主要成果
DELOは、燃料電池のガス拡散層(GDL)固定用に特別に設計された、世界初の液体感圧接着剤(PSA)である「DELO PHOTOBOND PS4140」を発表しました。この画期的な接着剤は、従来のテープベースのソリューションに代わるもので、完全に自動化された製造プロセスと材料廃棄物の削減を可能にし、燃料電池生産の効率と持続可能性を飛躍的に向上させます。
技術・臨床詳細
DELO PHOTOBOND PS4140は、以下の革新的な技術的特徴を持っています。
- 世界初の液体PSA: 燃料電池GDL固定用途で初の液体感圧接着剤であり、従来の固体テープに比べて柔軟な塗布とプロセス自動化を実現します。
- 完全自動化プロセス: 接着剤は自由にディスペンス可能であり、テープロールからのカットや配置が不要になるため、製造ラインの完全自動化をサポートします。これにより、手作業や複雑な機械的工程が削減され、生産コストと時間の大幅な短縮が見込めます。
- 材料廃棄物ゼロ: 必要量の接着剤のみを塗布するため、テープの端材や廃棄物が一切発生せず、環境負荷の低減とコスト削減に貢献します。
- 迅速な硬化と即時取り扱い: 塗布後、部品は即座に硬化し、直ちに次の工程に進めることができるため、生産スループットが向上します。
- 高い剥離抵抗: PET/PET基材に対して最大0.9 N/mmという優れた剥離抵抗値を示し、GDLの堅牢な固定を保証します。
- 低温での柔軟性と安定性: ガラス転移温度が-10°Cであるため、低温環境下でも接着層が柔軟性を保ち、安定した性能を提供します。これにより、燃料電池が多様な気候条件下で確実に機能することが保証されます。
これらの特性により、燃料電池の製造品質と性能、そしてコスト効率が同時に向上します。
背景・業界文脈
燃料電池技術は、持続可能なエネルギーソリューションとして世界中で注目されており、自動車、定置型電源、ポータブル機器など、その応用範囲は拡大しています。しかし、燃料電池の効率的かつコスト競争力のある大量生産は、依然として課題です。特に、セルスタックの主要部品であるガス拡散層の固定には、高い信頼性と製造効率が求められます。従来のテープは、その適用における制約、廃棄物、そして自動化の難しさから、生産規模拡大の障壁となっていました。DELO PHOTOBOND PS4140は、この課題に対する直接的な解決策を提供し、燃料電池産業の産業化を加速させる可能性を秘めています。
今後の展望
DELO PHOTOBOND PS4140の導入は、燃料電池製造プロセスの大きな転換点となるでしょう。この製品は、製造効率の向上、材料コストの削減、そして製品性能の安定化に貢献し、燃料電池の普及を加速させる重要な要素となることが期待されます。DELOは、この革新的な液体テープを通じて、クリーンエネルギー技術の発展に寄与し、市場での競争優位性を確立することを目指します。将来的には、同様の技術が他の精密接着アプリケーションにも応用される可能性も考えられます。
元記事: https://www.azom.com/news.aspx?newsID=65864
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