Qcells、ペロブスカイト・シリコンタンデム太陽電池でTÜV Rheinland認証を取得し28.6%効率を実証

pv magazine Global ドイツ
概要
Qcellsは、ペロブスカイト・シリコンタンデム太陽電池技術がドイツのTÜV RheinlandからIEC 61215およびUL 61215要件の両方について認証を取得したと発表しました。この認証は、同社のドイツのパイロットラインで製造されたデバイスが、記録的な28.6%のタンデムセル効率を示しつつ、厳しい信頼性と安全性基準に適合していることを公式に確認するものです。これは、ペロブスカイトタンデム技術が商業化に向けた重要な品質マイルストーンをクリアしたことを意味し、市場への本格導入に弾みをつけるでしょう。
詳細

主要成果

Qcellsは、同社の革新的なペロブスカイト・シリコンタンデム太陽電池技術が、権威あるドイツの認証機関TÜV Rheinlandから、国際電気標準会議(IEC)のIEC 61215および米国のUnderwriters Laboratories(UL)のUL 61215という二つの主要な信頼性および安全性基準に関する認証を取得したことを発表しました。この認証は、同技術の商業的実現可能性にとって極めて重要なステップです。

技術・臨床詳細

認証されたペロブスカイト・シリコンタンデム太陽電池デバイスは、Qcellsのドイツにあるパイロットラインで製造されました。これらのデバイスは、驚異的な28.6%という記録的なタンデムセル効率を達成しており、これは単体シリコン太陽電池の理論的効率限界を大きく上回るものです。IEC 61215は、結晶シリコン系および薄膜系地上設置型PVモジュールの設計適格性を評価する国際規格であり、UL 61215は、安全な電気製品に対する米国の認証規格です。これらの厳しい要件をクリアしたことは、Qcellsのタンデム技術が実用的な耐久性と安全性を備えていることを示しています。

タンデム構造は、ペロブスカイト層が青色光を効率的に吸収し、下部のシリコン層が赤色光を吸収することで、太陽光スペクトルのより広い範囲を電力に変換することを可能にします。これにより、同じ設置面積でより多くの電力を発電できるため、土地が限られた場所や高効率が求められるアプリケーションに最適です。

背景・業界文脈

Qcellsは、グローバルな太陽光発電市場における主要プレイヤーの一つであり、長年にわたりシリコン太陽電池技術の最前線で活動してきました。ペロブスカイト技術への投資は、同社が次世代の太陽光発電ソリューションをリードしようとする戦略的な動きです。TÜV Rheinlandによる認証は、新興技術であるペロブスカイト太陽電池が、確立された業界標準に準拠できることを示すものであり、投資家、開発者、および消費者の信頼を高める上で不可欠です。これまで、ペロブスカイトはラボでの高効率が注目されてきましたが、製品としての信頼性確保が商業化の大きな課題でした。

今後の展望

今回の認証取得は、Qcellsがペロブスカイト・シリコンタンデム技術を大規模製造へと移行させるための重要な節目となります。これは、太陽光発電の効率向上における新たな競争時代の幕開けを告げるものであり、2028年に予定されているCaeluxとインド企業との10 GW提携(記事9)など、ペロブスカイト技術の商業化に向けたグローバルな動きが加速する中で、Qcellsがリーダーシップを発揮する可能性を示しています。認証された高効率モジュールが市場に投入されれば、太陽光発電の設備コストあたりの発電量(LCOE)がさらに削減され、クリーンエネルギーの普及に大きく貢献することが期待されます。

元記事: https://www.pv-magazine.com/2026/07/16/qcells-secures-tuv-rheinland-certification-for-perovskite-silicon-tandem-solar-tech/

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