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ダイマックス 企業解説

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COMPANY PROFILE / 接着・封止材

ダイマックス
― 光で数秒で固める接着剤・コーティング・封止材と、光源・塗布装置を一体で売る家族経営の会社

Dymaxは、1980年に米国コネチカット州で創業した光硬化(UV・可視光・LED)の接着剤・コーティング・封止材の専門メーカーです。 材料だけでなく、塗布装置と光硬化装置まで自社で作り、「材料と装置を一組で使うと最も性能が出る」という売り方をしています。 電子基板の保護・封止(コンフォーマルコーティング、チップ封止、ポッティング)、基板の補強、医療機器の組立、航空宇宙・防衛、自動車の電装部品が主な市場です。 家族経営の非上場企業で、売上などの財務は公表されていません。本稿では、何を確認でき、何を確認できなかったかを整理します。

構成:同社の公式サイト(沿革、会社概要、経営陣、拠点、用途・製品ページ、技術データシート、プレスリリース)を一次情報として使用/最終更新 2026年10月

この記事でわかること
  1. 30秒でわかるDymaxと、接着・封止材での立ち位置
  2. ロゴと社名の表記について
  3. 接着・封止材の世界で、この会社はどこにいるか
  4. 会社の規模
  5. 接着・封止材にかけているリソース
  6. これまでの取り組み
  7. 今後の計画
  8. この会社は接着・封止材で何を目指しているか
  9. 接着・封止材分野の提携マッピング
  10. 提供している技術・製品・サービス
  11. この企業が抱えるリスク
  12. 用語集
  13. 出典
  14. 主張と出典の対応表

1. 30秒でわかるダイマックスと、接着・封止材での立ち位置

正式名称Dymax Corporation創業時の名称は American Chemical and Engineering Company
本社米国コネチカット州
トリントン
318 Industrial Lane
形態家族経営の
非上場企業
2代目・3代目が運営と同社が説明。財務は非公表
この分野での区分UV硬化・特殊用途
メーカー
光硬化の材料と装置を一体で提供
創業1980年従業員3人で開始
従業員550人超世界8拠点(公式サイトの沿革ページ)
特許30件超同社の説明。沿革に各年の特許が並ぶ
主な市場医療機器、電子機器、
航空宇宙・防衛、自動車
電子基板の保護・封止が中心の一つ
まず押さえるべき1点

Dymaxは「光で固める」ことに特化した、材料と装置の会社です 事実。 接着剤、コーティング、封止材、ポッティング材は、いずれも紫外線・可視光・LEDを当てると数秒で固まる1液タイプで、 光が届かない影の部分には、湿気・熱・活性剤で固める「二重硬化」を組み合わせます。 同社は電子基板の封止・ポッティングのページで「エポキシやシリコーンの置き換え」を掲げ、2026年7月に発売した補強用接着剤では「従来のアンダーフィルに代わる、速くて簡素な方法」と説明しています。 つまり樹脂系の封止材そのものを作る会社で、本シリーズの中でも、電子・封止の核心に最も近い企業の一つです。 半導体パッケージ内部のモールド封止(EMC)や異方導電フィルム(ACF)は、今回確認した公式資料には出てきませんでした 未確定/将来。

2. ロゴと社名の表記について

Dymaxのロゴは同社の商標です。本稿では生成画像による再現を行わず、公式サイトから取得したロゴ画像を img/dymax_logo.png として設置しています。

表記の注意:社名はDymax Corporationです。創業時は American Chemical and Engineering Company でした(同社の会社概要)。 各地域に現地法人があり、Dymax Europe GmbH(ドイツ)、Dymax Engineering Adhesives Ireland Ltd.(アイルランド)、Dymax Asia Pacific Pte. Ltd.(シンガポール)、Dymax Korea LLC、Dymax UV Adhesives & Equipment(Shenzhen)Co. Ltd. などがあります。 中国では、旧 Dymax Chemical(Shanghai)が2022年1月15日に Hanarey Chemical(Shanghai)へ社名変更し、現在は同社の中国のマスター販売店として説明されています。 同社は Multi-Cure、See-Cure、Ultra-Red、BlueWave など多数の登録商標の製品名を持ちます。製品名は「同社の製品群」として扱い、本稿では特定製品の優劣を論じません。

公式サイト:https://dymax.com/

3. 接着・封止材の世界で、この会社はどこにいるか

接着・封止材に関わる企業の3つの類型 同じ「接着剤の会社」でも、強みと売り先がまったく違う 総合接着剤・化学 半導体・電子材料 UV硬化・特殊用途 幅広い用途の接着剤を世界で売る 半導体メーカーと共同で材料を作る 光で固める・用途に作り込む Henkel/H.B. Fuller Sika/Dow ほか レゾナック/住友ベークライト Indium ほか Dymax/DELO Master Bond ほか 用途の広さと世界の販売網 顧客の工程に合わせた材料開発 硬化条件と用途への作り込み 景気と原料価格に左右される 半導体の需要変動に左右される 規模が小さく顧客が偏りやすい Dymaxは右端の「UV硬化・特殊用途」。光で固める材料と、光源・塗布装置を一体で提供する 医療機器・電子機器・航空宇宙・自動車向け。家族経営で、財務は公表されていない
図1 接着・封止材に関わる企業の3類型と、Dymaxの位置づけ。区分は本稿によるもので、企業名は本シリーズで扱う企業から例示しています 本稿の計算。Dymaxが自社を「光硬化材料・塗布装置・光硬化装置の開発会社」と説明していることは、同社の公式サイトに基づきます。

Dymaxの主たる類型はUV硬化・特殊用途メーカーです。従たる類型は特にありません(半導体・電子材料メーカーのように、半導体メーカーの工程に材料を作り込む会社ではなく、 電子機器メーカーの基板の保護・補強・組立に使われる材料と装置を提供する会社です)。 どの材料・用途が中心かを、同社の資料で確認できた範囲で整理します。

材料・用途Dymaxでの位置づけ確認できた一次情報区分
UV・光硬化の接着剤(構造・医療)中心。UV/可視光で数秒で硬化。金属、ガラス、セラミック、プラスチックなどを接着。医療向けはUSP Class VI接着剤を1985年から公式サイトの製品・用途ページ、沿革事実
コンフォーマルコーティング(基板保護)中心。1液で、光で数秒で硬化し、すぐ出荷できると説明。影の部分は熱・湿気で二次硬化コンフォーマルコーティングのページ事実
封止材(チップ封止・ワイヤボンド保護・LED封止)中心。チップ・オン・ボード、チップ・オン・フレックス、COB LED向け。1997年に「グロブトップ」封止材を製品化封止材のページ、沿革事実
ポッティング材中心の一つ。10〜30秒で硬化し、治具・炉・ラックが不要。「エポキシとシリコーンの置き換え」と説明ポッティング材のページ事実
基板補強(アンダーフィル代替・エッジボンド)中心の一つ。2026年7月に9310を発売。リフロー後も密着し、低温で手直しできると説明プレスリリース事実
熱界面材料(熱伝導接着剤)一部。ヒートシンクを基板に固定する熱伝導接着剤(Multi-Cure)。光・熱・活性剤で硬化熱界面材料のページ事実
ガスケット・マスキング材一部。UV硬化のガスケット材(2001年に発売)、水溶性のマスキング材の処方(1996年の特許)、マスキング材の製品カテゴリ製品カテゴリのページ、沿革事実
光硬化装置・塗布装置中心の一つ。スポット、フラッド、コンベア、LEDライン照射器(BlueWave)、塗布バルブ、放射計製品ページ、プレスリリース事実
半導体封止材(EMC)・ACF・はんだ同社の資料では確認できず―未確定/将来

4. 会社の規模

Dymaxは家族経営の非上場企業で、売上・利益などの財務は公表されていません。公式資料から確認できる規模を、表1つで示します 事実。

項目内容
売上・利益非公表。本稿では推計しない
創業・本社1980年に、Andy Bachmann と Clai Bachmann が Specialty Chemical Company の資産を買い取って創業(従業員3人)。本社は米国コネチカット州トリントン
従業員・拠点従業員550人超、世界8拠点(沿革ページ)。2026年7月にメキシコ・ケレタロの流通・技術センターが開所。北米、欧州(ドイツ、アイルランド)、アジア(シンガポール、香港、韓国、深圳)に現地法人
経営Greg Bachmann(Director and Chairman of Dymax Companies。2005年9月から。創業者の次の世代)。2026年初めにChris Ciampiが代行CFOに就任
特許30件超(沿革ページ)
品質・規制ISO 9001:2015の認証を取得し、GHS(化学品の分類と表示の国際基準)に適合(規制のページ)
受賞米誌Inc.の「急成長する非公開企業5,000社」に9回選出、UCONN Family Business of the Year(北米法人)、Singapore SME 1000(アジア太平洋法人、2020年)など
ここで注意

財務が非公表のため、電子・封止の売上や、材料と装置の売上の比率は確認できません 未確定/将来。 なお同社の公式サイトの拠点の数は、沿革ページで「8拠点」、グローバル拠点のページで「7拠点」と書かれていて、一致していません (拠点一覧には、米国、メキシコ、ドイツ、アイルランド、シンガポール、香港、韓国、深圳の8法人・拠点が載っています)。 本稿は、一覧に載る8拠点を数えました。

5. 接着・封止材にかけているリソース

財務が非公表のため、金額は確認できません。何をどこまで確認できたかを、人・金・外部・大学の4点で整理します。

項目確認できた内容区分
人(研究開発拠点・人員)従業員550人超。研究開発は、米国の本社のほか、ドイツ・ヴィースバーデンの研究所(2014年に研究所を収容できる大きな拠点へ移転)、中国・上海の研究開発センター(2017年開設)。社内のApplication Engineering部門が、社内ラボで接着の評価を行う。研究開発人員の総数は非公表事実/非公表
金(研究開発費・設備投資)研究開発費・設備投資の金額は非公表。拠点投資の例:ケレタロの流通・技術センター(2026年7月)、ヴィースバーデンへの拡張(2011年・2014年)、アイルランド進出(2014年)事実/非公表
外部への出資・買収・合弁Bomar Oligomersの合弁(1990年)と過半数取得(2000年)、ADAC Technologiesの資産取得(2000年)、Dymax Europeの合弁(1995年)と100%取得(2002年)、Dymax Koreaの合弁(2010年)と完全子会社化(2013年)、Chemetallとの欧州合弁(1994年)。スタートアップへの出資は確認できず事実/確認できず(出資)
大学・研究機関・公的資金地元の賞(Connecticut Economic Resource Center、UCONN Family Business of the Year)はあるが、大学や研究機関との共同研究、公的資金(NEDO、EUのプロジェクト、米国の助成など)は確認できなかった確認できず

6. これまでの取り組み

時期できごと意味
1980年Andy & Clai Bachmannが、Specialty Chemical Companyの資産を買い取ってDymax Corporationを創業光硬化接着剤の事業の出発点
1981〜1985年ヘッドランプ向けの最初のUV硬化構造用接着剤(1981年)、最初のガラス接着剤(1982年)、USP Class VIの医療用接着剤の製品群(1985年)自動車・ガラス・医療の3用途の原型
1986年UV装置の製品群を発売。「UV硬化接着剤と硬化装置の両方を製造する唯一の会社になった」と記載材料と装置を一体で売る方針の始まり(会社の記載)
1990〜1995年Bomar Oligomersの合弁(1990年)、可視光硬化の製品群(1994年)、Chemetallとの欧州合弁(1994年)、トリガーキュアのコンフォーマルコーティング(1994年)、Dymax Europeの合弁(1995年)原料(オリゴマー)の確保と欧州展開
1997年電子用封止材(グロブトップ材)を製品化。光硬化封止材の特許も取得電子・封止への入口
1998年二重硬化処方の特許、銅を腐食しない接着剤の特許影の部分も固める技術の基礎
2000〜2003年ADAC Technologiesの資産取得とBomar Oligomersの過半数取得(2000年)、導電性の放射線硬化材料の特許(2001年)、Dymax Europeの100%取得(2002年)、アジア法人の設立(2003年)原料と販売網の内製化
2008〜2009年Ultra-Red蛍光接着剤、See-Cure技術(硬化状態を見て確認できる)、LED装置検査しやすさと、LED光源への移行
2010〜2015年韓国の合弁(2010年)と完全子会社化(2013年)、ヴィースバーデン移転、アイルランド進出(2014年)、Encompass技術、シンガポールにアジア太平洋法人(2015年)アジア・欧州の拠点拡大
2017〜2019年上海に研究開発センター(2017年)、タックフリーのフォームインプレイスガスケットと日光硬化コーティングの特許(2017年)、超低粘度コンフォーマルコーティング9452-FC(2018年)、二重硬化アクリル処方の特許(2019年)コーティングとガスケットの高度化
2020〜2022年創業40周年(2020年)、NASAの低アウトガス基準(ASTM E595)に適合する二重硬化コーティング9771(2021年)、中国のマスター販売店をHanareyに変更(2022年1月)宇宙・航空向け、中国での販売体制の整理
2026年7月〜9月メキシコ・ケレタロに流通・技術センター(7月1日)。基板補強用の接着剤9310を発売(7月30日)。BlueWave FXライン照射器を発売(9月9日)。ウェアラブル向けの電子コーティング9208-Wと再作業できる封止材9209-Wを発売(9月30日)米州の拠点強化と、材料・装置の同時の製品拡充

7. 今後の計画

メキシコ・中南米ケレタロの拠点を
さらに強化
会長が「これは始まりにすぎない」と述べた(2026年7月)
新製品の方向基板補強、ウェアラブル、
高速ライン硬化
2026年7〜9月の発売内容から(計画の数値は非公表)
展示会SMTA Guadalajara
2026年10月7〜8日
PCB保護と熱応力管理を展示予定
環境バイオ由来オリゴマー骨格のGHG排出が石油由来より40%少ないと同社が説明(根拠の記載なし)

同社の発表は、新製品、拠点の開所、展示会が中心で、売上目標、設備投資額、新たな買収・提携の計画は示されていません 未確定/将来。 ケレタロの拠点は「医療機器、自動車の電子部品、航空宇宙の需要が増えている」ことに対応するもので、会長は「これは始まりにすぎない」と述べています 事実。

確認できなかったこと

次はいずれも一次資料に記載がありません 未確定/将来。

設備投資額/売上目標/半導体パッケージ向け(EMC・ACF)の製品計画/新たな買収・提携の計画/公的資金の受領。

8. この会社は接着・封止材で何を目指しているか

ここは会社が直接には述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに書きます。

読み取れること根拠となる一次情報区分
エポキシ・シリコーン・熱硬化の工程を、光硬化で置き換えることを狙っているポッティング材のページで「エポキシとシリコーンの置き換え」を掲げ、9310を「従来のアンダーフィルに代わる速い方法」と説明。炉・治具・ラックが不要だと強調事実(会社の説明)
置き換えの訴求点は、性能の最高値より工程の速さと簡素化にあるページの説明は「数秒で硬化」「炉・治具・ラック不要」「すぐ出荷」が中心で、他の工法に対する性能比較の数値は掲載されていない推測
材料と装置をセットで売ることで、顧客の工程に深く入り込もうとしている「材料と装置は互いにぴったり合うように作られている」と説明。1986年から材料と装置の両方を製造。Tridakとの統合サービス、ECTの受託推測
電子(基板保護・封止)と医療を2本柱と見ているトップページの記述で、医療機器と電子機器の用途が最初に並び、新製品の発表も電子が多い推測
メキシコ・中南米の需要の取り込みを強める2026年7月のケレタロ開所、10月のSMTA Guadalajara出展事実(計画)
推測の根拠を1つだけ詳しく

「置き換えの訴求点は、性能の最高値より工程の速さと簡素化」と読む根拠は、同社のページが「何ができるか」より「何が要らなくなるか」を強調していることです。 ポッティング材のページは、硬化が10〜30秒で、「治具、ラック、炉」が要らず、床面積や在庫が減る、と書いています。 2026年7月の9310の発表も、「アンダーフィルの追加の工程と複雑さがなくなる」と述べます。 一方、封止材のページに載る性能の記述は、「湿度や熱衝撃に強い」「−40℃でも柔軟」など定性的なものが多く、 アンダーフィルやエポキシ・シリコーンとの性能の直接比較は掲載されていません 事実。 これは同社の主張を否定するものではなく、採用の決め手は工程の効率だと同社自身が考えていると読める、ということです 未確定/将来。

9. 接着・封止材分野の提携マッピング

Dymax を中心とした、出資・買収・提携・販売の関係 同社の公式サイトに記載のある関係のみ。報道ベースの関係は含まない 提携・共同 販売・受託 合弁から子会社化・買収 Dymax 光硬化 Bomar Oligomers 合弁(1990年)→過半数取得(2000年) Dymax Europe(独) 合弁(1995年)→100%取得(2002年) Dymax Korea 合弁(2010年)→完全子会社(2013年) Tridak 自動塗布・硬化システムの統合 Electronic Coating Technologies コーティング受託(米州・欧州) Hanarey Chemical(上海) 中国のマスター販売店(2022年)
図2 Dymax を中心とした出資・買収・提携・販売の関係。出典:同社の公式サイト(沿革・グローバル拠点・サービスのページ)。図に含めたのは同社が公式サイトで述べている関係だけで、顧客企業の社名は含めていません。Tridak と Electronic Coating Technologies は、同社が「戦略的パートナー」「米州・欧州での受託先」と説明している企業です。Dymax Europe と Dymax Korea は、合弁から子会社になった拠点で、現在は同社グループの拠点として掲載されています。

Dymaxの関係は、原料(オリゴマー)と販売網を、合弁から買収・子会社化で内製化してきた点に特徴があります。 現在の提携は、自動塗布・硬化システムの統合を担うTridak、米州・欧州でのコーティング受託を担うElectronic Coating Technologies、中国の販売を担うHanareyなど、 工程と販売を補う相手が中心です。 一方、半導体メーカーや電子機器メーカーとの共同開発の事例は、公式サイトに社名の入った形では確認できませんでした 未確定/将来。

10. 提供している技術・製品・サービス

以下は、同社の用途・製品ページ、技術データシート、プレスリリースの記述です。数値はメーカー公称で、試験法が書かれている場合は併記します 事実。

製品群同社ページの記述(メーカー公称)
封止材(チップ封止)UV/可視光で数秒で硬化し、ポリイミドやPETのフレックス基板への密着が良いと説明。二次硬化(熱または湿気)あり。LED用は耐黄変・光学的に透明。例:9624はCOB LEDの封止用で、公称粘度120 cP。−40℃でも柔軟なチップ・オン・フレックス用の品種もある
封止・ポッティング樹脂 9001-E-V3.1(技術データシートの例)化学系はモディファイドウレタン、無溶剤の1液。粘度4,500 cP(ASTM 2556)、ガラス転移点 40℃(ASTM D5418)、弾性率 17 MPa(ASTM D638)、破断伸び 150%(ASTM D638)、硬度 D45(ASTM D2240)、線収縮 2.0%(Dymax標準法 DSTM 614)、吸水 2.6%(25℃・24時間、ASTM D570)。熱衝撃 >2,000サイクル(−40℃〜125℃、直径0.25 milのワイヤ)、85℃/85% RHで >1,000時間。硬化:150 mW/cm²(5000-EC)で30秒(膜厚0.005インチ)。二次熱硬化は110℃で60分、120℃で30分、150℃で15分(2024年11月20日改訂)
コンフォーマルコーティング1液、UV/可視光で数秒で硬化。影の部分は二次硬化(熱または湿気)。膜厚の目安:51〜510 µm(0.002〜0.020インチ)の品種、最大0.254 mmの品種など。UL 94は品種によりV-0またはV-1。LED(365/385/405 nm)で硬化できる低粘度品種や、TPOとPIP 3:1を含まない品種もある
ポッティング材UV/LEDで10〜30秒で硬化し、治具・ラック・炉が不要。浅いポッティング(0.25インチ=6 mm)向けと、深部まで硬化する樹脂がある。「エポキシやシリコーンの置き換え」と説明
基板補強用の接着剤 9310(2026年7月)微細ピッチの端子なし部品の補強用。光で数秒で硬化し、二次熱硬化で影の部分も硬化。リフロー後も密着。破断伸び145%で、熱膨張のひずみを吸収。高粘度でチキソ性があり、エッジボンドに向く。比較的低温で手直しできる(メーカー公称)
ウェアラブル向け 9208-W・9209-W(2026年9月)9208-W:湿気・腐食・熱ストレスのバリアとなる電子コーティング。9209-W:再作業(取り外し・交換)できる封止材。どちらも光+湿気の二重硬化で、IBOAフリー(9209-W)
熱伝導接着剤ヒートシンクを基板に取り付ける、チキソ性の高い接着剤。光・熱・活性剤で硬化。光で露出部分をすぐ仮固定し、影は活性剤や熱で硬化する
装置スポット、フラッド、コンベア、放射計。BlueWave FX ライン照射器(2026年9月):強度は最大4.2 W/cm²(作業距離25 mm)、長さ75 mmと150 mm、波長は365/385/405 nmから選択、CEおよびUKCAマーク
サービスApplication Engineeringによる接着の評価(社内ラボ)、コーティング受託(Electronic Coating Technologies)、自動化システムの統合(Tridak)
素材技術者の視点:光で固める材料で、素材設計の「どこ」が効くか

9001-E-V3.1のデータは、封止材の設計思想をよく示しています(本シリーズの技術解説『ガラス転移点とクリープ』『熱膨張係数』『半導体封止材』も参照)。 Tgは40℃と低く、弾性率は17 MPa、破断伸びは150%と柔らかい材料です。 Tgは室温(約25℃)のすぐ上にあり、40℃を超える温度ではゴム状の領域に入るため、高温側の熱膨張はTgより上の係数(α2=180)が効きます。 同社が「高CTE・低Tg」を、部品への応力を下げる特長として掲げる理由は、硬い樹脂は熱膨張や収縮のひずみを部品に直接伝えるが、柔らかい樹脂はひずみを自分で吸収するからです(一般的な説明)。 とくに細いワイヤボンド(このデータシートは直径0.25 milのワイヤで熱衝撃を評価)では、硬い樹脂がワイヤを引きちぎる力を生むため、低弾性率が効きます。 ただし、硬化時の線収縮が2.0%あり、これは基板や部品との界面に残留応力を残しうる値です。柔らかさで応力を逃がす設計と言えます。 なお、この技術データシートのCTEは単位が「mm/m/℃」と印字されており、数値(α1=95、α2=180)の桁から見て単位の誤記の可能性があるため、本稿は単位を断定しません。

もう一つは光で固める材料に特有の課題:影の部分です。光は部品の下や、不透明な部材の裏には届きません。 同社はこれを、光硬化に熱・湿気・活性剤の二次硬化を足す二重硬化で解いています(各ページの記述)。 9001-E-V3.1は二次熱硬化に最大60分の加熱が必要で、「数秒で固まる」のは光が当たった部分だけだという点は、工程設計で見落としやすい点です。 光硬化は、膜厚(データシートの硬化条件は0.005インチ)と光の強度・波長に硬化の深さが依存します(一般的な説明)。

最後に、データシートの注意書きです。同社は「ここに示すデータは、過去の試験に基づく情報提供であり、規格値でも保証値でもない」と明記し、 この製品のデータは「2008年より前に収集」されたものとしています(2024年11月改訂)。 メーカー公称の値は、試験条件と改訂日がセットでないと使えないことを示す好例です。

11. この企業が抱えるリスク

リスク内容区分
財務が見えない売上・利益・研究開発費・設備投資がすべて非公表。電子・封止の比率も確認できない未確定/将来
光が届かない部分の硬化光硬化は、影の部分に二次硬化(熱・湿気・活性剤)が要る。9001-E-V3.1では最大60分の加熱が必要で、工程の簡素化という売り文句と両立しない場合がある事実
置き換えの壁エポキシ・シリコーン・アンダーフィルを置き換えるには、顧客が信頼性試験をやり直す必要がある。性能の直接比較は同社のページに載っていない推測
技術データの古さデータシートの数値は「2008年より前に収集」されたものがあり、規格値・保証値ではないと明記されている。最新の組成での値とは限らない事実
材料と装置のセット販売の偏り顧客が他社の光源や塗布装置を使う場合の性能や保証の扱いは、確認できなかった未確定/将来
光重合開始剤など原料の規制同社はTPOとPIP 3:1を含まない処方、IBOAフリー、MeHQやBHTの低減などを打ち出す。原料の規制や市場の要求が変わると、処方の見直しが必要になる可能性(規制の内容は本稿では確認していない)推測
拠点・販売網の再編中国の現地法人は2022年に社名変更されHanareyがマスター販売店になった。拠点数の表記(7と8)が公式サイト内で一致していない事実
会社の主張の検証「GHG排出が40%少ないバイオ由来オリゴマー」「エポキシ・シリコーンの置き換え」などは会社の説明で、算定方法や比較条件は確認できていない事実(会社の主張)

12. 用語集

光硬化
紫外線・可視光・LEDの光を当てると、数秒で液体から固体になる仕組み。光重合開始剤が光を吸収して反応を始める。
二重硬化(デュアルキュア)
光と、熱・湿気・活性剤など、2つの仕組みを組み合わせて固める方式。光が届かない影の部分も固められる。
1液
混ぜる必要がない、そのまま使える接着剤・コーティング材。
コンフォーマルコーティング
基板全体を薄い膜で覆い、湿気・ほこり・薬品から守る保護膜。
グロブトップ
チップとワイヤボンドを丸ごと覆う、盛り上がった形の封止材。
ポッティング
部品や基板を樹脂の中に埋めて固める封止の方法。
アンダーフィル/エッジボンド
チップと基板の隙間を満たす樹脂/チップの周囲だけを接着して固定する方法。どちらも、はんだ接合部を熱ひずみや衝撃から守る。
Tg(ガラス転移点)
樹脂が硬い状態からやわらかい状態に変わる温度の目安。
CTE(熱膨張係数)
温度が上がったときの材料の伸びの割合。α1はTgより下、α2はTgより上の値。
オリゴマー
光硬化樹脂の骨格になる、分子量の小さな高分子。接着剤の硬さや柔らかさを左右する。
放射計
光硬化の光の強さ(mW/cm²など)を測る計器。ランプの劣化を見つけるのに使う。
メーカー公称
メーカー自身が示す性能値。試験条件と改訂日が一緒でないと、他社品と比べられない。
概念図:電子基板のチップに光硬化の封止材を塗り、UV/LEDの光を当てて数秒で固める工程
図3 Dymaxの事業の中心(光硬化の封止材と光源)を表した概念図。電子基板のチップに、透明な封止材をディスペンサーで塗り、LEDの光を当てて固める場面(AI生成による概念図。実際の設備や製品を写したものではありません)。

13. 出典

  1. Dymax History(公式サイト、沿革ページ)。従業員550人超、8拠点、特許30件超、2・3代目の家族経営。 https://dymax.com/about-dymax/history
  2. Dymax History: 1980年代(公式サイト)。 https://dymax.com/about-dymax/history?era=1461
  3. Dymax History: 1990年代(公式サイト)。 https://dymax.com/about-dymax/history?era=1462
  4. Dymax History: 2000年代(公式サイト)。 https://dymax.com/about-dymax/history?era=1463
  5. Dymax History: 2010年代(公式サイト)。 https://dymax.com/about-dymax/history?era=1901
  6. Dymax History: 2020年代(公式サイト)。 https://dymax.com/about-dymax/history?era=1985
  7. Dymax Our Company(公式サイト)。創業時の名称、事業の説明。 https://dymax.com/about-dymax/our-company
  8. Dymax Management Team(公式サイト)。 https://dymax.com/about-dymax/management-team
  9. Dymax Global Contacts(公式サイト)。拠点・現地法人、Hanareyへの社名変更。 https://dymax.com/sales-support/contact-us/global-contacts
  10. Dymax Regulatory(公式サイト)。ISO 9001:2015、GHS。 https://dymax.com/about-dymax/regulatory
  11. Dymax Sustainability(公式サイト)。環境への取り組み。 https://dymax.com/about-dymax/sustainability
  12. Dymax Awards(公式サイト)。 https://dymax.com/about-dymax/awards
  13. Dymax Encapsulants for Microelectronic Component Protection(公式サイト、封止材のページ)。 https://dymax.com/markets/electronics/consumer/encapsulation
  14. Dymax Potting Compounds For Consumer Electronic Components(公式サイト、ポッティング材のページ)。 https://dymax.com/markets/electronics/consumer/potting-compounds
  15. Dymax Conformal Coatings for Consumer Electronics PCB Protection(公式サイト)。 https://dymax.com/markets/electronics/consumer/conformal-coatings
  16. Dymax Light-Curable Materials For Thermal Interfaces(公式サイト)。 https://dymax.com/markets/electronics/consumer/thermal-interface-materials
  17. Dymax Multi-Cure 9001-E-V3.1(公式サイト、製品ページ)。 https://dymax.com/products/formulations/light-curable-materials/encapsulating/9001-e-v3.1
  18. Dymax Multi-Cure 9001-E-V3.1 Product Data Sheet(技術データシート、2024年11月20日改訂)。 https://dymax.com/brandfolder/download?fieldIdentifier=file&contentId=3829&filename=asseetFilePlaceholder.pdf
  19. Dymax Dymax Launches 9310 Adhesive for High-Reliability PCB Reinforcement(プレスリリース、2026年7月30日)。 https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/electronics/dymax-launches-9310-adhesive-for-high-reliability-pcb-reinforcement
  20. Dymax Dymax Opens New Distribution and Technical Center in Querétaro, Strengthening Regional Support Across Mexico and Latin America(プレスリリース、2026年7月1日)。 https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/corporate/dymax-opens-new-distribution-and-technical-center-in-quer%C3%A9taro,-strengthening-regional-support-across-mexico-and-latin-america
  21. Dymax Dymax Expands Light-Curable Product Portfolio for Consumer Wearable Assembly(プレスリリース、2026年9月30日)。 https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/electronics/dymax-expands-light-curable-product-portfolio-for-consumer-wearable-assembly
  22. Dymax Dymax Launches BlueWave FX Line Emitters to Boost Throughput in High-Speed Linear UV/Visible Curing(プレスリリース、2026年9月9日)。 https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/equipment/dymax-launches-bluewave-R-fx-line-emitters-to-boost-throughput-in-high-speed-linear-uv-visible-curing
  23. Dymax Dymax to Showcase Light-Curing Technologies for PCB Protection and Thermal-Stress Management at SMTA Guadalajara(プレスリリース、2026年9月24日)。 https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/trade-show/dymax-to-showcase-light-curing-technologies-for-pcb-protection-and-thermal-stress-management-at-smta-guadalajara
  24. Dymax Conformal Coating Services for Electronics Applications(公式サイト、サービスのページ)。Electronic Coating Technologies。 https://dymax.com/services/coating-services
  25. Dymax Automated and Robotic Dispensing and Curing System Design and Implementation(公式サイト、Tridakのページ)。 https://dymax.com/services/tridak-system-integration
  26. Dymax Working with Dymax(公式サイト)。Application Engineeringと社内ラボ。 https://dymax.com/about-dymax/working-with-dymax
  27. Dymax 公式サイト(ロゴ画像の取得元)。 https://dymax.com/

14. 主張と出典の対応表

本文の主張区分出典
社名、創業時の名称 American Chemical and Engineering Company、1980年の創業(Andy & Clai Bachmann、Specialty Chemical Companyの資産購入)事実出典7・2 https://dymax.com/about-dymax/our-company https://dymax.com/about-dymax/history?era=1461
従業員550人超、世界8拠点、特許30件超、2代目・3代目の家族経営(創業時は従業員3人)事実出典1 https://dymax.com/about-dymax/history
本社(318 Industrial Lane, Torrington, CT)と各現地法人、Hanarey Chemical(Shanghai)への社名変更(2022年1月15日)、拠点数が「7」と書かれていること事実出典9 https://dymax.com/sales-support/contact-us/global-contacts
経営陣(Greg Bachmann、2005年9月から。2026年初めにChris Ciampiが代行CFO)事実出典8 https://dymax.com/about-dymax/management-team
ISO 9001:2015、GHS適合事実出典10 https://dymax.com/about-dymax/regulatory
受賞(Inc. 5000に9回、UCONN Family Business of the Year、Singapore SME 1000ほか)事実出典12 https://dymax.com/about-dymax/awards
売上・利益・研究開発費・設備投資未確定/将来いずれも非公表。本稿では推計もしない
1980年代の沿革(1981年のヘッドランプ向けUV硬化構造用接着剤、1982年のガラス接着剤、1985年のUSP Class VI接着剤、1986年のUV装置)事実出典2 https://dymax.com/about-dymax/history?era=1461
1990年代の沿革(Bomar Oligomers合弁、可視光硬化の製品群、Chemetall合弁、Dymax Europe合弁、1997年の電子用封止材、1998年の二重硬化特許)事実出典3 https://dymax.com/about-dymax/history?era=1462
2000年代の沿革(ADAC・Bomar取得、Dymax Europe 100%取得、アジア法人、Ultra-Red・See-Cure、LED装置)事実出典4 https://dymax.com/about-dymax/history?era=1463
2010年代の沿革(韓国の合弁と完全子会社化、ヴィースバーデン移転、アイルランド、シンガポール、上海研究開発センター、9452-FCほか)事実出典5 https://dymax.com/about-dymax/history?era=1901
2020年代の沿革(40周年、9771のNASA低アウトガス基準ASTM E595適合)事実出典6 https://dymax.com/about-dymax/history?era=1985
封止材の記述(数秒で硬化、二次硬化、フレックス基板への密着、LED用、−40℃でも柔軟、9624の公称粘度120 cP)事実メーカー公称。 出典13 https://dymax.com/markets/electronics/consumer/encapsulation
ポッティング材の記述(10〜30秒、治具・炉・ラック不要、0.25インチ、エポキシ・シリコーンの置き換え)事実メーカー公称。 出典14 https://dymax.com/markets/electronics/consumer/potting-compounds
コンフォーマルコーティングの記述(膜厚、UL 94、LED硬化、TPO・PIP 3:1フリー、受託のECT)事実メーカー公称。 出典15 https://dymax.com/markets/electronics/consumer/conformal-coatings
熱伝導接着剤の記述(光・熱・活性剤で硬化、ヒートシンクの固定)事実出典16 https://dymax.com/markets/electronics/consumer/thermal-interface-materials
9001-E-V3.1の記述(モディファイドウレタン、無溶剤、低Tg・低弾性率、RoHS2適合、公称粘度4,500 cP)事実出典17 https://dymax.com/products/formulations/light-curable-materials/encapsulating/9001-e-v3.1
9001-E-V3.1の物性値(Tg 40℃、弾性率17 MPa、破断伸び150%、D45、線収縮2.0%、吸水、熱衝撃、湿度、硬化条件、二次熱硬化、データの注意書き)事実メーカー公称。2024年11月20日改訂。「2008年より前に収集」「規格値・保証値ではない」と同データシートに明記。 出典18 https://dymax.com/brandfolder/download?fieldIdentifier=file&contentId=3829&filename=asseetFilePlaceholder.pdf
9310(微細ピッチ部品の補強、アンダーフィルに代わる方法、破断伸び145%、リフロー後の密着、低温で手直し可、2026年7月30日)事実メーカー公称。 出典19 https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/electronics/dymax-launches-9310-adhesive-for-high-reliability-pcb-reinforcement
ケレタロの流通・技術センター(2026年7月1日)、会長の「始まりにすぎない」という発言事実出典20 https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/corporate/dymax-opens-new-distribution-and-technical-center-in-quer%C3%A9taro,-strengthening-regional-support-across-mexico-and-latin-america
9208-W・9209-W(2026年9月30日、二重硬化、再作業できる封止材、IBOAフリー)事実出典21 https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/electronics/dymax-expands-light-curable-product-portfolio-for-consumer-wearable-assembly
BlueWave FXライン照射器(最大4.2 W/cm²、25 mm、75 mm・150 mm、365/385/405 nm、CE・UKCAマーク、2026年9月9日)事実メーカー公称。 出典22 https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/equipment/dymax-launches-bluewave-R-fx-line-emitters-to-boost-throughput-in-high-speed-linear-uv-visible-curing
SMTA Guadalajaraへの出展(2026年10月7〜8日)と展示テーマ事実出典23 https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/trade-show/dymax-to-showcase-light-curing-technologies-for-pcb-protection-and-thermal-stress-management-at-smta-guadalajara
Electronic Coating Technologies(米州・欧州でのコーティング受託、認証、処理能力)事実出典24 https://dymax.com/services/coating-services
Tridakとの自動塗布・硬化システムの統合サービス事実出典25 https://dymax.com/services/tridak-system-integration
Application Engineeringの社内ラボでの接着評価事実出典26 https://dymax.com/about-dymax/working-with-dymax
バイオ由来オリゴマーの骨格はGHG排出が40%少ないという記述事実会社の説明であり、算定方法の記載はない。 出典11 https://dymax.com/about-dymax/sustainability
大学・研究機関との共同研究、公的資金の受領、スタートアップ出資、半導体封止材(EMC)・ACFの製品の有無未確定/将来公式資料に記載なし。本稿では存在しないとも断定しない
エポキシ・シリコーン・熱硬化を光硬化で置き換えることを狙っているという会社の説明事実会社の説明。 出典14・19 https://dymax.com/markets/electronics/consumer/potting-compounds https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/electronics/dymax-launches-9310-adhesive-for-high-reliability-pcb-reinforcement
置き換えの訴求点は、性能の最高値より工程の速さと簡素化にあるという読み推測ページの説明が工程の効率を中心にしていることからの本稿の解釈 出典13・14・19 https://dymax.com/markets/electronics/consumer/encapsulation https://dymax.com/markets/electronics/consumer/potting-compounds https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/electronics/dymax-launches-9310-adhesive-for-high-reliability-pcb-reinforcement
材料と装置をセットで売ることで顧客の工程に深く入り込もうとしているという読み推測材料と装置の両方を製造してきた経緯と、Tridak・ECTとの関係からの本稿の解釈 出典2・24・25 https://dymax.com/about-dymax/history?era=1461 https://dymax.com/services/coating-services https://dymax.com/services/tridak-system-integration
電子(基板保護・封止)と医療を2本柱と見ているという読み推測トップページの記述と最近の新製品の内容からの本稿の解釈 出典19・21・27 https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/electronics/dymax-launches-9310-adhesive-for-high-reliability-pcb-reinforcement https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/electronics/dymax-expands-light-curable-product-portfolio-for-consumer-wearable-assembly https://dymax.com/
置き換えの壁(顧客の信頼性試験のやり直し)がリスクになるという読み推測性能の直接比較が掲載されていないことからの本稿の解釈 出典14・19 https://dymax.com/markets/electronics/consumer/potting-compounds https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/electronics/dymax-launches-9310-adhesive-for-high-reliability-pcb-reinforcement
光重合開始剤など原料の規制が処方の見直しを迫りうるという読み推測TPOフリー・IBOAフリー等の処方を打ち出していることからの本稿の解釈 出典15・21 https://dymax.com/markets/electronics/consumer/conformal-coatings https://dymax.com/resources/news-and-media/press-releases/electronics/dymax-expands-light-curable-product-portfolio-for-consumer-wearable-assembly
Dymaxを UV硬化・特殊用途メーカーとする区分と、3類型の整理本稿の計算本稿による整理。企業名は本シリーズで扱う企業から例示
低Tg・低弾性率の封止材がワイヤボンドへの応力を下げる、光硬化の影の部分には二次硬化が要る、という技術説明本稿の計算一般的な技術の説明であり、同社の個別製品の値ではない(本シリーズの技術解説を参照)

最終更新:2026年10月3日/Troy Technical
本稿の内容は、Dymaxの公式サイトと公式プレスリリース、技術データシートに基づきます。同社は家族経営の非上場企業で財務を公表していないため、調査会社の市場推計や報道ベースの数値は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。製品の性能値は同社の製品ページ・技術データシートのメーカー公称で、規格値・保証値ではありません。