🌐 This site is also available in English Visit English Site →
🌐 English

クローズドループ 技術解説

← バイオセンサー・POCTの解説一覧へ戻る

TECHNOLOGY EXPLAINER

クローズドループ(自動インスリン投与)
― センサー・制御アルゴリズム・ポンプを、規制上の「部品」としてつなぐ

血糖センサーの値をもとに、ポンプが自動でインスリンの投与量を調整する——その仕組みを、FDAは3つの部品に分けて認めています。 連続的に測るiCGM、投与を決めるiAGC(アルゴリズム)、指令を受けて注入するACEポンプです。 この記事は、その構成と区分、そして材料が関わる点(カニューレ、接着、センサーの耐久、インスリンの安定性)を、公的文書と査読論文から整理した技術解説です。 投与量の決め方や使い方に関する助言は書きません。

構成:FDAの規則文・審査文書・510(k)概要、査読論文を一次情報として使用/最終更新 2026年10月

ヒーロー画像:皮膚モデルに貼ったセンサーパッチとポンプパッチ、スマートフォン
概念図(AI生成イメージ)。人工皮膚モデルの上に貼った円形のセンサーパッチと、楕円形のポンプパッチ(縁を切り欠いて、短い柔らかいカニューレが皮下の層に入るところを表現)、画面の消えたスマートフォンです。特定の製品の形・寸法・皮下での位置を示すものではありません。
この記事の構成
  1. クローズドループとは何か(3行でつかむ)
  2. 3つの部品と、つなぎ方 ― センサー・アルゴリズム・ポンプ
  3. 制御アルゴリズムは何をしているのか(FDA文書の記述)
  4. FDAの区分 ― 一体型のPMAから、部品ごとの区分へ
  5. 素材技術者の視点①:流路の材料・滅菌・インスリンの安定性
  6. 本稿の計算:注入の「1回分」の小ささと、閉塞が見つかるまでの量
  7. カニューレと注入セットの故障 ― 公表されている数値
  8. 素材技術者の視点②:3つの消耗品の交換周期と、接着の負担
  9. 通信が途切れたとき ― 設計に求められること
  10. 課題と、本稿で確認できなかったこと
  11. 用語集/参考資料/出典対応表
本記事の表記ルール

事実=公的文書・論文に記載のある内容(出典リンクあり)
本稿の計算=明示した前提をもとに本記事が算出した値
未確定/将来=研究段階・計画であり、実績が確認できていない事項
このほか、構造の整理や材料設計上の読み取りは「解説」として区別しています。 本記事は技術の解説であり、診断・治療・インスリンの用量・設定に関する助言、特定の製品の推奨ではありません。 製品の使い方や設定は、各製品の取扱説明書と医療従事者の指示によります。

1. クローズドループとは何か(3行でつかむ)

クローズドループ(閉ループ)とは、「測る→決める→投与する→また測る、という輪を、人が毎回介在せずに回す」仕組みです(本記事による解説)。 糖尿病の領域では自動インスリン投与(AID:automated insulin delivery)と呼ばれ、人工膵臓と呼ばれることもあります。

  • どんな部品でできているか:FDAの規則は、グルコースを測るiCGM(21 CFR 862.1355)、投与量を計算して指令を出すiAGC(相互運用可能な自動血糖コントローラー、21 CFR 862.1356)、指令を受けて注入するACEポンプ(代替コントローラー対応インスリン注入ポンプ、21 CFR 880.5730)に分けています事実
  • 輪は完全に閉じているか:現在の製品の多くは、食事のときの投与などに利用者の操作を残す「ハイブリッド」型です。Control-IQ のFDA文書は、食事時のボーラスは利用者が手動で行うと記しています事実
  • 材料の出番はどこか:注入の経路(リザーバー・チューブ・カニューレ)、皮膚に貼る接着、数日〜2週間持つセンサー、そして薬剤であるインスリンの安定性です。これらはどれも、アルゴリズムが正しくても輪を止めてしまいます(本記事による解説)
この記事でいちばん大事な一行

クローズドループでは、アルゴリズムは「賢い」部分ですが、輪を止めるのは、たいてい「物」の側です。 Control-IQ の6か月の比較試験でも、重い低血糖はどちらの群にも起きず、糖尿病ケトアシドーシスは1件で、その原因は注入セットの故障と記されています事実。 どれほど良い制御でも、インスリンが体に届かなければ意味がない、という当たり前のことが、材料と構造の課題になります(本記事による解説)。

2. 3つの部品と、つなぎ方 ― センサー・アルゴリズム・ポンプ

自動インスリン投与の構成(概念図) FDAの規則上の3つの部品と、その間を流れる情報・インスリン。配置は模式です。 iCGM グルコースを測る センサーと送信器 21 CFR 862.1355 iAGC 投与を計算して 指令を出すソフト 21 CFR 862.1356 ACEポンプ 指令を受けて インスリンを注入 21 CFR 880.5730 カニューレ 皮下組織への 出口と接着 値 指令 確認 薬 利用者の入力 (食事・運動など) 体の中でのブドウ糖の変化(輪が閉じる) iAGCは、iCGM(862.1355)からのグルコース入力と、ACEポンプ(880.5730)への指令に限るのが原則です[参考資料2]。 部品ごとに区分が分かれているため、組み合わせる製品どうしの対応関係は、それぞれの表示で確認されます。
図1 概念図(ベクター作図)。3つの部品と区分は 21 CFR 862.1355・862.1356・880.5730[参考資料1〜3]によります。実際の製品では、ソフトウェアがポンプ本体や携帯端末の中に入っている場合があり(例:Omnipod 5 のアルゴリズムはポッドとアプリに搭載)[参考資料7]、図の配置は機能の分け方の模式です。

規則文は、部品の間の約束事を細かく定めています事実。

  • iAGC(862.1356):グルコースなどの入力から薬剤の用量を自動で計算し、接続されたポンプに投与を指令する機器です。原則として、グルコース入力は862.1355のiCGMから、投与の指令は880.5730のACEポンプに限ります。通信が途切れたり再開したりしたときも、安全な治療が保たれる設計を示す文書が求められます[参考資料2]。
  • ACEポンプ(880.5730):基礎注入と追加注入(ボーラス)を行い、外部の自動投与システムと安全に通信して指令を受け・実行し・確認します[参考資料3]。
  • iCGM(862.1355):他の機器とつながることを前提にしたクラスIIのCGMで、成人の臨床試験で範囲別の一致率の基準を満たすことなどが特別管理に定められています[参考資料1]。詳しくは、本シリーズ「持続グルコースモニタリング」編を参照してください。

3. 制御アルゴリズムは何をしているのか(FDA文書の記述)

アルゴリズムの中身は企業の機密ですが、FDAの審査文書には、動作の概要が記載されています。ここでは動作の説明だけを紹介し、設定値や使い方には触れません。

システム(審査文書)動作の概要
MiniMed 670G(PMA、2016年)SmartGuard 技術が、センサーのグルコース値にもとづいて基礎注入を自動で調整し、値が下がった(または下がると予測される)ときは注入を止める。「閉ループ」と呼ばれ、承認時は14歳以上の1型糖尿病が対象
Control-IQ(De Novo、2019年)ソフトウェアのみの機器。30分先のグルコースを予測し、5分ごとに基礎注入を増減・停止し、予測に応じて補正ボーラスも自動で行う。食事のボーラスは利用者が計算・入力する。ACEポンプに搭載して使う
SmartAdjust(510(k)、2022年)iCGMとACEポンプと組み合わせ、現在と予測のグルコース値にもとづき、インスリンを自動で増やす・減らす・止める
iLet ソフトウェア(510(k)、2023年)基礎の増減・維持・停止と補正を自動で決めて指令し、食事は利用者の「食事の通知」をもとに自動で決める

すべて事実(FDA文書[参考資料5・6・8・9])。対象年齢や併用できる機器は、製品・版ごとに異なり、表示で定められています。

どのシステムも、センサーの値の正確さと遅れに依存します。制御の側から見ると、センサーの誤差やラグは、そのまま「投与の判断」に入ってきます。 iCGMの特別管理が、範囲別の一致率だけでなく、血糖の変化方向の取り違えやデータの欠落まで求めているのは、このためです[参考資料1](本記事による解説)。 Doyle らの総説は、人工膵臓の開発における設計目標・変数・課題を整理しています[参考資料19]。

4. FDAの区分 ― 一体型のPMAから、部品ごとの区分へ

自動インスリン投与のFDA上の扱いは、最初はシステム全体を1つのPMA(承認)で認める形でした。その後、部品ごとに区分を設けて組み合わせる形に移っています。 FDAの「承認(approval)」「認可(grant)」「適合(clearance)」は、別の手続きです。

自動インスリン投与に関する FDA の主な節目(本記事による整理) 紫=承認(PMA)/橙=新規分類の認可(De Novo)/緑=適合(510(k)) 2016年9月28日 PMA 承認 P160017 MiniMed 670G 一体型・クラスIII 2019年2月14日 De Novo 認可 DEN180058 t:slim X2 ACEポンプ 2019年12月13日 De Novo 認可 DEN190034 Control-IQ iAGC 2022年1月27日 510(k) 適合 K203768 / K203774 Omnipod 5 ACE+iAGC 2023年5月19日 510(k) 適合 K223846 / K220916 iLet ACE+iAGC 2025年7〜8月 510(k) 適合 K251032 / K251217 MiniMed ポンプ+iAGC ※ 日付と番号はFDAの PMA・De Novo・510(k) データベースの記載によります[参考資料4〜9・14〜16]。 ※ 2025年の2件は MiniMed 780G ポンプ(2025年7月1日)と SmartGuard 技術(2025年8月29日)で、それぞれ別の510(k)です。 ※ 節目の選び方は本記事によるもので、すべての承認・適合を網羅したものではありません。
図2 概念図(ベクター作図)。一体型のPMA(承認)から、ACEポンプとiAGCを別々に認める De Novo(認可)、そして各社が510(k)(適合)で追随する流れです。どの手続きも、特定の使用目的に対する判断であり、「どんな使い方でも安全・有効」を意味しません。節目の選び方は本記事によります。
区分FDAの記述(規則文・分類データベース)
OZP(PMA)自動インスリン投与システム、単一ホルモン制御。センサーで測ったグルコースの閾値に基づき、ポンプからのインスリン注入を自動で増減する。クラスIII(FDA製品分類データベース)
ACEポンプ(QFG、880.5730)基礎・ボーラス注入を行い、自動投与システムなど外部機器と安全に通信して指令を受け・実行し・確認する。クラスII。特別管理に、注入精度、閉塞などの検出、薬剤との適合性(安定性の評価を含む)、流体に接する部品の生体適合性(化学的・粒子の特性評価)、通信が途切れたときも安全な治療が保たれる設計(例として、既定の安全な注入速度へ戻る)などを含む
iAGC(QJI、862.1356)グルコースなどの入力から薬剤の用量を自動で計算し、接続されたポンプへ投与を指令する。クラスII。臨床的な実施戦略と臨床性能のデータ、ヒューマンファクター試験、接続する機器の仕様、通信が途切れたときの安全、重大事象の記録の保存などを求める。ラベルには、互換性のある治療薬を名称と濃度で示す

すべて事実(21 CFR 862.1356・880.5730[参考資料2・3]とFDA製品分類データベース[参考資料17])。小児についてiAGCは、臨床性能のデータなどで安全に使えることが示されない限り、ラベルで禁忌とするよう求められています。

最初のDe Novo(DEN180058、Tandem t:slim X2)は、ポンプを「外部の自動投与ソフトからの指令を受けられる部品」として独立に認めました。審査文書によれば、このポンプは「承認済みの別のポンプとハードウェアと多くのソフトウェアが同一」で、一部のソフトウェアを変えた機器でした事実[参考資料4]。 つづくDEN190034(Control-IQ)は、ソフトウェアのみのiAGCを認め、評価時に互換性のあるiCGMとして Dexcom G6 を挙げています事実[参考資料5]。 この「組み合わせて使う前提の区分」が、その後の各社の510(k)につながっています(本記事による解説)。

5. 素材技術者の視点①:流路の材料・滅菌・インスリンの安定性

クローズドループの仕組みを表した概念画像
図3 概念画像(AI生成)。パッチ型ポンプでは、リザーバー内のインスリンを送り出す機構が、短いカニューレを通して皮下へ届けます。密閉された流路の概念を示す図で、各部品の材料や特定製品の内部構造を示しません。 AI生成の概念画像で、実製品の構造・寸法や顕微鏡像を示しません。
出典・数値・構成を示す元の模式図(SVG)を確認する
パッチ型ポンプの流路と、FDA文書が挙げる材料(概念図) 形・配置は模式です。どの部品にどの材料が使われているかは、文書に書かれていません。 表皮・真皮 皮下組織 リザーバー (インスリン) 送り出す 機構 接着パッド カニューレ ※ 材料の一覧は Omnipod 5 ACE ポンプ(Pod)の510(k)[参考資料7]の「流体経路の材料」です。 FDA文書が挙げる流体経路の材料 ・フッ素化エチレンプロピレン(FEP) ・フルオロシリコーン (ジメチルメチル 3,3,3-トリフルオロ プロピルシロキサン) ・ステンレス鋼 ・ポリジメチルシロキサン(PDMS) ・ポリプロピレン(PP) ・環状オレフィンコポリマー(COC) ・ポリエチレン(PE) (記載順。用途の対応は不明)
図3 概念図(ベクター作図)。パッチ型ポンプの流路(リザーバー→送り出す機構→カニューレ→皮下)の模式と、FDA文書[参考資料7]が挙げる流体経路の材料です。材料名はFDA文書の記載をそのまま写したもので、どの部品にどの材料が使われているかは、文書にも図にも示されていません。
素材技術者の読みどころ:薬剤に接する材料は、「モノ」だけでなく「薬と一緒に3日間」で評価される
  • ① 薬と接する材料の組み合わせ。Omnipod 5 の510(k)は、流体経路の材料として、FEP、フルオロシリコーン、ステンレス鋼、PDMS、PP、COC、PEを挙げます事実[参考資料7]。透明なCOCやPP、柔軟なシリコーン、化学的に不活性なフッ素樹脂という、性格の違う材料が1本の流路に並んでいます(本記事による解説)。
  • ② 薬剤との適合性は規則に入っている。ACEポンプの特別管理は、薬剤との適合性の試験に、温度や光など合理的に予見される条件での薬剤の安定性の評価を含めるよう求め、流体に接する部品には化学的・粒子の特性評価で、残留物による害が合理的に低いことを示すよう求めます事実[参考資料3]。
  • ③ インスリンの安定性の試験の例。t:slim X2 の審査文書では、HumalogとNovologについて25℃で6日間、さらに最悪条件として37℃で最長3日間の安定性を調べ、分解生成物・抽出物・溶出物が許容できると記されています。カートリッジは少なくとも3日に1回の交換を想定した設計で、容量は3 mL(U-100で300単位)です事実[参考資料4]。
  • ④ 滅菌方式が部品ごとに違う。t:slim X2 のカートリッジはガンマ線(Tyvek/ポリエチレンの包装、無菌性保証水準10⁻⁶)[参考資料4]、Omnipod 5 のポッドはエチレンオキシドで滅菌され、有効期間は18か月です[参考資料7]事実。放射線やエチレンオキシドへの耐性は、材料選びの条件のひとつです(解説)。
  • ⑤ 体の側の反応。ブタを使った研究で、注入セットを7日以上着けたとき、インスリンの吸収が落ちる原因は防腐剤のm-クレゾールではなく、注入セットとインスリンのタンパク質そのものに対する炎症反応と考えられると報告されています(組織学的に、7日目にピーク)事実[参考資料11]。これは動物の研究で、ヒトでの結果ではありません。

6. 本稿の計算:注入の「1回分」の小ささと、閉塞が見つかるまでの量

本稿の計算:数字を体積に直してみる

U-100のインスリンは1 mLあたり100単位です。つまり1単位 = 0.01 mL = 10 µLと置きます(前提)本稿の計算。

  • 最小の刻み:Omnipod 5 の510(k)は、基礎注入・ボーラスの刻みを0.05単位と記します[参考資料7]。0.05 × 10 µL = 0.5 µL。1滴の水(約50 µLと仮定)の100分の1です。
  • 最大のボーラス速度:1.5単位/分 = 15 µL/分[参考資料7]。
  • 閉塞が見つかるまで:t:slim X2 の審査文書では、基礎注入2.0単位/時に設定して閉塞させた試験で、閉塞の検出までの平均が1時間1分39秒でした[参考資料4]。2.0 × 1.0275時間 = 約2.06単位 = 約20.6 µLが、検出までに流路に押し込まれる計算になります。ボーラス3単位では、平均検出は約1分でした。
  • カートリッジの容量:3 mL = 300単位。仮に2.0単位/時で使うと、300 ÷ 2.0 = 150時間(約6.3日)で空になり、交換の想定(少なくとも3日に1回)の方が先に来ます。

前提と限界:2.0単位/時は、審査文書の試験で使われた条件の1つで、典型的な設定を示すものではありません。「1滴50 µL」は本稿の仮定です。閉塞の検出時間は、注入量・速度・チューブの長さ(試験では110 cmの注入セット)に依存します。 この計算は桁を知るためのもので、個々の使い方や安全性を評価するものではありません。 低流量では、閉塞が圧力として現れるまでに、流路に押し込む必要のある体積が大きくなる、という物理が見えます(本記事による解説)。

7. カニューレと注入セットの故障 ― 公表されている数値

輪の最後の出口は、皮下に入った細いカニューレです。ここが詰まる・ずれる・曲がると、ポンプもアルゴリズムも正常なまま、インスリンが届きません。

  • 審査文書の例:Control-IQ の6か月の無作為化比較試験(168人)で、糖尿病ケトアシドーシスは1件で、その原因は注入セットの故障と記されています。ケトン体がらみで報告基準を満たす高血糖・ケトーシスの事象は、閉ループ群(112人)13件、対照(センサー付きポンプ、56人)群2件でした事実[参考資料5]。
  • 故障の種類:専門家パネルの報告は、注入セットの故障要因として、カニューレのねじれ・脱落・漏れ、リザーバーの漏れ、リザーバーとカニューレの接続のゆるみ、カニューレ内でのインスリンの析出、アラームを伴うことも伴わないこともある閉塞を挙げています事実[参考資料12]。
  • 情報の少なさ:Heinemann らの総説は、注入セットに関する公表された知見は比較的少なく、現在の注入セットと製剤についてその問題の種類と頻度を示す前向きの臨床研究はない、と述べています事実[参考資料13]。

頻度を定量した研究として、Kanapka らの報告があります。2件の臨床試験で、6〜72歳の263人が使った22,741本の注入セットを解析しました事実[参考資料10]。

注入セットが「長い高血糖」に関連して72時間以内に外された割合 22,741本の注入セット(263人、6〜72歳)。論文[参考資料10]の数値を転記して作図しました。 年齢別 18歳以上 1.9% 14〜17歳 5.8% 6〜13歳 4.4% 注入セットの種類別 90°のテフロン製 4.0% 鋼製 1.9% 角度付きテフロン製 1.3% 本稿の計算 4.0 ÷ 1.3 = 約3.1倍 全体は 3.3%
図4 本稿の計算を含む作図(ベクター作図)。長い高血糖(CGMが直前に300 mg/dL超、かつ250 mg/dL超が2時間以上など)に関連して、72時間より前に外された注入セットの割合です[参考資料10]。棒は論文の数値の転記で、右の「約3.1倍」は本稿の計算です。集団・セット・条件の違いがあるため、製品の優劣を示すものではありません。
  • 72時間より前に、長い高血糖に関連して外された注入セットは、748本(3.3%)。より緩い定義(外す時点で300 mg/dL超)では1,688本(7.4%)でした事実[参考資料10]。
  • 年齢別では、18歳以上が1.9%、14〜17歳が5.8%、6〜13歳が4.4%。セットの種類別では、90°のテフロン製が4.0%、鋼製が1.9%、角度付きのテフロン製が1.3%でした事実[参考資料10]。
  • 著者らは、こうした交換は平均で年に4回ほど起きる計算だと述べています事実[参考資料10]。3日ごとに交換すると年に約122本使う計算で(365÷3)、0.033をかけると約4回です本稿の計算。

この数字は「センサーが長い高血糖を示した後に外された」という運用上の定義で、故障の原因(ねじれ・閉塞・脱落など)を直接分けたものではありません。 素材の目で見ると、カニューレの材質・形状・挿入角度が、故障の頻度に関わりうることを示唆する結果ですが、原因の特定には機器ごとの研究が要ります(本記事による解説)。

図5:ゲルのブロックに刺したカニューレと、色をつけた液体を流す流路の評価
図5 概念図(AI生成イメージ)。人工組織のゲルのブロックにカニューレを刺し、色をつけた液体を流して、流路の通りやすさを調べる試験台の場面を表したものです。特定の装置・製品・試験条件を示すものではありません。

8. 素材技術者の視点②:3つの消耗品の交換周期と、接着の負担

消耗品FDA文書が記す交換・装着期間出所
インスリンカートリッジ(t:slim X2)少なくとも3日に1回交換されることを想定した設計。容量3 mLDEN180058
Pod(Omnipod 5)接着パッドで皮膚に固定され、最大3日分のインスリンを供給してから交換K203768
Guardian Sensor 3(MiniMed 670G)7日の連続使用P160017
Dexcom G6 / G7 / G7 15 Day最長10日/10日+12時間/15日+12時間DEN170088・K234133・K243214
FreeStyle Libre 3 Plus最長15日。自動インスリン投与システムとの併用が、適応に記載されている(Plus センサー)K233537

すべて事実(FDA文書[参考資料4〜7・18・20〜22])。製品・版ごとに更新されます。

素材技術者の読みどころ:「数日で貼り替える」部品が体に複数ある
  • 周期のずれ。注入側は約3日、センサー側は7〜15日と、交換の周期が違います(上の表)。1つの輪の中に、違う寿命を持つ消耗品が複数あり、それぞれが皮膚に貼られます(本記事による解説)。
  • 接着剤による皮膚の負担。MiniMed 670G のSSEDは、起こりうる有害事象に接着剤に対するアレルギー反応と、注入セットとセンサーの挿入部位の感染を挙げます。臨床試験の除外基準にも、センサーの装着部位のテープの接着剤に耐えられない人が含まれていました事実[参考資料6]。皮膚接着の材料設計は、本シリーズ「パッチ型センサーと皮膚接着」編で扱っています。
  • センサーの耐久は輪の可用性。iCGMの特別管理は、センサーの寿命を通じてデータの欠落が、接続先の機器の意図した用途を妨げないことを求めます[参考資料1]。センサーが途中で止まれば、輪は開きます(本記事による解説)。
  • 送信器・ポンプ・ソフトの再利用部品。使い捨ての部分(センサー・ポッド・カートリッジ)と、再利用する部分(送信器・コントローラー)では、洗浄・消毒や充電式電池など、求められる材料の性質が違います(解説)。

9. 通信が途切れたとき ― 設計に求められること

輪は、3つの機器が無線でつながって初めて回ります。つながりが切れたときに何が起きるかが、規則文に定められています事実[参考資料2・3]。

  • ACEポンプ:デジタルに接続された代替コントローラーとの通信が途切れた・失われた・再開したときも、安全な治療が保たれる対策(例:既定の安全な注入速度へ戻る)を備え、その間に起きた事象(指令・故障・閉塞など)が適切に扱われ、記録されることを、検証試験で示す必要があります。
  • iAGC:通信の中断・喪失・再開の際に安全な治療が維持されることを示す文書が必要で、指令と確認、故障、アラームとその確認、接続の事象などの重大事象を、一定期間記録・参照できるようにします。
  • どちらも:相手の機器との安全な認証(ペアリング)、状態情報(電池・リザーバーの残量・センサーの使用期間・エラーなど)の共有、仕様外のデータを受け取ったときも安全に動作し続けることが、インターフェースの要件に含まれます。

材料の観点では、ハードウェアの信頼性(電池、アンテナ、筐体の防水、センサーとの接続)も、通信の途切れやすさに直結します(本記事による解説)。ACEポンプの特別管理は、使用期間を通じたポンプ機能の信頼性や、電気的安全性・電磁両立性・無線の安全と可用性の試験も求めています事実[参考資料3]。

10. 課題と、本稿で確認できなかったこと

(1) 各社の注入セット・カニューレ・接着剤の具体的な材料

本稿が確認したFDA文書で、流体経路の材料が一覧で書かれていたのは Omnipod 5 の510(k)だけでした。 t:slim X2、MiniMed、iLet、その他の製品の、カニューレや接着剤の具体的な材料は確認できていません。また Omnipod 5 の文書も、どの部品にどの材料が使われているかは示していません。

(2) アルゴリズムの内部と、システム間の比較

アルゴリズムの内部(モデル、パラメータ、目標値の扱い)は公開された文書では確認できないため、動作の概要だけを紹介しました。 システム間の臨床成績の比較は、対象・条件が異なるため、本稿では扱っていません。

(3) インスリン製剤の添加物と材料の相互作用

防腐剤(m-クレゾール、フェノール)や亜鉛などの添加物と、流路の材料との相互作用は、本稿が確認した文書では詳しく示されていませんでした。ブタの研究[参考資料11]が示すのは、一つの実験条件での結果です。

(4) 他の地域の規制、個人が作る自動投与システム

欧州(MDR)や日本(PMDA)での区分、およびオープンソースなどで個人が構築する自動投与システムは、本稿では確認も議論もしていません。

この記事のまとめ
  • FDAは、自動インスリン投与を3つの部品に分けています。iCGM(862.1355)、iAGC(862.1356)、ACEポンプ(880.5730)です事実
  • 手続きは、一体型のPMAから、部品ごとの区分へ移りました。2016年のMiniMed 670G(PMA)から、2019年の De Novo、2022年以降の510(k)へ事実
  • 材料は、薬と一緒に3日間の評価を受けます。インスリンの安定性、流体接触部品の化学的・粒子の特性評価、生体適合性、滅菌が審査文書に出てきます事実
  • 輪を止めるのは、しばしば出口です。Control-IQ の試験のDKAは注入セットの故障で、22,741本の解析では3.3%が長い高血糖に関連して72時間前に外されました事実
  • 交換周期の違う消耗品が、複数、皮膚に貼られます。接着と皮膚の負担が、輪の持続を左右します(本記事による解説)

11. 用語集

AID
automated insulin delivery。センサーの値にもとづいてインスリン注入を自動で調整する仕組み。クローズドループ、人工膵臓とも呼ばれる。
ハイブリッド型
食事時の投与など一部を利用者の操作に残す、完全には閉じていないクローズドループ。
iCGM
integrated CGM。他の機器との連携を前提にした、FDAのクラスIIのCGM(862.1355)。
iAGC
interoperable automated glycemic controller。投与量を計算し、ポンプへ指令を出すソフトウェア(862.1356)。
ACEポンプ
alternate controller enabled pump。外部のコントローラーからの指令を受けて注入できるポンプ(880.5730)。
カニューレ
インスリンを皮下へ出すための細い管。柔らかい樹脂製や鋼製がある。
注入セット
ポンプからカニューレまでをつなぐ、チューブ・接着・カニューレの組み。
ボーラス
食事などに合わせて一度に注入する追加分。基礎注入(常時の少量)と区別される。
U-100
インスリン製剤の濃度表示。1 mLあたり100単位を含む。
DKA
糖尿病ケトアシドーシス。インスリンの作用が足りないときに起こる重い状態。
閉塞
流路が詰まって薬剤が出なくなること。
FEP
フッ素化エチレンプロピレン。化学的に不活性なフッ素樹脂。
COC
環状オレフィンコポリマー。透明で水を吸いにくい樹脂。
De Novo/510(k)/PMA
FDAの3つの市販前の手続き。認可(grant)/適合(clearance)/承認(approval)と呼び分ける。

12. 参考資料(一次情報)

  1. 米国FDA(電子連邦規則集)「21 CFR 862.1355 Integrated continuous glucose monitoring system」 — www.ecfr.gov
  2. 米国FDA(電子連邦規則集)「21 CFR 862.1356 Interoperable automated glycemic controller」 — www.ecfr.gov
  3. 米国FDA(電子連邦規則集)「21 CFR 880.5730 Alternate controller enabled infusion pump」 — www.ecfr.gov
  4. 米国FDA「DEN180058 Evaluation of Automatic Class III Designation for t:slim X2 insulin pump with interoperable technology: Decision Summary」 — www.accessdata.fda.gov
  5. 米国FDA「DEN190034 Evaluation of Automatic Class III Designation for Control-IQ Technology: Decision Memorandum」 — www.accessdata.fda.gov
  6. 米国FDA「PMA P160017 FDA Summary of Safety and Effectiveness Data(MiniMed 670G System)」承認 2016年9月28日 — www.accessdata.fda.gov
  7. 米国FDA「K203768 510(k) 概要・適合通知(Omnipod 5 ACE Pump)」2022年1月27日 — www.accessdata.fda.gov
  8. 米国FDA「K203774 510(k) 概要・適合通知(SmartAdjust technology)」2022年1月27日 — www.accessdata.fda.gov
  9. 米国FDA「K220916 510(k) 概要・適合通知(iLet Dosing Decision Software)」2023年5月19日 — www.accessdata.fda.gov
  10. Kanapka L ほか「Insulin Pump Infusion Set Failures Associated with Prolonged Hyperglycemia: Frequency and Relationship to Age and Type of Infusion Set During 22,741 Infusion Set Wears」Diabetes Technol Ther 24:396 (2022) — doi.org
  11. Swinney MR ほか「Insulin, Not the Preservative m-cresol, Instigates Loss of Infusion Site Patency Over Extended Durations of CSII in Diabetic Swine」J Pharm Sci 110:1418 (2021) — doi.org
  12. Deiss D ほか「Insulin Infusion Set Use: European Perspectives and Recommendations」Diabetes Technol Ther 18:517 (2016)(PMC) — pmc.ncbi.nlm.nih.gov
  13. Heinemann L, Krinelke L.「Insulin Infusion Set: The Achilles Heel of Continuous Subcutaneous Insulin Infusion」J Diabetes Sci Technol 6:954 (2012) — doi.org
  14. 米国FDA「K223846 510(k) 概要・適合通知(iLet ACE Pump)」2023年5月19日 — www.accessdata.fda.gov
  15. 米国FDA「K251032 510(k) 概要・適合通知(MiniMed 780G insulin pump)」2025年7月1日 — www.accessdata.fda.gov
  16. 米国FDA「K251217 510(k) 概要・適合通知(SmartGuard technology; Predictive Low Glucose technology)」2025年8月29日 — www.accessdata.fda.gov
  17. 米国FDA製品分類データベース 製品コード OZP「Automated Insulin Dosing Device System, Single Hormonal Control」(openFDA API 経由) — api.fda.gov
  18. 米国FDA「K233537 510(k) 概要・適合通知(FreeStyle Libre 2 / Libre 3)」2024年4月23日 — www.accessdata.fda.gov
  19. Doyle FJ 3rd ほか「Closed-loop artificial pancreas systems: engineering the algorithms」Diabetes Care 37:1191 (2014) — doi.org
  20. 米国FDA「DEN170088 Dexcom G6 Decision Summary」2018年3月27日 — www.accessdata.fda.gov
  21. 米国FDA「K234133 510(k) 概要・適合通知(Dexcom G7)」2024年2月26日 — www.accessdata.fda.gov
  22. 米国FDA「K243214 510(k) 概要・適合通知(Dexcom G7 15 Day)」2025年4月9日 — www.accessdata.fda.gov

13. 主張と出典の対応表(監査)

本文の主張根拠区分
iCGM(21 CFR 862.1355)、iAGC(862.1356)、ACEポンプ(880.5730)の3つに分かれていること。iAGCはグルコース入力を862.1355のiCGMから、投与指令を880.5730のACEポンプに限るのが原則であること。通信の中断・喪失・再開時に安全な治療が保たれる対策、重大事象の記録、ラベルへの互換治療薬の記載、小児の禁忌の扱い規則文(eCFR)
出典2 https://www.ecfr.gov/current/title-21/chapter-I/subchapter-H/part-862/subpart-B/section-862.1356
事実
ACEポンプの定義とクラスII(特別管理):基礎・ボーラス注入、外部システムとの通信、注入精度、閉塞などの検出、薬剤との適合性(安定性の評価)、流体接触部品の生体適合性(化学的・粒子の特性評価)、使用期間を通じた信頼性、電気的安全性・電磁両立性・無線の安全と可用性、通信中断時の安全な治療の維持、重大事象の記録規則文(eCFR)
出典3 https://www.ecfr.gov/current/title-21/chapter-I/subchapter-H/part-880/subpart-F/section-880.5730
事実
iCGMの定義、範囲別の一致率、変化方向の取り違え、データ欠落、製造時・出荷時の管理規則文(eCFR)
出典1 https://www.ecfr.gov/current/title-21/chapter-I/subchapter-H/part-862/subpart-B/section-862.1355
事実
t:slim X2(DEN180058)が2019年2月14日に認可され、ACEポンプ(880.5730、クラスII、QFG)であること。承認済みの別のt:slim系ポンプとハードウェアと多くのソフトが同一であること。カートリッジが3 mL(300単位)、U-100、少なくとも3日に1回の交換。生体適合性試験、ガンマ線滅菌(SAL 10⁻⁶、Tyvek/ポリエチレン包装)、HumalogとNovologの安定性(25℃で6日、37℃で最長3日)、閉塞検出時間(基礎2.0単位/時の平均1時間1分39秒、ボーラス3単位の平均約1分)。適応(6歳以上)DEN180058 Decision Summary
出典4 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/reviews/DEN180058.pdf
事実
Control-IQ(DEN190034)が2019年12月13日に認可され、ソフトウェアのみのiAGC(862.1356、クラスII、QJI)であること。30分先を予測し5分ごとに基礎を調整し補正ボーラスを自動で行うこと、食事ボーラスは利用者が手動であること。評価時の互換iCGMがDexcom G6であること。6か月の無作為化試験(168人、治療群112人・対照群56人)、重い低血糖なし、DKA 1件(注入セットの故障が原因)、報告基準を満たす高血糖・ケトーシスが閉ループ群13件・対照群2件DEN190034 Decision Memorandum
出典5 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/reviews/DEN190034.pdf
事実
MiniMed 670G(P160017)が2016年9月28日にPMAで承認されたこと。製品コード OZP。SmartGuard技術が基礎注入を自動調整し、予測を含む低下時に注入を止めること。14歳以上の1型糖尿病。Guardian Sensor 3が7日。既存のParadigm注入セット・リザーバーと互換。起こりうる有害事象(接着剤アレルギー、挿入部位の感染)、センサー装着部位のテープの接着剤に耐えられない人が試験の除外基準に含まれたこと、センサーの電子線滅菌PMA P160017 SSED
出典6 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf16/P160017B.pdf
事実
Omnipod 5 ACE ポンプ(K203768、2022年1月27日):ポッドは背部や腹部などに接着パッドで貼り、最大3日分のインスリンを供給。流体経路の材料(FEP、フルオロシリコーン、ステンレス鋼、PDMS、PP、COC、PE)。基礎・ボーラスの刻み0.05単位、最大ボーラス流量1.5単位/分。エチレンオキシド滅菌、有効期間18か月。アルゴリズムはポッドとアプリに搭載出典7 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf20/K203768.pdf事実
SmartAdjust(K203774、2022年1月27日):iCGMとACEポンプと組み合わせ、現在と予測のグルコース値にもとづきインスリンを自動で増やす・減らす・止める。6歳以上の1型糖尿病出典8 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf20/K203774.pdf事実
iLet Dosing Decision Software(K220916、2023年5月19日):基礎の増減・維持・停止と補正を自動で決めて指令し、食事は「食事の通知」にもとづき自動で決める。6歳以上出典9 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf22/K220916.pdf事実
22,741本の注入セット(263人、6〜72歳)の解析:72時間前に長い高血糖に関連して外されたのが748本(3.3%)、より緩い定義で1,688本(7.4%)。年齢別(18歳以上1.9%、14〜17歳5.8%、6〜13歳4.4%)、種類別(90°テフロン4.0%、鋼製1.9%、角度付きテフロン1.3%)。平均で年に4回ほど出典10 https://doi.org/10.1089/dia.2021.0548事実
ブタの研究:m-クレゾールではなくインスリンが注入部位の開通性の低下を引き起こすこと、注入セットとインスリンのタンパク質への炎症反応が7日目にピークとなること動物(ブタ)の研究
出典11 https://doi.org/10.1016/j.xphs.2020.12.008
事実
注入セットの故障要因(カニューレのねじれ・脱落・漏れ、リザーバーの漏れ、接続のゆるみ、カニューレ内でのインスリンの析出、閉塞)専門家パネルの報告
出典12 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5040072/
事実
注入セットに関する公表された知見が少なく、問題の種類と頻度を示す前向きの臨床研究がないこと出典13 https://doi.org/10.1177/193229681200600429事実
iLet ACE ポンプ(K223846、2023年5月19日)がACEポンプ(6歳以上)として適合となったこと出典14 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf22/K223846.pdf事実
MiniMed 780G ポンプ(K251032、2025年7月1日)がACEポンプ(880.5730、QFG)として、SmartGuard技術(K251217、2025年8月29日)がiAGC(862.1356、QJI・QJS)として適合となったこと出典15 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf25/K251032.pdf 出典16 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf25/K251217.pdf事実
製品コード OZP が自動インスリン投与システム(単一ホルモン制御)でクラスIIIであることFDA製品分類データベース
出典17 https://api.fda.gov/device/classification.json?search=product_code:OZP
事実
FreeStyle Libre 3 Plus が自動インスリン投与システムとの併用を適応に含み、最長15日であること出典18 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf23/K233537.pdf事実
人工膵臓の開発における設計目標・変数・課題を整理した総説の存在概要のみ確認
出典19 https://doi.org/10.2337/dc13-2108
事実
Dexcom G6が最長10日、G7が10日+12時間、G7 15 Dayが15日+12時間であること出典20 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/reviews/DEN170088.pdf 出典21 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf23/K234133.pdf 出典22 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf24/K243214.pdf事実
0.05単位=0.5 µL、1.5単位/分=15 µL/分、2.0単位/時×1.0275時間=約2.06単位(約20.6 µL)、300÷2.0=150時間(約6.3日)、4.0÷1.3=約3.1倍、365÷3×0.033=約4回本稿の計算。U-100を1 mLあたり100単位(1単位=10 µL)とする前提、1滴を約50 µLとする仮定、試験条件の2.0単位/時は典型値でないこと、閉塞検出時間が注入量・速度・チューブの長さに依存することを前提とする本稿の計算
各社の注入セット・カニューレ・接着剤の具体的な材料(Omnipod 5 以外)、アルゴリズムの内部、システム間の臨床比較、インスリン製剤の添加物と材料の相互作用、他の地域の規制、個人が構築する自動投与システム本稿が確認した公的文書・論文には記載がなく、本稿では記載していない解説
「アルゴリズムは賢い部分で、輪を止めるのは物の側」という整理、薬剤に接する材料が性格の違う組み合わせであるという読み取り、低流量での閉塞の物理、カニューレの材質・形状・角度が故障頻度に関わりうるという読み取り、交換周期のずれと接着の負担、ハードウェアの信頼性と通信公表内容にもとづく本記事の整理・解説。各文書の筆者・当局が表明した見解ではない解説
図1・図2・図3が概念図(ベクター作図)、図4が本稿の計算を含む作図、ヒーロー画像と図5がAI生成イメージであること本記事による注記解説

最終更新:2026年10月3日/出典は一次情報(FDAの規則文・審査文書・510(k)概要・製品分類データベース、査読付き論文)に限定しています。市場規模やシェアの推計は使用していません。 構造の整理や材料設計上の読み取りを含むため、それらは「解説」として出典付きの事実と区別しています。 各社(Omnipod 5 以外)の注入セット・カニューレ・接着剤の具体的な材料、アルゴリズムの内部、システム間の臨床比較、インスリン製剤の添加物と材料の相互作用、他の地域の規制については、公開された一次情報で確認できなかったため記載していません。 図1・図2・図3は概念図、図4は本稿の計算を含む作図、ヒーロー画像と図5はAI生成イメージであり、いずれも実際の製品・断面・測定データを写したものではありません。 本記事は技術の解説であり、診断・治療・インスリンの用量・設定に関する助言、特定の製品の推奨ではありません。