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インジウムコーポレーション 企業解説

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COMPANY PROFILE / 接着・封止材

インジウムコーポレーション
― 「金属」で半導体をつなぎ、冷やし、封じる。接着剤の会社ではなく、接合・熱・封止の材料会社

Indium Corporationは、1934年に米国ニューヨーク州で創業した非上場の材料メーカーです。 同社自身が「材料の精錬・製錬から製造・供給までを手がける」と称し、 はんだ、焼結材、金属系の熱界面材料(TIM)、インジウム製のシール材などを、エレクトロニクス・半導体・熱管理の市場に供給しています。 本稿のテーマ「接着・封止材」に近い分野ですが、同社の中心は樹脂の接着剤・封止材ではなく、金属による接合・放熱・気密封止です。 財務は公表されていません。本稿では、何を確認でき、何を確認できなかったかを整理します。

構成:同社の公式サイト(会社概要・沿革・施設・役員、用途・製品ページ、技術データシート、プレスリリース)を一次情報として使用/最終更新 2026年10月

この記事でわかること
  1. 30秒でわかるIndium Corporationと、接着・封止材での立ち位置
  2. ロゴと社名の表記について
  3. 接着・封止材の世界で、この会社はどこにいるか
  4. 会社の規模
  5. 接着・封止材にかけているリソース
  6. これまでの取り組み
  7. 今後の計画
  8. この会社は接着・封止材で何を目指しているか
  9. 接着・封止材分野の提携マッピング
  10. 提供している技術・製品・サービス
  11. この企業が抱えるリスク
  12. 用語集
  13. 出典
  14. 主張と出典の対応表

1. 30秒でわかるインジウムコーポレーションと、接着・封止材での立ち位置

正式名称Indium Corporation創業時の名称は The Indium Corporation of America
本社米国ニューヨーク州
クリントン
2020年に Woods Park Drive へ移転
形態非上場の民間企業上場・財務の開示は確認できず
この分野での区分半導体・電子材料
メーカー(金属系)
高分子の接着剤・封止材の専業ではない
創業1934年ニューヨーク州ユーティカで創業
従業員1,400人超2024年(創業90年)の公式サイトの記載
主な材料はんだ・焼結材・
金属系TIM・シール
半導体の接合、放熱、気密封止に使う
拠点8か国+メキシコメキシコの新工場は2026年8月に開所
まず押さえるべき1点

Indium Corporationは、接着剤の会社ではなく「金属で接合し、金属で熱を逃がし、金属で気密に封じる」材料の会社です 事実。 半導体チップを基板につなぐはんだ・焼結材、チップと放熱部の隙間を埋める金属系の熱界面材料(TIM)、極低温や真空で漏れを防ぐインジウム製のシール。 どれも、本シリーズが扱う樹脂系の接着剤・封止材(エポキシなど)とは素材の種類が違うが、同じ「つなぐ・守る・熱を逃がす」課題を解く、競合でもあり補完でもある材料です。 同社の製品ページに、エポキシ系やシリコーン系の封止材(エンキャプシュラント)に当たる製品は見つかりませんでした 未確定/将来。 本稿は、同社を「接着・封止材の周辺にある、金属系の接合・熱・封止の材料会社」として読みます。

2. ロゴと社名の表記について

Indium Corporationのロゴは同社の商標です。本稿では生成画像による再現を行わず、公式サイトから取得したロゴ画像を img/indium_corporation_logo.png として設置しています(公式サイトのWebP形式の画像を、同じ図柄のままPNGに変換したものです)。

表記の注意:社名はIndium Corporation(創業時は The Indium Corporation of America)です。 「インジウム」は同社が扱う金属の名前でもあるので、本稿では会社を「Indium」、金属を「インジウム」と書き分けます。 ドイツ・ランツフートの子会社は Indium Advanced Materials GmbH です。 同社は Heat-Spring、Durafuse、InFORMS など多数の登録商標の製品名を持ちます。製品名は「同社の製品群」として扱い、本稿では特定製品の優劣を論じません。

公式サイト:https://www.indium.com/

3. 接着・封止材の世界で、この会社はどこにいるか

接着・封止材に関わる企業の3つの類型 同じ「接着剤の会社」でも、強みと売り先がまったく違う 総合接着剤・化学 半導体・電子材料 UV硬化・特殊用途 幅広い用途の接着剤を世界で売る 半導体メーカーと共同で材料を作る 光で固める・用途に作り込む Henkel/H.B. Fuller Sika/Dow ほか レゾナック/住友ベークライト Indium ほか Dymax/DELO Master Bond ほか 用途の広さと世界の販売網 顧客の工程に合わせた材料開発 硬化条件と用途への作り込み 景気と原料価格に左右される 半導体の需要変動に左右される 規模が小さく顧客が偏りやすい Indiumは中央の「半導体・電子材料」。高分子の接着剤ではなく、金属の接合・熱・封止材が中心 はんだ・焼結材・金属系の熱界面材料(TIM)・インジウム製シールを、半導体と電子機器に供給
図1 接着・封止材に関わる企業の3類型と、Indium Corporationの位置づけ。区分は本稿によるもので、企業名は本シリーズで扱う企業から例示しています 本稿の計算。Indium Corporation の製品群(はんだ、フラックス、熱界面材料、焼結材、インジウム製シールなど)は、同社の公式サイトの分類に基づきます。

Indiumの主たる類型は半導体・電子材料メーカーです。ただし、樹脂ではなく金属が中心という点で、このシリーズの他の企業(Henkel、H.B. Fuller、DELO、Master Bondなど)とは性格が違います。 どの材料・用途が中心かを、同社の資料で確認できた範囲で整理します。

材料・用途Indiumでの位置づけ確認できた一次情報区分
はんだ・接合材(はんだ)中心。はんだペースト、プリフォーム、ワイヤー、フラックス。基板実装から半導体のダイアタッチ・フリップチップ・ボールアタッチまで公式サイトの用途・製品ページ事実
焼結材(ダイアタッチ・パッケージアタッチ)中心の一つ。銀・銅の加圧焼結、無加圧焼結。SiC・GaNなどのパワー半導体向けダイアタッチ・用途ページ、プレスリリース事実
熱界面材料(TIM)中心の一つ。金属系:圧縮型(Heat-Spring)、はんだTIM、液体金属、相変化金属TIMTIMの用途ページ、製品ページ、技術データシート事実
封止(気密・極低温)一部。インジウム製のワイヤーやプリフォームによるシール。樹脂ではなく金属で気密に封じる公式サイトのシールのページ事実
接着(仮固定)一部。タッキング剤(粘着性の仮固定剤)。加熱後に残渣を残さず、はんだ付けや焼結の前の位置決めに使う公式サイトの製品ページ事実
接合(反応性ナノ箔)一部。NanoFoil。制御された発熱で接合に使う材料。部品実装向けの世界販売はInnoJoinが独占プレスリリース(2024年11月)事実
半導体封止材(EMC)・アンダーフィル・UV硬化接着剤同社の製品ページでは確認できず。フラックス残渣とアンダーフィルの相性には言及―未確定/将来

4. 会社の規模

Indiumは非上場で、売上・利益などの財務は公表されていません。公式資料から確認できる規模を、表1つで示します 事実。

項目内容
売上・利益非公表。本稿では推計しない
創業・本社1934年にニューヨーク州ユーティカで創業。2020年に、本社をクリントンのRobinson RoadからWoods Park Driveへ移転
従業員1,400人超(2024年。公式サイトは「創業90年で、世界の従業員が1,400人を超えた」と記載)
拠点施設一覧に16か所(製造、本社、事務所、倉庫を含む)。中国、ドイツ、インド、マレーシア、シンガポール、韓国、英国、米国の8か国。2026年8月にメキシコ・グアダラハラの新工場が開所
製品の範囲はんだとフラックス、ろう材、熱界面材料、スパッタリングターゲット、インジウム・ガリウム・ゲルマニウム・スズの金属と無機化合物、NanoFoil(同社のプレスリリースの会社紹介)
品質認証同社のはんだペーストとプリフォームの製造拠点はすべてIATF 16949:2016の認証を取得。同社はISO 9001:2015の登録企業(2025年の技術データシート)。ISO 14001の環境マネジメントシステムも導入(サステナビリティのページ)
経営陣Executive Chair:Greg Evans、President & CEO:Ross Berntson、CFO:Mike McKenna
ここで注意

財務が非公表のため、接着・封止材に近い分野(TIM、焼結材、はんだ)が売上のどれだけを占めるかは確認できません 未確定/将来。 同社の公式サイトで目立つ数字は「同社の半導体向け材料で製造された、前工程のSiPモジュールが累計50億個を超える」「2024年時点で、2,000万台を超える電気自動車に同社の Rel-ion 製品群が使われている」といった会社自身の説明です。 いずれも同社の数え方で、第三者による検証はありません。本稿では、事実としてではなく会社の主張として扱います。

5. 接着・封止材にかけているリソース

財務が非公表のため、金額は確認できません。何をどこまで確認できたかを、人・金・外部・大学の4点で整理します。

項目確認できた内容区分
人(研究開発拠点・人員)従業員1,400人超(2024年)。研究開発は米国ニューヨーク州ローマ(Rome)の研究開発施設が拠点の一つ(ガリウム抽出プロセスはここで開発)。2026年9月にHongwen Zhang博士を研究開発(R&D)ディレクターに昇進(技術開発、製品ロードマップ、材料ポートフォリオの推進を担う)。マレーシア・ペナンに技術拠点(Tech Hub、2014年)。研究開発人員の総数は非公表事実/非公表
金(研究開発費・設備投資)研究開発費・設備投資の金額は非公表。メキシコ・グアダラハラの新工場は延べ1,230平方メートルで、はんだペースト、コアードワイヤー、ウェーブ用フラックスを製造。「メキシコへの長期的な製造投資の第一段階」と説明し、フル稼働時にははんだペーストを月18〜20トン生産する見込み(会社の見込み)事実/非公表
外部への出資・買収・合弁買収:2021年3月にドイツ・ランツフートの Solder Chemistry(子会社 Indium Advanced Materials GmbH が取得)。提携:Rio Tinto(ガリウム抽出)、Yunnan Tin Group(2017年の戦略提携)、InnoJoin(NanoFoilの独占販売パートナー、2024年)。スタートアップへの出資は確認できず事実/確認できず(出資)
大学・研究機関・公的資金2026年4月に、インドの国家プログラムIDSPS(政府・州政府・大学・産業界の4者の枠組み)に産業界のパートナーとして参加。学校・大学とのインターンシップや学生向けの活動を実施(公式サイトの社会貢献のページ)。公的資金(NEDO、EUのプロジェクト、米国CHIPS法の助成など)の受領は確認できなかった事実/確認できず(公的資金)

6. これまでの取り組み

時期できごと意味
1934年The Indium Corporation of Americaとして、ニューヨーク州ユーティカで創業金属インジウムの利用開発から出発
1938年インジウム処理の航空機エンジン用ベアリングを、初めてめっきで製造最初の用途は電子ではなく航空機部品
1952年精密なはんだプリフォームの製造プロセスを商業化。合金接合型トランジスタの量産を可能にした半導体の接合材料への入口
1959年プリント基板のはんだ付けに関する米国特許を取得(「Printing Circuits and Method of Soldering the Same」)基板実装向けはんだへ
1977年はんだペーストの開発に着手表面実装(SMT)の主力材料の一つ
1991年インジウムと編組によるガスケット(InFORMS)の製法で米国特許金属シール・補強プリフォームの技術
1990〜2008年欧州法人(1990年)、アジア太平洋拠点(シンガポール、1995年)、シカゴ工場(2006年)、韓国・清州の工場(2008年)世界展開
2009年Heat-Spring熱界面材料の技術で特許金属系TIMの原点
2010年・2014年ハロゲンフリーのはんだペースト(2010年)、超低残渣ノークリーンの半導体グレードのフラックス(2014年)半導体パッケージ向けの拡大
2017年Yunnan Tin Groupと技術・材料の戦略提携。インジウム系製品を中国の電子・フラットパネル市場に供給。同年11月にGreg Evansを CEO、Ross Berntson を President & COO に昇進中国市場での原料・販売の提携
2019〜2020年本社を Woods Park Drive へ移転し、ペナン、チェンナイ、蘇州、シンガポールなどを拡張設備と人員の拡張
2021年高信頼性はんだペースト Durafuse LT を発売。3月に独 Solder Chemistry を買収車載・パワー向けの高信頼性材料
2024年創業90年。従業員が1,400人を超える。11月にInnoJoinをNanoFoilの独占販売パートナーに指名反応性ナノ箔の販売体制
2025年2〜7月Heat-Spring HSx(大きな反りのあるダイ向けの新パターン)を発表(2月)。Rio Tinto と、同社ケベック州のアルミナ精錬所の原料からガリウムの抽出に成功(5月)。水溶性のフリップチップ用フラックス WS-910 を発売(7月)金属系TIM、原料、半導体フラックスの3方向
2026年4〜8月インドの IDSPS に産業パートナーとして参加(4月)。メキシコ・グアダラハラに新製造施設を開所(8月11日)人材・研究と、米州の生産拠点

7. 今後の計画

メキシコ工場フル稼働で
はんだペースト月18〜20t
同社の見込み。ほかの機能も「工場の成長に合わせて追加する計画」
ガリウム抽出実証プラント
3.5トン規模
ケベック州で。その後、年40トンの商業規模を目指す(同社の計画)
焼結の標準化国際規格の
整備を研究中
DKE作業部会とIECの検討。同社の技術者が発表予定(2026年5月)
インドでの人材・研究IDSPS参加2030年以降のパッケージ・組立の人材育成を支援すると同社が説明

Rio Tintoとのガリウム抽出は、2025年5月に、ケベック州Saguenayにある同社のアルミナ精錬所の原料から、ガリウムの抽出に成功した段階です。 同社は、抽出プロセスを米国のローマの研究開発施設で引き続き開発し、実証プラント(3.5トン規模)、その後は年40トンの商業規模を目指すと説明しています 未確定/将来。 商業化の時期は示されていません。

メキシコの新工場は、まずIndium8.9HFとIndium10.8HFのはんだペーストを製造し、同社は「AI、自動車、EV、ロボティクス、医療機器、エネルギー貯蔵、先端半導体パッケージ」の成長市場を支えると述べています 事実。

確認できなかったこと

次はいずれも一次資料に記載がありません 未確定/将来。

設備投資額/売上目標/ガリウム抽出の商業化の時期/樹脂系の接着剤・封止材への参入計画/新たな買収の計画。 同社の発表は、製品の紹介、展示会での講演、昇進、受賞、新拠点の開所が中心で、数値目標はありません。

8. この会社は接着・封止材で何を目指しているか

ここは会社が直接には述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに書きます。

読み取れること根拠となる一次情報区分
AI・高性能コンピューティングのパッケージ向けを、最重要の成長分野と見ている2025〜2026年のプレスリリースに「AI」「高性能コンピューティング」「データセンター」が頻出する。2026年5月の発表では、AIデータセンターのASIC冷却に、はんだ系TIMを提案推測
金属系TIMを、樹脂系TIMへの対抗軸として売り込んでいる同社は、はんだ系TIMは「従来の熱グリースや高分子の相変化材と違い、時間による性能低下がない」と説明している(会社の主張)事実(会社の主張)
原料の上流(ガリウム)まで自社で確保する方向を探っている自社を「精錬・製錬・製造・供給」の会社と称し、Rio Tintoとガリウム抽出の実証に成功推測
パワー半導体(SiC・GaN)とEV向けを伸ばそうとしている焼結材(銀・銅)、Rel-ion 製品群(2024年時点で2,000万台超のEVに搭載と主張)、PCIM Asiaなどでの発表推測
樹脂系の封止材・アンダーフィルへは進出しない(少なくとも前面には出さない)製品ページに該当製品が見つからない。一方でフラックスはアンダーフィルとの相性を設計の軸に挙げる推測
推測の根拠を1つだけ詳しく

「樹脂系の封止材へは進出しない」と読む根拠は、製品ページに該当する製品が見当たらない一方、周辺の材料では「樹脂との相性」を明示していることです。 同社の製品検索では、「encapsulant(封止材)」に該当する製品が見つかりませんでした。 一方、フリップチップ用フラックスについて同社は「フラックス残渣とアンダーフィル材との相性」を課題に挙げ、 2025年7月に発売したWS-910は「モールドアンダーフィルとキャピラリーアンダーフィルとの優れた相性」を特長に掲げています 事実。 つまり同社は、樹脂系の封止材を作る側ではなく、その隣の工程の材料として、相性を保証する側に立っていると読めます。 もちろん、今回確認した範囲の読みであり、非公開の開発がある可能性は否定できません 未確定/将来。

9. 接着・封止材分野の提携マッピング

Indium Corporation を中心とした、提携・販売・買収の関係 同社の公式サイト・プレスリリースに記載のある関係のみ。報道ベースの関係は含まない 共同開発・提携 販売・供給 買収 Indium 金属系の接合材 Rio Tinto ガリウム抽出の共同開発(2025年) Yunnan Tin Group 技術・材料の戦略提携(2017年) InnoJoin(ドイツ) NanoFoilの独占販売(2024年) IDSPS(インド) 官学産のプログラムに参加(2026年) ON Semiconductor 供給先・品質賞(2015・2017年分) Solder Chemistry(独) 2021年3月に買収
図2 Indium Corporation を中心とした提携・販売・買収の関係。出典:同社の公式サイト(沿革・技術マイルストーン)と各プレスリリース。図に含めたのは同社が自ら公表した関係だけで、顧客企業の多くは社名が公表されておらず、図には含めていません。ON Semiconductor は、同社が品質賞を受けたと公表している取引先です。IDSPS は、インド政府・州政府・大学・産業界の4者による国のプログラムで、同社は産業界のパートナーとして参加すると発表しています。

Indiumの関係は、原料の確保(Rio Tinto、Yunnan Tin Group)、販売チャネルの外部委託(InnoJoin)、買収による製造拠点の拡大(Solder Chemistry)、人材・研究の枠組み(IDSPS)という形で広がっています。 一方、半導体メーカーや電子機器メーカーとの共同開発の事例は、同社のプレスリリースでは社名が出ておらず、今回の一次資料では確認できませんでした 未確定/将来。 同社の発表で社名が出る顧客は、品質賞を受けたON Semiconductorなど、ごく一部です。

10. 提供している技術・製品・サービス

以下は、同社の用途ページ、製品ページ、技術データシート、プレスリリースの記述です。数値はメーカー公称で、試験条件が書かれている場合は併記します 事実。

製品群同社ページの記述(メーカー公称)
はんだペースト・フラックス基板実装用、半導体用、金合金。半導体用では、ダイアタッチ、SiP、フリップチップ、ボールアタッチ向け。超低残渣のノークリーンフラックスを10年以上前に初めて製品化したと説明。フリップチップ用フラックスは、2.5D・先端パッケージで広く使われると説明
プリフォームInFORMS(補強したはんだプリフォーム)、金系の精密ダイアタッチ(PDA)プリフォーム(80Au/20Snなど。2024年7月に発表)。レーザーやRF用のダイアタッチ向け
焼結材銀・銅の焼結ペースト。加圧用(InFORCEシリーズ)、無加圧用(InBAKEシリーズ)、小さなダイ向けの高速用(QuickSINTERシリーズ)。同社は「エポキシや高分子を含まない純粋な焼結材」と説明。SiC・GaNのパワー半導体で、200℃を超える動作を可能にする、とプレスリリースで説明
金属系TIM(圧縮型:Heat-Spring)パターンを付けた、柔らかい金属合金の箔。標準は純インジウム(99.99%)。インジウム金属のバルクの熱伝導率は86 W/mK(技術データシート)。信頼性データの条件の例(HSD):初期の金属厚み0.004インチ、圧力31 psi。HSx(2025年)は、反り200 µm超の大面積ダイ向けで、クランプ力30 psi未満、20 psiで実効熱伝導率16 W/m-K(純インジウム)。リフロー・高温硬化は不要
液体金属・液体金属ペーストガリウム系。融点は7.6〜17℃。RoHS適合。導電性があるため、漏れを防ぐ封じ込めが必要で、同社は特許の多重バリア方式を用いると説明
はんだTIM・相変化金属TIM半導体ダイとパッケージのリッドの間(TIM1)に使う。リフロー型と非リフロー型。LGA、PGA、BGAパッケージ向け
シール(気密・極低温)インジウム製のワイヤー・プリフォーム。柔らかく展性が高いため、平らでない面にも気密なシールを作れ、極低温でももろくならない、と説明
タッキング剤ノークリーン・残渣なしの仮固定剤。半導体チップ、はんだプリフォーム、パッケージの位置決めを、治具なしで行う。フラックスなしのギ酸はんだ付けにも使える
NanoFoil制御された発熱で接合・加熱に使うナノ材料。半導体、航空宇宙、自動車、バイオ医療、防衛分野で使われると説明
金属・化合物・リサイクルインジウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズの金属と化合物、ITO(インジウムスズ酸化物)。金属・化合物の回収・再生(Reclaim & Recycle)
素材技術者の視点:金属で「つなぐ・冷やす・封じる」とき、何が効くか

最も分かりやすいのは熱界面材料(TIM)です(本シリーズの技術解説『熱界面材料TIM』も参照)。 同社の技術データシートが書く「インジウム金属のバルクの熱伝導率86 W/mK」は材料の値であり、 組み立てた状態の熱抵抗は、接触界面の状態、圧力、厚みで変わります。 実際に、同社のHSxの実効熱伝導率は「20 psiで16 W/m-K」と、バルク値より大幅に低い値で示されています。 この差は、パターン付きの箔が柔らかく潰れて表面になじむまでの接触抵抗が効くためで、「熱伝導率が高い金属」でも、押さえ方(圧力)と表面のなじみで性能が決まることを示しています(一般的な説明)。 同社の技術データシートは、初期の使用中に熱抵抗が大きく下がり、これは「熱と圧力で金属のパターンがクリープし、表面の微細な凹凸になじむ塑性変形」によると説明しています。 グリースや高分子系のTIMと違い、金属はポンプアウト(押し出されて抜ける)やベイクアウト(乾いて痩せる)が起きないと書いていますが、これは同社の主張で、評価条件は示されていません。

もう一つははんだ接合と、周辺の樹脂との関係です。ダイアタッチでは、はんだ接合部のボイド(空洞)が放熱と信頼性を左右します。同社はダイアタッチのページでボイドの低減を訴求し、「Avoid the Void®」を注力製品として掲げています。 また、フリップチップでは、フラックスの残渣がアンダーフィル樹脂の流れや密着に影響しうる(一般的な説明)ため、同社は残渣との相性を課題に挙げ、製品の特長にしています(本シリーズの技術解説『アンダーフィル』『ダイアタッチ』も参照)。

最後に焼結です。同社は、焼結がSiC・GaNなどで200℃を超える動作を可能にする一方、はんだと違って量産向けの業界標準がまだ整っていないと述べています(2026年5月の発表)。 材料の性能だけでなく、プロセス(加圧・無加圧)と評価方法の標準化が、量産への壁になっているということです。

11. この企業が抱えるリスク

リスク内容区分
財務が見えない売上・利益・研究開発費・設備投資がすべて非公表。接着・封止材に近い製品の比率も確認できない未確定/将来
原料の供給・価格同社のブログは、インジウムの世界の生産量を「年に約1,000トン」と説明している(会社の説明)。少量で、特定の用途に限られる原料に依存する。ガリウムの調達は、Rio Tintoとの実証がまだ小規模事実(会社の説明)
半導体・AI需要への集中発表のほとんどが、AI・高性能コンピューティング・パワー半導体・EVの話題。これらの需要の変動の影響を受けやすい推測
新工場の立ち上げメキシコ工場は「長期的な投資の第一段階」で、フル稼働(月18〜20トン)は将来の見込み未確定/将来
ガリウム抽出の商業化実証プラント(3.5トン規模)と年40トンの商業規模は、時期が示されていない未確定/将来
液体金属の導電性ガリウム系の液体金属は導電性があり、漏れると電子機器でショートの原因になるため、封じ込めが必要と同社自身が説明事実
焼結の標準の未整備焼結は量産向けの業界標準がまだ整っていないと同社が説明。標準化が遅れると、採用の拡大が遅れる可能性事実
会社の主張の検証「SiPモジュール50億個超」「EV 2,000万台超」「実効熱伝導率」などは会社の説明で、第三者の検証や試験条件の全文は確認できていない事実(会社の主張)

12. 用語集

はんだペースト
はんだの微粉末とフラックスを混ぜたペースト。基板に印刷して加熱し、部品をつなぐ。
フラックス
金属表面の酸化膜を除き、はんだの濡れを助ける薬剤。残渣が樹脂との相性に影響する。
プリフォーム
あらかじめ決まった形・厚みに成形したはんだ。ダイアタッチなどで、量を正確に制御して使う。
ダイアタッチ
半導体のチップ(ダイ)をリードフレームや基板に固定する工程。熱と電気の通り道にもなる。
焼結(シンター)
金属粉を溶かさずに加熱・加圧して固め、接合する方法。はんだより高温で使える。
TIM(熱界面材料)
発熱する部品と放熱部の間を埋めて、熱を伝える材料。TIM1はダイとリッドの間、TIM2はリッドとヒートシンクの間。
液体金属
室温付近で液体の金属または合金。ガリウムを主成分とし、熱をよく伝えるが導電性がある。
タッキング剤
はんだ付けや焼結の前に、部品を仮に固定する粘着性の材料。加熱で残渣なく消える。
SiP
System in Package。複数のチップや部品を1つのパッケージにまとめたモジュール。
ボイド
はんだ接合部にできる空洞。熱の通り道を妨げ、信頼性を下げる。
SiC・GaN
炭化ケイ素と窒化ガリウム。高電圧・高温に強いパワー半導体の材料。
メーカー公称
メーカー自身が示す性能値。試験条件と一緒でないと、他社品と比べられない。
概念図:パターン付きの金属箔(熱界面材料)をチップと放熱部の間に置く組立の場面
図3 Indium Corporationの事業の中心(金属系のはんだ・熱界面材料)を表した概念図。大きな半導体パッケージの上に、パターン付きの金属箔をピンセットで置く場面(AI生成による概念図。実際の設備や製品を写したものではありません)。

13. 出典

  1. Indium Corporation About Us / Corporate(公式サイト)。会社の概要、創業、沿革、2024年の従業員数。 https://www.indium.com/corporate/
  2. Indium Corporation Technical Milestones(公式サイト)。2015〜2022年の提携、受賞、買収、本社移転。 https://www.indium.com/corporate/media-center/milestones/
  3. Indium Corporation Facilities(公式サイト)。施設一覧。 https://www.indium.com/corporate/facilities/
  4. Indium Corporation Executive Team(公式サイト)。 https://www.indium.com/corporate/team/executive-team/
  5. Indium Corporation Semiconductor Packaging and Assembly(公式サイト、用途ページ)。 https://www.indium.com/applications/semiconductor-packaging-and-assembly/
  6. Indium Corporation Die-Attach(公式サイト、用途ページ)。 https://www.indium.com/applications/semiconductor-packaging-and-assembly/die-attach/
  7. Indium Corporation Flip-Chip(公式サイト、用途ページ)。フラックス残渣とアンダーフィルの相性、フラックスなしのタッキング剤。 https://www.indium.com/applications/semiconductor-packaging-and-assembly/flip-chip/
  8. Indium Corporation TIM1, TIM1.5, TIM2(公式サイト、用途ページ)。 https://www.indium.com/applications/thermal-management/tims/
  9. Indium Corporation Sealing: Cryogenic and Hermetic(公式サイト、用途ページ)。 https://www.indium.com/applications/sealing/
  10. Indium Corporation Heat-Spring(公式サイト、製品ページ)。 https://www.indium.com/products/thermal-interface-materials/compressible-tims/heatspring/
  11. Indium Corporation Heat-Spring Ultra-Low Thermal Resistance No-Reflow Thermal Interface Material as Pressurized TIM1.5/TIM2/TIM3(技術データシート Form No. 100326 R1、2025年)。バルク熱伝導率、推奨圧力、信頼性、品質認証。 https://www.indium.com/wp-content/uploads/2025/01/Heat-Spring%C2%AE%E2%80%93Ultra-Low-Thermal-Resistance-No-Reflow-as-TIM-1.523-PDS-100326-R1.pdf
  12. Indium Corporation Liquid Metal and Liquid Metal Paste(公式サイト、製品ページ)。 https://www.indium.com/products/thermal-interface-materials/liquid-metal/
  13. Indium Corporation Tacking Agents(公式サイト、製品ページ)。 https://www.indium.com/products/tacking-agents/
  14. Indium Corporation Rel-ion(公式サイト、e-モビリティ向け製品ページ)。 https://www.indium.com/products/relion/
  15. Indium Corporation Indium Corporation Opens New Manufacturing Facility in Guadalajara, Mexico, Expanding Global Production Network(プレスリリース、2026年8月11日)。 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-opens-new-manufacturing-facility-in-guadalajara-mexico-expanding-global-production-network/
  16. Indium Corporation Indium Corporation and Rio Tinto Announce Groundbreaking Milestone in Gallium Extraction Partnership(プレスリリース、2025年5月7日)。 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-and-rio-tinto-announce-groundbreaking-milestone-in-gallium-extraction-partnership/
  17. Indium Corporation Indium Corporation Joins India's IDSPS Industry Consortium Partnership(プレスリリース、2026年4月23日)。 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-joins-indias-idsps-industry-consortium-partnership/
  18. Indium Corporation Indium Corporation to Introduce New Heat-Spring HSx Metal Thermal Interface Material for Semiconductor Test at TestConX(プレスリリース、2025年2月26日)。 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-to-introduce-new-heat-spring-hsx-metal-thermal-interface-material-for-semiconductor-test-at-testconx/
  19. Indium Corporation Indium Corporation Announces InnoJoin as Exclusive Global Sales Partner for NanoFoil(プレスリリース、2024年11月4日)。 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-announces-innojoin-as-exclusive-global-sales-partner-for-nanofoil/
  20. Indium Corporation Indium Corporation Experts to Address Data Center Thermal Management and Sintering Standards at SMTA Conference(プレスリリース、2026年5月12日)。 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-experts-to-address-data-center-thermal-management-and-sintering-standards-at-smta-conference/
  21. Indium Corporation Indium Corporation Introduces New Flip-Chip Flux for Semiconductor Devices(プレスリリース、2025年7月31日)。 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-introduces-new-flip-chip-flux-for-semiconductor-devices/
  22. Indium Corporation Sustainability(公式サイト)。ISO 14001、サステナビリティの取り組み。 https://www.indium.com/corporate/csr/sustainability/
  23. Indium Corporation 公式サイト(ロゴ画像の取得元)。 https://www.indium.com/
  24. Indium Corporation Indium Corporation Promotes Hongwen Zhang to Research and Development Director(プレスリリース、2026年9月3日)。 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-promotes-hongwen-zhang-to-research-and-development-director/
  25. Indium Corporation Indium Corporation Introduces Au-Based Precision Die-Attach Preforms(プレスリリース、2024年7月17日)。 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-introduces-au-based-precision-die-attach-preforms/
  26. Indium Corporation Sintering Materials(公式サイト、製品ページ)。樹脂を含まない焼結材。 https://www.indium.com/products/sintering-materials/
  27. Indium Corporation Why Indium Is One of the Most Important Metals in Electronics(同社ブログ、2026年8月27日)。インジウムの生産量の説明。 https://www.indium.com/blog/why-indium-is-one-of-the-most-important-metals-in-electronics/

14. 主張と出典の対応表

本文の主張区分出典
社名、創業(1934年、ニューヨーク州ユーティカ)、旧名称 The Indium Corporation of America、2020年の本社移転事実出典1・2 https://www.indium.com/corporate/ https://www.indium.com/corporate/media-center/milestones/
製品の範囲(はんだとフラックス、ろう材、熱界面材料、スパッタリングターゲット、金属と無機化合物、NanoFoil)事実出典18 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-to-introduce-new-heat-spring-hsx-metal-thermal-interface-material-for-semiconductor-test-at-testconx/
2026年9月のR&Dディレクターの昇進、マレーシア・ペナンの技術拠点(2014年)事実出典24・1 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-promotes-hongwen-zhang-to-research-and-development-director/ https://www.indium.com/corporate/
金系の精密ダイアタッチプリフォーム(2024年7月)事実出典25 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-introduces-au-based-precision-die-attach-preforms/
焼結材の種類(InFORCE、InBAKE、QuickSINTER)、エポキシや高分子を含まない純粋な焼結材事実出典26 https://www.indium.com/products/sintering-materials/
従業員1,400人超(2024年・創業90年)、8か国の拠点、沿革(1938年のベアリング、1952年のプリフォーム、1959年の特許、1977年のはんだペースト、1991年のInFORMS特許、2009年のHeat-Spring特許ほか)事実出典1 https://www.indium.com/corporate/
施設一覧(16か所。製造・本社・事務所・倉庫)事実出典3 https://www.indium.com/corporate/facilities/
経営陣(Executive Chair、President & CEO、CFO)事実出典4 https://www.indium.com/corporate/team/executive-team/
2017年のYunnan Tin Groupとの戦略提携、2017年の経営陣の昇進、2021年3月のSolder Chemistry買収、ON Semiconductorの品質賞(2015年・2017年分)事実出典2 https://www.indium.com/corporate/media-center/milestones/
売上・利益・研究開発費・設備投資未確定/将来いずれも非公表。本稿では推計もしない
はんだ、ダイアタッチ、フリップチップ、SiPなど半導体パッケージ向け材料の記述、SiP前工程モジュール50億個超(会社の主張)事実会社の主張を含む。 出典5・6・7 https://www.indium.com/applications/semiconductor-packaging-and-assembly/ https://www.indium.com/applications/semiconductor-packaging-and-assembly/die-attach/ https://www.indium.com/applications/semiconductor-packaging-and-assembly/flip-chip/
金属系TIM(Heat-Spring、はんだTIM、液体金属)の用途と記述事実出典8・10・12 https://www.indium.com/applications/thermal-management/tims/ https://www.indium.com/products/thermal-interface-materials/compressible-tims/heatspring/ https://www.indium.com/products/thermal-interface-materials/liquid-metal/
インジウム金属のバルク熱伝導率86 W/mK、HSDの例(0.004インチ、31 psi)、パターンの塑性変形による熱抵抗の低下、ポンプアウトが起きないとの記述、IATF 16949:2016・ISO 9001:2015事実メーカー公称。 出典11 https://www.indium.com/wp-content/uploads/2025/01/Heat-Spring%C2%AE%E2%80%93Ultra-Low-Thermal-Resistance-No-Reflow-as-TIM-1.523-PDS-100326-R1.pdf
Heat-Spring HSx(反り200 µm超、30 psi未満、20 psiで実効16 W/m-K、厚み300 µm〜1 mm)事実メーカー公称(2025年2月の発表時点)。 出典18 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-to-introduce-new-heat-spring-hsx-metal-thermal-interface-material-for-semiconductor-test-at-testconx/
液体金属の融点7.6〜17℃、導電性、特許の多重バリア方式事実メーカー公称。 出典12 https://www.indium.com/products/thermal-interface-materials/liquid-metal/
インジウム製の気密・極低温シール(ワイヤー・プリフォーム)事実出典9 https://www.indium.com/applications/sealing/
タッキング剤(ノークリーン・残渣なし・治具不要)事実出典13 https://www.indium.com/products/tacking-agents/
NanoFoilの用途とInnoJoin(独Bremen)の独占販売(部品実装向け、2024年11月)事実出典19 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-announces-innojoin-as-exclusive-global-sales-partner-for-nanofoil/
Rel-ion製品群(2024年時点で2,000万台超のEV。会社の主張)事実会社の主張。 出典14 https://www.indium.com/products/relion/
メキシコ・グアダラハラ新工場(2026年8月11日開所、1,230平方メートル、はんだペースト・ワイヤー・フラックス、フル稼働で月18〜20トンの見込み)事実見込みは会社の説明。 出典15 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-opens-new-manufacturing-facility-in-guadalajara-mexico-expanding-global-production-network/
Rio Tintoとのガリウム抽出の成功(2025年5月)、ローマの研究開発施設でのプロセス開発事実出典16 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-and-rio-tinto-announce-groundbreaking-milestone-in-gallium-extraction-partnership/
ガリウム抽出の実証プラント(3.5トン規模)と年40トンの商業規模の計画未確定/将来会社の計画であり、時期は示されていない。 出典16 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-and-rio-tinto-announce-groundbreaking-milestone-in-gallium-extraction-partnership/
IDSPS(インド)への産業パートナーとしての参加(2026年4月)事実出典17 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-joins-indias-idsps-industry-consortium-partnership/
焼結の標準化(DKE作業部会・IEC)への言及、はんだ系TIMの「時間による性能低下がない」「86 W/mK」という説明事実会社の主張を含む。 出典20 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-experts-to-address-data-center-thermal-management-and-sintering-standards-at-smta-conference/
WS-910 フリップチップ用フラックス(水溶性、モールド・キャピラリーアンダーフィルとの相性、2025年7月)事実出典21 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-introduces-new-flip-chip-flux-for-semiconductor-devices/
フラックス残渣とアンダーフィル材の相性を課題とする記述事実出典7 https://www.indium.com/applications/semiconductor-packaging-and-assembly/flip-chip/
ISO 14001の環境マネジメントシステム事実出典22 https://www.indium.com/corporate/csr/sustainability/
インジウムの世界の生産量が年に約1,000トンという同社ブログの説明事実会社の説明であり、第三者統計ではない。 出典27 https://www.indium.com/blog/why-indium-is-one-of-the-most-important-metals-in-electronics/
上場企業としての開示、財務の公表未確定/将来公式資料に記載なし(非上場とされる点は、開示書類が見当たらないことによる本稿の理解)。本稿では推計もしない
研究開発人員、公的資金の受領、スタートアップ出資、樹脂系封止材・アンダーフィル製品の有無未確定/将来公式資料に記載なし。本稿では存在しないとも断定しない
半導体・AI・パワー半導体・EVが最重要の成長分野という読み推測2025〜2026年のプレスリリースの話題が集中していることからの本稿の解釈 出典15・20 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-opens-new-manufacturing-facility-in-guadalajara-mexico-expanding-global-production-network/ https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-experts-to-address-data-center-thermal-management-and-sintering-standards-at-smta-conference/
原料の上流(ガリウム)まで自社で確保する方向を探っているという読み推測自社を精錬・製錬・製造・供給の会社と称することと、Rio Tintoとの実証からの本稿の解釈 出典1・16 https://www.indium.com/corporate/ https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-and-rio-tinto-announce-groundbreaking-milestone-in-gallium-extraction-partnership/
パワー半導体(SiC・GaN)とEV向けを伸ばそうとしているという読み推測焼結材、Rel-ion製品群、発表内容からの本稿の解釈 出典14・20 https://www.indium.com/products/relion/ https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-experts-to-address-data-center-thermal-management-and-sintering-standards-at-smta-conference/
樹脂系の封止材・アンダーフィルへは進出しない(少なくとも前面には出さない)という読み推測製品ページに該当製品が見つからず、フラックスでは相性を軸に掲げていることからの本稿の解釈 出典7・21 https://www.indium.com/applications/semiconductor-packaging-and-assembly/flip-chip/ https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-introduces-new-flip-chip-flux-for-semiconductor-devices/
半導体・AI需要への集中がリスクになるという読み推測発表内容の偏りからの本稿の解釈 出典15・20 https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-opens-new-manufacturing-facility-in-guadalajara-mexico-expanding-global-production-network/ https://www.indium.com/press-releases/indium-corporation-experts-to-address-data-center-thermal-management-and-sintering-standards-at-smta-conference/
Indiumを半導体・電子材料メーカー(金属系)とする区分と、3類型の整理本稿の計算本稿による整理。企業名は本シリーズで扱う企業から例示
熱抵抗がバルク熱伝導率ではなく接触状態と圧力で決まる、ボイドと樹脂との相性が信頼性を左右する、という技術説明本稿の計算一般的な技術の説明であり、同社の個別製品の値ではない(本シリーズの技術解説を参照)

最終更新:2026年10月3日/Troy Technical
本稿の内容は、Indium Corporationの公式サイトと公式プレスリリースに基づきます。同社は非上場で財務を公表していないため、調査会社の市場推計や報道ベースの数値は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。製品の性能値は同社の技術データシート・製品ページのメーカー公称で、試験条件が書かれていないものは条件不明のまま示しています。