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FAA(米国連邦航空局) 機関解説

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INSTITUTION PROFILE / 宇宙産業

FAA(米国連邦航空局)― 商業宇宙輸送部
― 米国で「ロケットを飛ばしてよいか」を決める許可と安全の機関

FAAは米国の運輸省にある連邦機関で、その中の商業宇宙輸送部(AST)が、民間のロケットの打ち上げと宇宙船の再突入、発射場の運営を免許・許可し、安全の規則を定めて監督します。 探査計画(NASAの仕事)や、研究への資金(DARPAやNASAの仕事)、衛星の電波の許可(FCCの仕事)は担当しません。 本稿では、FAAが宇宙産業の何を決められて、何を決められないのかに絞って整理します。 免許の規則は、米国連邦規則集(CFR)の第14編(14 CFR)にある番号で示されるため、番号を公式資料で確認して書いています。

構成:FAAの商業宇宙輸送のページ、米国連邦規則集(eCFR、2026年10月15日時点)、米国法典第51編(2024年版)、FAAの航空宇宙予測2026-2046、連邦官報(Federal Register)の規則案・通知、FAAの発表を一次情報として使用/確認日 2026年10月17日

打上げの許可・安全を確認する役割の概念です。画像は許可取得の証拠や、他の当局の所管まで含む図ではありません。
概念画像(ImageGen生成)。打上げの許可・安全を確認する役割の概念です。画像は許可取得の証拠や、他の当局の所管まで含む図ではありません。実際の製品・施設・測定結果・設計寸法ではありません。実物と拡大模型を区別してください。線・矢印・色は説明用です。
この記事でわかること
  1. 30秒でわかるFAA
  2. どんな機関か ― 影響力の「型」
  3. 宇宙産業で何をしているか(免許の種類と規則の番号)
  4. 影響力の範囲(権限と地域)― 決められること・決められないこと
  5. 関わっている組織と企業
  6. 今後の見通し(規則案の段階を区別)
  7. 用語集/出典/主張と出典の対応表

1. 30秒でわかるFAA

正式名称米国連邦航空局
商業宇宙輸送部(AST)
英文 Federal Aviation Administration, Office of Commercial Space Transportation
国米国連邦政府の機関。FAAは運輸省(DOT)に属する
機関の種類規制機関(免許・規則・検査)法律上の権限は運輸長官にあり、FAA長官が権限の委任を受けて実施する(連邦官報の記載)
設立ASTは1984年当初は運輸長官室の一部。1995年11月にFAAへ移され、FAA唯一の宇宙関連部門
人数規模ASTの職員165名2024会計年度末。2022会計年度末は118名(FAAの発表)
規模の目安免許対象の運用204件2025会計年度(打ち上げ195回+再突入9回)。過去最多。ASTの予算額は確認できなかった
宇宙産業への関与の形打ち上げ・再突入・発射場の許可と安全の規則探査計画や研究資金は担当しない
影響が及ぶ範囲米国内の商業打ち上げ+米国民・米国企業の海外での打ち上げ外国の企業が米国で打ち上げる場合にも及ぶ。地球上の他国の打ち上げには及ばない
まず押さえるべき1点

FAAが決めるのは「そのロケットを、その安全条件で、飛ばしてよいか」であって、「何を飛ばすか」「どこへ行くか」「誰が資金を出すか」ではありません。 FAAは自分の役割を「商業の打ち上げ・再突入をすべて免許する」と説明しています 事実。 FAAの商業宇宙輸送部は、法律上、産業を規制すると同時に、民間の打ち上げを奨励・促進するという2つの役割を持ちます 事実。 NASAの探査計画や、宇宙機関の研究開発は別の機関の仕事です。

2. どんな機関か ― 影響力の「型」

宇宙産業に関わる「機関」は、企業と違って、どういう経路で業界に影響を与えるかで4つの型に分けられます。 FAAは、免許と規則で「誰がいつ飛ばせるか」を左右する「政策・規制を決める」型です。

宇宙産業を動かす「機関」の4つの型 機関は自分では企業のように売らない。どの経路で業界に影響を与えるかで4つに分かれる 資金を出す 政策・規制を決める 標準を決める 場をつくる 研究開発に予算を配る 戦略・許可・法律 試験方法・安全要求 研究の場・業界団体 NASA/ESA/DARPA FAA/IN-SPACe ECSS/CCSDS/ISO ISS National Lab 何を開発するか 誰に打上げを許すか どう設計し確かめるか 誰が誰に会うか 届く範囲=自国の予算 届く範囲=自国の領域 届く範囲=採用した国・企業 届く範囲=参加者 FAAは「政策・規制を決める」型。免許と安全の規則で、誰がいつ飛ばせるかを左右する 同じ宇宙産業でも、どの型の機関かによって、決められることがまったく違う
図1 宇宙産業に関わる機関の4つの型と、FAAの位置。区分は本稿によるもので、機関名は例示です 本稿の計算。FAAは法律の範囲で規則を作り、免許を出す機関です。

3. 宇宙産業で何をしているか(免許の種類と規則の番号)

FAAの商業宇宙輸送の規則は、米国連邦規則集の第14編の第III章(400〜460部)にあり、法律(米国法典第51編 第509章)を具体化したものです 事実。主な種類は次のとおりです(確認日:2026年10月17日、eCFRは2026年10月15日時点)。

何を許可するか規則の番号中身
打ち上げ・再突入(ロケットや宇宙船)14 CFR Part 450ロケットの打ち上げ、再突入、またはその両方を許可する「ビークル・オペレーター免許」。飛行前後の地上作業も含む。1つの免許で、機体の型式違いや複数の発射場もまとめて扱える
実験用の許可14 CFR Part 437再使用型の準軌道ロケットなどの開発・試験向けに、免許の代わりに出せる許可
発射場・再突入場の運営Part 420/Part 433民間の宇宙港(発射場、再突入場)の運営を許可する免許
安全要素の承認Part 414安全に関わる機器・工程・人員などを、免許とは別に承認する制度
申請の手続きPart 413申請の流れ、審査の期間。法律は、申請を受理してから180日以内に免許を出すか判断するよう求める
賠償に備える保険Part 440免許・許可を受ける者に、事故で第三者に与えうる最大の損害に備えた保険などを求める
有人の飛行Part 460乗員の訓練、搭乗者へのリスクの説明、生命維持装置などの要求

※旧規則(Part 415・417・431・435)は、すべてPart 450に置き換えられました。FAAは2026年3月17日に、旧規則の免許をPart 450へ移す期限(2026年3月9日)までに、Blue Origin New Shepard、Firefly Aerospace Alpha、SpaceX Falcon 9/Falcon Heavy/Dragon、Rocket Lab Electron、ULAのAtlas・Vulcanが移行したと発表しています。eCFRでも旧規則の部番号は「予約(Reserved)」と表示されます 事実。

FAAの仕事中身区分
免許の審査安全だけでなく、政策の審査(国家安全保障・外交・国際義務に反しないか)、積載物(ペイロード)の審査、環境審査(NEPA)も行う。FAAは2024会計年度に期限(受理後180日)を98%守ったと発表。ただしこの数字は2024年のもので、最新の達成率は確認できなかった事実
安全の検査と執行打ち上げの前・最中・後の安全検査。FAAの予測書は、年に最大750回の検査を行うとする。違反には免許の停止・取消し、緊急命令、民事罰がある(FAAの説明)事実
事故(mishap)の対応事業者は、承認された事故対応計画に従い、FAAへ報告(5日以内に初期報告書)し、原因を調べて再発防止策をとる。調査は事業者が行い、FAAが監督する場合と、FAA自身が調べる場合がある。再飛行は、FAAが報告書を受理するか、安全上の支障がないと判断して初めて認められる。国家運輸安全委員会(NTSB)とは別の覚書がある事実
手数料2025年7月4日成立の法律(Pub. L. 119-21)が、2026年から免許・許可を受けた打ち上げ・再突入ごとの手数料を定めた。積載物の重さに応じた料金表と上限額の2つのうち低い方。FAAは2026年4月22日に運用方針を通知。金額は本稿では扱わない事実
保険と政府の支払い法律は、第三者への損害に備える保険を最大5億ドル、政府の財産への損害を最大1億ドルまで求め(市場で妥当な費用で入手できる保険額がそれより小さければ、その額まで)、それを超える請求は、議会の予算で定めた範囲で政府が支払う仕組みを置く(保険を超える額の上限は1989年の15億ドルを物価で調整)。金額は、運輸長官が最大予想損失をもとに決める事実(法律の規定、2024年版)
宇宙港の整備の補助法律には、州などの公的機関が行う宇宙輸送インフラの整備に、運輸長官が補助金を出せる制度(第511章)がある。実際にこの補助金に使われた額は、確認できなかった事実(制度)未確定/将来(額)
素材技術者の視点:FAAの免許は「材料の規格」を直接は決めない

Part 450は、飛行安全の解析、システム安全、飛行安全システムなどの性能の要求を定めており、特定の材料や部品の規格を指定する形ではありません 事実(Part 450の構成:総則、免許取得の要求、安全の要求、免許の条件)。 材料や部品の供給者にとっての影響は、打ち上げ事業者が免許を取るために、自社の機体の安全をどう示すか(解析・試験)を通じて間接的に現れます。 どの材料の試験がどの審査で求められるかは、事業者ごとの免許申請の内容によるため、本稿では一般化しません 未確定/将来。

4. 影響力の範囲(権限と地域)

FAAに「できること」と「できないこと」を、一目で分けると次のようになります。

FAAは何を決められて、何を決められないか 左は自分の権限で決めること。右は別の機関が決めること(矢印の先が決める機関) FAAが決められること FAAには決められないこと 打ち上げ・再突入の免許を出す ロケット・宇宙船・発射場が対象(Part 450など) 安全の規則を作り、検査する 14 CFR 第III章(400〜460部) 事故後に再飛行を認めるか決める 調査は事業者が主導し、FAAが監督する 保険(財政責任)の要件を決める 最大予想損失をもとに金額を決める 衛星の電波の使用許可 → 連邦通信委員会(FCC) 民間の地球観測衛星の免許 → 商務省のCRSRA(宇宙商取引局) 探査計画・研究開発の資金 → FAAの任務にその記述はない 法律そのもの → 議会(FAAは法律の範囲で規則を作る) FAAは「飛ばしてよいか」と「安全の条件」を決める。「何を飛ばすか」「電波」「資金」は決めない
図2 FAAが決められることと、FAAには決められないこと。出典:FAAの商業宇宙輸送のページ、米国法典第51編、米国連邦規則集第14編、第47編25.102、NOAAのCRSRAのページ。左右の並べ方は本稿によるものです 本稿の計算。
観点FAAが持っているもの持っていないもの
権限打ち上げ・再突入・発射場の免許や許可を出し、規則を定め、検査し、違反には停止・取消し・民事罰を科す。免許の審査では、法律が定める期限(受理後180日)に従う衛星の電波の使用許可(連邦通信委員会)、民間の地球観測衛星の免許(商務省)、探査計画と研究資金の配分。FAAの任務にこれらの記述は確認できなかった
法律の根拠米国法典第51編 第509章。法律上の権限は運輸長官にあり、FAA長官が委任を受けて実施する。法律は、産業の規制と促進の両方をFAAに求める法律の範囲を超える規則。たとえば乗員・搭乗者の安全に関する規則は、法律が「学習期間」を設けて制限しており、2028年1月1日以降にその制限が外れる(2024年版の条文)
地域米国内の全ての商業打ち上げ・再突入、および米国市民・米国法人が海外で行う打ち上げ・再突入。2025会計年度には、ニュージーランドのマヒア半島からの打ち上げ15回も米国の免許を受けた外国の企業が米国の外で行う打ち上げ(法律は、米国内での活動と、米国市民・法人が海外で行う活動を対象としており、そこに当たらない活動は免許の対象でないと読める)。他国の規則や他国の宇宙機関の計画
期間1つの免許で複数の運用・機体の型式・発射場をまとめて扱える(Part 450)。変更は免許の修正で対応打ち上げの日程そのものを決める力(日程は事業者と射場・空域の調整による)
規模ASTの職員165名(2024会計年度末)。2025会計年度の免許対象の運用204件(打ち上げ195回、再突入9回)、1989〜2025年の累計982件FAAの予算額(ASTの予算を示した予算書を、運輸省のサイトが自動取得を拒否したため確認できなかった)
数字の読み方の注意

「204件」は米国の打ち上げの総数ではなく、FAAが免許・許可した運用の件数です。2025会計年度(2024年10月〜2025年9月)の内訳は、打ち上げ195回と再突入9回です 事実。 打ち上げ195回のうち、SpaceXが161回(83%)、Rocket Labが15回、Blue Originが10回、ULAとStratolaunchが各4回、Firefly Aerospaceが1回でした 事実。 2026会計年度の「214件」(高位ケース)はFAA自身の予測で、実績ではありません 未確定/将来。 なお、FAAの別の文書(2026年8月の情報提供依頼)は、将来の頻度として「2035年までに年間10,000件」という数字に触れていますが、予測書の2036年の高位ケース507件とは桁が違い、前提は確認できませんでした 未確定/将来。

5. 関わっている組織と企業

FAAは、議会が作った法律に基づき、運輸省の一部として免許を出します。免許を受けるのは事業者で、打ち上げは多くが連邦の射場から行われます。 図3は、一次資料に書かれている関係だけを描いたものです。

FAAの商業宇宙輸送部と、関わる相手 議会の法律と運輸省の下で免許を出し、事業者・射場・他の機関と関わる。線は一次資料にある関係だけ 米国議会 法律を定める(米国法典第51編) 運輸省(DOT) 運輸長官が権限をFAAに委任する FAA 商業宇宙輸送部(AST) 免許・規則・検査・事故の監督 免許を受ける事業者 打ち上げ・再突入を行う会社 発射場・射場 民間の宇宙港と連邦の射場 他の政府機関 NASA・空軍・NTSBなど 2025会計年度の打ち上げ195回 SpaceX 161・Rocket Lab 15 Blue Origin 10・ULA 4 Stratolaunch 4・Firefly 1 再突入9回にVarda 2回 免許を受けた発射場14か所 ほかに連邦の射場4か所、 専用の発射場3か所 (FAAの予測書の記載) FAAとの取り決めがある機関 NASA:射場の利用の協定 空軍:射場の利用の覚書 NTSB:事故調査の覚書 FAAは免許を出す側。事業者の機体の中身を作る側でも、射場の持ち主でもない ほかの企業との関係は、本稿では扱っていない(一次資料で確認できたものだけを載せた)
図3 FAAの商業宇宙輸送部と、一次資料に記載のある関係先。出典:FAAの航空宇宙予測2026-2046、FAAの商業宇宙輸送の法律・規則のページ、連邦官報(2026年4月22日)。配置は本稿によるものです 本稿の計算。

本シリーズの企業解説では、SpaceX、Blue Origin、Rocket Lab、Firefly Aerospace、Varda Space Industriesが、FAAの免許を受ける側として登場します。 FAAは2024年11月の発表で、Part 450の免許をAstra Space、ABL Space、Inversion Space、Relativity Space、SpaceX、Stratolaunch、Varda Spaceに出したと述べています 事実。 これは免許を受けたという事実であり、FAAがどの企業の機体や製品を推奨・評価したことを意味しません。 技術解説の「各国の宇宙戦略と規制」「再使用ロケット」「宇宙製造と微小重力」も、あわせて読むと位置づけがつかみやすくなります。

6. 今後の見通し(規則案の段階を区別)

FAAの規則は、提案(規則案)→意見募集→最終規則→施行の順に進みます。下の表では、どの段階にあるかを区別しています。

読み取れること根拠となる一次情報区分
規則案(提案の段階):Part 450の負担軽減策が5件、2026年10月5日に連邦官報で提案された(飛行安全解析の手法の簡素化、雷の危険緩和の例外、爆風圧の解析の明確化、物理的な封じ込めの簡素化、申請の電子提出の拡大)。意見募集は2026年11月4日まで連邦官報 2026-20387・20386・20388・20391・20392。FAAは大統領令14335「商業宇宙産業の競争の実現」(2025年8月13日)の方針を挙げている。最終規則はまだ出ていない未確定/将来
規則案(提案の段階):免許・許可の審査で、運輸長官の権限により13の法律の要求を放棄できるようにする案(2026年7月30日提案、意見募集は2026年8月31日に終了)。環境関連の法律が含まれるとFAAは説明している。安全・財産・国家安全保障・外交上必要な要求は影響を受けないとFAAは述べる連邦官報 2026-15415、FAAの発表(2026年7月28日)。最終規則は、確認日までに確認できなかった未確定/将来
情報提供依頼(規則の前の段階):新しい宇宙港の立地と、打ち上げ回廊のための優先空域について、意見を募集(意見の締切は2026年10月26日)連邦官報 2026-17290。2026年の国家宇宙輸送政策に基づくとしている未確定/将来
環境審査の開始:SpaceXのStarship-Super Heavyの運用拡大について、FAAが広域の環境影響評価書(PEIS)を作る意向を2026年10月14日に通知。範囲に関する意見を募集中で、評価書の案は後日公表連邦官報 2026-20963。免許の判断そのものは、まだ示されていない未確定/将来
乗員・搭乗者の安全に関する規則を作る制限が、2028年1月1日以降に外れる。その後FAAが規則を提案するかは未定米国法典第51編 50905(c)(9)(2024年版)。その後の法改正は、確認していない未確定/将来
免許の審査の件数が、今後も増える。FAAの予測では、2026会計年度の214件が2036会計年度に507件(高位ケース)、低位ケースでは209件から282件へFAAの航空宇宙予測2026-2046。予測は事業者から得た情報に基づく。実際の件数は異なる可能性がある未確定/将来
FAAの審査の負担が増えるため、規則の簡素化と電子申請の拡大が続く上の予測と、2026年に出された規則案・発表の方針推測

7. 用語集

AST
FAAの商業宇宙輸送部(Office of Commercial Space Transportation)。民間の打ち上げ・再突入を免許し、規則を定める。
14 CFR
米国連邦規則集の第14編「航空・宇宙」。商業宇宙輸送の規則は第III章(400〜460部)にある。
Part 450
打ち上げ・再突入の免許の要求をまとめた規則。性能で要求を示す方式で、旧規則を置き換えた。
免許と許可
免許(license)は商業運用向け、許可(permit)は実験用。どちらも打ち上げごとではなく、一定の運用範囲に対して出る。
ミスハップ(mishap)
免許の範囲内で起きた重大な異常(死傷、安全系の故障、機体の喪失、危険な破片の落下など)。報告と調査が義務になる。
規則案と最終規則
規則案(NPRM)は意見募集のための提案で、まだ効力はない。最終規則が出て施行されて初めて効力が生じる。
NEPA/PEIS
米国の環境政策法と、それに基づく環境影響の評価。PEISは広い範囲の計画を対象にした評価書。
FCC/NOAA CRSRA
FCCは衛星の電波を許可する連邦通信委員会。CRSRAは商務省にあり、民間の地球観測衛星を免許する部署。
学習期間
有人飛行の乗員・搭乗者の安全規則を、法律が限定してきた期間。2028年1月1日以降は制限が変わる。

8. 出典

  1. FAA Commercial Space Transportation(「米国の商業の打ち上げ・再突入をすべて免許する」、2025年8月14日に免許・許可の運用1,000件)。 https://www.faa.gov/space
  2. FAA About the Office of Commercial Space Transportation(ASTの設立:1984年、1995年11月にFAAへ移管、規制と促進の役割)。 https://www.faa.gov/about/office_org/headquarters_offices/ast
  3. FAA Licenses, Permits and Approvals(免許・許可の種類と規則の部番号、旧規則のPart 450への置き換え)。 https://www.faa.gov/space/licenses
  4. FAA Legislation & Policies, Regulations & Guidance(14 CFR 第III章は400〜460部、Part 450の性能ベースの説明、NASA・空軍・NTSBとの覚書の一覧)。 https://www.faa.gov/space/legislation_regulation_guidance
  5. 米国連邦規則集(eCFR) 14 CFR Chapter III(2026年10月15日時点:部の構成、Part 450・460・413など)。 https://www.ecfr.gov/current/title-14/chapter-III
  6. 米国法典(GovInfo) 51 U.S.C. Chapter 509 Commercial Space Launch Activities(2024年版。50904 免許の要否、50905 審査の期限と学習期間、50914 保険、50915 政府による支払い)。 https://www.govinfo.gov/content/pkg/USCODE-2024-title51/html/USCODE-2024-title51-subtitleV-chap509.htm
  7. 米国法典(GovInfo) 51 U.S.C. Chapter 511 Space Transportation Infrastructure Matching Grants(2024年版)。 https://www.govinfo.gov/content/pkg/USCODE-2024-title51/html/USCODE-2024-title51-subtitleV-chap511.htm
  8. FAA FAA Aerospace Forecast Fiscal Years 2026-2046, Commercial Space(2025会計年度の実績、検査・免許発射場の数、予測)。 https://www.faa.gov/data_research/aviation/aerospace_forecasts/2026_Commercial_Space_2.pdf
  9. FAA New Record for FAA-Licensed Commercial Space Operations, Aerospace Rulemaking Committee Launched to Update Licensing Rule(2024年11月14日。ASTの職員165名、期限遵守率98%、Part 450免許の取得者)。 https://www.faa.gov/newsroom/new-record-faa-licensed-commercial-space-operations-aerospace-rulemaking-committee
  10. FAA FAA Streamlines Commercial Space License Approvals(2026年3月17日。旧規則の免許のPart 450への移行)。 https://www.faa.gov/newsroom/faa-streamlines-commercial-space-license-approvals
  11. FAA Compliance, Enforcement & Mishap(検査、執行、事故対応と再飛行の判断)。 https://www.faa.gov/space/compliance_enforcement_mishap
  12. FAA LIFTOFF: Trump's Transportation Secretary Sean P. Duffy Announces Major Move to Streamline Commercial Space Licensing(2026年7月28日。13の法律の放棄を提案)。 https://www.faa.gov/newsroom/liftoff-trumps-transportation-secretary-sean-p-duffy-announces-major-move-streamline
  13. 連邦官報 Space Launch and Reentry Licensing and Permitting User Fees(2026年4月22日。運輸長官とFAA長官の権限、手数料)。 https://www.federalregister.gov/documents/2026/04/22/2026-07789/space-launch-and-reentry-licensing-and-permitting-user-fees
  14. 連邦官報 Waiver of Specified Statutory Requirements for Commercial Space Launch and Reentry Actions(規則案、2026年7月30日)。 https://www.federalregister.gov/documents/2026/07/30/2026-15415/waiver-of-specified-statutory-requirements-for-commercial-space-launch-and-reentry-actions
  15. 連邦官報 Digital Modernization for Licensing Electronic Application Submissions(規則案、2026年10月5日)。 https://www.federalregister.gov/documents/2026/10/05/2026-20387/digital-modernization-for-licensing-electronic-application-submissions
  16. 連邦官報 Simplifying Physical Containment Requirements(規則案、2026年10月5日)。 https://www.federalregister.gov/documents/2026/10/05/2026-20386/simplifying-physical-containment-requirements
  17. 連邦官報 Streamlining Flight Safety Analysis Methodology Means of Compliance(規則案、2026年10月5日)。 https://www.federalregister.gov/documents/2026/10/05/2026-20388/streamlining-flight-safety-analysis-methodology-means-of-compliance
  18. 連邦官報 Lightning Hazard Mitigation Burden-Reducing Exception(規則案、2026年10月5日)。 https://www.federalregister.gov/documents/2026/10/05/2026-20391/lightning-hazard-mitigation-burden-reducing-exception
  19. 連邦官報 Overpressure Blast Effects Analysis Burden Reducing Clarification(規則案、2026年10月5日)。 https://www.federalregister.gov/documents/2026/10/05/2026-20392/overpressure-blast-effects-analysis-burden-reducing-clarification
  20. 連邦官報 Siting New Spaceports and Use of Priority Airspace for Critical Space Launch Corridors(情報提供依頼、2026年8月25日)。 https://www.federalregister.gov/documents/2026/08/25/2026-17290/siting-new-spaceports-and-use-of-priority-airspace-for-critical-space-launch-corridors
  21. 連邦官報 Notice of Intent To Prepare a Programmatic Environmental Impact Statement ... SpaceX Starship-Super Heavy ... Boca Chica(2026年10月14日)。 https://www.federalregister.gov/documents/2026/10/14/2026-20963/notice-of-intent-to-prepare-a-programmatic-environmental-impact-statement-peis-open-public-scoping
  22. 米国連邦規則集(eCFR) 47 CFR 25.102 Station authorization required(衛星局の運用にはFCCの認可が必要)。 https://www.ecfr.gov/current/title-47/section-25.102
  23. NOAA Commercial Remote Sensing Regulatory Affairs(民間の地球観測衛星の免許)。 https://www.nesdis.noaa.gov/about/our-offices/commercial-remote-sensing-regulatory-affairs

9. 主張と出典の対応表

本文の主張区分出典
FAAは米国の商業の打ち上げ・再突入をすべて免許する。2025年8月14日に免許・許可の運用が1,000件事実出典1 https://www.faa.gov/space
ASTの設立(1984年)、1995年11月にFAAへ移管、規制と促進の両方の役割事実出典2 https://www.faa.gov/about/office_org/headquarters_offices/ast
免許・許可の種類と部番号(Part 450・437・420・433)、旧規則のPart 450への置き換え事実出典3 https://www.faa.gov/space/licenses
14 CFR 第III章は400〜460部、Part 450は性能ベース、NASA・空軍・NTSBとの覚書がある事実出典4 https://www.faa.gov/space/legislation_regulation_guidance
部の構成(Part 413・414・440・450・460)と旧部番号が「予約」であること(2026年10月15日時点)、Part 450の構成事実出典5 https://www.ecfr.gov/current/title-14/chapter-III
免許が必要な活動、申請受理後180日、乗員・搭乗者の安全規則の制限と2028年1月1日、保険の上限、政府の支払いの仕組み事実出典6 https://www.govinfo.gov/content/pkg/USCODE-2024-title51/html/USCODE-2024-title51-subtitleV-chap509.htm
宇宙輸送インフラの補助金の制度(第511章)事実出典7 https://www.govinfo.gov/content/pkg/USCODE-2024-title51/html/USCODE-2024-title51-subtitleV-chap511.htm
2025会計年度の運用204件(打ち上げ195回・再突入9回)と事業者別の内訳、累計982件、最大750回の検査、免許発射場14か所、予測(214件→507件、209件→282件)事実(実績)/予測は未確定/将来出典8 https://www.faa.gov/data_research/aviation/aerospace_forecasts/2026_Commercial_Space_2.pdf
ASTの職員165名(2024会計年度末)・118名(2022会計年度末)、期限遵守率98%、Part 450免許の取得企業事実出典9 https://www.faa.gov/newsroom/new-record-faa-licensed-commercial-space-operations-aerospace-rulemaking-committee
旧規則の免許のPart 450への移行(期限2026年3月9日)と移行した機体事実出典10 https://www.faa.gov/newsroom/faa-streamlines-commercial-space-license-approvals
検査・執行の手段、事故の報告・調査・再飛行の判断の流れ事実出典11 https://www.faa.gov/space/compliance_enforcement_mishap
13の法律の放棄を提案したこと(FAAの発表)事実(提案であり、最終規則ではない)出典12 https://www.faa.gov/newsroom/liftoff-trumps-transportation-secretary-sean-p-duffy-announces-major-move-streamline
運輸長官とFAA長官の権限(委任)、2026年からの手数料の仕組み事実出典13 https://www.federalregister.gov/documents/2026/04/22/2026-07789/space-launch-and-reentry-licensing-and-permitting-user-fees
13の法律の要求の放棄の規則案(2026年7月30日)、意見募集の締切2026年8月31日事実(提案)/最終規則は未確定/将来出典14 https://www.federalregister.gov/documents/2026/07/30/2026-15415/waiver-of-specified-statutory-requirements-for-commercial-space-launch-and-reentry-actions
2026年10月5日提案の5件の規則案(申請の電子提出)と意見募集の締切2026年11月4日事実(提案)/最終規則は未確定/将来出典15 https://www.federalregister.gov/documents/2026/10/05/2026-20387/digital-modernization-for-licensing-electronic-application-submissions
同日提案の物理的な封じ込め、飛行安全解析、雷の例外、爆風圧の4件の規則案事実(提案)/最終規則は未確定/将来出典16 https://www.federalregister.gov/documents/2026/10/05/2026-20386/simplifying-physical-containment-requirements、出典17 https://www.federalregister.gov/documents/2026/10/05/2026-20388/streamlining-flight-safety-analysis-methodology-means-of-compliance、出典18 https://www.federalregister.gov/documents/2026/10/05/2026-20391/lightning-hazard-mitigation-burden-reducing-exception、出典19 https://www.federalregister.gov/documents/2026/10/05/2026-20392/overpressure-blast-effects-analysis-burden-reducing-clarification
新しい宇宙港の立地と優先空域の情報提供依頼(締切2026年10月26日)、「年間10,000件」への言及事実(依頼)/将来の頻度は未確定/将来出典20 https://www.federalregister.gov/documents/2026/08/25/2026-17290/siting-new-spaceports-and-use-of-priority-airspace-for-critical-space-launch-corridors
Starshipの広域環境影響評価書(PEIS)作成の意向通知(2026年10月14日)事実(通知)/免許の判断は未確定/将来出典21 https://www.federalregister.gov/documents/2026/10/14/2026-20963/notice-of-intent-to-prepare-a-programmatic-environmental-impact-statement-peis-open-public-scoping
衛星局の運用にはFCCの認可が必要事実出典22 https://www.ecfr.gov/current/title-47/section-25.102
民間の地球観測衛星の免許は商務省のCRSRA事実出典23 https://www.nesdis.noaa.gov/about/our-offices/commercial-remote-sensing-regulatory-affairs
機関の4つの型の区分、図2・図3の並べ方本稿の計算本稿による整理
ASTの予算額、補助金に使われた額、最新の期限遵守率、各規則案の最終規則、その後の法改正の有無、「年間10,000件」の前提未確定/将来本稿では、確認した資料に記載がなく推計しない
第6章の「規則の簡素化と電子申請の拡大が続く」推測出典8および出典14〜21の方針と予測からの本稿の解釈(見通し)

最終更新:2026年10月17日/Troy Technical
本稿の規則の番号・条文は、米国連邦規則集(eCFR、2026年10月15日時点)と米国法典第51編(2024年版)に基づきます。規則案は提案であり、最終規則ではありません。この分野は変化が速いため、規則・件数・日程は確認日時点のものです。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈です。