Dow、AI・高速ネットワーク向けに熱伝導率12 W/m·KのDOWSIL TC-3120サーマルゲルを発表

Lightwave アメリカ
概要
Dowは、AIワークロードや高速ネットワーク機器、光モジュール向けに設計された新型シリコーンベース熱界面材料「DOWSIL TC-3120 Thermal Gel」を発表した。この新素材は、約12 W/m·Kという高い熱伝導率を誇り、オイルブリーディングとアウトガスの発生を最小限に抑えることで、光・電子部品の信頼性を向上させる。800G/1.6T光モジュールやデータセンターインフラの熱管理課題に対応し、過酷な環境下でも安定した性能を維持する。
詳細

主要成果

Dowは、AIワークロードや800G/1.6T光モジュールなどの高速ネットワーク機器向けに、熱伝導率12 W/m·Kを達成したシリコーンベースの新型熱界面材料(TIM)「DOWSIL TC-3120 Thermal Gel」をリリースしました。この製品は、オイルブリーディングとアウトガスを最小限に抑えることで、高感度な光・電子部品の信頼性を飛躍的に向上させます。

技術・臨床詳細

DOWSIL TC-3120 Thermal Gelは、優れた熱伝導性(約12 W/m·K)を提供するだけでなく、低オイルブリーディングと低アウトガスという重要な特性を備えています。これは、フォトダイオードや光ファイバーといった光学部品の周辺で、光学グレードの清浄度を維持するために不可欠です。本製品は流動性のあるペースト状で供給され、塗布が容易であり、再加工性も備えています。さらに、高温、高湿、振動、繰り返される熱サイクルといった厳しい環境条件下でも性能を維持するように設計されています。このTIMは、接着性に優れ、大きなギャップも効果的に埋めることができ、加速硬化にも対応しているため、生産効率の向上にも寄与します。

背景・業界文脈

近年、AI技術の発展とデータトラフィックの爆発的な増加に伴い、データセンターや高速ネットワーク機器における発熱量は劇的に増大しています。これまでの熱管理材料では、十分に熱を効率的に放熱し、長期的な信頼性を確保することが困難になっていました。特に、光モジュールや高密度電子デバイスでは、熱による性能劣化や故障が深刻な課題となっており、優れた熱伝導性と同時に、デバイスを汚染しないクリーンな材料が求められています。DowのDOWSIL TC-3120は、これらの新たな要求に対応するために開発された革新的なソリューションです。

今後の展望

DOWSIL TC-3120 Thermal Gelの導入は、次世代のAIインフラ、データ通信、および高性能電子機器の設計と信頼性に大きな影響を与えるでしょう。この材料は、光通信モジュール、グラフィックプロセッシングユニット(GPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)などの主要コンポーネントにおける熱管理の課題を解決し、より高性能で安定したシステム構築を可能にします。将来的には、この技術がさらに進化し、多様な高発熱アプリケーションでの採用が拡大することで、エレクトロニクス業界全体のイノベーションを加速させることが期待されます。

元記事: https://thedatacenterengineer.com/news/dow-launches-12-w-m%C2%B7k-thermal-gel-for-800g-1-6t-optical-modules/

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