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サムスン電子 企業解説

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COMPANY PROFILE / ナノテクノロジー

サムスン電子
― 「量子ドット」を使うQD-OLEDディスプレイと、「ナノシート」型GAAトランジスタの量産を、1つのグループの中で手がける総合電子メーカー

Samsung Electronicsは、スマートフォン、テレビ、メモリー、ファウンドリ(半導体の受託製造)、ディスプレイを抱える総合電子メーカーで、ナノテクノロジーとの接点は大きく2つあります。1つは、子会社のSamsung Display(SDC、Samsungが84.8%を保有)が作るQD-OLEDパネルで、会社は量子ドットを「数ナノメートルの大きさの半導体粒子」と説明しています。もう1つは、ファウンドリ事業が量産するGAA(ゲート・オール・アラウンド)トランジスタで、3nm世代を2022年に、2nm世代を2025年に量産したと書いています。2025年の連結売上は333兆6,059億ウォン、研究開発費は37兆7,548億ウォン(売上の11.3%)です。ただし、ファウンドリ事業単独の売上、GAAの歩留まり、QD-OLEDの売上は、本稿が確認した公式資料に載っていません。本稿は、他分野の同社の記事とは別に、量子ドット表示とナノシートトランジスタの視点から、何を作り、どこに投資し、誰と組み、どこまでが実績でどこからが計画かを、会社の公式資料の範囲で整理します。投資の助言ではありません。

構成:Samsung Electronics Business Report(2026年上半期の半期報告書)、2Q 2026 Earnings Call資料、公式サイト(Foundry)、2022年のニュースリリースを一次情報として使用/最終更新 2026年10月

この記事でわかること
  1. 30秒でわかるSamsung Electronicsと、ナノテクノロジーでの立ち位置
  2. ロゴと社名の表記について
  3. ナノテクノロジーの世界で、この会社はどこにいるか
  4. 会社の規模(ナノに関わる範囲を中心に)
  5. ナノテクノロジーにかけているリソース
  6. これまでの取り組み
  7. 今後の計画
  8. この会社はナノテクノロジーで何を目指しているか
  9. ナノテクノロジー分野の提携マッピング
  10. 提供している技術・製品・サービス
  11. この企業が抱えるリスク
  12. 用語集/出典/主張と出典の対応表

1. 30秒でわかるサムスン電子と、ナノテクノロジーでの立ち位置

正式名称Samsung Electronics Co., Ltd.1969年1月13日に設立、1975年6月11日に株式公開(会社の記載)。日本語表記はサムスン電子
本社韓国・水原(スウォン)129, Samsung-ro, Yeongtong-gu, Suwon-si, Gyeonggi-do
上場韓国取引所(005930)
GDRはロンドン証券取引所
会社のIRサイトの記載
ナノテクノロジーでの類型デバイス・表示主:ファウンドリのGAAトランジスタ、QD-OLEDパネル。従:イメージセンサーのナノ光学
売上(2025年、連結)333兆6,059億ウォン部門間取引を含む各部門の合計から消去を引いた値。2026年上半期は305兆3,729億ウォン(前年同期比+98.7%)
研究開発費(2025年)37兆7,548億ウォン売上の11.3%。2026年上半期は27兆3,627億ウォン(9.0%)
Samsung Display(SDC)84.8%を保有する子会社2025年の売上は29兆8,417億ウォン(部門間取引を含む)
従業員国内本社 129,200人2026年6月30日、単体ベース(韓国本社の従業員)。連結の総数は本稿の確認範囲に記載なし
まず押さえるべき1点

Samsung Electronicsの売上の大半は、メモリー、スマートフォン、テレビなどで、ナノテクノロジーに直結する事業(ファウンドリのGAA、QD-OLED)の売上は、単独では開示されていません 未確定/将来。2026年4〜6月の連結売上171兆5,000億ウォンのうち、DS部門(半導体)が127兆5,000億ウォン、そのうちメモリーが120兆8,000億ウォンを占めます(ファウンドリとシステムLSIの売上は、メモリーを除いた残りの6兆7,000億ウォン規模に含まれると読めますが、会社はこの内訳を示していません)事実。つまり、同社は「ナノ専業」ではなく、全社の中のごく一部のナノ関連事業です。それでも、会社は「3nm世代のGAAを2022年に、世界で初めて量産した」と説明し、2nm世代のGAAとQD-OLEDを、技術競争力の柱として挙げています 事実。「世界初」などの表現は会社の自己評価であり、第三者の確認は添えられていません。

2. ロゴと社名の表記について

表記の注意:正式名称は Samsung Electronics Co., Ltd.、略称は SEC です。Samsung Display(SDC)は子会社(Samsungが84.8%を保有)で、本体とは別の法人です。MBCFET、SAFE、ISOCELL、Exynos、QD-OLED、Neo QLEDは製品・技術・ブランドの名前です。ロゴ画像は、同社の公式サイト(Foundry)が公開しているものを取得しました(もとの色は白で、暗い背景で使う版です)。

公式サイト:https://semiconductor.samsung.com/foundry/

3. ナノテクノロジーの世界で、この会社はどこにいるか

ナノテクノロジーに関わる企業の4つの類型 同じ「ナノの会社」でも、つくる・加工する・製品にする・医療に使うで、強みと売り先が違う ナノ素材メーカー ナノ加工・装置 デバイス・表示 ナノ医療 ナノ素材をつくり供給 ナノ構造を作る装置 ナノ構造を製品にする ナノ粒子で薬を届ける OCSiAl/GMG ZEON/BASF ASML/Canon ASM/東京エレクトロン TSMC/Samsung 昭栄化学工業 ほか Arbutus/Genevant Acuitas/Evonik 素材の品質と量産力 用途の立ち上がりに左右 装置の精度と据付基盤 半導体の投資に左右 量産技術と顧客基盤 巨額投資の回収に左右 特許と脂質素材の品質 医薬の承認と訴訟に左右 Samsung Electronicsは「デバイス・表示」の型。QD-OLEDパネルと、GAAトランジスタの量産を手がける 従として、イメージセンサーのナノ光学(nano prism)もある。ナノ事業単独の売上は非開示で、全社に占める割合は小さい
図1 ナノテクノロジーに関わる企業の4類型と、Samsung Electronicsの位置づけ。区分は本稿によるもので、企業名は本シリーズで扱う企業から例示しています 本稿の計算。数値は、Samsung Electronicsの2026年上半期の半期報告書と2Q 2026決算説明資料によります。

主たる類型はデバイス・表示(ナノ構造を製品にする側)です。ナノスケールに関わる事業を、会社の資料から整理します 事実。

領域ナノスケールの中身会社の資料で確認できた内容区分
ファウンドリのGAA(3nm世代・2nm世代)トランジスタを、チャネルを薄い板状(ナノシート)にして重ね、ゲートが囲む構造(GAA)にする3nm世代のGAAを2022年に量産(会社は「世界初」と説明)。2025年3月に第2世代の3nm GAA、同年9月に第1世代の2nm GAAを量産。公式サイトは、SF2(2nm世代)が2025年に量産を開始と記載事実(会社の説明)
QD-OLED(SDC)量子ドット(数ナノメートルの半導体粒子)を、発光の色の調整に使う有機ELパネル色域と視野角を最大化できると説明。精密インクジェット印刷の技術で製造。27インチQHD 500Hzなどを開発(2025年5月)事実(会社の説明)
イメージセンサーのナノ光学(従)微細な画素(0.5〜1.0µm)と、ナノプリズム技術ISOCELL JNP(ナノプリズム)は、前世代のJN5に比べて感度が25%向上(2025年10月まで、会社の説明)事実(会社の説明)

表の「%」などの数値はメーカー公称で、比べる基準(例:5nm世代のプロセス)や測定条件は、公式資料に詳しく書かれていません。出典:出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf 出典3 https://news.samsung.com/global/samsung-begins-chip-production-using-3nm-process-technology-with-gaa-architecture 出典4 https://semiconductor.samsung.com/foundry/process-technology/logic-node/ 出典2 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_2Q_conference_eng.pdf

どの材料・工程・用途が中心かをまとめると、ナノスケールの中心は「トランジスタの構造(GAA)」と「量子ドットの発光層(QD-OLED)」です。なお、同社のテレビにはQLEDという名称の製品群もありますが、量子ドットをどのように使うか(例:LCDのバックライトの色変換)は、本稿が確認した資料には書かれていません 未確定/将来。

4. 会社の規模(ナノに関わる範囲を中心に)

Samsung Electronicsは世界の電子産業の大企業です。会社全体は簡潔に示し、ナノ関連事業に関わる数値(ファウンドリを含むDS部門、SDC)を中心にします 事実。

指標値注記
連結売上(2025年)333兆6,059億ウォン2024年は300兆8,709億ウォン。各部門の売上は部門間取引を含み、全社の合計は消去後
連結売上(2026年上半期)305兆3,729億ウォン前年同期比+98.7%。DS部門+294.7%、SDC+15.8%(会社の記載)
営業利益(2026年4〜6月)89兆5,000億ウォン営業利益率52.2%。1〜3月は57兆2,000億ウォンで、上半期の合計は146兆7,000億ウォン(本稿の計算)
DS部門(半導体)の売上(2026年4〜6月)127兆5,000億ウォンメモリー120兆8,000億ウォン。ファウンドリ単独は非公表。営業利益は89兆2,000億ウォン
SDC(ディスプレイ)の売上(2026年4〜6月)7兆5,000億ウォン営業利益7,000億ウォン。2025年は29兆8,417億ウォン
研究開発費2025年 37兆7,548億ウォン売上の11.3%。2026年4〜6月は16兆ウォン(9.3%)。ナノ関連の内訳は非公表
設備投資(2026年上半期)約28.0兆ウォンDS部門25兆6,030億ウォン、SDC 1兆3,346億ウォン、その他1兆488億ウォン
保有特許296,468件(世界)2026年6月30日時点。全事業の合計で、ナノ関連の件数は非公表
従業員(国内本社、単体)129,200人2026年6月30日。連結の総数は本稿の確認範囲に記載なし

出典:出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf 出典2 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_2Q_conference_eng.pdf

ここで注意

2026年に入って売上と利益が大きく伸びているのは、会社の説明ではAI向けのメモリー需要が主な要因で、GAAやQD-OLEDの成果ではありません 事実。メモリーの好況がナノ関連事業の評価を押し上げて見える点に注意してください。また、会社の半期報告書は、ディスプレイ市場の台数見通しなどに調査会社(Omdia)の数値を使っていますが、本稿は調査会社の推計を採用していません。「3nm世代」「2nm世代」は会社の世代名で、他社の同名の世代との性能比較を意味しません。

5. ナノテクノロジーにかけているリソース

ナノ関連事業だけを切り出した人員・研究開発費・設備投資は開示されていません。以下は、会社全体の開示です。

リソース一次情報で確認できた内容区分
人国内本社(単体)の従業員は129,200人(2026年6月30日)。研究開発は3層:事業部のR&D(1〜2年先)、研究所(Samsung Research、半導体研究所。3〜5年先)、全社の研究所SAIT(Samsung Advanced Institute of Technology)。海外の研究拠点は、米国・ウクライナ・日本・中国・インド・イスラエルなど。ナノ関連の人員は非公表事実/一部非公表
金(研究開発)2025年の研究開発費は37兆7,548億ウォン(売上の11.3%)。2026年上半期は27兆3,627億ウォン。政府補助は2025年に約144億ウォン(研究開発費の0.04%、本稿の計算)で、研究開発費から差し引かれている。ナノ関連の内訳は非公表事実/一部非公表
金(設備投資)2026年上半期の設備投資は約28.0兆ウォン。「先端ノード・先端プロセスの能力拡張と技術移行、DS部門とSDCのインフラ」に集中と説明。内訳はDS部門25兆6,030億ウォン、SDC 1兆3,346億ウォン。ファウンドリ・QD-OLED単独の投資額は非公表事実/一部非公表
出資・買収・合弁・売却SDCを84.8%保有(子会社)。SDCは2024年1月31日に、Samsung Venture Investmentの2社が持つDOWOOINSYSの持分56.8%を売却(OLED競争が激しくなるなかで、主力事業と研究開発に集中するため、と会社が説明)。テキサス州の半導体製造子会社SAS。ナノ関連の大型買収は、本稿の確認範囲では確認できなかった事実/確認できなかった
大学・研究機関・公的資金EDA各社(Ansys、Cadence、Siemens、Synopsys)とのSAFE(Samsung Advanced Foundry Ecosystem)で、3nm GAAの設計環境を2021年第3四半期から提供(2022年の発表)。大学・研究コンソーシアムの名称は、半期報告書に具体的な記載を確認できなかった。公的資金は、研究開発の政府補助が小さい事実/一部確認できなかった

出典:出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf 出典3 https://news.samsung.com/global/samsung-begins-chip-production-using-3nm-process-technology-with-gaa-architecture

主要な製品・設備の状況

製品/設備場所・内容規模段階日付出典
3nm世代のGAA(MBCFET)ファウンドリ。ナノシートのトランジスタ性能・面積の比較値は下のメモ初期生産を開始(第1世代)。第2世代は量産2022年6月30日/2025年3月3・1
2nm世代のGAA(SF2)ファウンドリ。モバイル向けから性能5%向上・消費電力8%減・面積5%減(第2世代の3nmに対する比較、会社の説明)量産(第1世代)。第2世代のモバイル向けは2026年後半に量産の予定2025年9月/2026年下半期1・4・2
Exynos 26002nm世代のGAAを使うモバイル向けのチップCPU性能が前モデル(Exynos 2500)比+39%(会社の説明)発表(会社は「業界初」と説明)2026年3月までの発表1
ファウンドリの製造拠点韓国:器興(Giheung)、華城(Hwaseong)、平沢(Pyeongtaek)。米国:テキサス州のオースティンとテイラー各拠点の枚数・能力は非公表テイラーの稼働状況は確認できなかった2026年10月9日確認5
QD-OLEDの大型パネルSDC。27インチQHD 500Hzなど出力は、SDC全体で2026年上半期に899千枚(8世代ガラス換算)量産。IT向け8.6世代OLEDラインの量産は予定2025年〜2026年1・2

比較値のメモ(会社の説明):第2世代の3nm GAAは、5nm世代のプロセスに比べて、面積-35%、消費電力-40%超、性能最大+30%(2025年3月の半期報告書)。2022年の発表では、第2世代の3nmは「消費電力-50%、性能+30%、面積-35%」という計画値で、量産後の記載(消費電力-40%超)と異なります。測定条件は書かれていません。

6. これまでの取り組み

時期できごと意味
1969年1月13日Samsung Electronics Industry Co., Ltd.として設立。1975年に株式公開電子産業のグループの出発点
2022年6月30日3nm世代のGAA(MBCFET)の初期生産を開始。ナノシートのトランジスタを、高性能・低消費電力の計算向けに最初に適用し、モバイル向けへ広げる計画と説明FinFETの次の構造への移行
2022年次世代半導体の研究開発棟の起工式。3nm GAAを量産(会社は「世界初」と記載)先端研究への投資
2024年1月31日SDCが、Samsung Venture Investmentの2社が持つDOWOOINSYSの持分56.8%を売却OLED事業への集中
2025年3月第2世代の3nm GAAを量産GAAの改良世代
2025年5月27インチQHD 500Hz QD-OLED(自己発光で最高のリフレッシュレートと説明)を開発QD-OLEDの高速化
2025年7月26日Tesla, Inc.と、半導体の受託製造の供給契約(2025年7月〜2033年12月、US$165億4,400万)を開示ファウンドリの大型契約
2025年9月第1世代の2nm GAAを量産(モバイル向け)ナノシートの2nm世代へ
2025年公式サイトは、SF2の量産開始を記載ファウンドリの世代名
2026年4〜6月ファウンドリは「より高い稼働率と先端ノードの需要」。2nmの大手データセンター顧客からの受注拡大を進める2nm世代のHPC向け

出典:出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf 出典3 https://news.samsung.com/global/samsung-begins-chip-production-using-3nm-process-technology-with-gaa-architecture 出典4 https://semiconductor.samsung.com/foundry/process-technology/logic-node/ 出典2 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_2Q_conference_eng.pdf

7. 今後の計画

第2世代の2nm(モバイル)2026年下半期に量産の予定2026年4〜6月期の決算説明と半期報告書の記載。会社の予定
4nm(AI/HPC)ランプアップ会社の見通し。数量・顧客は非公表
ファウンドリの売上2026年下半期に「2桁の増収」を目標米国・中国での需要拡大を想定。比較の基準(前期比か前年比か)は記載なし。会社の目標
中長期の成長先端ノードとAI/HPCの設計受注の拡大会社の方針。具体的な数値目標は記載なし
IT向け8.6世代OLEDライン適時の量産を目指す2026年4〜6月期の決算説明の記載。時期は記載なし
QD-OLEDの大型品ゲーミングモニターの顧客・製品を拡大会社の方針
テキサス州テイラー製造拠点の一覧に記載稼働の時期・規模は、本稿の確認範囲に記載なし
Teslaとの契約2033年12月までUS$165億4,400万。顧客の需要と事業の状況で変わりうると会社が記載

上の内容は、すべて会社の予定・見通し・目標です 未確定/将来。ファウンドリについて会社は、「各ノード・用途ごとの戦略を整え、先端ノードの増収を見込む」と説明します。2026年4〜6月期にはメモリーが売上の大半を占めており、ナノ関連事業の計画は、全社の業績を左右するものではない、と本稿は読みます 推測。

確認できなかったこと

次はいずれも、本稿が確認した公式資料に記載がありません 未確定/将来。

ファウンドリ事業の売上・利益/GAAの歩留まりと月産枚数/2nm世代の顧客名(Tesla以外)/QD-OLEDの売上・販売枚数/量子ドット材料の調達先と組成(カドミウムの有無など)/ナノ関連の研究開発費・人員/米国テイラー工場の稼働状況/輸出管理・関税の売上への影響額。

8. この会社はナノテクノロジーで何を目指しているか

会社が直接書いている部分と、本稿が読み取った部分を分けます。推測は、一次情報から本稿が読み取った解釈です。

読み取れること根拠となる一次情報区分
GAAを、3nm世代から2nm世代へ、モバイルからAI/HPCへ広げる2022年に3nm GAAを高性能・低消費電力の計算向けに適用し、モバイルへ拡大と説明。2026年は、2nmのモバイル量産に加え、2nmのHPC案件と大手データセンター顧客からの受注拡大に言及事実
設計と製造を一体で最適化する(DTCO)2022年の発表と2025年の2nm GAAの記載が、設計・技術の共同最適化(DTCO)を挙げる。設計環境はSAFEパートナーと整備事実
大型パネルでは、QD-OLEDのプレミアム製品に集中する半期報告書:大型パネルは、高性能のQD-OLEDプレミアム製品に注力。ゲーミングモニターの顧客を拡大事実
自社の半導体と、自社の製品を組み合わせる垂直統合Exynos 2600(自社のモバイルAP)を2nm GAAで発表。ファウンドリの顧客にTeslaなど外部も事実/推測(垂直統合という位置づけ)
ナノ光学(nano prism)を、イメージセンサーの画素微細化の手段にするISOCELL JNP(ナノプリズム)を「業界初」と発表。0.5µm・200メガピクセルのセンサーも事実(会社の説明)
推測の根拠を1つだけ詳しく

「Samsung Electronicsは、ナノ関連の技術を、自社の製品(スマートフォン、モニター)の差別化にも使い、外部顧客にも売る二面作戦を取っている」という読みの根拠は、同じ技術が2つの形で登場することです。GAAは、自社のExynos 2600に使われると同時に、Teslaなど外部顧客向けのファウンドリ契約(2033年12月まで)でも売られます 事実。QD-OLEDも、自社のテレビ・モニターだけでなく、SDCを通じて外部のブランドにも供給していると読めますが、外部顧客の名前は本稿が確認した資料に載っていません。このため、ナノ関連の投資は、自社製品の差別化と受託による稼働率の確保の両方を狙っている、と本稿は考えます 推測 未確定/将来。

9. ナノテクノロジー分野の提携マッピング

Samsung Electronicsを中心としたナノテクノロジー分野の提携関係 会社の公式資料に記載のある関係のみ。報道ベースの関係は含まない Samsung デバイス・表示 SAFEパートナー(EDA各社) Ansys・Cadence・Siemens・Synopsys Samsung Display(SDC) Samsungが84.8%を保有 SAS(テキサス州) 半導体を製造する子会社 政府補助(研究開発) 2025年は約144億ウォン Tesla 受託製造 US$165億(〜2033年) Alphabet・Amazon・Apple ほか 全社の主要顧客(5社で売上の約25%) 特許の相互許諾の相手 Google・Nokia・Qualcomm ほか DOWOOINSYS(持分56.8%を売却) SDCが2024年1月に売却 共同開発・提携 顧客・供給契約 出資・子会社・売却 公的資金
図2 Samsung Electronicsを中心としたナノテクノロジー分野の提携関係。出典:2026年上半期の半期報告書、2022年のニュースリリース。図に含めたのは公式資料に記載がある関係だけです。Alphabet・Amazon・Appleは全社の主要顧客で、ナノ関連事業の顧客とは限りません。装置・材料メーカー(ASML、東京エレクトロン、量子ドット材料の会社など)は、本稿が確認した資料に社名の記載がなく、図には含めていません。

10. 提供している技術・製品・サービス

ナノ関連の「製品」は、ファウンドリのプロセス技術と、SDCのQD-OLEDパネル、イメージセンサー、自社設計のチップです 事実。以下は会社の資料に書かれている内容で、性能値はメーカー公称です。

技術・製品資料に書かれている内容出典
3nm世代のGAA(MBCFET)「Multi-Bridge-Channel FET」はSamsungのGAA。幅の広いナノシートを使い、ナノワイヤー型のGAAより高い性能と省電力を狙うと説明。ナノシートのチャネル幅を調整でき、用途ごとに電力と性能を最適化できる。第1世代の3nmは、5nm世代に対して消費電力-45%まで、性能+23%、面積-16%(2022年の発表、会社の主張)3
2nm世代のGAA(SF2)第1世代:第2世代の3nmに対して、性能+5%、消費電力-8%、面積-5%(会社の説明)。モバイル向けから開始。DTCOで高性能と低消費電力を両立すると説明。公式サイトはSF2の量産開始(2025年)を記載1・4
QD-OLEDパネル(SDC)量子ドットを使う自己発光ディスプレイ。27インチ(QHD 500Hz、UHD 160ppiなど)と31.5インチ(UHD 140ppi)を開発。精密なインクジェット印刷技術で製造1
テレビ・モニター(QD-OLED、Neo QLED)QD-OLEDテレビ(S95、4K)とQD-OLEDゲーミングモニター(4K 240Hz、500Hz)、Neo QLED(Mini LEDを使うLCD)。Neo QLEDの新しいLEDは「Quantum Nano-Layer Multi-Cell」構造と説明(量子ドットの使い方は書かれていない)1
イメージセンサー(ISOCELL)ISOCELL JNPはナノプリズム技術で、前世代のJN5比で感度+25%。HP5は0.5µm・200メガピクセル。画素の分離にFDTIなどの深い溝を使う1
設計環境(SAFE)Ansys、Cadence、Siemens EDA、Synopsysなどと、3nm GAAの設計環境を整備3
素材技術者の視点:ナノシートのチャネル、量子ドット、インクジェットの膜

会社の資料から、素材が効く場所は大きく3つ読み取れます。(1) ナノシートのチャネル:Samsungは、ナノワイヤー型より幅の広いナノシートを使い、チャネル幅の調整で電力と性能を最適化すると説明します 事実。シートの厚さや積層の均一さが性能のばらつきに効くと本稿は考えますが、公式資料に歩留まりや欠陥の数値はありません 推測 未確定/将来。(2) 量子ドットの発光層:QD-OLEDは、数ナノメートルの半導体粒子を発光の色の調整に使います。粒子の大きさ・表面処理・分散のばらつきが色純度と寿命に効くと考えられますが、量子ドット材料の組成(カドミウムを含むか)や調達先は、資料に書かれていません 未確定/将来。(3) インクジェットで形成する膜:同社は、精密なインクジェット印刷で高精細(140〜160ppi)のQD-OLEDを作ると説明します 事実。滴下する液の粘度・乾き方・膜厚の均一性が、画素の出来栄えに直結します 推測。素材の基礎は、本シリーズの技術解説「量子ドット」「ナノスケールのトランジスタ」「ナノコーティングと薄膜」を参照してください。

出典:出典3 https://news.samsung.com/global/samsung-begins-chip-production-using-3nm-process-technology-with-gaa-architecture 出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf 出典4 https://semiconductor.samsung.com/foundry/process-technology/logic-node/

11. この企業が抱えるリスク

リスク内容区分
ナノ関連の実績が見えないファウンドリ・QD-OLEDの売上、GAAの歩留まり、顧客数が公表されていない。「世界初」などの表現は自己評価で、第三者の確認はない事実(確認できなかった)
メモリー依存の収益構造2026年4〜6月は、連結売上の約70%(メモリーの売上÷連結売上、部門間取引を含むため概算=本稿の計算)をメモリーが占め、営業利益の大半もDS部門。メモリー市況が変われば全社の業績が変わる。ナノ関連事業の投資余力にも影響する事実/推測
ファウンドリの競争会社は、大規模な設備投資ができる企業が約5社に絞られ、市場を占めると説明。2nm世代の顧客獲得と稼働率が重要事実
特定の大型契約への依存Teslaとの契約はUS$165億(2025年7月〜2033年12月)。需要・業績で契約が変わりうると会社が記載事実/推測
部材費の上昇DX部門の2026年4〜6月は、部品費の上昇で営業損失(-8,000億ウォン)。QD-OLEDを使うテレビ・モニターの採算にも影響しうる事実/推測
地政学・規制中国の国産化需要が続く見通しと説明。関税・輸出管理の売上への影響額は、本稿の確認範囲では確認できなかった。半期報告書のIR説明会の項目に「関税」の質問が挙がる事実/確認できなかった
計画の実現第2世代2nmの量産、8.6世代OLEDライン、ファウンドリの2桁増収は、いずれも会社の計画・目標で、達成は確認されていない未確定/将来

出典:出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf 出典2 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_2Q_conference_eng.pdf

12. 用語集

GAA(ゲート・オール・アラウンド)
ゲートがチャネルを全周から囲むトランジスタ構造。FinFETの次の構造。
ナノシート/MBCFET
チャネルを薄い板状にして重ねるGAAの一種。MBCFETはSamsungの商標。
DTCO
設計と製造技術を同時に最適化すること。
量子ドット
数ナノメートルの半導体の粒子。粒子の大きさで色(波長)を調整できる。
QD-OLED
量子ドットを使って色を調整する有機ELディスプレイ(会社の説明)。
SDC
Samsung Display Co., Ltd.。Samsung Electronicsが84.8%を保有する子会社。
ISOCELL
Samsungのイメージセンサーのブランド。
SAFE
Samsung Advanced Foundry Ecosystem。設計ツール・IPの協力企業の枠組み。
SF2
Samsung Foundryの2nm世代のプロセス名。
HPC
高性能計算。AI向けのチップなど。
Samsung Electronicsの構造・工程を示す解説画像
図3 量子ドットを含む層の印刷工程を、色変換領域の拡大模型とともに示します。特定製品の実際の画素構造や、自発光型QDの実測断面ではありません。 ImageGen生成の概念画像。実際の設備・製品・寸法・測定結果を再現するものではありません。

13. 出典

  1. Samsung Electronics Samsung Electronics Business Report(2026年上半期の半期報告書、2026年6月30日時点)。会社概要、事業別の売上、研究開発費、設備投資、知的財産、市場の状況、主要な契約、研究開発の実績(ファウンドリのGAA、ディスプレイのQD-OLED)。 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
  2. Samsung Electronics 2Q 2026 Earnings Call(2026年4〜6月期の決算説明資料)。事業別の業績と見通し、ファウンドリ・ディスプレイの記述。 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_2Q_conference_eng.pdf
  3. Samsung Electronics ニュースリリース「Samsung Begins Chip Production Using 3nm Process Technology With GAA Architecture」(2022年6月30日)。 https://news.samsung.com/global/samsung-begins-chip-production-using-3nm-process-technology-with-gaa-architecture
  4. Samsung Electronics 公式サイト「Foundry - Logic Node」(2026年10月9日に確認)。SF2の量産開始の記載。 https://semiconductor.samsung.com/foundry/process-technology/logic-node/
  5. Samsung Electronics 公式サイト「Foundry - Manufacturing Sites」(2026年10月9日に確認)。ファウンドリの製造拠点の一覧。 https://semiconductor.samsung.com/foundry/manufacturing/manufacturing-sites/
  6. Samsung Electronics 公式IRサイト「Listing Information」。上場市場。 https://www.samsung.com/global/ir/stock-information/listing-Info/
  7. Samsung Electronics 公式サイト「Foundry」(ロゴ画像の取得元)。 https://semiconductor.samsung.com/foundry/

14. 主張と出典の対応表

本文の主張区分出典
正式名称、設立(1969年1月13日)、株式公開(1975年6月11日)、本社(水原)、上場(韓国取引所、GDRはロンドン)事実出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf 出典6 https://www.samsung.com/global/ir/stock-information/listing-Info/
2025年の連結売上333兆6,059億ウォン、2024年300兆8,709億ウォン、2026年上半期305兆3,729億ウォン(前年同期比+98.7%)事実出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
2026年4〜6月の売上171兆5,000億ウォン、営業利益89兆5,000億ウォン、DS部門127兆5,000億ウォン、メモリー120兆8,000億ウォン、SDC 7兆5,000億ウォン事実出典2 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_2Q_conference_eng.pdf
上半期の営業利益146兆7,000億ウォン、研究開発費に対する政府補助の割合(0.04%)、メモリーが連結売上に占める割合(約70%)本稿の計算本稿の計算(出典の数値から)。 出典2 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_2Q_conference_eng.pdf 出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
ファウンドリ事業単独の売上・利益、QD-OLEDの売上・販売枚数未確定/将来本稿の確認範囲に記載を確認できず。推計しない。
研究開発費(2025年37兆7,548億ウォン、売上の11.3%、2026年上半期27兆3,627億ウォン)、政府補助144億ウォン事実出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
設備投資(2026年上半期 約28.0兆ウォン、DS部門25兆6,030億ウォン、SDC 1兆3,346億ウォン)事実出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
保有特許296,468件、研究開発組織(SAIT、Samsung Researchなど)、国内本社の従業員129,200人事実出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
SDCの持分84.8%、SDCの売上(2025年29兆8,417億ウォン)、DOWOOINSYS持分56.8%の売却(2024年1月31日)事実出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
3nm世代のGAA(MBCFET)の初期生産開始(2022年6月30日)、ナノシートの特徴、第1・第2世代の比較値(計画値)事実比較値は2022年の計画値。測定条件は記載なし。 出典3 https://news.samsung.com/global/samsung-begins-chip-production-using-3nm-process-technology-with-gaa-architecture
3nm世代のGAAの量産(2022年)、第2世代の量産(2025年3月、面積-35%・消費電力-40%超・性能最大+30%)事実比較値は会社の説明。 出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
第1世代の2nm GAAの量産(2025年9月、性能+5%・消費電力-8%・面積-5%)、Exynos 2600(2nm GAA)事実比較値は会社の説明。 出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
SF2が2025年に量産を開始したという記載事実出典4 https://semiconductor.samsung.com/foundry/process-technology/logic-node/
2nm第2世代のモバイル向けの量産予定(2026年下半期)、4nmのランプアップ、ファウンドリの2桁増収の目標、8.6世代OLEDラインの量産予定未確定/将来会社の予定・目標。 出典2 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_2Q_conference_eng.pdf 出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
Teslaとの半導体受託製造の供給契約(2025年7月〜2033年12月、US$16,544百万)事実契約の期間・金額は変わりうると会社が記載。 出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
ファウンドリの製造拠点(器興、華城、平沢、オースティン、テイラー)事実テイラーの稼働状況は記載を確認できず。 出典5 https://semiconductor.samsung.com/foundry/manufacturing/manufacturing-sites/
QD-OLEDの説明(数ナノメートルの半導体粒子、色域と視野角)、27インチQHD 500Hzなどの開発、精密インクジェット印刷事実出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
ISOCELL JNP(ナノプリズム、感度+25%)、HP5(0.5µm・200メガピクセル)事実比較値は会社の説明。 出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
SAFEパートナー(Ansys、Cadence、Siemens、Synopsys)、3nm GAAの設計環境を2021年第3四半期から提供事実出典3 https://news.samsung.com/global/samsung-begins-chip-production-using-3nm-process-technology-with-gaa-architecture
特許の相互許諾(Google、Nokia、Qualcommなど)、全社の主要顧客5社で売上の約25%事実出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
DX部門の2026年4〜6月の営業損失(部品費の上昇)、ファウンドリ市場の競争(約5社)、中国の国産化需要事実出典2 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_2Q_conference_eng.pdf 出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
ファウンドリのGAAの歩留まり・月産枚数・Tesla以外の顧客名、量子ドット材料の組成と調達先、関税・輸出管理の売上への影響額未確定/将来本稿の確認範囲に記載を確認できず。
ナノ関連技術を自社製品の差別化と外部顧客向けの両方に使うという読み、メモリー依存の収益構造という読み推測出典の記述からの本稿の解釈。 出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf 出典2 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_2Q_conference_eng.pdf 出典3 https://news.samsung.com/global/samsung-begins-chip-production-using-3nm-process-technology-with-gaa-architecture
ナノシートの厚さ・積層、量子ドットの粒子のばらつき、インクジェットの液の挙動が性能に効くという読み推測本稿の解釈(解説)。出典に直接の記載はない。 出典3 https://news.samsung.com/global/samsung-begins-chip-production-using-3nm-process-technology-with-gaa-architecture 出典1 https://images.samsung.com/is/content/samsung/assets/global/ir/docs/2026_Half_Interim_Report.pdf
Samsung Electronicsの類型(デバイス・表示)と図1の区分本稿の計算本稿による整理。企業名は本シリーズで扱う企業から例示。

最終更新:2026年10月9日/Troy Technical
本稿の数値は、Samsung Electronicsの2026年上半期の半期報告書、2Q 2026 Earnings Call資料、公式サイト、2022年のニュースリリースに基づきます。調査会社の市場推計(半期報告書が引用するものを含む)・報道ベースの数値は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。会社の計画・目標・見通し(量産時期、増収目標、新ライン)は未確定の将来の見通しです。「世界初」「業界初」などの表現は会社の自己評価です。「3nm」「2nm」は会社の世代名で、他社との比較を意味しません。本稿は投資の助言ではありません。