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オクシアル 企業解説

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COMPANY PROFILE / ナノテクノロジー

オクシアル
― 単層カーボンナノチューブ「TUBALL」を、電池と樹脂・塗料の“ごく微量の添加剤”として量産する、ルクセンブルクの素材会社

OCSiAl(オクシアル)は、単層カーボンナノチューブ(SWCNT)を合成して売るナノ素材メーカーです。ブランド名はTUBALL。同社は自社を「世界最大の単層CNT生産者」と説明しています。 粉体のほか、リチウムイオン電池の電極向けの分散液、樹脂・塗料向けの濃縮物など、使いやすい形に加工して供給します。本社はルクセンブルクで、非上場。売上・利益・株主構成は公式資料で確認できませんでした。 同社の公称では、2024年10月に開所したセルビアの工場の年間生産能力は60トン。2025年11月には、ルクセンブルクのDifferdangeにUS$300 millionを投じる新工場の計画(2028〜2030年に段階稼働)を発表しています。 本稿は、同社の公式サイト・プレスリリース、TUBALLの技術資料、米国の連邦官報から、何を確認でき、何を確認できなかったかを整理し、素材技術者の視点で「ごく微量の添加でなぜ効くのか」を書きます。

構成:公式サイト(会社情報・技術・研究開発・パートナー)、プレスリリース5件(2024年10月〜2026年9月)、TUBALL公式サイト(安全・規制、技術仕様、製品群)、米国連邦官報(2019年12月5日)を一次情報として使用/最終更新 2026年10月

この記事でわかること
  1. 30秒でわかるOCSiAlと、ナノテクノロジーでの立ち位置
  2. ロゴと社名の表記について
  3. ナノテクノロジーの世界で、この会社はどこにいるか
  4. 会社の規模
  5. ナノテクノロジーにかけているリソース
  6. これまでの取り組み
  7. 今後の計画
  8. この会社はナノテクノロジーで何を目指しているか
  9. ナノテクノロジー分野の提携マッピング
  10. 提供している技術・製品・サービス
  11. この企業が抱えるリスク
  12. 用語集
  13. 出典
  14. 主張と出典の対応表

1. 30秒でわかるオクシアルと、ナノテクノロジーでの立ち位置

正式名称OCSiAl
(運営法人 OCSiAl International S.à r.l.)
Luxembourg の商業登記番号 B246650。名称は O・C・Si・Al の元素記号に由来(同社の説明)
本社ルクセンブルク
Leudelange
登記上の所在地:1, rue de la Poudrerie, L-3364 Leudelange。同社は2010年にルクセンブルクで設立と説明
上場非上場公式サイトに上場の記載はない。株主構成は確認できなかった
この分野での類型ナノ素材メーカー
(単層カーボンナノチューブ)
主たる類型。粉体・分散液・濃縮物を供給し、完成品は作らない
中心となる材料単層CNT
TUBALL(ブランド名)
同社は「graphene nanotubes」と呼ぶ。平均外径 1.6±0.4 nm、長さ 5 µm 以上(メーカー公称)
主な製造拠点セルビア
公称能力 年60 t
2024年10月に開所。ルクセンブルク(Differdange)に新工場を計画(2028〜2030年に段階稼働)
従業員500人超同社の説明(欧州・米州・アジア)。研究開発人員の内訳は確認できなかった
売上・利益非公表財務の開示は確認できなかった。2019年に評価額US$1 billionと同社が説明
まず押さえるべき1点

OCSiAlの強みは、単層CNTを「少量で効く添加剤」として、電池メーカーや樹脂メーカーが使える量と形で出荷していることです。同社の説明では、単層CNTは多層CNT(MWCNT)より細くて長く、 0.01%程度の添加から性能が変わり始めるといいます(同社の比較。測定条件は公式ページに記載なし)事実。 一方で、売上・利益・株主構成は確認できず、「世界最大」「唯一」といった表現はすべて同社の自己説明です。生産能力(セルビア年60 t、ルクセンブルクで将来100 t)も会社の公称・計画であり、実際の出荷量や稼働率は公開されていません 未確定/将来。

2. ロゴと社名の表記について

ロゴは同社の公式サイト(ocsial.com)に掲載されている画像(白抜きの文字で、元素記号の炭素「C」を緑の枠で示したもの)を、そのまま取得して設置しています。白い文字のため、暗い背景の上に置いています。生成画像による再現は行っていません。

表記の注意:社名は OCSiAl(大文字のO・C・S、小文字のi、大文字のA、小文字のl)です。サイトの運営法人は OCSiAl International S.à r.l.(ルクセンブルク)と記載されています。 ブランド名の TUBALL(TUBALL™)は、同社の単層CNT製品の名称で、会社名とは別です。同社は単層CNTを「graphene nanotubes(グラフェンナノチューブ)」とも呼びますが、一般にはsingle-walled carbon nanotube(単層カーボンナノチューブ、SWCNT)と同じものを指します(同社自身も両方の表現を併記)。

公式サイト:https://ocsial.com/

3. ナノテクノロジーの世界で、この会社はどこにいるか

ナノテクノロジーに関わる企業の4つの類型 同じ「ナノの会社」でも、つくる・加工する・製品にする・医療に使うで、強みと売り先が違う ナノ素材メーカー ナノ加工・装置 デバイス・表示 ナノ医療 ナノ素材をつくり供給 ナノ構造を作る装置 ナノ構造を製品にする ナノ粒子で薬を届ける OCSiAl/GMG ZEON/BASF ASML/Canon ASM/東京エレクトロン TSMC/Samsung 昭栄化学工業 ほか Arbutus/Genevant Acuitas/Evonik 素材の品質と量産力 装置の精度と据付基盤 量産技術と顧客基盤 特許と脂質素材の品質 用途の立ち上がりに左右 半導体の投資に左右 巨額投資の回収に左右 医薬の承認と訴訟に左右 OCSiAlは左端の「ナノ素材メーカー」。単層CNT(TUBALL)を合成し、粉体と分散液で供給する セルビア工場の公称能力は年60 t。ルクセンブルクの新工場は2028〜2030年に段階稼働の計画(未確定)
図1 ナノテクノロジーに関わる企業の4類型と、OCSiAlの位置づけ。区分は本稿によるもので、企業名は本シリーズで扱う企業から例示しています 本稿の計算。材料の中心は単層カーボンナノチューブ(SWCNT)で、電池の導電助剤と、樹脂・塗料・ゴムの添加剤が主な用途です

OCSiAlの主たる類型はナノ素材メーカーです。従たる類型はありません(電池や塗料などの完成品は作らない)。中心は単層カーボンナノチューブ(SWCNT)で、用途は同社の資料で確認できた範囲で次のとおりです。

材料・用途OCSiAlでの位置づけ確認できた一次情報区分
リチウムイオン電池の導電助剤(正極・負極)最も大きく扱われている用途。プレスリリースは、欧州の電気自動車用電池メーカーの多数に供給し、正極・負極の両方で使われると説明。負極(黒鉛、シリコン)向けは水系の分散液(Tuball BATT)、正極向けはNMP系の分散液プレスリリース(2026年6月)、製品ページ事実(会社の説明)
樹脂・ゴム・塗料・接着剤の帯電防止・導電添加剤粉体、濃縮物(Tuball MATRIX)、分散液(Tuball COAT_E、LATEX)で供給。同社は0.01〜0.1%程度の添加例を挙げる(条件は記載なし)製品ページ、公式サイト事実(会社の説明)
防食塗料ベトナムの塗料会社PV PAINTが、TUBALLを入れた亜鉛リッチ塗料を2026年第3四半期に発売予定(同社の発表)プレスリリース(2026年8月)事実/未確定/将来
電動航空機向けの電池Horizon Europeの共同プロジェクトに参加し、シリコン負極と乾式塗工の正極に単層CNTを使う研究を担当(目標:エネルギー密度 400 Wh/kg 超)プレスリリース(2026年9月)事実/目標は未確定/将来
金属・ガラス・コンクリートなどへの添加公式サイトが可能性として列挙。具体的な製品化の事実は公式サイトで確認できなかった公式サイト未確定/将来
多層CNT(MWCNT)・グラフェンシートの製造同社は「graphene sheets」にも触れるが、製品としての供給は確認できなかった公式サイト確認できず

4. 会社の規模

OCSiAlは非上場で、財務諸表は公開されていません。公式資料から確認できる規模を示します 事実。

項目確認できた内容
売上・営業利益・設備投資の総額非公表。公式サイトとプレスリリースに記載なし。年次報告書は確認できなかった
従業員500人超(欧州・米州・アジア、20か国)と同社が説明。「research workers 20+」との表示もあるが、定義は公式サイトに書かれていない
拠点本社:ルクセンブルク。営業拠点:欧州、米国、中国(深圳・上海)、香港、インド、日本、マレーシア、韓国、台湾、メキシコ、カナダ、セルビア(同社の説明)
販売網販売代理店20社、50か国以上をカバー(同社の説明)。日本では Kusumoto Chemicals(東京)が代理店として掲載
評価額2019年7月に「評価額US$1 billionのユニコーン企業になった」と同社が説明。評価の主体と根拠は公式資料に記載なし
特許重要技術について70件超の特許・出願があると同社が説明(2024年のリリースでは46か国で特許保護と記載)。件数の基準日は書かれていない
認証セルビア工場はISO 9001・14001・45001の認証と同社が説明(技術ページ)
ここで注意

「世界最大の単層CNT生産者」「唯一の工業生産技術」といった表現は、同社自身の説明です。他社の生産量との比較は公式資料に載っておらず、本稿では順位や優劣を判断しません。 また、公式サイトには「2021年のデータ」と注記された数値(「毎秒6億kmのナノチューブを生産」)があり、現在の生産量を示すものではありません 未確定/将来。

5. ナノテクノロジーにかけているリソース

非上場のため、金額の開示は限られます。人・金・外部・大学の4点で、確認できたか/できなかったかを整理します。

項目確認できた内容区分
人(研究開発拠点・人員)従業員500人超。研究開発の拠点(TUBALL CENTER)は、上海(2019年12月開設、1,600㎡、実験室15室、機器210点、電池・プラスチック・塗料・複合材・エラストマー向け)とルクセンブルク(2020年9月開設、350㎡、機器50点超、自動車向けのエラストマーと熱可塑性複合材が中心)。研究開発人員の内訳は非公表事実/非公表
金(研究開発費・設備投資)研究開発費・過去の設備投資額は非開示。計画額として、ルクセンブルク新工場にUS$300 million(2025年11月発表、300人超の雇用)。セルビア工場の投資額は確認できなかった(開所式で駐セルビア・ルクセンブルク大使が「ルクセンブルク企業によるセルビアへの過去最大の投資」と発言)事実/非開示/計画は未確定/将来
外部への出資・買収・合弁・事業売却OCSiAl自身による出資・買収・合弁・事業売却は確認できなかった。受け入れ側では、2025年にルクセンブルクの投資家グループ(「club」)から資金調達(金額・出資者名は非公表)事実/確認できず(自社の出資)
大学・研究機関・公的資金との連携常設の研究パートナーとして、Fraunhofer IPA、ドイツゴム技術研究所(DIK)、Hamburg University of Technology、Argonne National Laboratory、Rice University、University of New Mexico、TARRC(英国)などを公式サイトが掲載。Horizon EuropeのELEVATEプロジェクトに参加(2026年9月の発表)。2017年にルクセンブルク政府と新工場・研究センターの覚書。研究者向けの無償サンプルを提供。金額の明記された公的資金は確認できなかった(EUのCORDISでELEVATEの登録も確認できず)事実/確認できず(公的資金の額)

主要な製造設備の状況

生産能力はすべて会社の公称(nameplate)または計画です。実際の出荷量、稼働率、歩留まりは公開されていません。

設備場所規模(公称)段階日付・出典
Graphetron 1.0(初の工業規模の合成設備)公式サイトに場所の記載なし年1 t稼働(2013年11月に開始と同社が説明)公式サイト「About」
合成ユニットの拡張性の検証―1ユニット最大50 tまで拡張できると同社が説明検証済みと同社が説明(2019年)公式サイト「About」
セルビア工場セルビア年60 t(nameplate)。分散液の設備で電池65 GWh相当を処理できると同社が説明。10,000㎡稼働(2024年10月29日開所)。水力発電のみで稼働と同社が説明2024年10月のリリース
セルビア工場の第2合成ユニットセルビア能力を2倍にする計画(2024年10月時点)。2025年11月には「4倍に増強中」と記述計画/工事中。現在の能力は確認できなかった2024年10月・2025年11月のリリース
ルクセンブルク新工場(Graphetron LUX)Differdange(3.63 ha、土地は国との長期賃貸)立ち上げ時に年最大100 t。投資US$300 million、雇用300人超計画(2028年に開始、2028〜2030年に段階稼働)。未確定/将来2025年11月のリリース、公式サイト「Technology」

6. これまでの取り組み

時期できごと意味
2009〜2010年「数十万トン規模まで拡張できる単層CNTの工業合成技術を作れるか」という問いから出発し、2010年にルクセンブルクで設立(同社の説明)量産性を最初の目標に据えた
2013年11月初の工業規模の合成設備Graphetron 1.0を稼働(年1 t)試験から工業規模への移行
2014年5月TUBALLをロンドンで発表製品の市場投入
2016年9月にEUのREACH規則で単層CNTとして登録(年10 tまで)。11月に1 tの初の販売契約。樹脂・電池向けの二次製品を開始規制対応と販売の開始
2017年12月に米国EPAがTUBALLの製造・販売を年25 tまで認可と同社が説明。7月にルクセンブルク政府と新工場・研究センターの覚書北米・欧州の規制対応と生産拠点の構想
2019年12月にEPAが単層CNTの重要新規利用規則(SNUR)を官報に公表、同社は「無制限の販売が可能になった」と説明。上海にTUBALL CENTER。7月に評価額US$1 billionと同社が説明米国での販売条件の整理(官報の内容は第10章の素材技術者の視点で確認)
2020年4月にREACHの届出量を年100 tまで引き上げ(同社の説明)。9月にルクセンブルクのTUBALL CENTERを開設欧州での取扱量の拡大
2023年〜2024年10月セルビアの工場の建設を開始(2023年)、2024年10月29日に開所式。年60 t、分散液・濃縮物の設備、研究・品質管理の設備を併設欧州初の合成拠点
2025年11月11日ルクセンブルクのDifferdangeに、世界最大と同社が説明する新工場を計画。土地の長期賃貸契約、国内投資家からの資金調達生産拠点を本社の国へ戻す構想
2026年6月25日PowerCo(Volkswagen Groupの電池子会社)のUnified Cell向けに、黒鉛負極用の単層CNTを供給する供給元に指名されたと発表。セルビア工場から出荷欧州の電池サプライチェーンでの採用
2026年8月〜9月PV PAINTの防食塗料(8月)、電動航空機向け電池のELEVATEプロジェクト(9月)に参加電池以外の用途と公的研究プロジェクトへの展開

7. 今後の計画

ルクセンブルク新工場US$300 million
2028〜2030年に段階稼働
会社の計画。土地賃貸契約は締結済み、建設・最終投資決定の進捗は確認できなかった
セルビア工場の増強能力を2〜4倍へ
(時期・現状は確認できず)
2024年10月は「2倍」、2025年11月は「4倍」と記述。実際の稼働は公式資料で確認できなかった
取扱量の拡大オーストラリア・カナダで
許可量の引き上げ
TUBALL公式サイトの「近い将来の計画」。時期の記載なし
環境目標2030年までに炭素排出を35%削減
2050年にカーボンニュートラル
同社の目標。算定範囲・基準年は公式サイトに記載なし

同社は、次世代の電池プラットフォームの需要を受けて「欧州でさらなる能力増強を検討している」と述べています 未確定/将来。 一方で、売上目標、出荷量の目標、新製品の具体的な発売時期は公式資料に記載がありません。

確認できなかったこと

次はいずれも一次資料に記載がありません 未確定/将来。

売上・利益・研究開発費/株主構成と評価額の根拠/セルビア工場の現在の合成能力(第2ユニットの稼働の有無)/ルクセンブルク新工場の最終投資決定と建設の進捗/出荷量・稼働率/顧客別の売上/ELEVATEプロジェクトの助成額と同社への配分/REACHの届出量(年100 t)と今後の生産規模の関係/EUの公式データベースでの現在の登録状況。

8. この会社はナノテクノロジーで何を目指しているか

ここは会社が直接には述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに書きます。

読み取れること根拠となる一次情報区分
単層CNTを「あらゆる素材に少量添加するための共通の添加剤」にすることが、会社の使命である公式サイト:使命は「全ての素材をより良くすること」、素材の「価格あたりの性能」を下げる。「up to 50% of global materials markets」に応用できると主張(出所は『大手コンサルティング会社の推計に基づく』と注記)事実(会社の説明)
当面の主戦場はリチウムイオン電池の導電助剤で、欧州の電池工場への供給体制を固めようとしているPowerCoへの供給(2026年)、セルビア工場の拡張、ルクセンブルク新工場、「欧州の電池メーカーの大多数に供給」との説明、電動航空機向け電池の研究推測
原料の現地調達と規制対応で、欧州の自動車・電池産業の要求を満たす供給元としての位置を狙っているリリース:セルビアから「欧州の重要電池材料の現地調達を増やす」と説明、PowerCoの監査に合格、REACH・EPAへの対応推測
粉体を売るだけでなく、分散液・濃縮物まで供給し、顧客が既存の工程で使える形にすることを差別化の軸にしている製品ページ:粉体、分散液、濃縮物、ライセンス供与(販売代理店への分散液製造の許諾と専用装置の供給)事実(会社の説明)
推測の根拠を1つだけ詳しく

「電池が当面の主戦場」と読む根拠は、公式発表の中身が電池に偏っていることです。2024年10月のセルビア工場のリリースは、分散液の設備を「電池65 GWh相当」で説明し、主要顧客に「シリコン負極、急速充電の黒鉛、超厚膜の正極、半固体電池」の電池メーカーを挙げています。 2025年11月のルクセンブルクの計画、2026年6月のPowerCoの供給、同年9月のELEVATEも、いずれも電池向けです。 一方、樹脂・塗料向けは、PV PAINT(2026年8月)の1件が最近の発表で、製品群の数(Tuball MATRIXの201〜204など)は多いものの、用途別の売上比率は非公表です。 したがって、電池が売上の大半かどうかは確認できません。これは公式発表の内容から本稿が読み取った解釈です 未確定/将来。

9. ナノテクノロジー分野の提携マッピング

OCSiAlを中心とした、供給・共同開発・出資・公的機関との関係 同社の公式資料に記載のある関係のみ。契約の金額や条件は多くが非公表 供給・販売 共同開発・研究 出資・土地賃貸・覚書 OCSiAl 単層CNT PowerCo(VW傘下) 2026年6月 黒鉛負極用CNTの供給元 PV PAINT(ベトナム) 2026年8月 防食塗料への採用 C.H. Erbslöh(独ほか) 欧州の販売代理店(7法人) Kusumoto Chemicals 日本(東京)の販売代理店 ELEVATEコンソーシアム Horizon Europe 航空用電池 Fraunhofer IPA ほか 常設の研究パートナー(16機関) ルクセンブルク政府 2025年11月 工場用地の長期賃貸 国内の投資家グループ 2025年 出資ラウンド(名称は非公表)
図2 OCSiAlを中心とした供給・共同開発・出資・公的機関との関係。出典:同社の公式サイト「Partners」「R&D」、プレスリリース(2025年11月、2026年6月・8月・9月)。図に含めたのは同社が公式資料で述べている関係だけです。PowerCoへの供給は「供給元として指名された」との発表で、契約の数量・金額は非公表です。販売代理店は同社の一覧に掲載された例で、全体は20社です。

OCSiAlの関係の特徴は、電池メーカー・完成車グループとの供給関係と、欧州の研究機関との共同開発が中心で、買収や合弁が見当たらないことです。 実際の顧客名を公開しているのは、PowerCoとPV PAINTなど少数で、「欧州の電気自動車用電池メーカーの大多数に供給」との説明の内訳は公式資料では確認できません 未確定/将来。

10. 提供している技術・製品・サービス

以下は、同社の公式サイトとTUBALLの技術資料の記述です。数値はすべてメーカー公称で、測定法を併記しています。他社の製品との優劣を示すものではありません 事実。

項目メーカー公称の値測定法(同社の記載)
単層CNTの層数1層透過型電子顕微鏡(TEM)
外径(平均)1.6±0.4 nm光吸収法、ISO/TS 10868:2017
長さ5 µm 以上原子間力顕微鏡(AFM)
CNT含有量80 wt%以上(標準品。粉体のグレードは含有量80%〜99.5%)OCSiAl独自法(灰分)
金属不純物15 wt%以下OCSiAl独自法、ICP-AES
水分5%未満OCSiAl独自法、赤外線熱重量
G/D比(欠陥の指標)90超(「公称値90、最大120」と表示)ラマン分光(波長532 nm)
比表面積約1,200 m²/g 以上測定法の記載なし

製品の形は4種類あります(同社の製品ページ)。

形製品例用途・媒体(同社の説明)
粉体TUBALL、高純度TUBALLエネルギー貯蔵、塗料、樹脂・複合材、エラストマー
分散液Tuball BATT(負極用:水+CMC等/正極用:NMP+PVDF等)、Tuball LATEX、Tuball COAT_Eリチウムイオン電池の導電助剤、ラテックス、塗料
濃縮物(ペースト・ペレット)Tuball MATRIX 201〜204(可塑剤ベース)エポキシ、ポリウレタン、ポリエステル等の樹脂・塗料。既存の配合と工程を変えずに使えると説明
ライセンス・装置販売代理店への分散液・濃縮物の製造許諾、専用の混合装置の供給同社の「Partners」ページの説明

添加量の例も公開されています(測定条件・母材・規格値は公式ページに記載なしのため、他の条件の値と比べないでください)。

用途同社が示す添加量と効果
リチウムイオン電池のシリコン負極0.05%で電池のサイクル寿命が最大4倍
ABS樹脂0.03%で耐衝撃性が向上し、帯電防止性を付与
粘着フィルム(PSA)0.04%で透明性を保ったまま安定した帯電防止性
タイヤ用ゴム0.1%でグリップと耐久性が向上
アルミニウム引張強さとヤング率がともに100%向上
素材技術者の視点:単層CNTの「どこ」が、ごく微量の添加で効くのか

(1) 効き目の源は「細くて長い」形状と、電気がつながる網目。 同社の資料では、平均外径は約1.6 nm、長さは5 µm以上です。長さを外径で割ったアスペクト比は3,000超と同社は説明します。 電気を通す細長い粒子が樹脂や電極の中で互いにつながると、少ない量でも電気の通り道(導電ネットワーク)ができます。同社が「0.01%から効く」と書く背景は、この形状にあると考えられます(一般的な整理。同社も3次元の網目ができることを説明)。 多層CNTや、粒状のカーボンブラックは、同じ導電性を出すのに多くの量を必要とする、と同社は比較します(0.5〜5%、20〜40%)。ただし、母材や測定法の違いで必要量は変わるため、本稿では数値の優劣を判断しません。 詳しくは、本シリーズの技術解説『カーボンナノチューブ』『グラフェン』を参照してください。

(2) 純度と欠陥は、別々の指標で見る。 同社の標準品は、CNT含有量80 wt%以上、金属不純物15 wt%以下です。金属は合成に使う触媒の残りと考えられますが、同社の公開ページには合成法・触媒の種類の説明がなく、推測にとどまります。 電池のように金属不純物が問題になりうる用途に向けて、同社は含有量99.5%までの高純度グレードを用意しています(用途ごとの許容値は非公開)。 G/D比は、ラマン分光で見る欠陥の指標で、大きいほど結晶性が高い(欠陥が少ない)とされます。同社は90超と公称しますが、どの試料の代表値か、ロット間のばらつきは公開されていません。

(3) 製品化の難所は「ほどく」こと。 単層CNTは細く柔軟で、表面エネルギーを下げようとして互いに束(バンドル)になりやすい、と同社自身が説明しています。束のままでは網目を作れないため、束をほどいて液や樹脂に均一に分散させる工程が性能を左右します。 同社が粉体のほかに、分散剤(CMCなど)を加えた水系・NMP系の分散液や、可塑剤に練り込んだ濃縮物を用意しているのは、顧客側でこの工程を再現しなくても済むようにするためと読めます(推測)。分散剤の種類や分散の度合いを示す数値は非公開です。

(4) 安全・規制は一般化しない。 同社は、TUBALLが束や凝集体になりやすく、吸入できる粒子にはならないと説明し、作業環境の測定事例(NIOSHの推奨値1 µg/m³の5%未満)を挙げています。一方、米国EPAの規則(2019年)は、単層CNT(匿名)について、作業場での保護具(NIOSHの防護係数50以上の呼吸用保護具)などを使用条件として定めています。 「ナノだから安全」「ナノだから危険」とは言えず、個別の作業の可否は、各国の規則と製品の安全データシートで確認する必要があります(本稿は個別の助言ではありません)。本シリーズの技術解説『ナノ材料の定義と規制』も参照してください。

11. この企業が抱えるリスク

リスク内容区分
財務の不透明さ売上・利益・負債・研究開発費・株主構成のいずれも公式資料で確認できない。US$300 millionの新工場の資金手当ての内訳も非公表。本稿は財務の健全性を評価できない確認できず
生産能力の実績が見えない能力はすべて公称・計画。セルビアの第2ユニットが稼働したか、「4倍」がいつ実現するかは確認できない。「世界最大」「唯一」は同社の自己説明事実(会社の説明)/未確定/将来
用途・顧客の偏り発表の内容は電池向けに偏っている。電池の方式(シリコン負極、乾式電極、固体電池など)の普及が遅れれば、導電助剤の需要も影響を受けうる。顧客別の売上は非公表推測
規制の変化EUのREACHでは、同社は2020年に届出量を年100 tまで引き上げたと説明。現在の生産規模(年60 t、計画では数倍)に対して、登録上の取扱量が足りるかは公式資料で確認できなかった。米国のSNURは、使用条件(呼吸用保護具、用途の制限)を定めている。ナノ材料の規制や定義は見直されうる事実(会社の説明)/確認できず
健康・環境に関する評価の更新同社は国際がん研究機関(IARC)の分類(Group 3)に該当すると説明するが、これは評価時点の分類であり、新しい知見で変わりうる。本稿は安全性を一般化しない事実(会社の説明)
立地・調達の地政学セルビアの1拠点に生産が集中している(2025年11月のリリースで「現在はセルビアのみ」)。原料・電力・輸送の供給網のリスクについて、同社の記載は確認できなかった事実/推測
競合・代替材料他の単層CNTメーカーや、多層CNT・カーボンブラックなど代替の導電助剤との競合。競合の動向は同社の資料に書かれておらず、本稿は評価しない推測
新工場の遅れルクセンブルクの工場は、土地賃貸契約までが確認でき、建設や設備の発注、許認可の状況は確認できない。2028年の立ち上げは会社の計画未確定/将来

12. 用語集

単層カーボンナノチューブ(SWCNT)
炭素原子が六角形に並んだシート(グラフェン)を1枚、筒状に丸めた繊維。直径は約1〜2 nm。OCSiAlは「graphene nanotubes」とも呼ぶ。
多層カーボンナノチューブ(MWCNT)
グラフェンの筒が何重にも重なったもの。単層より太く、硬い。
TUBALL
OCSiAlの単層CNTのブランド名。
導電助剤
電池の電極などで、電気を通りやすくするために少量加える材料。
導電ネットワーク(パーコレーション)
細長い粒子がつながって、電気の通り道が連続して形成されること。
G/D比
ラマン分光で見るGバンドとDバンドの強度比。大きいほど結晶構造の欠陥が少ないとされる。
分散液
CNTを溶媒(水やNMP)に、分散剤とともに均一にばらしたもの。
REACH
EUの化学物質規則。製造・輸入量に応じた登録が必要。ナノ材料は物質ごとに情報が求められる。
SNUR
米国のTSCAに基づく重要新規利用規則。EPAが定めた使い方以外で使うときは、事前の届出が必要。
nameplate(公称能力)
設備の設計上の能力。実際の生産量や稼働率とは別。
メーカー公称
メーカー自身が示す説明や性能値。測定条件と版が一緒でないと、他の製品と比べられない。
OCSiAlの構造・工程を示す解説画像
図3 OCSiAlが供給する単層CNT分散液を扱う場面を表した概念図。黒い液は、CNTを溶媒にほぐして分散させたもので、電池の電極や樹脂に少量混ぜて使われます(AI生成による概念図。実際の設備や製品を写したものではありません)。

13. 出典

  1. OCSiAl 公式サイト「About」。沿革(2009年〜2024年)、拠点、従業員数、社名の由来。 https://ocsial.com/about
  2. OCSiAl 公式サイト「Technology」。セルビア工場・ルクセンブルク新工場の公称能力、特許数、認証。 https://ocsial.com/technology
  3. OCSiAl 公式サイト「Graphene Nanotubes」。単層CNTとMWCNTの違い、同社の比較、用途別の添加量の例。 https://ocsial.com/nanotubes
  4. OCSiAl OCSiAl Launches Development of the World’s Largest Graphene Nanotube Manufacturing Hub in Luxembourg(2025年11月11日のプレスリリース)。 https://ocsial.com/en/news/ocsial-launches-development-of-the-worlds-largest-graphene-nanotube-manufacturing-hub-in-luxembourg/
  5. OCSiAl OCSiAl Opens First European Graphene Nanotube Facility(2024年10月29日のプレスリリース)。 https://ocsial.com/news/ocsial-opens-first-european-graphene-nanotube-facility
  6. OCSiAl OCSiAl to Supply Single Wall Carbon Nanotubes to PowerCo’s Salzgitter Facility(2026年6月25日のプレスリリース)。 https://ocsial.com/news/ocsial-to-supply-single-wall-carbon-nanotubes-to-powercos-salzgitter-facility/
  7. OCSiAl OCSiAl Technology at the Core of Commercial Electric Flights(2026年9月24日のプレスリリース)。ELEVATEプロジェクト。 https://ocsial.com/news/ocsial-technology-at-the-core-of-commercial-electric-flights/
  8. OCSiAl OCSiAl Nanotubes Power PV PAINT’s New Commercial Anti-Corrosion Coatings(2026年8月11日のプレスリリース)。 https://ocsial.com/news/ocsial-nanotubes-power-pv-paints-new-commercial-anti-corrosion-coatings/
  9. OCSiAl(TUBALL) TUBALL公式サイト「Product Safety」。REACH登録、米国EPA、作業環境の測定事例、同社の説明。 https://tuball.com/pages/product-safety
  10. OCSiAl(TUBALL) TUBALL公式サイト「About TUBALL」。技術仕様(CNT含有量、直径、長さ、G/D比)と測定法、添加量の比較。 https://tuball.com/about-tuball
  11. OCSiAl(TUBALL) TUBALL公式サイト「Carbon nanotube products」。粉体、分散液、濃縮物の製品群。 https://tuball.com/carbon-nanotube-products
  12. OCSiAl 公式サイト「R&D」。TUBALL CENTERの規模、研究パートナー、研究者向けの無償サンプル。 https://ocsial.com/rnd
  13. OCSiAl 公式サイト「Partners」。販売代理店と研究パートナーの一覧。 https://ocsial.com/partners
  14. OCSiAl 公式サイト「Sustainability」。炭素削減目標(2030年・2050年)、用途の例。 https://ocsial.com/sustainability
  15. OCSiAl 公式サイト「Legal notice」。運営法人名、ルクセンブルクの商業登記番号、所在地。 https://ocsial.com/legal-notice
  16. U.S. EPA/Federal Register Significant New Use Rules on Certain Chemical Substances (18-2)(2019年12月5日、84 FR、文書番号2019-26225)。単層CNT(generic、PMN P-17-257)の規則。 https://www.federalregister.gov/documents/2019/12/05/2019-26225/significant-new-use-rules-on-certain-chemical-substances-18-2
  17. OCSiAl 公式サイト(トップページ。ロゴ画像の取得元)。 https://ocsial.com/

14. 主張と出典の対応表

本文の主張区分出典
名称・所在地・運営法人(OCSiAl International S.à r.l.、登記番号B246650、Leudelange)、2010年にルクセンブルクで設立、社名の由来事実出典15・1 https://ocsial.com/legal-notice https://ocsial.com/about
従業員500人超、20か国、拠点一覧、販売代理店20社・50か国以上、代理店の例(Kusumoto Chemicals、C.H. Erbslöh)事実(会社の説明)出典1・13 https://ocsial.com/about https://ocsial.com/partners
沿革(2013年Graphetron 1.0、2014年TUBALL発表、2016〜2020年のREACH・EPA、2019年評価額US$1 billion、TUBALL CENTER)事実(会社の説明)出典1・9 https://ocsial.com/about https://tuball.com/pages/product-safety
TUBALL CENTERの規模(上海1,600㎡・15室・210点、ルクセンブルク350㎡・50点超)、研究パートナー、無償サンプル事実(会社の説明)出典12・13 https://ocsial.com/rnd https://ocsial.com/partners
セルビア工場の開所(2024年10月29日)、年60 t、10,000㎡、65 GWh相当の分散液設備、第2ユニットで2倍の計画、水力発電のみ、46か国の特許、大使の発言事実(会社の説明)出典5 https://ocsial.com/news/ocsial-opens-first-european-graphene-nanotube-facility
セルビア工場の公称能力年60 t、ルクセンブルク(Graphetron LUX)2028年に年最大100 t、ISO認証、特許70件超事実(会社の説明)出典2 https://ocsial.com/technology
ルクセンブルク新工場(Differdange、3.63 ha、US$300 million、300人超、2028〜2030年の段階稼働、投資家グループからの調達、セルビアの能力を4倍に)未確定/将来出典4 https://ocsial.com/en/news/ocsial-launches-development-of-the-worlds-largest-graphene-nanotube-manufacturing-hub-in-luxembourg/
PowerCoの供給元に指名(2026年6月25日)、黒鉛負極用、セルビアから供給、約100万台のEVに採用、欧州での能力増強の検討事実(会社の説明)出典6 https://ocsial.com/news/ocsial-to-supply-single-wall-carbon-nanotubes-to-powercos-salzgitter-facility/
ELEVATEプロジェクト(Horizon Europe)、400 Wh/kg超の目標、コンソーシアムの構成事実(会社の説明)/目標は未確定/将来出典7 https://ocsial.com/news/ocsial-technology-at-the-core-of-commercial-electric-flights/
PV PAINTとの防食塗料(2026年第3四半期に発売予定)事実/未確定/将来出典8 https://ocsial.com/news/ocsial-nanotubes-power-pv-paints-new-commercial-anti-corrosion-coatings/
TUBALLの技術仕様(層数、外径、長さ、CNT含有量、金属不純物、水分、G/D比、比表面積)と測定法、添加量の比較事実(会社の説明)出典10・3 https://tuball.com/about-tuball https://ocsial.com/nanotubes
製品群(粉体、Tuball BATT、LATEX、COAT_E、MATRIX 201〜204)、製品の形事実(会社の説明)出典11 https://tuball.com/carbon-nanotube-products
製造条件・用途別の添加量の例、単層CNTと多層CNTの比較、「up to 50%」の主張と出所の注記事実(会社の説明)出典3 https://ocsial.com/nanotubes
REACH登録(2016年)と届出量(2020年に年100 t)、EPAの認可、IARC分類の説明、作業環境の測定事例、近い将来の計画(豪・加)事実(会社の説明)出典9 https://tuball.com/pages/product-safety
米国のSNUR:単層CNT(generic、PMN P-17-257)に対する使用条件(保護具、用途の制限、製造6か月超の規制)。社名は規則に記載がない事実出典16 https://www.federalregister.gov/documents/2019/12/05/2019-26225/significant-new-use-rules-on-certain-chemical-substances-18-2
炭素排出を2030年までに35%削減、2050年にカーボンニュートラル、用途の例事実(会社の説明)/目標は未確定/将来出典14 https://ocsial.com/sustainability
ロゴ画像は公式サイトのヘッダーで公開されているロゴを取得事実出典17 https://ocsial.com/
売上・利益・研究開発費・株主構成・評価額の根拠、セルビアの第2ユニットの稼働、ルクセンブルクの最終投資決定、REACH届出量と生産規模の関係、ELEVATEの助成額未確定/将来本稿による整理・見通し(一次情報で確認できなかった事項を含む。本稿)
「電池が当面の主戦場」「現地調達と規制対応を軸にしている」「粉体より分散液・濃縮物まで供給するのは顧客の工程負担を減らすため」という読み、金属不純物は触媒残渣という見立て推測出典4・5・6・10・11 https://ocsial.com/en/news/ocsial-launches-development-of-the-worlds-largest-graphene-nanotube-manufacturing-hub-in-luxembourg/ https://ocsial.com/news/ocsial-opens-first-european-graphene-nanotube-facility https://ocsial.com/news/ocsial-to-supply-single-wall-carbon-nanotubes-to-powercos-salzgitter-facility/ https://tuball.com/about-tuball https://tuball.com/carbon-nanotube-products
OCSiAlを「ナノ素材メーカー」とする区分と、4類型の整理本稿の計算本稿による整理・見通し(一次情報で確認できなかった事項を含む。本稿)
導電ネットワーク、分散の難しさ、G/D比の意味などの技術説明本稿の計算本稿による整理・見通し(一次情報で確認できなかった事項を含む。本稿)

最終更新:2026年10月9日/Troy Technical
本稿の内容は、OCSiAlの公式サイト、プレスリリース、TUBALLの技術資料、米国の連邦官報に基づきます。調査会社の市場推計や報道ベースの数値は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。製品の性能値は同社の公称で、測定法と条件が異なる他の値とは比較できません。会社の計画・目標は未確定で、実現を保証するものではありません。本稿は、ナノ材料の取扱い・安全、投資の判断について、読者個人に助言するものではありません。