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ストーク・スペース 企業解説

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COMPANY PROFILE / 宇宙産業

ストーク・スペース
― 「上段まで丸ごと再使用」に絞り込む、まだ一度も飛んでいない中型ロケットの会社

ロケットの再使用といえば、ブースター(1段目)を着陸させて使い回す方式が知られています。 Stoke Spaceが取り組むのは、2段目(上段)まで地球に戻して使い回す「全段再使用」です。 同社は2026年9月、会社発表の累計調達額が23億米ドルに達したと公表し、 初号機にあたる Nova Pathfinder の初飛行を2027年前半に目指しています。 ただし、2026年10月17日時点で、同社の公式資料に軌道への打ち上げ実績は記載されていません。 本稿では「何を作ろうとしているか」「どこまで確認できているか」「何が未確定か」を、一次情報だけで区別して書きます。

構成:Stoke Space の公式ニュース・技術ページ、米国宇宙軍 宇宙システム軍団(SSC)の発表、米国SECに提出された Form D を一次情報として使用/確認日 2026年10月17日/最終更新 2026年10月17日

この記事でわかること
  1. 30秒でわかるStoke Spaceと、宇宙産業での立ち位置
  2. ロゴと社名の表記について
  3. 宇宙産業の世界で、この会社はどこにいるか
  4. 会社の規模
  5. 宇宙産業にかけているリソース
  6. これまでの取り組み
  7. 今後の計画
  8. この会社は宇宙産業で何を目指しているか
  9. 宇宙産業分野の提携マッピング
  10. 提供している技術・製品・サービス
  11. この企業が抱えるリスク
  12. 用語集/出典/主張と出典の対応表

1. 30秒でわかるストーク・スペースと、宇宙産業での立ち位置

正式名称Stoke Space Technologies, Inc.本稿では Stoke Space と表記
本社米国ワシントン州
ケント
デラウェア州法人(Form D 記載)
上場非上場SEC EDGAR にある提出書類は Form D のみ(2026年10月17日確認)
この分野での区分打ち上げ
(ロケットで運ぶ)
衛星や探査機を作る会社ではない
主な機体Nova Pathfinder
Nova Block 2
どちらも2段とも再使用する設計
初飛行の目標2027年前半Pathfinder。会社の目標で未確定
累計の調達額23億米ドル会社発表(2026年9月8日)。非公表の財務は後述
発射場ケープカナベラル
SLC-14
米国宇宙軍の基地内。ジョン・グレンの1962年の飛行と同じ発射台
まず押さえるべき1点

ロケット企業の多くは、まず「軌道に届く」ことを優先し、再使用は段階的に進めます。 Stoke Spaceは逆に、最初から2段とも再使用する設計に絞り込んでいる点が特徴です 事実。 同社の説明では、2段目のエンジンと、大気圏に再突入するときの熱シールドを一体化し、 シールドの金属面に液体水素を流して冷やす方式を採っています。 一方で、公式資料に載っている実機の飛行試験は、高さ約9メートルまで浮上して着陸した「Hopper2」の試験(2023年9月)で、 軌道からの再突入は実機ではまだ行われていません。 つまりStoke Spaceは、「設計と地上試験は進んでいるが、飛行での実証はこれから」という段階の会社です。

2. ロゴと社名の表記について

表記の注意:法人名は Stoke Space Technologies, Inc.、一般には Stoke Space(または Stoke)と呼ばれます。 社名の「Stoke」は、かまどや炉に燃料をくべて火を強める(stoke the fire)という意味の英語です。 日本語では「ストーク・スペース」と読むのが一般的です。 同社のロケットの名前は Nova、1段目のエンジンは Zenith、2段目のエンジンは Andromeda で、いずれも固有名なので英語のまま書きます。

公式サイト:https://www.stokespace.com/(ロゴは公式サイトのヘッダーに掲載された社名ロゴを使用)

3. 宇宙産業の世界で、この会社はどこにいるか

宇宙産業の会社は、宇宙で何を担うかで4つに分けると整理しやすくなります。 Stoke Spaceは一番左の「打ち上げ」に当たる会社です。 つまり、衛星や荷物をロケットで宇宙へ運ぶのが仕事で、衛星そのものや月着陸機を作るのではありません。

宇宙産業に関わる企業の4つの類型 同じ「宇宙の会社」でも、宇宙で担う役割で、強みと課題が違う 打ち上げ 探査・有人・月面 衛星・軌道上サービス 部品・システム ロケットで宇宙へ運ぶ 月や宇宙ステーションへ 軌道で働く・作る 宇宙機を支える SpaceX/Blue Origin Rocket Lab/Firefly Axiom Space/Intuitive Machines ispace/Astrobotic Astroscale/Varda Synspective/Starcloud Northrop Grumman/BAE Systems Microchip/Redwire 打ち上げ能力と再使用 月・ISSへの到達力 新しい用途と市場 実績と信頼性 失敗と日程の遅れ 資金と日程の不確実 実証が途上・収益化 認定と納期に時間 Stoke Spaceは左端の「打ち上げ」。2段とも再使用する中型ロケットを開発中 2026年10月17日時点で軌道への打ち上げ実績はなく、初号機の飛行は2027年前半が目標
図1 宇宙産業に関わる企業の4類型と、Stoke Spaceの位置づけ。区分は本稿によるもので、企業名は本シリーズで扱う企業から例示しています 本稿の計算。Stoke Spaceが打ち上げ事業の会社であることは、同社の公式資料(Nova の説明)に基づきます。
専門用語をやさしく:打ち上げの基本用語

低軌道(LEO)は地上から数百キロメートル上空の軌道で、多くの通信衛星が飛ぶ場所です。 ペイロードはロケットが運ぶ荷物(衛星など)のこと。 再使用は、使い終わったロケットの一部を回収して再び飛ばすことです。 現在よく知られている再使用は1段目だけで、2段目は使い捨てが一般的です。 Stoke Spaceは2段目まで戻す設計を掲げています。 ロケットの基礎や再使用の考え方は、本シリーズの技術解説『ロケットの基礎』『再使用ロケット』も参考にしてください。

4. 会社の規模

非上場のため、売上や利益を定期的に開示する義務はありません。 会社の公式資料と提出書類で確認できた範囲を、表にまとめます 事実。

項目確認できた内容出典
売上・利益非公表(公式資料に記載なし。本稿では推計しない)確認できなかった
従業員数非公表(公式サイトに人数の記載なし)確認できなかった
累計の調達額会社発表で23億米ドル(2026年9月8日、シリーズEの初回クローズ後)出典4
本社・製造拠点ワシントン州ケントの本社(約168,000平方フィート)。設計と製造を自社で一貫して行うと説明出典2
試験場ワシントン州モーゼスレイクの試験場(Moses Lake Test Site)。公式サイトは550エーカー(約223ヘクタール)とし、2026年9月の説明では従来の75エーカーから拡張中出典3・出典22
発射場フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地の Space Launch Complex 14(SLC-14)出典18
創業者Andy Lapsa(CEO・共同創業者)、Tom Feldman(CTO・共同創業者)出典22

550エーカーを約223ヘクタールとしたのは、1エーカーを約0.4047ヘクタールとして計算した値です。同様に、30フィートを約9メートルとしたのは1フィート=0.3048メートルでの計算です 本稿の計算。

ここで注意

調達額は会社が発表した金額で、売上や会社の価値を表す数字ではありません。 本稿は株価・評価額・投資判断には触れません。 また、会社の発表額と、SECに提出された Form D(資金調達の届出)の金額は、範囲が異なることがあります(第5章)。

5. 宇宙産業にかけているリソース

この会社にとって「宇宙産業にかけているリソース」は、会社のほぼすべてです。 4つの観点(人・金・外部への出資や買収・公的機関との契約)で、確認できたか/できなかったかを示します。

観点確認できた内容区分
人拠点はケント(設計・製造)、モーゼスレイク(試験)、ケープカナベラル(発射)の3か所。人員数は非公表。技能者を育てる社内プログラム ELAT(Entry-Level Aerospace Technician)を公式サイトで案内事実(人員数は確認できず)
金会社発表の累計調達額は23億米ドル。内訳は下の表。研究開発費や設備投資の金額の内訳は非公表事実(内訳は確認できず)
外部への出資・買収・合弁・売却他社への出資・買収・合弁・事業売却は、公式資料に記載なし(確認できなかった)。なお、社内で使うクラウド型の設計管理ツール Boltline を製品として公開している確認できず
公的機関との契約・連携米国宇宙軍 NSSL Phase 3 Lane 1 の契約者に選定(2025年3月)。国防イノベーションユニット(DIU)から450万米ドルの契約(2024年8月)。NASAとの協力(2020年のSBIR、2026年6月の協力枠組み)。発射場 SLC-14 の使用割り当て(2023年3月)事実

資金調達の履歴(会社発表)

発表日内容会社が示した累計
2023年10月5日シリーズB 1億米ドル(主導:Industrious Ventures)1.75億米ドル
2025年1月15日シリーズC 2.6億米ドル4.8億米ドル
2025年10月8日シリーズD 5.1億米ドル(2025年9月23日時点。主導:USIT)。あわせてシリコンバレーバンクが主導する1億米ドルの債務枠9.9億米ドル
2026年2月10日シリーズDを8.6億米ドルへ拡大(条件は非公表)13.4億米ドル
2026年9月8日シリーズE 10億米ドルの初回クローズ(共同主導:Point72 Ventures、Spark Capital)23億米ドル

SECに提出された Form D(非公開で資金を集めるときの届出書)では、次の2件が確認できました 事実。

提出日最初の売却日届出の募集総額売却済みの額投資家数
2025年11月6日2025年9月23日US$409,999,965US$409,999,96529
2026年4月16日2026年2月6日US$350,000,015US$275,000,02928

2件目の募集総額(約3.5億米ドル)は、会社が発表したシリーズDの拡大分(5.1億米ドルから8.6億米ドル)の差額と一致します。 1件目の約4.1億米ドルは、会社発表の5.1億米ドルとは一致しません。 会社の文面は、5.1億米ドルと1億米ドルの債務枠の関係が読み取りにくいため、差の理由は提出書類と発表文からは確認できません 未確定/将来。

主要な機体・製品の状況(2026年10月17日確認)

機体・製品種別主要な諸元(会社公称)実績段階
Nova Pathfinder2段式の中型ロケット(初号機にあたる構成)低軌道へ2,500kg(条件の詳細は同ページに記載なし)。1段目:Zenith 7基、推力700,000 lbf以上。2段目:Andromeda、推力25,000 lbf以上軌道への打ち上げは公式資料に記載なし開発中・初飛行に向け最終組立(出典1・5)
Nova Block 2より大型の構成(5メートルのフェアリング)低軌道へ15,000kg(全段再使用の構成)、静止トランスファー軌道へ4,000kg。1段目:Zenith 14基、推力1,700,000 lbf以上。2段目:Andromeda Block 2、150,000 lbf以上なし開発中。初飛行は2029年が目標(出典2・3)
Zenith(1段目エンジン)液化天然ガス(LNG)と液体酸素を燃やす全流量段燃焼サイクルのエンジン比推力345秒(会社公称)。設計推力100,000 lbf以上と2024年6月に説明初の燃焼試験を2024年6月5日に実施(出典15)試験中
Andromeda(2段目エンジン)液体水素と液体酸素を燃やすエンジン。再突入用の熱シールドと一体Pathfinder:比推力400秒以上。Block 2:440秒(会社公称)Hopper の飛行試験(2023年9月)は旧型の Andromeda 1。現行設計は地上で試験(出典17)試験中
素材技術者の視点:使い捨てをやめると、素材の選び方が変わる

再使用ロケットでは、素材は「一度だけ持てばよい」から「何度も使って壊れにくい」へ要求が変わります。 Stoke Spaceの公式資料から、素材・製造の特徴を3つ読み取れます 事実。

(1) 熱シールドを「セラミックのタイル」ではなく「冷やす金属」にした。 同社は、従来の再突入用のタイルは割れると致命的になり、個々のタイルを点検・補修する手間が増えると説明しています。 Stoke Spaceは、ロケットエンジンの内側で長年使われてきた再生冷却(燃料や冷却剤を壁の内側に流して金属を冷やす方式)を、再突入の熱シールドにも使う設計です。 同社は、エンジン内部の加熱は再突入時の約20倍に達すると説明しています。

(2) 機体の外板は、ステンレス鋼の「スキン&ストリンガー構造」。 薄い外板に細い補強材(ストリンガー)を沿わせる構造で、同社は「固定の治具がほとんど要らない」ため、設計の変更や増産がしやすいと述べています。

(3) 燃料に液化天然ガスを選んだ理由に、「すすが出にくい」ことを挙げている。 灯油系燃料より燃えかすが少なく、試験や飛行のあとにエンジンを洗浄する工程を省けると説明しています。 なお、これらはすべて会社の説明で、飛行での長期の耐久性はまだ実証されていません。

6. これまでの取り組み

日付できごと意味
2023年3月7日米国宇宙軍の第45宇宙デルタ(Space Launch Delta 45)が、Launch Complex 14 を同社に割り当てたと発表発射場の確保。1962年にジョン・グレンが飛んだ発射台
2023年9月17日Hopper2 の垂直離着陸の試験飛行。高さ30フィート(約9メートル)まで上がり、15秒の飛行で計画した地点に着陸再使用上段の設計の一部(推進器の出力を個別に変えて姿勢を制御する方式、再生冷却の熱シールド)を実機で確認。再突入の熱は実際には受けていない(会社の説明)
2023年10月5日シリーズB 1億米ドル。ロケット名「Nova」を公表初の製品名の公表
2024年6月5日1段目のエンジン Zenith の初の燃焼試験(6月11日に発表)開発開始から18か月で設計・製造した、と会社が説明
2024年8月28日DIU の Novel Responsive Space Delivery(NRSD)プロジェクトで450万米ドルの契約宇宙から地上への荷物の輸送などの試作
2024年10月20日SLC-14 の環境審査(Environmental Assessment)を完了し、開発・運用の許可を得たと会社が説明。翌日に着工約2年の手続き(会社の説明)
2025年2月13日2段目エンジンの改良型「Andromeda 2」を発表。推進器を30基から24基に減らして大型化部品数と重量の削減が狙い(会社の説明)
2025年3月27日米国宇宙軍 SSC が、NSSL Phase 3 Lane 1 の契約者に Rocket Lab と Stoke Space を追加それぞれ500万米ドルの初期の調査用の発注(SSC発表)。Stokeの発表では、発注期間は2029年6月まで(延長の選択肢あり)で、総額56億米ドル分の契約を競う資格。56億米ドルは確定した契約額ではない
2025年9月23日〜10月8日シリーズD 5.1億米ドルと債務枠1億米ドルを発表累計9.9億米ドル(会社発表)
2026年2月20日SLC-14 で旗の掲揚式を実施発射場の活動開始の節目。打ち上げではない
2026年6月8日1段目の「プロト認定試験」の完了を発表。モーゼスレイクで3週間、46の構造試験の目標を検証機体構造の試験。エンジン付きの打ち上げ試験ではない
2026年6月26日NASAの宇宙技術ミッション局の協力枠組み(Announcement of Collaboration Opportunity)に選定再突入・降下・着陸の技術の共同研究
2026年9月8日シリーズE 10億米ドルの初回クローズ、Nova Block 2 を初めて公開累計23億米ドル(会社発表)
2026年9月22日Pathfinder 初飛行の搭載物(顧客)を公表打ち上げ前の段階
①第1段を戻す方式と、②上段まで戻す構想を分けます。軌道や大きさは模式で、全段再使用の達成を示していません。
概念画像(ImageGen生成)。①第1段を戻す方式と、②上段まで戻す構想を分けます。軌道や大きさは模式で、全段再使用の達成を示していません。実際の製品・施設・測定結果・設計寸法ではありません。実物と拡大模型を区別してください。線・矢印・色は説明用です。
元のSVG・数値・出典を確認する
2段目(上段)を再使用する流れ(Stoke Spaceの設計の説明) 会社の公式資料にある設計の意図を並べたもの。軌道からの再突入は実機ではまだ行われていない 1 上昇 2 軌道へ 3 再突入 4 冷却 5 着陸・再飛行 1段目が押し上げ 2段目が点火して 分離(ホット ステージング) 荷物(衛星など) を軌道で放出。 上段はそのまま 捨てずに残す エンジンの面を 進行方向に向け、 熱シールドで 大気に入る 液体水素を金属の シールドに流し、 熱を吸い取る (再生冷却) 同じエンジンで 減速して着陸。 点検を少なくして 再び飛ばす狙い Andromeda 2 Pathfinder 未実施 地上で試験中 Hopper で小規模 3〜5は設計上の意図で、軌道からの回収はまだ飛行で確認されていない Hopper は高さ約9メートルまで上がって降りた試験機で、再突入の熱は受けていない(会社の説明) 各段階の下の灰色の文字は、関係する試験や機体の名前(会社の公式資料による)

図解 2段目(上段)を再使用する流れ。Stoke Spaceの公式資料(Andromeda の紹介、Scaling Nova、Hopper2 の報告)にある設計の説明を、本稿が5段階に整理したものです 本稿の計算。実際の飛行手順や結果を示すものではありません。

7. 今後の計画

以下はすべて会社の計画・目標で、達成された事実ではありません 未確定/将来。

Pathfinder 初飛行2027年前半「first part of 2027」と会社が表明(2026年9月22日)
初飛行の搭載物AstroForge
Celestis
顧客として公表。Autonomy-1 と Infinite Flight
Pathfinder の飛行計画2027〜2028年に
複数回
回数は非公表
Block 2 初飛行2029年会社の目標

ほかに、会社は次のことを公表しています(いずれも計画)。

項目会社の説明区分
試験場の拡張モーゼスレイクの試験場を75エーカーから550エーカーへ拡張未確定/将来
発射場の増強ペイロード(荷物)の処理施設を新設。海上の回収用プラットフォームを設計・製造中。Block 2 向けの長納期の地上設備はすでに発注済み未確定/将来
NASAとの共同研究2段目の再突入・降下・着陸の技術を、NASA エイムズ研究センターの超高速飛行試験設備などを使って成熟させる未確定/将来
Block 2 の再使用全段再使用の構成で低軌道へ15トン。上段エンジンは12基の独立したエンジン構成になる計画未確定/将来
確認できなかったこと

次はいずれも公式資料に記載がありません 未確定/将来。

初号機の正確な打ち上げ日/FAA(米連邦航空局)の打ち上げ許可の取得状況/打ち上げ価格/契約済みの顧客数と契約額/再使用の初回の実施時期/年間の打ち上げ回数の見通し。 「年○回」「1回○億円」といった数字は報道ベースのものが多く、本稿では採用しません。

8. この会社は宇宙産業で何を目指しているか

ここは会社が直接には述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに書きます。

読み取れること根拠となる一次情報区分
目標は「ロケットの会社」にとどまらず、荷物を地上へ戻す輸送も含む「宇宙の物流」ではないか公式サイトが「to, through, and from space」を繰り返し、NASAとの共同研究や Scaling Nova で「ダウンマス(宇宙から地上へ戻す荷物)」の需要に言及している推測
Pathfinder は主力製品というより、全段再使用を飛行で確かめるための第一歩会社が Pathfinder を「technology demonstrator and first flight configuration」と説明し、「Pathfinder proves the technology; Nova Block 2 scales the capability」と書いている推測
主力市場として衛星コンステレーションの補充を想定しているScaling Nova が、Block 2 は「コンステレーションをまとめて展開・補充できる」と説明している推測
発射場や回収設備に先行投資し、高頻度の運用を前提に組み立てているSLC-14 に水平組立棟・専用のペイロード処理施設を整備し、Block 2 にも使えるよう設計していると説明している推測
防衛・安全保障の需要も重要な柱NSSL Lane 1 への選定、DIU との契約、公式サイトに「Defense」の顧客ページがある事実(柱の大きさは推測)
推測の根拠を1つだけ詳しく

Stoke Spaceは2026年9月8日の文書で、Pathfinder の上段は先細りでカプセルのような形、Block 2 の上段は円筒形のタンクになると説明しています 事実。 同社は円筒形にする理由を、推進剤の量と、5メートルのフェアリング(荷物を覆うカバー)に収まる荷物の体積を増やすためと書いています。 「重量よりも体積が制約になることが多い」という同社の指摘から、本稿はコンステレーション用の衛星を一度に多数積む需要に合わせて設計を変えていると読みます。 ただし、これは設計変更の公式説明からの解釈で、顧客の契約内容を示す資料はありません 未確定/将来。

9. 宇宙産業分野の提携マッピング

Stoke Spaceを中心とした提携関係 同社の公式資料・SSCの発表に記載のある関係のみ。報道ベースの関係は含まない Stoke Space 打ち上げ 米国宇宙軍 SSC NSSL Lane 1(2025年3月) NASA 再突入の共同研究(2026年6月) 国防イノベーションユニット 450万米ドルの契約(2024年8月) AstroForge/Celestis 初飛行の搭載物(2026年9月) Point72/Spark Capital ほかの出資者 政府機関との契約・共同研究 打ち上げの顧客 出資
図2 Stoke Spaceを中心とした提携関係。出典:Stoke Spaceの公式ニュース、SSCの発表。図に含めたのは公式資料に記載がある関係だけです。顧客の契約額や、NASAとの協力に伴う金額は公表されていないため、線の太さに意味はありません。出資者は主なものの例示です。

10. 提供している技術・製品・サービス

Stoke Spaceが提供するのは、荷物を軌道へ運ぶ打ち上げサービス(開発中)です。 次の技術が、2段とも再使用する設計の中核だと同社は説明しています 事実。

技術会社の説明何が新しいのか(やさしく)
Zenith(1段目エンジン)LNGと液体酸素を使う全流量段燃焼サイクル。全推進剤がタービンを通ってから燃焼室に入るタービンの温度や圧力の負担が小さくなり、部品の摩耗が減って何度も使いやすい、と会社は説明。開発の難度は非常に高い
Andromeda(2段目エンジン)液体水素と液体酸素。24個の推進器(スラスター)が、再突入用の金属製熱シールドの外周に埋め込まれている1つの大きなノズルではなく、小さな推進器をリング状に並べる珍しい形。同じエンジンで上昇・軌道上の移動・着陸を行う設計
差動スロットル推力ベクトル制御複数の推進器の出力を個別に変えて、機体の向きを制御する方式(Hopper で2023年に実証)エンジン全体を首振りさせる機構が不要になる
ホットステージング1段目につながったまま2段目の推進器に点火する段間の「使い捨ての遮熱部」や分離用の押し出し装置を省ける、と会社は説明
ステンレス製のタンク・構造スキン&ストリンガー構造。主要部材は陸上輸送できる大きさに制限船やパナマ運河に頼らず、工場・試験場・発射場の間を道路で移動できる
BoltlineNova の開発のために作ったクラウド型の設計管理ツール。部品を追跡できるロケット本体の製品ではない付随の製品
素材技術者の視点:「冷やす金属」の熱シールドが成り立つ条件

この方式の鍵は、再突入の熱を、液体水素の流れで運び去れるかどうかです 未確定/将来。 Stoke Spaceは、熱シールドとエンジンの冷却に同じ水素を使い、Block 2 では再突入用の冷却ポンプを別に設ける計画を示しています。 素材の面では、(1) 水素が流れる細い流路を持つ金属壁を、薄く・軽く・何度も使える寿命で作れるか、 (2) 液体水素の極低温と再突入の高温の両方で、割れや水素による材料の劣化が出ないか、が焦点になります。 同社は具体的な材料名や寿命の試験結果を公開していません。 さらに、Block 2 では円筒形の側面を熱から守る必要があり、会社自身が「側面の加熱をどう管理するかが課題」と書いています。 熱防御の基礎は、本シリーズの技術解説『熱防御システム』『宇宙機の熱制御』も参考にしてください。

11. この企業が抱えるリスク

リスク内容区分
飛行での実証がこれから公式資料に軌道への打ち上げ実績の記載はない。再突入や上段の回収は実機で未実施事実
初号機の日程初飛行の目標は「2027年前半」。ロケットの初号機の日程は一般に変わりやすい未確定/将来
契約の発注は初飛行の成功が条件SSCの発表によれば、NSSL Lane 1 で打ち上げサービスの発注を競う資格は、最初の打ち上げに成功してから得られる事実
許認可打ち上げにはFAAの許可などが必要だが、取得状況は公式資料で確認できなかった確認できず
開発の難しさ全流量段燃焼サイクルのエンジンは、会社自身が「最も難しい方式の1つ」と書いている。近年、業界で初期の機体のタンクなどが認定試験中に失われた例があったと会社が言及している事実
資金の規模と使途累計23億米ドルの調達は会社の発表。使途の内訳は非公表で、外部から進捗を確かめにくい未確定/将来
環境・地域への影響試験場の拡張にあたり、会社は騒音などの影響を減らす設備と運用を設計していると説明している事実
競合との関係NSSL Lane 1 の契約者は Stoke Space を含め5社(SSC発表)。本稿は機体間の優劣を示さない事実

12. 用語集

低軌道(LEO)
地上から数百キロメートル上空の軌道。通信衛星や国際宇宙ステーションなどが飛ぶ。
静止トランスファー軌道(GTO)
静止軌道(赤道上空約36,000kmで地球の自転と同じ周期で回る軌道)へ向かう途中の細長い軌道。
ペイロード
ロケットが運ぶ荷物。衛星や探査機など。
フェアリング
ロケット先端で荷物を覆うカバー。大気を抜けたあとに外す。
全段再使用
1段目も2段目も回収して再び飛ばす方式。同社の公式資料の言い方で、実機での達成は未確認。
全流量段燃焼サイクル(FFSC)
燃料と酸化剤の全量が、先にタービンを回してから燃焼室に入るエンジンの方式。高性能だが開発が難しい。
再生冷却
燃料などを壁の内側に流して、高温になる金属壁を冷やす方式。
比推力(Isp)
推進剤1単位あたりの推力が続く時間(秒)。エンジンの燃費にあたる値で、大きいほど少ない推進剤で進める。
lbf(ポンド重)
推力を表す単位。本稿では会社の表記のまま書き、換算しない。
ダウンマス
宇宙から地上へ戻す荷物の質量。宇宙で作ったものを持ち帰る需要で重要になる。
NSSL
National Security Space Launch。米国宇宙軍が国家安全保障の衛星を打ち上げる事業者を選ぶ制度。Phase 3 Lane 1 は新しい事業者を段階的に加える枠。
IDIQ
Indefinite-Delivery Indefinite-Quantity。納入の時期と数量を決めずに結ぶ契約の枠組み。実際の発注は後の「タスクオーダー」で行う。
SBIR
Small Business Innovation Research。米国政府機関が小規模企業の研究開発に資金を出す制度。
Form D
米国で、上場せずに資金を集めた会社がSECに出す届出書。募集総額、売却額、投資家数などが載る。
上段を戻すための熱防御と推進系の製造課題を示す概念です。構想と飛行・回収実績は別に読みます。
図3 概念画像(ImageGen生成)。上段を戻すための熱防御と推進系の製造課題を示す概念です。構想と飛行・回収実績は別に読みます。実際の製品・施設・測定結果・設計寸法ではありません。実物と拡大模型を区別してください。線・矢印・色は説明用です。

13. 出典

  1. Stoke Space Nova Pathfinder(公式ページ)。Pathfinder の諸元(2,500kg、Zenith 7基、Andromeda)。確認日 2026年10月17日。 https://www.stokespace.com/pathfinder
  2. Stoke Space Nova Block 2(公式ページ)。Block 2 の諸元、熱シールドの説明、本社の規模、プロト認定試験・SLC-14 旗の掲揚式の沿革。確認日 2026年10月17日。 https://www.stokespace.com/nova-block-2
  3. Stoke Space Scaling Nova(2026年9月8日)。Pathfinder と Block 2 の設計、試験場・発射場の拡張計画、飛行計画。 https://www.stokespace.com/news/scaling-nova
  4. Stoke Space Stoke Space Raises $1 Billion to Accelerate Fully Reusable Launch(2026年9月8日)。シリーズE、累計23億米ドル。 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-series-e
  5. Stoke Space Manifest Update: Nova Pathfinder Flight 1(2026年9月22日)。初飛行の搭載物と目標時期。 https://www.stokespace.com/news/Manifest-Update-Nova-Pathfinder-Flight-1
  6. Stoke Space Stoke Space Technologies Extends Previously Announced Series D Financing to $860 Million(2026年2月10日)。 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-technologies-extends-previously-announced-series-d-financing-to-860-million
  7. Stoke Space Stoke Raises $510 Million to Scale Manufacturing of Fully reusable Nova Launch vehicle(2025年10月8日)。 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-technologies-raises-510-million-to-scale-manufacturing-of-fully-reusable-nova-launch-vehicle
  8. Stoke Space Stoke Space Announces $260 Million in New Investment(2025年1月15日)。 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-announces-260-million-in-new-investment
  9. Stoke Space Stoke Space Announces $100 Million in New Investment(2023年10月5日)。シリーズBと「Nova」の命名。 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-series-b
  10. Stoke Space Stoke Space selected for the U.S. Space Force’s $5.6B NSSL program(2025年3月28日)。 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-selected-for-the-u-s-space-forces-5-6b-nssl-program
  11. 米国宇宙軍 宇宙システム軍団(SSC) Space Systems Command On-Ramps Two New Providers to National Security Space Launch Phase 3 Lane 1 Contract(2025年3月27日)。 https://www.ssc.spaceforce.mil/Newsroom/Article-Display/Article/4137680/space-systems-command-on-ramps-two-new-providers-to-national-security-space-lau
  12. Stoke Space Stoke Awarded Contract to Develop Critical Space Mobility Capabilities(2024年8月28日)。DIUの450万米ドルの契約。 https://www.stokespace.com/news/stoke-awarded-contract-to-develop-critical-space-mobility-capabilities
  13. Stoke Space Stoke Space and NASA partner to scale reusable launch and re-entry(2026年6月26日)。 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-and-nasa-partner-to-scale-reusable-launch-and-re-entry
  14. Stoke Space Nova Stage 1 Completes Proto-Qualification Testing(2026年6月8日)。 https://www.stokespace.com/news/nova-stage-1-completes-proto-qualification-testing
  15. Stoke Space Stoke Space Completes First Successful Hotfire Test of Full-Flow, Staged-Combustion Engine(2024年6月11日)。 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-completes-first-successful-hotfire-test-of-full-flow-staged-combustion-engine
  16. Stoke Space Update on Hopper2: The Hopper Has Landed(2023年9月18日)。 https://www.stokespace.com/news/update-on-hopper2-the-hopper-has-landed
  17. Stoke Space Introducing Andromeda, our rapidly reusable high-performance upper-stage rocket engine(2025年2月13日)。 https://www.stokespace.com/news/introducing-andromeda
  18. Stoke Space From Mercury to Nova: Launching the Future at Space Launch Complex 14(2025年7月28日)。 https://www.stokespace.com/news/from-mercury-to-nova-launching-the-future-at-space-launch-complex-14
  19. Stoke Space Stoke Space has been allocated historic Launch Complex 14 at Cape Canaveral(2023年3月8日)。 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-has-been-allocated-historic-launch-complex-14-at-cape-canaveral
  20. 米国SEC Stoke Space Technologies, Inc.(CIK 0001861415)の Form D(2026年4月16日提出、提出番号 0001861415-26-000001)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1861415/000186141526000001/primary_doc.xml
  21. 米国SEC Stoke Space Technologies, Inc.(CIK 0001861415)の Form D(2025年11月6日提出、提出番号 0001861415-25-000005)。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1861415/000186141525000005/primary_doc.xml
  22. Stoke Space 公式サイトの会社紹介・拠点(About Us、Our Team、Moses Lake の各ページ)。創業者、試験場の規模、技能者育成プログラム。確認日 2026年10月17日。 https://www.stokespace.com/locations/moses-lake

14. 主張と出典の対応表

本文の主張区分出典
非上場であること。EDGARの提出書類は Form D のみ、本社ケント、デラウェア州法人事実出典20 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1861415/000186141526000001/primary_doc.xml
Pathfinder の諸元(2,500kg、Zenith 7基、Andromeda、各推力・比推力)事実出典1 https://www.stokespace.com/pathfinder
Block 2 の諸元(15,000kg、GTO 4,000kg、Zenith 14基、5メートルのフェアリング)、熱シールドの説明事実出典2 https://www.stokespace.com/nova-block-2
Block 2 の上段は12基の独立したエンジン構成、円筒形タンク、ステンレスのスキン&ストリンガー、試験場の拡張、飛行計画、Block 2 は2029年事実出典3 https://www.stokespace.com/news/scaling-nova
シリーズE 10億米ドルの初回クローズ、累計23億米ドル、投資家事実出典4 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-series-e
初飛行の目標が2027年前半、搭載物が AstroForge と Celestis事実出典5 https://www.stokespace.com/news/Manifest-Update-Nova-Pathfinder-Flight-1
シリーズDの拡大(8.6億米ドル、累計13.4億米ドル)事実出典6 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-technologies-extends-previously-announced-series-d-financing-to-860-million
シリーズD 5.1億米ドルと債務枠1億米ドル、累計9.9億米ドル事実出典7 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-technologies-raises-510-million-to-scale-manufacturing-of-fully-reusable-nova-launch-vehicle
シリーズC 2.6億米ドル、累計4.8億米ドル事実出典8 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-announces-260-million-in-new-investment
シリーズB 1億米ドル、累計1.75億米ドル、「Nova」の命名事実出典9 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-series-b
NSSL Phase 3 Lane 1 への選定と、契約の枠組み(IDIQ、発注期間)事実出典10 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-selected-for-the-u-s-space-forces-5-6b-nssl-program
SSCの発表:500万米ドルの初期発注、最初の打ち上げ成功後に打ち上げ発注を競える事実出典11 https://www.ssc.spaceforce.mil/Newsroom/Article-Display/Article/4137680/space-systems-command-on-ramps-two-new-providers-to-national-security-space-lau
DIUからの450万米ドルの契約事実出典12 https://www.stokespace.com/news/stoke-awarded-contract-to-develop-critical-space-mobility-capabilities
NASAの協力枠組みへの選定(2026年6月)、2020年のSBIR事実出典13 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-and-nasa-partner-to-scale-reusable-launch-and-re-entry
1段目のプロト認定試験(46の構造試験の目標、3週間)事実出典14 https://www.stokespace.com/news/nova-stage-1-completes-proto-qualification-testing
Zenith の初の燃焼試験(2024年6月5日)、18か月で設計・製造事実出典15 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-completes-first-successful-hotfire-test-of-full-flow-staged-combustion-engine
Hopper2 の試験飛行(2023年9月17日、30フィート、15秒)。再突入の熱は実際には受けていない事実出典16 https://www.stokespace.com/news/update-on-hopper2-the-hopper-has-landed
Andromeda 2(推進器を30基から24基へ)、ホットステージング、熱シールドの再生冷却事実出典17 https://www.stokespace.com/news/introducing-andromeda
SLC-14 の環境審査完了(2024年10月20日)、施設の構成、ブロックハウス(旧管制施設)の共用協定事実出典18 https://www.stokespace.com/news/from-mercury-to-nova-launching-the-future-at-space-launch-complex-14
SLC-14 の割り当て(2023年3月7日、第45宇宙デルタ)事実出典19 https://www.stokespace.com/news/stoke-space-has-been-allocated-historic-launch-complex-14-at-cape-canaveral
Form D(2026年2月6日に最初の売却、募集総額 US$350,000,015、売却済み US$275,000,029、投資家28)事実出典20 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1861415/000186141526000001/primary_doc.xml
Form D(2025年9月23日に最初の売却、売却済み US$409,999,965、投資家29)事実出典21 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1861415/000186141525000005/primary_doc.xml
創業者、試験場の規模、技能者育成プログラム ELAT事実出典22 https://www.stokespace.com/locations/moses-lake
4類型の区分と図1の位置づけ、図解の5段階の整理、面積の換算本稿の計算本稿による整理。企業名は本シリーズの企業から例示
売上・従業員数・研究開発費の内訳未確定/将来公式資料に記載なし。本稿では推計しない(本稿)
FAAの打ち上げ許可の取得状況、打ち上げ価格、契約済み顧客数と契約額、初号機の正確な日付未確定/将来公式資料で確認できなかった。報道ベースの数値は採用しない(本稿)
会社発表のシリーズD 5.1億米ドルと Form D の約4.1億米ドルの差の理由未確定/将来提出書類と発表文からは確認できない(本稿)
初飛行の目標(2027年前半)、Block 2 の初飛行(2029年)、試験場・発射場の拡張未確定/将来会社の計画であり達成の事実ではない。出典3・5 https://www.stokespace.com/news/scaling-nova
目標は宇宙の物流(ダウンマスを含む)という読み推測公式サイトの表現とNASAとの共同研究の内容からの本稿の解釈(本稿)
Pathfinder は全段再使用を飛行で確かめる第一歩という読み推測公式ページの説明からの本稿の解釈(本稿)
主力市場として衛星コンステレーションの補充を想定しているという読み推測Scaling Nova の記述からの本稿の解釈(本稿)
高頻度の運用を前提に先行投資しているという読み推測発射場の整備内容からの本稿の解釈(本稿)
円筒形の上段はコンステレーション向けの需要に合わせた変更という読み推測設計変更の公式説明からの本稿の解釈(本稿)

最終更新:2026年10月17日/Troy Technical
本稿の数値は、Stoke Spaceの公式発表、米国宇宙軍 SSC の発表、米国証券取引委員会(SEC)の公開書類に基づきます。調査会社の推計値・報道ベースの数値は使用していません。性能値はすべて会社の公称で、飛行での確認を意味しません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。