシステム(SUS)に独立した項を設けています事実。

  • 8.135:製品と接液面との吸着・反応性を、工程条件で評価すること
  • 8.136:SUSの溶出物(extractables)・浸出物(leachables)のプロファイルと製品品質への影響を、「特にシステムがポリマー系材料で作られている場合」に評価すること
  • 8.137:凍結・融解のような厳しい条件にさらされる場合も含め、工程中の完全性(integrity)を保つよう設計すること
  • 8.138:受入時に、外装の目視検査や適合証明書・滅菌証明などの添付書類の確認を、使用前に行い記録すること

すべて事実(EU GMP Annex 1[出典5])。Annex 1は2023年8月25日から適用(8.123のみ2024年8月25日)とされています事実。

関門⑤:変えるとき ― GMP省令 第14条

GMP省令の変更管理は、対象を「原料、資材若しくは製品の規格又は製造手順等について変更を行う場合」と書いています事実。 変更による製品品質及び承認事項への影響を評価し、影響があるかそのおそれがある場合は製造販売業者に連絡して確認を受けることが求められます事実。 「承認事項」とは申請書に書いて承認された内容のことで、ここがQbD・CMCの話につながります(第9章)。

ステンレスの台の上に置かれた、透明なチューブでつながった無地の柔らかい密閉バッグの概念イメージ
図3 概念図(AI生成イメージ)。ポリマー製の使い捨て部材(シングルユースシステム)を雰囲気として表現したものです。実在の製品・材質・接続部品の形状を示すものではありません。

4. 素材技術者の視点①:「成績書を出せば済む」ではない

素材技術者の読みどころ:試験を省けるのは「信頼を証明できたとき」だけです

21 CFR 211.84(d)(2)の書き方に注目してください。供給者の成績書に頼ってよいのは、 使う側が最低1つの同一性試験を自分で行い、かつ供給者の結果の信頼性を「適切な間隔で」検証している場合です事実。

素材メーカーの側から見ると、これは次の意味になります(解説)。

  • 成績書は「一度出せば終わり」ではない。顧客は定期的に、成績書と自社試験の値を突き合わせてきます
  • 同一性試験は必ず行われる。赤外スペクトルなどで「いつもと同じ物か」を確かめられる前提で、材料を設計・製造する必要があります
  • 供給者監査は制度の一部。GMP省令第11条の4は供給者の適格性評価と定期確認を義務にしており事実、監査やアンケートはその手段です

欧州のATMP向けGMP(Part IV)はさらに踏み込み、重要な原料の規格について、承認済みの製品では 品質要件を供給者と合意すること(「合意された規格(agreed specifications)」)を求めています事実。 カタログ規格ではなく、顧客と個別に合意した規格で出荷する—— この形は、半導体材料の世界で顧客ごとに管理値を取り決めるやり方に近いものです(解説)。

5. 本稿の計算:グレードAはどれくらい清浄か

EU GMP Annex 1は、無菌医薬品を作る区域をグレードA〜Dの4段階に分けています。 グレードAは「高リスク作業のための重要区域」で、たとえば無菌操作ライン、充塡区域、開放された一次包装などが該当します事実。 区分の基準は、0.5 µm以上の粒子の数(1 m³あたり)と、微生物の数です。

グレード0.5 µm以上の粒子 休止時0.5 µm以上の粒子 作業時ISOクラス(休止時/作業時)空中浮遊菌(CFU/m³)
A3,5203,5205/5検出されないこと(No growth)
B3,520352,0005/710
C352,0003,520,0007/8100
D3,520,000定めなし8200

すべて事実。粒子数と浮遊菌はEU GMP Annex 1の表1・表2[出典5]、ISOクラスはEU GMP Part IV(ATMP)の表[出典6]によります。グレードDの作業時は「あらかじめ定めない」とされ、製造業者が設定します。

本稿の計算

表の値を、なじみのある単位や比に直してみます本稿の計算。

  • 1立方フィートあたりに換算:1 ft³ = 0.02832 m³ なので、3,520 × 0.02832 = 約100個。グレードAは「1立方フィートに0.5 µm以上の粒子が約100個まで」という水準です
  • AとDの差:休止時で 3,520,000 ÷ 3,520 = 1,000倍
  • 人が入ると:グレードBは休止時3,520個・作業時352,000個で、352,000 ÷ 3,520 = 100倍の余裕が見込まれています

前提と限界:換算係数(1 ft³=0.02832 m³)は本稿が用いた値です。 上限値どうしの比であり、実際の区域の測定値や清浄度の実力を示すものではありません。

清浄度グレードごとの粒子数の上限(0.5 µm以上、1 m³あたり、対数目盛) 休止時(at rest) 作業時(in operation) 1,000 1万 10万 100万 1,000万 3,520 3,520 3,520 352,000 352,000 3,520,000 3,520,000 定めなし グレードA グレードB グレードC グレードD 浮遊菌 検出されないこと 浮遊菌 10 CFU/m³ 浮遊菌 100 CFU/m³ 浮遊菌 200 CFU/m³ ※ 数値はEU GMP Annex 1の表1・表2[出典5]によります。グレードDの作業時は「あらかじめ定めない」とされています。 ※ 本稿の計算:グレードAの3,520個/m³は1 ft³あたり約100個、AとDの休止時の差は1,000倍です。 ※ 上限値を示したもので、実際の区域の測定値ではありません。棒の高さは対数で描いています。
図4 本稿の計算を含む作図(ベクター作図)。粒子数と浮遊菌の上限はEU GMP Annex 1[出典5]の公表値です。1 ft³あたり約100個、1,000倍・100倍といった換算は本記事が算出したもので、公表値ではありません。棒は対数目盛で描いており、実際の区域の測定値を示すものではありません。

6. 素材技術者の視点②:粒子の数より「菌が1つも出ないこと」

素材技術者の読みどころ:清浄度の軸が、半導体とは1本多い

グレードAの粒子数の上限はISOクラス5に相当します事実。 粒子の数だけを見れば、これより厳しい清浄度で運用する産業もあります(解説)。

しかし、GMPの清浄度にはもう1本の軸があります。微生物です。 グレードAの浮遊菌の基準は「検出されないこと(No growth)」です事実。 粒子の上限のように「何個まで」ではなく、ゼロが基準になっています。

材料の側から見ると、この違いは次のような要求になって返ってきます(解説)。

  • 滅菌に耐えること:部材は放射線・蒸気・ガスなどで滅菌されます。滅菌後も物性が保たれ、溶出物が増えないことが問われます
  • 清掃・消毒剤に耐えること:GCTP省令は構造設備が「適切に清掃及び保守が行われ、必要に応じ滅菌され」ることを求めています事実。表面材料は繰り返しの消毒に耐えなければなりません
  • 外装まで製品の一部:Annex 1は受入時の外装の目視検査を求めています事実。包装材の清浄さや破れにくさも、品質として見られます

「粒子を出さない材料」だけでなく「菌を持ち込まない材料・包装」であること—— これが、医薬の製造現場に材料を入れるときの、半導体との最大の違いです(解説)。

7. 細胞製品は何が違うのか ― ロットが患者1人分になる

GMP省令は「ロット」を「一の製造期間内に一連の製造工程により均質性を有するように製造された製品及び原料……の一群」と定義しています事実。 従来の医薬品では、1ロットから多数の患者分が作られます。

ところが、患者本人の細胞を原料とする自家(autologous)の細胞製品では事情が違います。 FDAは2026年5月のガイダンスで、保存サンプルの要件について 「CGT製品のロットが非常に小さい場合や、個々の患者のために製造される場合」には満たすことが難しい場合があると認めています事実。 同じガイダンスは、細胞・遺伝子治療製品の開発上の課題として「患者ごとの製造(patient-specific manufacturing)」を挙げています事実。

ロットの意味が変わる(概念図) 左=1ロットから多数の患者分/右=患者ごとに1ロット(自家細胞製品の場合) 従来の医薬品 自家細胞製品 1ロット 多数の患者へ 患者1 ロット1 患者1 患者2 ロット2 患者2 細胞を採取して加工し、本人へ戻す 出発原料が毎回ちがう 取り違えの確認が出荷条件になる 原料は規格で均一にそろえる ※ 「個々の患者のために製造される」ロットについてはFDAガイダンス(2026年5月)[出典10]、出発原料のばらつきと   出荷前の照合(採取元と投与先の一致)は EU GMP Part IV[出典6]の記載によります。 ※ 図は模式で、実際の製造工程・ロット数・容器を示すものではありません。同種(他人の細胞)製品はこの図に当てはまりません。
図5 概念図(ベクター作図)。内容はFDAのガイダンス[出典10]とEU GMP Part IV[出典6]の記述によります。図は模式的なもので、実際の工程・容器・患者数を示すものではありません。他人の細胞を使う同種(allogeneic)製品では、1ロットから複数の患者分を作る形もあります(本シリーズ「自家と同種」編)。

欧州のATMP向けGMP(Part IV)には、こうした製品に特有の規定がいくつもあります事実。

論点公表資料の記載出典
ロットの小ささ・ばらつき自家ATMP(およびドナー適合の同種製品)の製造と試験は、「限られたバッチサイズと、出発原料に固有のばらつき」に合わせた戦略が必要EU GMP Part IV 2.10[出典6]
同じ区域での同時製造「異なるATMP/バッチを同じ区域で同時に製造することは認められない」。ただし閉鎖系のアイソレーターなどで分けることは可能EU GMP Part IV 4.18〜4.19[出典6]
バリデーション自家製品などで出発原料が不足する場合、代替材料(surrogate material)によるバリデーションが認められうるEU GMP Part IV 10.41[出典6]
出荷の条件自家製品では、出発原料の採取元と投与を受ける人の一致を確認するEU GMP Part IV 11.27[出典6]
規格外の製品規格外(OOS)の製品が必ずしも製造工程の失敗によるものではない(患者側の要因など)ことを認めたうえで、すべて調査するEU GMP Part IV 11.42[出典6]
試験が間に合わない有効期間が短い場合のリアルタイム試験や、強化したプロセスバリデーションで補うEU GMP Part IV 2.35〜2.36[出典6]
日本の規定バリデーションを「やむを得ない理由により」行えない場合はベリフィケーション(期待される結果を与えたことの確認)を行うGCTP省令 第14条[出典2]

すべて事実。表の「論点」の見出しは本記事による整理です。

FDAも、ロットごとにドナーが異なる細胞製品について「製品特性の幅が非常に広くなることが多い」とし、 製造変更の前後を統計的に比べるのに必要なロット数が「かなり多くなる、場合によっては実行不可能」になりうると述べています事実。 ただしこの文書は2023年7月のドラフト(案)であり、最終版ではありません未確定/将来。

8. 素材技術者の視点③:出発原料がばらつくほど、部材はそろえなければならない

素材技術者の読みどころ:ばらつきの「予算」は、細胞がほとんど使ってしまう

自家細胞製品では、出発原料である患者の細胞そのものが毎回違います事実。 製品の品質のばらつきを、工程の入力ごとに分けて考えてみると(解説)——

  • 細胞のばらつき:減らせない。製造側では選べない
  • 工程条件のばらつき:装置と手順で抑える
  • 培地・部材のばらつき:供給者と使う側の管理で抑える

全体の許容幅が決まっているなら、減らせない細胞のばらつきが大きいほど、部材や培地に許される幅は小さくなります。 しかも、ロットごとに細胞が違うため、部材のロット変更による影響が、細胞のばらつきに埋もれて見えにくい。 見えにくい変化は、あとから原因を突き止めるのも難しくなります(解説)。

欧州のPart IVが、研究用グレードの原料について「より多くの製品を製造するときの供給継続のリスクを含めて」理解するよう求めているのは事実、 この分野では「同じ物を、長く、同じように供給し続けられるか」自体が品質要件だからだと読めます(解説)。

1ロットが1人分であれば、部材の不具合はそのまま1人分の製造の失敗になります。 同じ部材を大量ロットの医薬品に納めるときとは、失敗の重みの配分が違う—— このことは、部材の検査設計や出荷判定の考え方にも影響するはずです(解説)。

9. QbDとCMC ― GMPの「上流」にあるもの(概要)

GMPは「決められたとおりに作ること」を求めます。では、その「決められたこと」はどこで決まるのか。 答えは、開発段階の設計(QbD)と、承認申請書の品質パート(CMC)です。 この記事では概要だけを示し、詳しくは本シリーズ「QbDとCMC」編で扱います。

  • QbD(クオリティ・バイ・デザイン):ICH Q8(R2)は「あらかじめ定めた目標から始まり、製品と工程の理解および工程管理を重視する、健全な科学と品質リスクマネジメントに基づく体系的な開発手法」と定義しています事実
  • CMC:承認申請書のうち、製造方法・規格・原材料の管理などを記載する品質の部分です。承認されると「承認事項」になります(解説)
  • GMPとのつながり:GMP省令第3条の2は、製造業者等に「承認を受けた事項……に従って製造しなければならない」と定めています事実。また第3条の3・第3条の4で医薬品品質システムと品質リスクマネジメントの構築を求めています事実
QbD・CMC・GMPの関係(本記事による整理) QbD 何を守れば品質が出るかを 開発段階で理解する ICH Q8〜Q11 CMC その理解を申請書に書き 承認事項として約束する CTD モジュール3 GMP 約束どおりに毎回作り 記録で示す GMP省令・21 CFR 211 変更するときは、品質と承認事項への影響を評価して上流へ戻る(変更管理) ※ QbDの定義はICH Q8(R2)[出典11]、承認事項の遵守と変更管理はGMP省令 第3条の2・第14条[出典1]によります。 ※ 3つを横に並べたのは本記事による整理です。実際には開発と製造は並行し、何度も行き来します。
図6 概念図(ベクター作図)。QbDの定義はICH Q8(R2)[出典11]、承認事項の遵守と変更管理の規定はGMP省令[出典1]によります。3段階の一方向の流れとして描いたのは本記事による単純化です。詳細は本シリーズ「QbDとCMC」編で扱います。

10. 課題と、まだ決まっていないこと

(1) 研究用グレードの原料しかない場合がある

EU GMP Part IVは、原料は医薬品グレードであるべきとしつつ、「場合によっては研究用グレードの材料しか入手できない」ことを認めています事実。 その場合は、リスクを理解し、必要に応じて機能試験や安全性試験で適合性を確かめることが求められます事実。 素材メーカーにとっては、ここに「GMP対応グレード」を用意する余地があると読めます(解説)。

(2) 開発段階ではGMPの適用が段階的

FDAは、第1相臨床試験に用いる治験薬の製造は一般に21 CFR Part 211の遵守が免除されるとしています(21 CFR 210.2(c))事実。 つまり、開発初期に選ばれた材料が、そのまま商用の厳しい要求まで持ち上げられることがあります。 初期に採用された材料が後から「GMP対応の書類がない」と問題になる——という順序のずれに注意が必要です(解説)。

(3) 分散製造や自動化は、枠組みが発展途上

EU GMP Part IVは、自家製品の課題に対応して分散製造(decentralised manufacturing)などの新しい製造モデルが現れていると述べています事実。 FDAの細胞・遺伝子治療の製造変更に関する文書は2023年7月のドラフトのままです未確定/将来。 本稿の調査時点(2026年9月)で、これらの運用が各地域で確定したとする一次情報は確認できませんでした。

(4) 地域ごとの細かな差

日米欧の基準は共通点が多い一方、用語・区分・書類の要求には差があります。 本記事は主要な条文の要点を示したもので、各地域の運用通知や査察の実務までは扱っていません。

この記事のまとめ
  • GMPは法的な基準です。日本は省令、米国は連邦規則、欧州は欧州委員会のガイドラインとして定めています事実
  • 接液面は「反応性・付加性・吸着性であってはならない」と米国の規則が明記しています事実
  • 供給者の適格性評価・定期確認・取決めは、日本のGMP省令上の義務です事実
  • グレードAの粒子上限は1 ft³あたり約100個に相当し本稿の計算、浮遊菌は「検出されないこと」が基準です事実
  • 自家細胞製品では、ロットが患者1人分になりえます。出発原料のばらつきと取り違え防止が、従来の医薬品にない論点です事実
  • 出発原料がばらつくほど、部材は一貫していなければなりません(解説)

11. 用語集

GMP/CGMP
医薬品の製造管理・品質管理の基準。米国ではCurrent(現行の)を付けてCGMPと呼ぶ。
GMP省令
医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令(平成16年厚生労働省令第179号)。
GCTP省令
再生医療等製品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令(平成26年厚生労働省令第93号)。
製造販売業者
承認を受けて製品を市場に出す責任を負う者。実際の製造は製造業者に行わせることができる。
承認事項
承認申請書に記載し、承認を受けた内容。製造はこれに従って行う。
ATMP
Advanced Therapy Medicinal Product。欧州で細胞治療・遺伝子治療・組織工学製品を指す区分。
HCT/P
米国でヒトの細胞・組織および細胞・組織由来製品を指す区分(21 CFR Part 1271)。
PIC/S
医薬品査察協定・医薬品査察協同スキーム。GMP査察の国際的な協力枠組み。
バリデーション
構造設備や手順が期待される結果を与えることを検証し、文書にすること。
ベリフィケーション
手順などが期待される結果を与えたことを確認し、文書にすること(GCTP省令の定義)。
グレードA〜D
EU GMPの清浄度区分。Aが最も清浄で、無菌操作などの重要区域に用いる。
溶出物・浸出物
溶出物(extractables)は強い条件で部材から出うる物質、浸出物(leachables)は実際の使用条件で製品に移る物質。
同一性試験
受け入れた物が表示どおりの物質であることを確かめる試験。
自家/同種
自家は患者本人の細胞、同種は他人(ドナー)の細胞を原料とする製品。

12. 参考資料(一次情報)

  1. 厚生労働省(e-Gov 法令検索)「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令」平成16年厚生労働省令第179号 https://laws.e-gov.go.jp/law/416M60000100179
  2. 厚生労働省(e-Gov 法令検索)「再生医療等製品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令」平成26年厚生労働省令第93号 https://laws.e-gov.go.jp/law/426M60000100093
  3. U.S. Government Publishing Office「21 CFR Part 210 — Current Good Manufacturing Practice in Manufacturing, Processing, Packing, or Holding of Drugs; General」(2025年版) https://www.govinfo.gov/content/pkg/CFR-2025-title21-vol4/pdf/CFR-2025-title21-vol4-part210.pdf
  4. U.S. Government Publishing Office「21 CFR Part 211 — Current Good Manufacturing Practice for Finished Pharmaceuticals」(2025年版) https://www.govinfo.gov/content/pkg/CFR-2025-title21-vol4/pdf/CFR-2025-title21-vol4-part211.pdf
  5. European Commission「EudraLex Volume 4, Annex 1: Manufacture of Sterile Medicinal Products」2022年8月25日 https://health.ec.europa.eu/system/files/2022-08/20220825_gmp-an1_en_0.pdf
  6. European Commission「Guidelines on Good Manufacturing Practice specific to Advanced Therapy Medicinal Products」2017年11月22日 https://health.ec.europa.eu/system/files/2017-11/2017_11_22_guidelines_gmp_for_atmps_0.pdf
  7. European Commission「EudraLex - Volume 4 - Good Manufacturing Practice (GMP) guidelines」 https://health.ec.europa.eu/medicinal-products/eudralex/eudralex-volume-4_en
  8. PIC/S「Members」 https://picscheme.org/en/members
  9. U.S. FDA(CBER)「Manufacturing Changes and Comparability for Human Cellular and Gene Therapy Products(Draft Guidance)」2023年7月 https://www.fda.gov/media/170198/download
  10. U.S. FDA(CBER)「Chemistry, Manufacturing, and Controls Flexibilities for Developing Human Cellular and Gene Therapy Products for a Biologics License Application」2026年5月 https://www.fda.gov/media/192321/download
  11. ICH「Q8(R2) Pharmaceutical Development」2009年8月 https://database.ich.org/sites/default/files/Q8%28R2%29%20Guideline.pdf
  12. ICH「Q10 Pharmaceutical Quality System」2008年6月 https://database.ich.org/sites/default/files/Q10%20Guideline.pdf
  13. 厚生労働省(e-Gov 法令検索)「医薬品、医薬部外品、化粧品及び再生医療等製品の品質管理の基準に関する省令」平成16年厚生労働省令第136号 https://laws.e-gov.go.jp/law/416M60000100136

13. 主張と出典の対応表(監査)

本文の主張根拠区分
GMP省令が薬機法第14条第2項第4号の「厚生労働省令で定める基準」であること。「原料等の供給者の管理」(第11条の4:規格、適格性評価と選定、定期確認、文書による取決め)。「原料等」が原料及び資材を指すこと。変更管理(第14条:原料・資材・製品の規格または製造手順等の変更、品質と承認事項への影響評価、製造販売業者への連絡)。承認事項の遵守(第3条の2)、医薬品品質システム(第3条の3)、品質リスクマネジメント(第3条の4)。ロットの定義GMP省令 出典1 https://laws.e-gov.go.jp/law/416M60000100179事実
GCTP省令の公布(平成26年厚生労働省令第93号)と施行日(2014年11月25日)。製造販売業者が製造業者等に製造管理・品質管理を行わせる規定(第3条)。構造設備の清掃・保守・滅菌、無菌操作区域のフィルター処理空気と差圧管理、注射剤に係る接液部配管の洗浄容易性と滅菌可能性(第10条)。バリデーションができない場合のベリフィケーション(第14条)。ベリフィケーションの定義(第2条)GCTP省令 出典2 https://laws.e-gov.go.jp/law/426M60000100093事実
21 CFR Part 210が「minimum current good manufacturing practice」を定めること、従わずに製造された医薬品がadulteratedとされること(210.1(a)(b))。医薬品であるHCT/PがPart 210・211に加えPart 1271の規定に従うこと(210.1(c))21 CFR Part 210 出典3 https://www.govinfo.gov/content/pkg/CFR-2025-title21-vol4/pdf/CFR-2025-title21-vol4-part210.pdf事実
接する表面が「reactive, additive, or absorptive」であってはならないこと(211.65(a))、潤滑剤・冷却材を接触させないこと(211.65(b))。部材ロットを品質管理部門の判定まで保留すること(211.84(a))、供給者の分析成績書に依存する条件(少なくとも1つの特異的同一性試験と、供給者の試験結果の定期的な検証、211.84(d)(2))21 CFR Part 211 出典4 https://www.govinfo.gov/content/pkg/CFR-2025-title21-vol4/pdf/CFR-2025-title21-vol4-part211.pdf事実
グレードA〜Dの定義とグレードAの例示。0.5 µm以上の粒子の上限(表1:A 3,520/3,520、B 3,520/352,000、C 352,000/3,520,000、D 3,520,000/定めなし)。浮遊菌の上限(表2:A No growth、B 10、C 100、D 200 CFU/m³)。SUSに関する8.135〜8.138(吸着・反応性、ポリマー系材料の溶出物・浸出物、凍結融解を含む完全性、外装と添付書類の確認)。適用開始日(2023年8月25日、8.123は2024年8月25日)EU GMP Annex 1 出典5 https://health.ec.europa.eu/system/files/2022-08/20220825_gmp-an1_en_0.pdf事実
ATMP製造業者が2018年5月22日までに適用すること、第4巻の他文書は明示的参照がない限りATMPに適用されないこと。グレードごとのISOクラス(A 5/5、B 5/7、C 7/8、D 8)。2.10(限られたバッチサイズと出発原料のばらつき)、2.11(分散製造)、2.35〜2.36(リアルタイム試験、強化したプロセスバリデーション)、4.18〜4.19(同一区域での同時製造の不可と閉鎖系による分離)、7.13(研究用グレードの原料と供給継続のリスク)、7.14(合意された規格)、10.41(代替材料によるバリデーション)、11.27(採取元と投与先の一致の確認)、11.42(規格外製品の扱い)EU GMP Part IV(ATMP) 出典6 https://health.ec.europa.eu/system/files/2017-11/2017_11_22_guidelines_gmp_for_atmps_0.pdf事実
EudraLex第4巻がPart I〜IVで構成され、Part IVがATMPのGMP要件であること欧州委員会 EudraLex 第4巻ページ 出典7 https://health.ec.europa.eu/medicinal-products/eudralex/eudralex-volume-4_en事実
米FDAが2011年1月、日本(厚生労働省・PMDA)が2014年7月にPIC/Sへ加盟したことPIC/S 加盟国一覧 出典8 https://picscheme.org/en/members事実
細胞・遺伝子治療製品が生物製剤の既存の枠組みで規制されること。ロットごとにドナーが異なる細胞製品は特性の幅が非常に広くなることが多く、比較に必要なロット数がかなり多くなるか実行不可能になりうることFDA ドラフトガイダンス(2023年7月) 出典9 https://www.fda.gov/media/170198/download事実
同ドラフトガイダンスが最終版になっていないこと2023年7月付で「Draft – Not for Implementation」と表示されている。本稿の調査時点(2026年9月)で最終版は確認できなかった 出典9 https://www.fda.gov/media/170198/download未確定/将来
CGT製品のロットが非常に小さい場合や個々の患者のために製造される場合に保存サンプル要件を満たすことが難しい場合があること。課題として「patient-specific manufacturing」を挙げていること。第1相治験薬の製造が一般にPart 211の遵守を免除されること(21 CFR 210.2(c))FDA ガイダンス(2026年5月) 出典10 https://www.fda.gov/media/192321/download事実
QbDの定義ICH Q8(R2) 出典11 https://database.ich.org/sites/default/files/Q8%28R2%29%20Guideline.pdf事実
医薬品品質システムがICHのQ10として国際的に整理されていること(第9章の背景)ICH Q10 出典12 https://database.ich.org/sites/default/files/Q10%20Guideline.pdf事実
日本の製造販売業者に関する品質管理の基準(GQP省令)が存在し、再生医療等製品にも章を設けていることGQP省令 出典13 https://laws.e-gov.go.jp/law/416M60000100136事実
3,520個/m³を1 ft³あたり約100個と換算したこと。AとDの休止時の差を1,000倍、グレードBの休止時と作業時の差を100倍としたこと本稿の計算。1 ft³=0.02832 m³は本稿が用いた換算係数。上限値どうしの比であり、実際の区域の清浄度を示す値ではない本稿の計算
211.65を「反応しない・溶け出さない・吸い込まない」と言い換えたこと。成績書は一度出せば終わりではないという読み取り。合意された規格が半導体材料の管理値の取り決めに近いという比較。粒子数だけならより厳しい清浄度で運用する産業もあるという記述。清浄度の軸が微生物の分だけ多いという整理。滅菌・消毒・外装への要求の読み取り。ばらつきの「予算」の考え方と、部材の変更が細胞のばらつきに埋もれやすいという読み取り。研究用グレードの記載からGMP対応グレードの余地を読み取ったこと。開発初期の材料選定が商用段階で問題になりうるという指摘。「製造販売業者と製造業者の分業がCDMOの制度上の土台」という整理。図1〜図6の段組み・流れの整理と、各章の見出しの付け方公表資料にもとづく本記事の整理・解説。規制当局や各社が表明した見解ではない解説
分散製造などの運用が各地域で確定したとする一次情報本稿の調査時点(2026年9月)で確認できなかったため記載していない未確定/将来
各地域の運用通知・査察実務の詳細、個別製品の有効性本記事の範囲外として扱っていない(解説)解説
図1・図2・図4・図5・図6が説明用の作図であること。ヒーロー画像と図3がAI生成イメージであること本記事による注記解説

最終更新:2026年9月23日/出典は一次情報(日本の省令、米国連邦規則集、欧州委員会のガイドライン、FDAのガイダンス、ICHガイドライン、PIC/Sの公表情報)に限定しています。 制度の整理や材料・工程の観点からの読み取りを含むため、それらは「解説」として出典付きの事実と区別しています。 FDAの細胞・遺伝子治療製品の製造変更に関する文書は2023年7月のドラフトであり、最終版ではありません。 本記事は制度と製造の仕組みの解説であり、個別の製品の有効性・安全性や治療の選択について述べるものではありません。 図1・図2・図4・図5・図6はベクター作図、ヒーロー画像と図3はAI生成イメージであり、いずれも実在の施設・製品・測定値を示すものではありません。