COMPANY PROFILE / 宇宙産業
スタークラウド
― 「宇宙のデータセンター」を掲げる新興企業。実証は60kg級の衛星1機、構想は数万機・ギガワット級
AIの計算には大量の電力と冷却が要ります。Starcloudは、その計算機を地上ではなく、太陽が当たり続ける軌道に置くことを事業にしようとしている会社です。 2025年11月には、データセンター向けのGPU(NVIDIA H100)を載せた約60kgの衛星「Starcloud-1」を打ち上げました。 一方で、白書やFCC(米国連邦通信委員会)への申請書には、最大88,000機、5ギガワット級といった桁違いの構想も書かれています。 本稿は、すでに実証したこととまだ構想や申請の段階にあることを分けて読めるように整理します。
- 30秒でわかるStarcloudと、宇宙産業での立ち位置
- ロゴと社名の表記について
- 宇宙産業の世界で、この会社はどこにいるか
- 会社の規模(非上場・非公表が多い)
- 宇宙産業にかけているリソース
- これまでの取り組み
- 今後の計画
- この会社は宇宙産業で何を目指しているか
- 宇宙産業分野の提携マッピング
- 提供している技術・製品・サービス
- この企業が抱えるリスク
- 用語集/出典/主張と出典の対応表
1. 30秒でわかるスタークラウドと、宇宙産業での立ち位置
(宇宙データセンター)ロケットではなく、軌道に置く計算機を作る会社
5GW級FCCへの申請(審査中)と白書の記載。実現は将来
宇宙のデータセンターというと、すでに巨大な施設が軌道にあるように聞こえますが、現在、軌道にあることが確認できるのは約60kgの試験衛星1機です 事実。会社の公式ページは、この衛星が2025年12月に「Googleのオープンモデル Gemma を宇宙で動かし、nanoGPT(小規模な言語モデル)の訓練も行った」と説明しています(会社の主張。外部の第三者による検証記録は、本稿では確認できませんでした)。
これに対し、最大88,000機(FCC申請書)や5ギガワット級・約4km四方の太陽電池(白書・NVIDIAブログ)は、申請または構想の段階です 未確定/将来。申請は、FCCが「審査の対象として受け付けた」段階(2026年3月13日)で、許可が出たという記録は本稿では確認できませんでした。本稿は、この2つを混ぜずに書きます。
2. ロゴと社名の表記について

表記の注意:会社名は Starcloud, Inc.。旧社名は Lumen Orbit, Inc. で、SECのForm D(2025年1月)や2024年9月の白書は旧社名で出ています。 衛星の別名として「LUMEN-1」という登録名も残っています(SatNOGS DB)。 また、米国SECの検索には、名称に「Starcloud」を含む別名義の投資用の主体(SPV=特別目的の投資ビークル)による Form D も複数見つかりますが、 これらが会社本体とどう関係するかは本稿では確認しておらず、会社の資金については Lumen Orbit, Inc. 名義の提出書類だけを扱います。
公式サイト:https://www.starcloud.com/ロゴは公式サイトのヘッダーで使われている画像(淡色のため暗い背景に置いています)。取得日 2026年10月17日。
3. 宇宙産業の世界で、この会社はどこにいるか
通信衛星は電波を中継し、観測衛星は地表を撮ります。Starcloudが作ろうとしている衛星は、搭載したGPU(AI向けの計算チップ)で計算そのものを行うものです。計算結果や、計算に使うデータは、他社の通信衛星網(Starlinkなど)とレーザーでつなぐ計画です(FCC申請書。商取引の合意は申請書では「subject to commercial arrangements」=取り決め次第)。
本シリーズの技術解説「軌道上コンピューティング」「低軌道コンステレーション」「衛星間の光通信」に、しくみの詳細があります。
4. 会社の規模(非上場・非公表が多い)
非上場で、決算書や有価証券報告書のような法定開示はありません。会社の公式資料と、SECへの提出書類(Form D)で確認できた範囲だけを表にします 事実。
| 項目 | 確認できた内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 設立・登記 | 2023年設立、デラウェア州法人(Form D)。所在地はワシントン州レドモンド | 事実 |
| 役員(Form D記載) | Philip Johnston、Ezra Feilden、Paul Adrian Oltean(いずれも Executive Officer・Director)、Morgan Beller(Director) | 事実 |
| 創業者(公式サイト) | Philip Johnston(CEO)、Ezra Feilden(CTO)、Adi Oltean(Chief Engineer)の3名。経歴は公式サイトに掲載 | 事実 |
| 従業員数 | 非公表(Teamページは氏名と経歴の掲載で、全員の数ではない) | 非公表 |
| 売上 | 非公表(Form Dの「売上区分」欄は「開示しない」) | 非公表 |
| 資金調達(法定の提出書類) | Form D(2025年1月13日提出):販売開始 2024年12月5日、販売総額 US$14,137,498、投資家65名、販売手数料なし | 事実 |
Form Dは、未上場会社が一定の私募で資金を集めたときに出す届出で、財務諸表ではありません。上の金額はその1回の募集の総額で、会社全体の調達額ではありません。
会社は2026年にも資金調達を発表したとされますが、発表本文(配信サービス)を本稿では開けなかったため、その金額・出資者・企業評価額は書きません 未確定/将来。報道やデータベースの数字は採用しません。
5. 宇宙産業にかけているリソース
4点(人・金・外部への出資や買収・公的機関との契約)について、一次情報で確認できたかを表にします。「記載なし」も成果として書きます。
| リソースの種類 | 内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 人 | 創業者3名は、衛星設計(Airbus Defence and Space〔SSTL〕、Oxford Space Systems)、SpaceX、Microsoft(GPUクラスター運用)の出身と公式サイトにある。従業員の総数は非公表 | 事実/非公表 |
| 金(資金) | Form D(2025年1月)に、US$14,137,498(65名)の1回の募集。2026年の発表分は本文を確認できず書かない。研究開発費・設備投資額は非公表 | 事実/非公表 |
| 外部への出資・買収・合弁・事業売却 | 会社の公式資料・SEC提出書類・FCC書類に記載なし | 確認できず |
| 公的機関との契約・連携 | NASA・宇宙軍・ESA・JAXAなどとの契約は、会社の公式資料・官公庁の公表で確認できなかった。FCCへの申請は許認可の申請であり、契約ではない | 確認できず |
| 民間企業との連携 | Crusoe(2025年10月22日、軌道上でのクラウド提供の計画)、NVIDIA(スタートアップ支援プログラム Inception の会員・GPUの採用元)、Google(Gemmaの利用、起業家向け支援プログラムの修了) | 事実 |
| 打ち上げ手段 | Starcloud-1はSpaceXのロケットで2025年11月2日に打ち上げ(SatNOGS DBの記載。機体名・相乗りか否かは一次資料で確認できなかった)。Starcloud-2以降の打ち上げ契約は確認できなかった | 事実/確認できず |
主要な機体・ミッションの状況(確認日 2026年10月17日)
| 機体・計画 | 種別 | 主要な諸元(会社公称) | 実績・状況 | 段階/日付 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| Starcloud-1 | 試験衛星 | 約60kg、「小さな冷蔵庫ほど」。NVIDIA H100を1基。NVIDIAは「従来の宇宙での計算の100倍の計算能力」と記載(会社の見込み) | 2025年11月2日打ち上げ。2025年12月にGemma実行・nanoGPT訓練を行ったと会社が説明(第三者の検証は未確認)。軌道要素は2026年10月16日にも更新(追跡継続) | 運用(試験) 2025年11月〜 | 出典2・9・12 |
| Starcloud-2 | 商用1号機 | GPUクラスター、永続ストレージ、24時間アクセス、独自の熱・電源系。小型衛星サイズ(会社公称) | 公式サイトは「2027年までに太陽同期軌道で完全運用」。Crusoeは「2026年後半打ち上げの衛星」と書く。両者は同じ日付ではない | 開発中とみられる/日程は未確定 | 出典3・11 |
| Starcloud-3、-4 | 計画 | 公式ページに題名のみで、諸元の記載なし | 確認できなかった | 未確定/将来 | 出典1 |
| 最大88,000機の星座 | 申請 | 太陽同期軌道(高度600〜850km)、レーザーが主な通信、予備のTT&Cのみ電波(申請書) | FCCが2026年3月13日に受理(accepted for filing)。許可の記録は確認できなかった | 申請(審査中) | 出典6・7 |
宇宙には空気がないので、熱を逃がす方法は「放射(赤外線として出す)」だけです。白書は、温度20℃・放射率0.92の黒い板が両面から約770Wを放射し、太陽光などの吸収を引くと1平方メートルあたり約633Wを逃がせると計算しています 事実(会社の試算。放射率・吸収率はNASAの資料の値を引用)。つまり、放射率が高く、日射を吸いにくい塗装や表面材料と、軽くて大面積に展開できるラジエーターが設計の中心になります。本シリーズの技術解説「熱制御材料と放射冷却」「宇宙機の熱制御」が関係します。
電気の側では、白書は25μm未満の薄いシリコン太陽電池(1kgあたり1,000W超)を巻き取って打ち上げ、軌道で広げる構想です。放射線のダメージはカバーガラス無しでも、中程度の温度で焼きなまされて回復すると書いています(会社の主張)。一方で白書は、ストレージや電力供給の部品は放射線の影響を受けやすく、遮蔽が必要とも書いています。
6. これまでの取り組み
| 時期 | できごと | 意味 |
|---|---|---|
| 2023年 | Lumen Orbit, Inc. として設立(Form D) | のちに Starcloud へ社名変更 |
| 2024年9月 | 白書「Why we should train AI in space」v1.03を公開 | 軌道データセンターの構想・試算を文書化。数値は会社の前提つきの試算 |
| 2024年12月5日 | Form D記載の募集の販売開始。2025年1月13日提出。総額US$14,137,498 | 確認できる、会社の最初の法定の資金調達記録 |
| 2025年(月は未確認) | Lumen OrbitからStarcloudへ社名変更(白書の脚注) | 正確な日付は公式資料で確認できなかった |
| 2025年10月15日 | NVIDIAが、Starcloud-1の計画(H100搭載・11月打ち上げ予定)を公式ブログで紹介 | 計画の公表。この時点では打ち上げ前 |
| 2025年10月22日 | Crusoeが提携を発表。衛星に Crusoe Cloud を載せ、2027年初めまでに限定的なGPU容量を提供する計画 | 計画。提供規模は発表に書かれていない |
| 2025年11月2日 | Starcloud-1を打ち上げ(SpaceXのロケット。SatNOGS DBの登録では05:09 UTC) | 軌道上の実証機が実在することの一次的な記録 |
| 2025年12月 | 会社が、Gemmaを実行し、nanoGPTを訓練したと公式ページで説明 | 会社の主張。外部の検証記録は確認できなかった |
| 2026年2月4日 | FCCへ最大88,000機の星座の申請書を提出 | 申請。受理(2026年3月13日)まで進んだが、許可は未確認 |
| 2026年3月16日 | NVIDIAがGTCで、StarcloudをNVIDIAの計算プラットフォームを使う企業の1社として記載 | 相手企業による言及。契約内容は書かれていない |
| 2026年5月17日 | Secure World Foundationが、StarcloudなどのFCC申請に対する意見書を公表 | 第三者の意見。審査で慎重な扱いを求める内容 |
| 2026年10月16日 | 公開の軌道要素(Space-Track)にStarcloud-1が更新されている(SatNOGS DB) | 追跡が続いていること。機能の状態を示すものではない |
7. 今後の計画
限定的なGPU容量Crusoeの発表(2025年10月)。規模は未発表
(FCC申請)許可は未確認。段階的な展開か否かは申請書に詳細なし
上の4項目はいずれも会社または提携先の計画であり、達成された事実ではありません 未確定/将来。
次は、本稿が確認した範囲の一次資料に記載がありません 未確定/将来。
Starcloud-2の確定した打ち上げ日と打ち上げ手段/Starcloud-3・-4の諸元/衛星1機あたりの出力・GPU数/公的機関との契約/製造拠点の投資額/Starcloud-1の第三者による検証結果。報道ベースの数字(衛星の出力、調達額、評価額)は採用しません。
8. この会社は宇宙産業で何を目指しているか
ここは会社が直接には述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに書きます。
| 読み取れること | 根拠となる一次情報 | 区分 |
|---|---|---|
| 最終目標は、地上の電力・冷却・許認可の制約を避けたギガワット級のAI計算基盤 | 白書の要旨(5GW、約4km四方の太陽電池)、FCC申請書(最大88,000機・「地上の送電網の制約」への言及) | 事実(会社の目標) |
| 当面の収益源は、地上のAI訓練より軌道上で生まれるデータの処理になりそう | Starcloud-2のページが「軌道上のユーザー(地球観測データなど)」を先に、「地上のユーザー」を後に書いている。NVIDIAブログも最初の用途に地球観測データの解析を挙げる | 推測 |
| 88,000機は到達目標ではなく審査上の上限枠の可能性が高い | 申請書は「up to 88,000」と書き、試験段階は低い軌道で行う手順も示す。添付のSchedule S(ドラフト)には軌道面2つ・各1機の入力があるだけで、88,000機との関係は書かれていない | 推測 |
| 大規模化は再使用の大型ロケットの打ち上げ価格に依存している | 白書は「1回US$5百万、100トン」などの将来の価格を前提に試算。FCC申請書も Starship 級の完全再使用ロケットに言及 | 推測 |
| 計算チップはNVIDIA中心で進める | H100の搭載、Blackwellの検討(NVIDIAブログ)、NVIDIAリリースでの言及 | 推測 |
FCCの申請書は、「up to 88,000」(最大88,000機)の星座を、高度600〜850kmの太陽同期軌道に、幅50km以内の薄い殻をいくつか作って置く、と書いています 事実。そして、最初は低い高度で試験し、早く故障した衛星が大気に落ちて燃え尽きるようにしてから運用軌道に上げる、とも書いています。
一方、同じ申請に添付されたSchedule S(技術の入力票)には、軌道面が2つ(高度600kmと850km)、各1機の入力しかありません 事実。この入力票が何を表しているかは書かれておらず、本稿は意味づけをしません。ただ、「最大」という表現と、小さく始める手順から、88,000機は最初から作る数ではなく、審査で確保しておく上限と読むのが自然だと本稿は考えます 未確定/将来。実際の機数は、会社が今後示す計画で確認する必要があります。
9. 宇宙産業分野の提携マッピング
10. 提供している技術・製品・サービス
現時点で実際に軌道にあるのはStarcloud-1だけです。他は計画・構想です。会社が想定する利用者は、公式サイトのStarcloud-2のページによると2種類です。
| 項目 | 会社の説明 | 区分 |
|---|---|---|
| 軌道上のユーザー(想定) | 宇宙機や宇宙ステーションが毎日つくる大量の生データを、軌道上で処理して「地上に降ろす量」を減らす。地球観測衛星の生データの解析など | 計画 |
| 地上のユーザー(想定) | 地球から独立した、安全なデータ保管と「主権クラウド」(国や企業が自前で管理する計算基盤) | 計画 |
| 構想の設計(白書) | 計算機を入れた「コンテナ」を、太陽電池・ラジエーターとつないで増やしていく。夜明け・夕暮れ軌道(太陽が当たり続ける)。熱は放射、通信はレーザー | 構想(会社の資料) |
| 会社の試算(白書) | 「地上の約22倍安い電力コスト(US$0.002/kWh)」。ただし前提は、1回US$5百万で100トンを運ぶ将来のロケットや、1ワットUS$0.03の太陽電池などで、現在の価格ではない | 未確定/将来 |
白書は、5GWのデータセンターに必要な太陽電池の面積を約4km×4kmとしています(セル効率22%、充填率90%、シリコン電池)。白書が使っている太陽の強さ(1,366W/平方メートル)で簡単に計算すると、16平方キロメートルの面積から得られる電力は約4.3GWです 本稿の計算。「約」の範囲ですが、5GWには少し足りない計算で、実機では効率の劣化や配線の損失も加わります。構想の数字は、丸めや前提で幅があるものとして読むのが安全です。
放射線については、白書は「論理回路は比較的強い」とする研究を引き、遮蔽は計算量が増えるほど割合が小さくなる(遮蔽の質量は表面積に、計算量は体積に比例する)と説明しています(会社の見解)。小型衛星1機で実証した結果が、100トン級のコンテナにそのまま当てはまるとは限らない点は、本シリーズの技術解説「放射線と電子部品」「宇宙用半導体とCOTS」の見方で確認できます。
11. この企業が抱えるリスク
| リスク | 内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 実証と構想の規模差 | 軌道で確認できるのは約60kgの1機。構想は最大88,000機・5GW級。間にある技術課題(大面積の展開、放熱、保守)は、1機の実証だけでは確認できない | 事実 |
| 大型ロケットの価格・実用化に依存 | 白書の試算は、将来の再使用ロケットの打ち上げ価格を前提にしている | 事実(前提の記載) |
| 審査・規制 | FCC申請は受理の段階。5つの規則の免除(waiver)も求めている。Secure World Foundationは、慎重な審査と段階的な許可を求める意見書を出している | 事実 |
| 軌道環境への影響 | 衛星の数が桁違いに増えることの衝突リスク・宇宙ごみ・天文観測への影響は、会社の説明(低い高度での試験、自律的な衝突回避、再突入で燃え尽きる設計)と、第三者の懸念の両方が公開されている。実際の影響は本稿では評価しない | 事実 |
| 日程の幅 | Starcloud-2の時期について、公式サイト(2027年まで)とCrusoeの発表(2026年後半)が同じではない | 事実 |
| 検証が会社の説明に偏る | 2025年12月のGemma実行・nanoGPT訓練は、会社の公式ページが主な出典で、外部の検証記録を本稿は確認できなかった | 事実 |
| 資金・収益の見通しが外から見えない | 売上・従業員数・研究開発費は非公表。2026年の調達は本文を確認できなかった | 事実/非公表 |
| 半導体の供給・世代交代への依存 | 搭載計算機はNVIDIA製を軸にしており、同社の製品世代や供給の影響を受ける | 推測 |
12. 用語集
- 軌道データセンター
- 計算機(GPUなど)を、地上の建物ではなく、地球を回る衛星や構造物に載せたもの。
- GPU
- 画像処理から発展した、並列計算が得意な計算チップ。AIの学習・推論の主役。
- H100
- NVIDIAのデータセンター向けGPU。Starcloud-1が軌道に持ち込んだとされる。
- 推論と訓練
- 訓練はAIに学習させる作業、推論は学習済みAIで答えを出す作業。訓練のほうがずっと大量の電力が要る。
- 太陽同期軌道(SSO)
- 毎回、同じ地方時刻に同じ場所の上を通る軌道。夜明け・夕暮れ軌道を選ぶと、ほぼ常に太陽が当たる。
- 放射冷却
- 熱を赤外線として宇宙空間へ放つ冷やし方。宇宙では空気がないので、この方法しかない。
- FCC
- 米国連邦通信委員会。米国の衛星の電波利用などを審査する。打ち上げ許可(FAA)とは別。
- Form D
- 米国で、未上場会社が一定の私募で資金を集めたときにSECへ出す届出。財務諸表ではない。
- TT&C
- 衛星の位置の追跡・状態の監視・指令送信(Telemetry, Tracking and Command)。
13. 出典
- Starcloud, Inc. 公式サイト(トップ)。会社の主張・創業者の経歴・所在地・白書への案内。確認日 2026年10月17日。 https://www.starcloud.com/
- Starcloud, Inc. 公式ページ「Starcloud-1」。2025年11月の打ち上げ、NVIDIA H100搭載、2025年12月にGemmaの実行とnanoGPTの訓練を行ったという会社の説明。 https://www.starcloud.com/starcloud-1
- Starcloud, Inc. 公式ページ「Starcloud-2」。商用1号機の構成(GPUクラスター・永続ストレージ・24時間アクセス)と「2027年までに太陽同期軌道で完全運用」という記述。 https://www.starcloud.com/starcloud-2
- Lumen Orbit(現 Starcloud) White Paper「Why we should train AI in space」v1.03(2024年9月)。軌道データセンターの構想・前提・試算(会社の資料)。 https://starcloudinc.github.io/wp.pdf
- 米国SEC Form D(Lumen Orbit, Inc.、2025年1月13日提出、提出番号 0001080368-25-000001)。設立年・役員・販売総額・投資家数。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/2051381/000108036825000001/xslFormDX01/primary_doc.xml
- 米国FCC Public Notice Report No. SAT-01982(2026年3月13日)。Starcloud, Inc. の申請 SAT-LOA-20260202-00073 を受理(accepted for filing)。 https://docs.fcc.gov/public/attachments/DOC-419509A1.txt
- Starcloud, Inc.(FCC提出) FCCへの申請書本文「Application for Launch and Operating Authority for the Starcloud Orbital Datacenter System」(2026年2月4日付)。 https://api-prod.fcc.gov/icfs-attachment/exp/api/v1/5c6840321b3e365068b6a64ce54bcb49
- Starcloud, Inc.(FCC提出) 同申請の Form 312 Schedule S(技術・運用の記載。ドラフト)。周波数・軌道面の入力値。 https://api-prod.fcc.gov/icfs-attachment/exp/api/v1/dcf88c321b3e365068b6a64ce54bcb85
- NVIDIA NVIDIA Blog「How Starcloud Is Bringing Data Centers to Outer Space」(2025年10月15日)。Starcloud-1の諸元、5GW構想、Gemma実行の計画。 https://blogs.nvidia.com/blog/starcloud/
- NVIDIA ニュースリリース「NVIDIA Launches Space Computing, Rocketing AI Into Orbit」(2026年3月16日)。StarcloudがNVIDIAのプラットフォームを使う企業として記載。 https://nvidianews.nvidia.com/news/space-computing
- Crusoe ニュースリリース(2025年10月22日)。StarcloudとのパートナーシップとCrusoe Cloudの衛星搭載計画。 https://www.crusoe.ai/resources/newsroom/crusoe-to-become-first-cloud-operator-in-space-through-partnership-with-starcloud
- SatNOGS DB(Libre Space Foundation) STARCLOUD-1 の登録情報(打ち上げ日時、NORAD ID 66303、Space-Track.org の軌道要素の更新日)。 https://db.satnogs.org/satellite/98520
- Secure World Foundation FCCへの意見書の公表(2026年5月17日)。Starcloud・SpaceX・Blue Originの軌道データセンター申請に対する第三者の意見。 https://www.swfound.org/news/swf-publishes-three-fcc-filings-addressing-recent-applications-for-orbital-data-centers
- Starcloud, Inc. 公式サイト「Team」ページ。創業者・技術者の氏名と経歴(全従業員数の記載はない)。 https://www.starcloud.com/team
14. 主張と出典の対応表
最終更新:2026年10月17日/Troy Technical
本稿の数値は、Starcloudの公式資料、SEC・FCCの公開文書、NVIDIA・Crusoeの公式発表に基づきます。調査会社の推計値・報道ベースの数値、企業評価額は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。計画・日程は変わることがあります。
