COMPANY PROFILE / iPS細胞・再生医療
リプロセル
― iPS細胞の「素材屋」として稼ぎながら、4つの再生医療製品に踏み込む小さな会社
リプロセル(REPROCELL Inc.、東証グロース 4978)は、iPS細胞とその分化細胞、試薬、受託サービスを研究者に供給して売上の約9割を稼ぎ、その上で再生医療製品の開発に踏み込んでいる横浜の企業です。 国内で承認申請まで進んだStemchymalは脂肪由来の間葉系幹細胞で、iPS細胞由来ではありません。iPS細胞由来の品目は、ALS向けの臨床試験を準備している段階です。 2026年3月期は売上22億3,300万円(−25.0%)、営業損失8億6,000万円でした。 本稿は、会社の決算短信・説明資料・公式発表と、ClinicalTrials.govの登録情報だけを一次情報とします。治療の選択に関する助言ではありません。
- 30秒でわかるリプロセルと、iPS細胞・再生医療での立ち位置
- ロゴと社名の表記について
- iPS細胞・再生医療の世界で、この会社はどこにいるか
- 会社の規模(小型の上場企業)
- iPS細胞・再生医療にかけているリソース
- これまでの取り組み
- 今後の計画
- この会社は何を目指しているか
- iPS細胞・再生医療分野の提携マッピング
- 提供している技術・製品・サービス
- この企業が抱えるリスク
- 用語集/出典/主張と出典の対応表
1. 30秒でわかるリプロセルと、iPS細胞・再生医療での立ち位置
新横浜9F MetLife新横浜ビル(決算説明資料の記載)
(研究用細胞の供給+再生医療製品の開発)主力の売上は研究支援事業
国内で承認申請済み2026年6月24日に申請。iPS細胞由来ではない
iPS細胞・再生医療に関わる企業は、大きく大手製薬・事業会社/ゲノム編集・遺伝子治療/iPS細胞・細胞治療の3種類に分かれます。 リプロセルは「iPS細胞・細胞治療」の会社ですが、稼ぎ頭は治療薬ではなく、iPS細胞を使った研究用の細胞・試薬・受託サービスです 事実。 2026年3月期の売上22億3,300万円のうち、研究支援事業が19億5,200万円(約87%、本稿の計算)、メディカル事業が2億8,100万円でした 本稿の計算。 開発中の再生医療製品のうち、国内で承認申請まで進んだStemchymalは脂肪由来の間葉系幹細胞で、iPS細胞由来ではありません。iPS細胞由来の品目(神経グリア細胞)は、ALS向けの臨床試験の準備段階です 事実。 つまりリプロセルは「iPS細胞の素材屋」としての事業と、「既に臨床試験が進んだ細胞を導入して売る」事業と、「iPS由来の自社品目」を並走させている会社です。
2. ロゴと社名の表記について

表記の注意:社名は「株式会社リプロセル」、英文では REPROCELL Inc. と大文字で書きます。ロゴは公式サイトの構造化データに記載された画像(bioserve・stemgent・alvetex・biopta という下位ブランドを併記したグループロゴ)を取得して設置しており、生成画像による再現はしていません。 海外の子会社はREPROCELL USA、REPROCELL Europe(英国グラスゴー)、Bioserve Biotechnologies India(ハイデラバード)です。
公式サイト:https://www.reprocell.com/3. iPS細胞・再生医療の世界で、この会社はどこにいるか
治療の仕組みで見ると、リプロセルは複数の仕組みを同時に持つ小さな会社です。本シリーズの技術解説「iPS細胞」「間葉系幹細胞」「エクソソーム」「CAR-T細胞」「ゲノム編集」「MHCとユニバーサルドナー」「細胞製造とセルバンク」「GMP」が、一社の中に並んでいます。
| 治療の仕組み | リプロセルでの使い方 | 区分 |
|---|---|---|
| iPS細胞(RNA初期化) | ウイルスを使わないRNA方式でiPS細胞を作る技術が中核。臨床用(GMP)のiPS細胞をマスターセルバンクとして提供し、FDAにDMF(ドラッグ・マスター・ファイル)を登録 | 事実 |
| 間葉系幹細胞 | Stemchymal:台湾Steminent社が開発した脂肪由来の間葉系幹細胞。リプロセルは日本の脊髄小脳変性症での独占的な商業化権を持つ。静脈への点滴で投与 | 事実 |
| iPS由来の細胞 | iPS細胞から作る神経グリア細胞をALSなどの神経変性疾患向けに開発(臨床試験の準備段階)。iPS由来エクソソームの製造販売も | 事実 |
| ゲノム編集 | 2025年4月にHLAノックアウトのiPS細胞株(StemEdit)を発売。2026年1月に、AI設計のゲノム編集システムを使う臨床グレードの編集サービスを開始 | 事実 |
| CAR-T・TIL(自家) | TIL療法(患者本人のがん組織から採ったリンパ球を増やして戻す)とGPC-1を狙うCAR-T。いずれも患者本人の細胞を使う自家 | 事実 |
4. 会社の規模(小型の上場企業)
リプロセルは東証グロース上場の小型企業です。会計年度は3月期で、金額は百万円単位の開示です。
| 百万円 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,978 | 2,233 | −25.0% |
| 営業損益 | −130 | −860 | ― |
| 経常損益 | 45 | −581 | ― |
| 親会社株主に帰属する当期純損益 | 103 | −591 | ― |
| 研究支援事業の売上 | ― | 1,952 | −19.1% |
| メディカル事業の売上 | ― | 281 | −50.2% |
| 期末の現金及び現金同等物 | 2,823 | 2,603 | ― |
出典:決算短信(2026年3月期)。決算短信のセグメント損益は経常利益ベースで、研究支援事業は利益9,600万円(前期比 −84.5%)、メディカル事業は損失4,300万円(前期は利益1億5,800万円)、全社共通の費用は6億3,300万円で、合計は経常損失5億8,100万円です(営業損失8億6,000万円とは基準が違います)。
| 財政状態(2026年3月末) | 値 |
|---|---|
| 総資産 | 96億5,200万円 |
| 純資産 | 88億4,600万円 |
| 自己資本比率 | 91.7% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー(2026年3月期) | −3億8,300万円 |
| 2027年3月期の予想 | 売上26億2,900万円(+17.7%)、営業損失6億3,000万円 |
| 2027年3月期の第1四半期(4〜6月) | 売上5億4,600万円(+14.9%)、営業損失3億1,000万円 |
赤字が続く一方で自己資本比率は91.7%と高く、資産の中身は現金と有価証券が中心です。決算短信は、有価証券が2,785百万円増え、投資有価証券が2,489百万円減ったと説明しています 事実。2026年5月には、米国の投資家(CVI Investments)への第三者割当による最大約50億円の資金調達プログラムを決議しました(後述) 事実。
5. iPS細胞・再生医療にかけているリソース
人・金・外部への出資・買収・導入・大学や公的資金との連携の4点を、一次情報で確認できたかどうかで整理します。
| 観点 | 一次情報で確認できたこと | 確認状況 |
|---|---|---|
| 人(拠点・人員) | 日本(横浜)、米国(メリーランド)、英国(グラスゴー)、インドの4拠点。再生医療センター「殿町リプロセル再生医療センター」(特定細胞加工物製造の許可施設)を持つ。従業員数は、本稿が参照した決算短信・説明資料から読み取れず | 拠点は確認。人員は確認できず |
| 金(研究開発費・設備) | 研究開発費の金額は決算短信に記載なし。有形固定資産の取得は9,800万円(2026年3月期)、補助金の受取は8,900万円。2026年6月から第三者割当で最大約50億円を調達するプログラムを開始 | 一部確認。研究開発費は確認できず |
| 外部への出資・買収・導入 | Steminent(台湾)からStemchymalの日本での独占的な商業化権を導入。スペインのHistocellに出資(提携会社)。ファンド(Cell Innovation Partners)は2026年3月期に連結から除外 | 確認できた |
| 大学・研究機関・公的資金 | 慶應義塾大学産婦人科(TIL療法の共同研究)、京都大学と国際医療福祉大学(GPC-1 CAR-Tの共同研究)、日本医療研究開発機構(AMED)の公募事業に採択(2024年12月)。孤児再生医療等製品の指定により、開発費の補助(最大50%)などの対象 | 確認できた |
決算短信によると、リプロセルのiPS細胞はRNA初期化で作られ、遺伝子変異のリスクと、外来遺伝子・ウイルスが残るリスクを小さくした「臨床に最適な」細胞だと説明されています 事実。 材料の観点では、(1) 初期化に使うRNAの合成と品質、(2) ドナーの細胞(採取・保管)、(3) マスターセルバンクの作製と試験、(4) 日米欧の規制に合わせた記録、が品質を決めます。 同社は日本、米国、スペイン(提携先のHistocell)の3拠点でマスターセルバンクとワーキングセルバンクを作れる体制を2025年10月までに整え、米国拠点では2026年3月にマスターセルバンクの製造サービスを始めたと書いています 事実。 遺伝子編集では、HLAを欠失させた「ユニバーサルドナー」候補のiPS細胞株を研究用に発売しています。臨床用の遺伝子編集サービスは、特許の許諾関係を単純にする狙いのAI設計の編集システムを使うと説明しています 事実。
培地・増殖因子・凍結液などの具体的な資材は開示されていません 未確定/将来。
6. これまでの取り組み
| 時期 | できごと | 意味 |
|---|---|---|
| 2018年12月 | Stemchymalが孤児再生医療等製品に指定(日本) | 優先審査と開発費の補助の対象に |
| 2020年2月〜2022年5月 | 日本でStemchymalの第2相試験。投与を2020年2月に開始し、2022年5月に観察まで完了 | 安全性の確認と有効性の評価 |
| 2023年6月 | 慶應義塾大学とTIL療法の製造方法の技術移転に関する共同研究契約を締結 | 自家の免疫細胞療法に参入 |
| 2024年10月 | 慶應義塾大学と、TIL療法の新しい培養法に関する共同研究契約を追加 | 早期の商用化が目的と会社が説明 |
| 2024年11月 | StemchymalのメーカーSteminentが、厚生労働大臣による外国製造業者の認定を取得 | 日本での承認申請の要件の一つを満たす |
| 2024年12月 | GPC-1 CAR-Tの研究開発がAMEDの公募事業に採択 | 公的資金による開発 |
| 2025年2月 | 供給先の米国Gameto社が、同社のiPS細胞を基にした技術で、FDAから第3相試験のIND承認を受けた | 臨床用iPS細胞の供給実績 |
| 2025年4月 | HLAノックアウトのiPS細胞株「StemEdit Human iPSC non-HLA」シリーズを発売 | 拒絶を避けるユニバーサルドナー細胞の研究用 |
| 2025年10月 | Histocell(スペイン)が、リプロセルの臨床グレードiPS細胞を使ったマスターセルバンクの製造でGMP認証を取得 | 日米欧の3拠点体制 |
| 2026年1月 | AI設計のゲノム編集システムを使う臨床グレードの編集サービス「StemEdit」を開始 | 特許の許諾が複雑な従来技術の代替と説明 |
| 2026年3月 | 米国拠点で臨床グレードiPS細胞のMCB製造サービスを開始。日本でiPS細胞を使った再生医療等製品2品目が条件・期限付で初めて承認(会社の説明) | 国内市場の環境の変化 |
| 2026年6月24日 | Stemchymalの国内製造販売承認申請(脊髄小脳変性症のSCA3・SCA6)。同年6月11日に最初の第三者割当 | 優先審査の目標審査期間は申請受理から9か月 |
| 2026年9月 | TOHOホールディングスとStemchymalの国内流通の基本合意(9月17日付、29日公表)。Polyphron(米国)にiPS細胞を提供する協業(28日公表) | 承認後の供給体制と、AI創薬への供給 |
7. 今後の計画
会社は2027年3月期に売上26億2,900万円(前期比 +17.7%)、営業損失6億3,000万円を予想し、4つの再生医療製品の早期の事業化を最優先と書いています 事実。 第三者割当の資金は、TIL療法の臨床試験と承認申請の準備(第2回の分では3億円)などに充てる計画です 事実。
次はいずれも一次資料に記載がありません 未確定/将来。
Stemchymalの承認の可否と時期(審査中で、承認見込みは未確定)/薬価/iPS由来神経グリアの臨床試験の開始時期/従業員数/研究開発費の金額/日本の第2相試験の試験番号。 報道ベースの数字や、調査会社の推計は本稿では採用しません。
8. この会社はiPS細胞・再生医療で何を目指しているか
ここは会社が直接には述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに書きます。
| 読み取れること | 根拠となる一次情報 | 区分 |
|---|---|---|
| 研究支援事業を短中期の収益基盤、メディカル事業を中長期の成長の柱と位置づける | 決算短信が両事業をそのように説明 | 事実 |
| iPS細胞の「素材・受託製造」で、世界の細胞治療開発を支える立場を目指す | 日米欧3拠点のGMP体制、DMF登録、MCB製造サービス、StemEditの臨床グレード編集 | 推測 |
| iPS由来の自社品目の前に、既に臨床試験が進んだ細胞を導入して売る | Stemchymalは導入品で承認申請済み。iPS由来神経グリアは臨床試験の準備段階 | 推測 |
| AI・データとの接点を作る | PolyphronへのiPS細胞の提供、IBM Research・Hartree Centreとの機械学習基盤(Pharmacology-AI) | 事実 |
| 健康・予防の市場にも広げる | Personal iPS(JTBと販売)、Well-Mill、遺伝子年齢測定キット | 事実 |
リプロセルの売上の約87%を占める研究支援事業は、2026年3月期に売上が19.1%減り、営業利益は84.5%減りました 事実。 一方、メディカル事業も売上が50.2%減って、セグメント損益(経常利益ベース)が損失に転じています 事実。 それでも会社が最優先に置くのはメディカル事業の4つの品目です。第三者割当による調達の資金使途も、TIL療法の臨床試験や、GPC-1 CAR-Tの早期臨床試験の準備が中心です 事実。 ここから本稿は、リプロセルが「安定した収益を生む素材屋」を維持しながら、その収益の減少を、外部資金で補って臨床開発に踏み込んでいる局面にあると読みます。会社自身がそう言っているわけではありません 推測。
9. iPS細胞・再生医療分野の提携マッピング
リプロセルの提携は、「導入する側」と「供給する側」が混在しています。Stemchymalは台湾Steminent社から導入し、製造もSteminentが担い、リプロセルは日本での販売を担当します 事実。 一方、iPS細胞はGametoなどに供給する側です。 本稿の企業解説『FUJIFILM Cellular Dynamics』と見比べると、iPS細胞の供給という同じ事業でも、FCDIが大手グループの資本で大型の製造拠点を持つのに対し、リプロセルは小規模で、日米欧に拠点を分散して提携先と組んでいる、という違いが見えます(本稿の見方)。
10. 提供している技術・製品・サービス
承認された再生医療製品は、本稿の時点でありません(Stemchymalは審査中)。開発中の品目は次のとおりです。いずれも未承認の治験薬/開発品で、有効性・安全性は確立していません。
| 品目 | 内容・対象 | 段階 | 主要評価項目 |
|---|---|---|---|
| Stemchymal | 脂肪由来の同種間葉系幹細胞。脊髄小脳変性症(SCA3・SCA6) | 承認申請済み(日本、2026年6月24日)。日本の第2相は2020〜2022年。台湾の第2相はNCT02540655(Steminent)。米国の第2相はNCT06397274(募集前) | SARAスコア(運動失調の評価) |
| iPS由来神経グリア細胞 | iPS細胞から作る神経グリア細胞。ALSなどの神経変性疾患 | 前臨床(ALSモデルのラットで運動機能の低下を抑制)。臨床試験の準備中 | ― |
| TIL療法 | 患者本人のがん組織から採ったリンパ球を増やして戻す。子宮頸がん | 慶應義塾大学の先進医療Bで受託製造中(2026年までに10人の予定) | ― |
| GPC-1 CAR-T | GPC-1を狙うCAR-T。食道がんなどの固形がん | 前臨床。臨床試験の準備中 | ― |
| 臨床グレードiPS細胞 | 再生医療製品の出発材料として提供(法人向け) | 供給中。DMF登録 | ― |
公表されているStemchymalの結果は次のとおりです。限られた人数の第2相で、承認や治療の効果を保証するものではありません。
| 結果 | 内容 | 比較対照・条件 |
|---|---|---|
| 日本の第2相:安全性 | 重い有害事象は全例で観察されなかった | 2020年2月に投与開始、2022年5月までに完了 |
| 日本の第2相:有効性(主要評価項目のSARAスコア) | 実薬群で、スコアの上昇(悪化)が自然経過より抑えられる傾向 | 自然経過(外部の資料)との比較。傾向であり、有意差とは書かれていない |
| 日本の第2相:サブグループ | 投与前スコアが11以上の群で、プラセボ群に比べて52週までの変化が統計的に有意に改善(P=0.042) | サブグループ解析。事前に指定されたかは本稿の資料から確認できず |
Stemchymalは台湾のSteminent社が製造し、日本に運ばれる体制です(2026年6月24日の発表) 事実。 生きた細胞製品を海外で作って国内で使うには、(1) 細胞の凍結・保管・輸送の温度管理、(2) 製造所が日本の外国製造業者として認定されること(2024年11月に取得)、(3) 国内で流通を担う企業との取り決め(TOHOホールディングスと基本合意)が必要です。 材料・容器の観点では、輸送中の細胞の生存率を保つ保存液と容器、解凍後の取扱い手順が、品質を左右します(本稿の解説で、会社が資材名を開示しているわけではありません)。
11. この企業が抱えるリスク
| リスク | 内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 赤字が続く | 2026年3月期は営業損失8億6,000万円。2027年3月期も営業損失6億3,000万円の予想 | 事実 |
| 主力事業の売上が減少 | 研究支援事業の売上は前期比19.1%減、営業利益は84.5%減 | 事実 |
| 承認が確定していない | Stemchymalは審査中で、承認の可否・時期は未確定。日本の第2相の有効性は、傾向と、サブグループでの有意差にとどまる | 未確定/将来 |
| 既存株主の持分の希薄化 | 第三者割当は4回に分けた最大約50億円の調達で、株式と新株予約権がそれぞれ発行済株式の12.3%程度(累計)と説明 | 事実 |
| 製造を海外の提携先に依存 | StemchymalはSteminent(台湾)が製造。iPS細胞のMCB製造もスペインのHistocellなどを活用 | 事実 |
| 事業が広がり資源が分散 | 4つの再生医療製品、臨床検査、研究用細胞、健康関連サービスを小規模で並走させている(本稿の見方) | 推測 |
| 為替の影響 | 予想は1ドル150円、1ポンド200円などを前提とし、中東情勢など世界情勢にも言及 | 事実 |
12. 用語集
- RNA初期化
- RNAを使ってiPS細胞を作る方法。DNAのように細胞のゲノムに組み込まれにくいとされる。
- 間葉系幹細胞
- 骨・脂肪・軟骨などになれる体性幹細胞。炎症を抑える作用などが研究されている。
- 孤児再生医療等製品
- 患者数が少なく医療上の必要性が高い再生医療等製品に与えられる指定(日本)。開発費の補助や優先審査の対象になる。
- 条件・期限付承認
- 安全性が確認され有効性が推定された再生医療等製品を、条件と期限をつけて早く承認する制度(日本)。
- SARAスコア
- 運動失調の程度を診察で点数化する尺度。0〜40点で、高いほど重い。
- TIL療法
- がん組織の中にいるリンパ球を取り出して増やし、本人に戻す治療。
- DMF
- FDAに登録しておく製造・品質の情報。取引先の申請で参照できる。
- MCB/WCB
- マスターセルバンク/ワーキングセルバンク。細胞を安定に供給するために保管する基準の細胞。
- 第三者割当
- 特定の相手に新株などを発行して資金を調達する方法。
- AMED
- 日本医療研究開発機構。国の医療研究の資金配分機関。
AI生成による概念図13. 出典
- リプロセル Consolidated Financial Results for the Fiscal Year Ended March 31, 2026(決算短信、2026年5月14日)。事業内容、セグメント別売上、財政状態、2027年3月期の予想。 https://www.reprocell.com/hubfs/202603_Consolidated%20Financial%20Results%20for%20the%20Fiscal%20Year%20Ended%20March%2031%2c%202026%20(Under%20Japanese%20GAAP).pdf
- リプロセル Consolidated Financial Results for the Three Months Ended June 30, 2026(第1四半期決算短信)。第三者割当の資金調達プログラム。 https://www.reprocell.com/hubfs/202606_Consolidated%20Financial%20Results%20for%20the%20Three%20Months%20Ended%20June%2030%2c%202026%20(Under%20Japanese%20GAAP).pdf
- リプロセル Financial Results Briefing for the Fiscal Year Ended March 2026(決算説明資料)。拠点、パイプライン、資金調達の概要。 https://www.reprocell.com/hubfs/Financial%20Results%20Briefing%20for%20the%20Fiscal%20Year%20Ended%20March%202026.pdf
- リプロセル REPROCELL Submits Application for Manufacturing and Marketing Approval in Japan for Stemchymal(2026年6月24日)。 https://www.reprocell.com/news/reprocell-submits-application-for-manufacturing-and-marketing-approval-in-japan-for-stem-cell-therapy-stemchymal-for-spinocerebellar-ataxia-sca3-and-sca6
- リプロセル Notice Regarding Execution of a Basic Agreement with TOHO HOLDINGS CO., LTD.(2026年9月29日)。Stemchymalの国内流通。 https://www.reprocell.com/hubfs/20260929_Notice%20Regarding%20Execution%20of%20a%20Basic%20Agreement%20with%20TOHO%20HOLDINGS%20CO.%2c%20LTD.%20Concerning%20Domestic%20Distribution%20of%20the%20Stem%20Cell%20Product%20%E2%80%9CStemchymal%E2%80%9D.pdf
- リプロセル Notice Regarding Collaboration to Advance AI-Driven Human Tissue Research Using iPSCs(2026年9月28日)。Polyphronとの協業。 https://www.reprocell.com/hubfs/20260928_Notice%20Regarding%20Collaboration%20to%20Advance%20AI-Driven%20Human%20Tissue%20Research%20Using%20iPSCs_revised.pdf
- ClinicalTrials.gov NCT02540655(台湾でのStemchymalの第2相。Steminent Biotherapeutics実施)。 https://clinicaltrials.gov/study/NCT02540655
- ClinicalTrials.gov NCT06397274(米国でのStemchymalの第2相。募集前)。 https://clinicaltrials.gov/study/NCT06397274
- リプロセル 公式サイト:トップページ(ロゴの確認、事業案内)。 https://www.reprocell.com/
14. 主張と出典の対応表
最終更新:2026年10月1日/Troy Technical
本稿の数値はすべてリプロセルの法定開示(決算短信)と公式発表、ClinicalTrials.govの登録情報に基づきます。調査会社の推計値・報道ベースの数値は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。本稿は医療上の助言ではなく、特定の治療や製品を勧めるものでも、他社の製品との優劣を述べるものでもありません。