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LG化学 企業解説

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COMPANY PROFILE / ナノテクノロジー

LG化学
― 電池の電極に混ぜる「導電助剤」として、多層カーボンナノチューブを流動層反応器で量産する韓国の化学会社(CNTに限る)

LG Chem(以下LG化学)は、石油化学、先端素材(電池材料など)、ライフサイエンスを手がける韓国の大手化学会社です。本稿が扱うのは、そのうちカーボンナノチューブ(CNT)事業に限ります。 同社の公式製品ページによれば、LG化学が製造するのは多層CNT(MWCNT)だけで、単層CNTは作っていません。用途の中心はリチウムイオン電池の導電助剤です。 麗水(ヨス)の3工場で、稼働中の合計能力は年2,900トンと同社が公表しています。2023年5月には、大山(デサン)に第4工場(3,200トン/年)の建設を始め、2025年の稼働と合計6,100トン/年を目指すと発表しました。 一方、2026年に同社が公開した会社紹介資料の生産能力表(2025年第4四半期時点)では、CNTは3 KTA(年3,000トン弱の表記)にとどまり、第4工場が稼働した形跡は確認できません。CNTの売上高も開示されていません。 本稿は、会社の公式発表・製品ページ・決算資料から、何を確認でき、何を確認できなかったかを整理し、素材技術者の視点でCNTの束の形、触媒、分散がどう効くかを書きます。

構成:LG化学の公式プレスリリース(2022年8月30日、2023年5月31日)、公式のCNT製品ページ、公式ブログ(2023年6月、2024年7月、2025年10月)、2026年版の会社紹介資料、2025年第4四半期・2026年第2四半期の決算説明資料、2025年版サステナビリティレポートを一次情報として使用/最終更新 2026年10月

この記事でわかること
  1. 30秒でわかるLG化学と、ナノテクノロジーでの立ち位置
  2. ロゴと社名の表記について
  3. ナノテクノロジーの世界で、この会社はどこにいるか
  4. 会社の規模
  5. ナノテクノロジーにかけているリソース
  6. これまでの取り組み
  7. 今後の計画
  8. この会社はナノテクノロジーで何を目指しているか
  9. ナノテクノロジー分野の提携マッピング
  10. 提供している技術・製品・サービス
  11. この企業が抱えるリスク
  12. 用語集
  13. 出典
  14. 主張と出典の対応表

1. 30秒でわかるLG化学と、ナノテクノロジーでの立ち位置

正式名称LG Chem, Ltd.
(エルジー・ケム)
1947年1月設立。「LG化学」は本稿の日本語表記
本社・上場ソウル(LGツインタワー)
韓国取引所に上場
1969年に上場(会社紹介資料の沿革)。銘柄コードは本稿では公式資料で確認していない
この分野での類型ナノ素材メーカー主たる類型。CNTを製造して電池メーカーなどに供給する素材側の会社
中心となる材料・用途多層CNT(MWCNT)
電池の導電助剤が中心
製品ページは「MWCNTのみ製造」と明記。単層CNTは作らない
稼働中のCNT能力2,900トン/年麗水の3工場(500+1,200+1,200トン)。会社紹介資料の2025年第4四半期時点の表は「3 KTA」
CNTの売上非開示石油化学部門の中の「高機能材料(HPM)」に含まれる。CNT単独の売上・利益は公表されていない
第4工場の計画大山・3,200トン/年
(2025年稼働の計画だった)
2023年5月に着工と発表。現在の状況は公式資料で確認できなかった
全社の売上45.9兆ウォン2025年(連結、LG Energy Solutionを含む)。営業利益は1兆1,810億ウォン
まず押さえるべき1点

LG化学のCNTは、会社全体から見れば小さな材料事業で、売上は公表されていません。確認できるのは、稼働中の能力が年2,900トンであること、製造するのは多層CNTだけであること、そして電池メーカー(LG Energy Solutionを含む)に導電助剤として供給していると同社が説明していることです 事実。 同社は2022年8月に、第4工場(大山、3,200トン/年)を2024年後半に稼働させる計画を発表し、2023年5月の着工発表では稼働を2025年としました。しかし、2026年の会社紹介資料の能力表(2025年第4四半期時点)でも、CNTは3 KTAのままです。 第4工場の現状について、公式資料には記載がなく、本稿は確認できなかったとして扱います。能力を増やす計画があったことと、実際に増えたことは別です 未確定/将来。

2. ロゴと社名の表記について

ロゴは、LG化学の公式サイト(lgchem.com)のヘッダーで公開されているコーポレートロゴ(赤い丸の「LG」と Chem の文字)を、そのまま取得して設置しています。生成画像による再現は行っていません。

表記の注意:社名はLG Chem, Ltd.(韓国語では LG화학)で、日本語では「LG化学」と書かれることが多く、本稿もこれに従います。電池事業の LG Energy Solution は別の上場会社ですが、LG化学の連結対象で、CNTの供給先の1つとして同社の資料に登場します。本稿は、CNTを製造するLG化学の事業だけを扱います。

公式サイト:https://www.lgchem.com/

3. ナノテクノロジーの世界で、この会社はどこにいるか

ナノテクノロジーに関わる企業の4つの類型 同じ「ナノの会社」でも、つくる・加工する・製品にする・医療に使うで、強みと売り先が違う ナノ素材メーカー ナノ加工・装置 デバイス・表示 ナノ医療 ナノ素材をつくり供給 ナノ構造を作る装置 ナノ構造を製品にする ナノ粒子で薬を届ける OCSiAl/GMG ZEON/BASF ASML/Canon ASM/東京エレクトロン TSMC/Samsung 昭栄化学工業 ほか Arbutus/Genevant Acuitas/Evonik 素材の品質と量産力 装置の精度と据付基盤 量産技術と顧客基盤 特許と脂質素材の品質 用途の立ち上がりに左右 半導体の投資に左右 巨額投資の回収に左右 医薬の承認と訴訟に左右 LG Chemは左端の「ナノ素材メーカー」。電池の導電助剤に使う多層CNTを流動層反応器で量産する 麗水の3工場で計2,900トン/年が稼働。大山の第4工場(3,200トン/年)の現状は確認できなかった
図1 ナノテクノロジーに関わる企業の4類型と、LG化学の位置づけ。区分は本稿によるもので、企業名は本シリーズで扱う企業から例示しています 本稿の計算。LG化学がCNTを量産していることは、同社の公式製品ページとプレスリリースに基づきます。

LG化学の主たる類型はナノ素材メーカーです。従たる類型はありません。扱うのは多層CNTで、同じCNTでも、本シリーズの別の企業解説で扱う単層CNTとは別の素材です(単層CNTを量産する日本ゼオンの解説も参照)。 本稿が扱う材料・用途を、確認できた範囲で整理します。

材料・用途LG化学での位置づけ確認できた一次情報区分
多層CNT:電池の導電助剤(BT1001M・BT1003M)本稿の中心。リチウムイオン電池向けの2グレード(高導電性型・高分散型)。正極の導電助剤として、LG Energy Solutionなどに供給と説明。負極(シリコン系)でも導電ネットワークの維持に使えると同社は説明公式製品ページ、プレスリリース、公式ブログ事実(会社の説明)
多層CNT:プラスチック・ゴムの導電助剤(GP1001M・GP1003M)導電性プラスチック、導電性エラストマー、導電性塗料など。三菱自動車のフロントフェンダー用の静電塗装可能なプラスチックや、韓国の自動車メーカーの車載レーダー向け電磁波吸収に採用と同社が説明公式製品ページ、プレスリリース、公式ブログ事実(会社の説明)
単層CNT製品ページが「MWCNTのみ製造」と明記しており、製造していない公式製品ページ事実
グラフェン、量子ドットなど他のナノ材料同社のCNTの資料では確認できず。ナノ材料の他事業は、本稿では扱わない―未確定/将来

4. 会社の規模

LG化学は大企業で、会社全体は石油化学、先端素材、ライフサイエンスなど多岐にわたります。ここでは全社の規模を表1つで示し、そのうえでCNTについて開示されている範囲を示します 事実。

項目内容
連結売上高45.9兆ウォン(2025年。前年は48.7兆ウォン)。部門別は、Energy Solution 23.7兆ウォン、石油化学 17.9兆ウォン、先端素材 4.1兆ウォン、ライフサイエンス 1.4兆ウォン、Farm Hannong 0.8兆ウォン(部門別の合計は連結値と一致しないが、資料に調整の説明はない)
営業利益1兆1,810億ウォン(2025年。前年は8,750億ウォン)。うち石油化学 ▲3,560億ウォン、先端素材 1,460億ウォン、ライフサイエンス 1,280億ウォン、Energy Solution 1兆3,460億ウォン、Farm Hannong 380億ウォン
従業員韓国12,765名、海外4,446名(2025年末。サステナビリティレポートの表記)
全社の研究開発費・設備投資Energy Solutionを除く:研究開発費 1兆580億ウォン(2025年)、設備投資 2兆8,930億ウォン(同、うち石油化学 9,150億ウォン)
本社・上場ソウル、LGツインタワー(Yeoui-daero 128)。1947年1月設立。韓国取引所に1969年上場
CNT事業で開示されている項目内容
売上高・利益非開示。CNTは石油化学部門の「高機能材料(HPM)」に含まれる。HPMは石油化学の売上の約11〜12%(2025年第2四半期〜2026年第2四半期のグラフの丸め値)で、CNT単独の数字は載っていない
製造能力麗水の3工場で合計2,900トン/年が稼働(公式製品ページ)。会社紹介資料の2025年第4四半期時点の能力表は「CNT 3 KTA」(単位は千トン/年)。第4工場(大山、3,200トン/年)は計画で、状況は確認できなかった
従業員数・研究人員非開示(CNTに従事する人員)
研究開発費・設備投資CNT単独は非開示。新工場の投資額も公式資料では確認できなかった
特許同社の説明で、CNT関連の特許は約300件(2022年8月)、300件超(2023年5月)、550件超(2024年7月)。件数の数え方は記載なし
ここで注意

LG化学のプレスリリース(2022年8月・2023年5月)には、CNT導電助剤の「世界市場の規模と成長率」(例:需要が2022年の14,000トンから2030年に95,000トンへ)も載っていますが、出所が示されていません。調査会社などの推計の可能性があるため、本稿は採用しません。 また、2025年の石油化学部門は営業赤字(▲3,560億ウォン)で、CNTを含む高機能材料の損益は分かれていないため、CNT事業が黒字か赤字かは確認できません 未確定/将来。

5. ナノテクノロジーにかけているリソース

CNT事業単独の人員・投資は、ほとんど開示されていません。人・金・外部・大学の4点で、確認できたか/できなかったかを整理します。

項目確認できた内容区分
人(研究開発拠点・人員)CNTに従事する人員は非公表。全社は韓国12,765名・海外4,446名(2025年末)。CNTの自社開発は2011年に開始し、2013年に20トンのパイロットラインを建設、2014年から電池材料と導電性コンパウンドの開発に着手と同社が説明。2023年1月には、電池以外の新用途を探すタスクフォースを発足。製造拠点は麗水(稼働中の3工場)と大山(第4工場の計画地)事実/非公表
金(研究開発費・設備投資)全社(Energy Solutionを除く)の研究開発費は1兆580億ウォン、設備投資は2兆8,930億ウォン(2025年)。2026年の設備投資計画は1兆7,160億ウォン(うち石油化学 7,900億ウォン)。CNT単独の研究開発費・設備投資、第4工場の投資額は確認できなかった事実/非開示(個別額)
外部への出資・買収・合弁・事業売却CNT分野での出資・買収・合弁・事業売却は、公式資料で確認できなかった。主要な供給先として名前が出るLG Energy Solutionは、LG化学の連結対象の別会社確認できず
大学・研究機関・公的資金CNTについて、大学・研究機関との共同研究や公的資金(韓国政府の補助など)は、公式資料に記載が確認できなかった。自社開発と説明確認できず

主要な製品・設備の状況

製品・設備場所規模段階日付・出典
CNT 1工場麗水500トン/年稼働(2017年に開始)公式製品ページ、2022年8月・2023年5月のプレスリリース
CNT 2工場麗水1,200トン/年稼働(2021年から。2022年8月の発表による)公式製品ページ、2022年8月のプレスリリース
CNT 3工場麗水1,200トン/年稼働(2022年に着工、2023年5月に本格稼働と発表)。1・2・3の合計で2,900トン/年公式製品ページ、2023年5月31日のプレスリリース
CNT 4工場大山3,200トン/年(計画)。完成すれば合計6,100トン/年計画。2022年8月に着工は2023年上期・稼働は2024年下期の計画、2023年5月に着工と発表し稼働は2025年の計画へ。2025年第4四半期時点の能力表(CNT 3 KTA)は、稼働を反映していない。現在の状況は確認できなかった。未確定/将来2022年8月30日・2023年5月31日のプレスリリース、2026年版会社紹介資料

1ラインあたりの能力は最大で年600トンと同社は説明し、「単一ラインでは世界最大」と述べています。これは同社の主張で、他社との比較条件は書かれていません。

6. これまでの取り組み

時期できごと意味
2011年CNTの自社技術の研究開発を開始と同社が説明自社開発の出発点
2013〜2014年20トンのパイロットラインを建設(2013年)。電池向け・導電性コンパウンド向け製品の開発に着手(2014年)実用化の準備
2017年CNT 1工場(麗水、500トン/年)で量産を開始量産の開始(同社の説明)
2020〜2022年毎年のように新工場を建設(同社の説明)。CNT 2工場(1,200トン/年)は2021年から稼働、CNT 3工場は2022年初めに着工能力の段階的な増強
2022年8月30日大山に第4工場(3,200トン/年)を建設すると発表。着工は2023年上期、稼働は2024年下期の計画能力倍増の計画
2023年1月EV電池以外の新用途を探すタスクフォースを発足用途の多角化
2023年5月31日CNT 3工場が本格稼働(合計2,900トン/年)。第4工場の建設に着手と発表し、稼働は2025年の計画。三菱自動車へのCNT入りプラスチックの供給も発表電池以外への展開と能力増強
2024年7月公式ブログで、麗水の3工場が稼働中、大山の第4工場は着工と記載。CNT特許は550件超と記載この時点の同社の説明
2024年10月韓国の報道に、大山の第4工場の建設を一時中断したとの記述(EV需要の停滞が理由とされる)。LG化学の公式資料では確認できなかった報道(本稿は事実として扱わない)
2025年10月公式ブログで、CNTは国内外の主要な電池メーカーに年数千トン安定供給と記載。第4工場には触れていない。同ブログは「大山工場を中心に」と書くが、公式製品ページは麗水の3工場のみを稼働と記載しており、両者は一致しない同社の説明
2026年会社紹介資料の能力表(2025年第4四半期時点)にCNT 3 KTAと記載。CNTは石油化学の高機能材料(HPM)として紹介能力は2023年の計画(6,100トン)に届いていない

7. 今後の計画

第4工場(大山)3,200トン/年
(計画)
2023年5月時点の計画は2025年稼働。現在の計画は公式資料で確認できなかった
合計能力6,100トン/年
(計画)
第4工場の完成時。稼働中は2,900トン/年
用途の拡大導電性プラスチック、
EMI遮蔽、導電塗料など
同社の説明。電池以外の売上は非開示
CNT単独の目標売上・利益・能力の目標は
確認できず
決算説明資料にCNTの目標は載っていない

LG化学の直近の決算説明資料(2025年第4四半期、2026年第2四半期)には、CNTの記述が見当たりません。2026年の事業計画は、石油化学では高付加価値品の比率向上と赤字の縮小、先端素材ではIT・エンジニアリング素材やeモビリティ・半導体向け素材への注力が述べられています(2025年第4四半期の決算説明資料)。 CNTの追加投資や第4工場の再開の計画は、公式資料で確認できなかったため、本稿は計画として扱いません 未確定/将来。

確認できなかったこと

次はいずれも一次資料に記載がありません 未確定/将来。

CNTの売上高・利益/第4工場の現状・投資額・稼働時期の見直し/CNTに従事する人員/製品の粒径・直径・金属不純物などの数値(データシートは問い合わせが必要)/各グレードの電池での性能値と測定条件/電池メーカー別の供給量/大学・公的機関との共同研究/各地域の化学物質規制上の登録状況。

8. この会社はナノテクノロジーで何を目指しているか

ここは会社が直接には述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに書きます。

読み取れること根拠となる一次情報区分
CNTを、電池材料(導電助剤)を中心とする素材事業として育てようとしているプレスリリース:電池メーカー(LG Energy Solutionを含む)への導電助剤の供給、「電池材料でトップを目指す」との説明。公式製品ページ:リチウムイオン電池向け2グレード事実(会社の説明)
電池一本足を避けるため、自動車部品など電池以外の用途を開拓している2023年1月のタスクフォース、三菱自動車の導電性プラスチック、韓国の自動車メーカーのレーダー用EMI遮蔽、導電塗料・発熱材・半導体トレーなどの例示(2022年8月)事実(会社の説明)
能力増強は、需要を見ながら段階的に進める方針に変わった可能性がある2022年8月は第4工場を2024年下期に稼働と発表、2023年5月は2025年稼働へ。2026年版の能力表(2025年第4四半期)は3 KTAのまま。公式資料に変更の説明はない推測
CNTは、全社の収益の柱というより、電池材料の成長候補の1つに位置づけられている石油化学部門は2025年に営業赤字、決算説明資料にCNTの記述がない。一方、公式ブログ(2025年10月)は「将来の成長エンジンの1つ」と記載推測
推測の根拠を1つだけ詳しく

「能力増強の進め方が変わったかもしれない」と読む根拠は、計画と能力表のずれです。同社は2022年8月に、第4工場の稼働を2024年下期と発表しました。2023年5月の着工発表では、稼働は2025年に後ろ倒しになり、合計能力は6,100トン/年とされました。 ところが2026年に公開された会社紹介資料の能力表(2025年第4四半期時点)では、CNTは3 KTAのままで、6,100トンには届いていません。 同じ期間に、同社は2025年の石油化学部門で3,560億ウォンの営業赤字を計上しており、設備投資は絞られていると考えられます(2026年の石油化学の設備投資計画は7,900億ウォンで、2025年の9,150億ウォンより小さい)。 韓国の報道には、EV需要の停滞を理由に建設を一時中断したとの記述もありますが、これは報道であり、LG化学が公式資料で認めているかどうかは確認できません。 以上は公式資料の記述を組み合わせた本稿の解釈で、第4工場の実際の状況は公式資料では確認できません 未確定/将来。

9. ナノテクノロジー分野の提携マッピング

LG Chemを中心とした、CNTの供給関係 同社の公式資料に記載のある関係のみ。電池メーカーの供給量や契約内容は非公表 供給(CNTまたはCNT入り材料) LG化学 多層CNT LG Energy Solution 電池の導電助剤として供給 電池メーカー(社名非公表) 「韓国内外の主要メーカー」と説明 三菱自動車(日本) CNT入りプラスチック(フェンダー) 韓国の自動車メーカー レーダー用の電磁波吸収に採用 出資・共同開発・大学との連携は、同社の公式資料に記載がなく、図には含めていない
図2 LG化学を中心としたCNTの供給関係。出典:LG化学の公式プレスリリース(2022年8月、2023年5月)、公式ブログ(2023年6月、2025年10月)。図に含めたのは、公式資料に書かれている関係だけです。LG Energy Solutionは同じ連結対象の電池会社で、取引条件は非公表です。

LG化学の関係の特徴は、共同開発や出資の記載がほとんどなく、供給先が中心であることです。最大の電池向け供給先は、同じグループのLG Energy Solutionとして名前が出ます。 2025年10月の公式ブログは「国内外の主要な電池メーカーに供給」と書きますが、社名・数量・契約期間は非公開です。日本の自動車メーカーへの供給は、三菱自動車の静電塗装可能なプラスチック(フロントフェンダー)が公式に確認できます 未確定/将来。

10. 提供している技術・製品・サービス

以下は、LG化学の公式の製品ページ・プレスリリース・公式ブログの記述です。粒径・直径・金属不純物・電池での性能値は、公開ページに数値がありません(データシートは問い合わせ・ダウンロードの手続きが必要な形式)ので、ここでは書きません。「同社の説明」の値は、条件が書かれていないものを含みます 事実。

製品・用途同社資料の記述(メーカーの説明)
多層CNT(MWCNT)の製品群公式製品ページの分類は4グレード。BT1001M(高導電性・リチウムイオン電池などの導電助剤)、BT1003M(高分散・同)、GP1001M(高導電性・プラスチックやゴムの導電助剤)、GP1003M(高分散・同)。「MWCNTのみを製造し、分散性と導電性を最大化する製品を開発」と説明
特徴(製品ページ)少量でも高い導電性/分散性が高い/粉じんが少ない/高効率の非鉄金属触媒。競争力として、コバルト触媒の技術で、残存長さの長い束状(バンドル型)CNTを量産できること、粉末でなく圧縮した形で提供し保管・作業管理が楽なこと、単一の反応器による大規模生産で品質のばらつきを抑えることを挙げる
製造法(プレスリリース)流動層反応器の技術で、各ラインが年600トンまで生産できる(同社は「単一ラインでは世界最大」と説明)。自社開発のコバルト系触媒で、電池の品質に悪影響を与えうる磁性不純物を減らすと説明
電池の導電助剤としての効果(同社の説明)正極の導電助剤として使うと、カーボンブラックより導電性が10%高く、導電助剤の量を約30%減らせると説明。減らした分を正極材で置き換えて容量と寿命を高められる、とする。測定条件・比較対象の仕様は書かれていない。負極のシリコン系活物質では、膨張・収縮の中でも導電ネットワークを保つ役割があると説明
電池以外の用途三菱自動車が、CNT入りの静電塗装可能なプラスチック(LUCON TX5007)を3車種のフロントフェンダーに採用(2023年5月)。韓国の自動車メーカーのレーダーのEMI対策にも供給。導電塗料、発熱材(路面の凍結防止)、半導体用トレーも用途として例示
素材技術者の視点:多層CNTの「束」と触媒が、導電助剤としての性能をどう決めるか

(1) 単層ではなく多層、そして「束」。 LG化学のCNTは多層CNTで、同社は束状(バンドル型)と表現します。多層CNTは壁の数が多く、同じ質量で比べると、単層CNTより細くて長いネットワークを作る本数は少なくなる傾向があります(本稿の一般的な整理で、個別製品の値ではありません)。 一方で、多層CNTは合成が比較的容易で、流動層のような大量生産の方式になじみます。同社が「導電性」と「分散」の2系統のグレードを用意するのは、導電性を高めるほど束がほどけにくくなるという、CNT一般のトレードオフを反映しているのではないかと考えられます 推測。

(2) 触媒:金属の残りは電池では不純物になる。 CNTは金属触媒から成長するため、製品に触媒金属が残ります。同社は、コバルト系の自社触媒により、電池の品質に悪影響を与えうる磁性の不純物を減らすと説明します(具体的な含有量は非開示)。 電池の電極では、不純物の金属が副反応や短絡の原因になりうる、というのが一般的な理由づけです(本稿の一般的な整理で、LG化学の製品の個別の試験結果ではありません)。 製品ページが「非鉄金属触媒」と書くのは、この点を意識した表現と読めますが、どの金属を非鉄と呼ぶかなど、詳細は公開されていません 推測。

(3) 流動層:均一な品質を、1本の大きなラインで出す。 流動層反応器は、触媒の粒子をガスで浮かせ、その表面でCNTを成長させる方式で、同社は1本のラインで年600トンまで生産できると説明します。 製品ページは「単一の反応器による大規模生産で、品質のばらつきを抑える」ことを強みに挙げます。ライン数が少ないほど、ロット間の差が出にくいという考え方です(同社の説明で、品質のばらつきを示す数値は非開示)。

(4) 圧縮形状:粉じんを抑えて、扱いやすくする。 ナノ材料の粉末は舞いやすく、作業環境の管理が課題になります。同社は、粉末でなく圧縮した形で出荷し、粉じんが少ないことを特長に挙げます。一方、電池メーカーの側では、この圧縮物を分散液(ペースト)にほどく工程が必要で、ほぐし方によってCNTの長さが変わり、性能に影響するのはCNT一般の課題です(本稿の一般的な整理)。 詳しくは、本シリーズの技術解説『カーボンナノチューブ』『シリコン負極とナノ構造電極』を参照してください。

用途の限定に注意。「導電性が10%高い」「導電助剤を約30%減らせる」は、2022〜2023年のプレスリリースにある同社の説明で、測定条件が書かれていません。他社のCNTや単層CNTとの優劣は、本稿では評価しません。

11. この企業が抱えるリスク

リスク内容区分
能力増強の遅れ・見直し第4工場は2024年下期の計画から2025年稼働の計画に後ろ倒しされ、2025年第4四半期時点の能力表(3 KTA)にも反映されていない。現状は公式資料で確認できない事実/未確定/将来
EV需要への依存CNTの主な用途は電池の導電助剤で、電池の生産量に左右される。同社は、北米の電池材料の最終市場が低調と述べている(先端素材の説明)。CNT自体の需要見通しは書かれていない事実(会社の説明)/推測
収益の見えにくさCNTは石油化学のHPMに含まれ、損益が分かれない。石油化学は2025年に営業赤字で、全社でも2025年は最終赤字(純損益 ▲9,770億ウォン)。CNTへの投資余力や優先度は、公式資料からは読み取れない事実/未確定/将来
特定の供給先への依存最大の電池向け供給先として、同じグループのLG Energy Solutionの名が出る。他の電池メーカーは社名非公表で、供給量の内訳は不明事実/推測
競合・技術の変化電池の導電材として単層CNTを使う動きが他の企業の資料にある。LG化学は多層CNTのみを製造し、単層は作らない。技術の優劣は、電池の設計と条件で変わるため、本稿は評価しない事実/推測
主張の条件が不明導電性10%向上、導電助剤30%削減、世界一の単一ライン能力、特許550件超は、いずれも同社の説明で、条件・定義は公開されていない事実(会社の説明)
規制・安全の位置づけCNTの扱いは、各地域の化学物質規制やナノ材料の定義の動向に左右される。LG化学のCNTの各地域での登録・届出の状況は、公式資料で確認できなかった。「ナノだから安全/危険」とは一般化できない(本シリーズの技術解説『ナノ材料の定義と規制』を参照)未確定/将来

12. 用語集

多層カーボンナノチューブ(MWCNT)
炭素の筒が何層にも重なったCNT。単層CNTより合成しやすく、大量生産の方式が確立している。
単層カーボンナノチューブ(SWCNT)
炭素の筒が1層のCNT。直径が細く、少量で導電ネットワークを作りやすいとされる。LG化学は製造していない。
導電助剤
電池の電極の中で、活物質の間に電気の通り道を作る添加材。従来はカーボンブラックが主に使われてきた。
正極・負極
電池の2つの電極。リチウムイオン電池では、放電のとき正極でリチウムイオンを受け取り、負極から放出する。
シリコン系負極
負極の活物質にシリコンを使い、容量を高める方式。充放電で大きく膨張・収縮するため、導電ネットワークの維持が課題になる。
流動層反応器
固体の粒子をガスの流れで浮かせて反応させる装置。大量生産に向く。
バンドル型(束状)
複数のCNTが束になった状態。ほどくのが難しい一方、製造しやすい。
高機能材料(HPM)
LG化学の石油化学部門の中の区分。合成ゴム、NBL、MBS、SBS、エアロゲル、CNT、バインダーなどを含む。
KTA
千トン/年。会社紹介資料の能力表の単位。3 KTAは年3,000トン前後。
EMI遮蔽
電磁波が機器に干渉するのを防ぐこと。導電性の材料で電磁波を吸収・反射する。
メーカー公称
メーカー自身が示す性能値。測定法・試料・条件が一緒でないと、他の製品と比べられない。
LG Chemの構造・工程を示す解説画像
図3 LG化学が供給する多層CNTの製造・出荷の場面を表した概念図。大型の反応器で作った黒いCNTを、粉じんを抑えた圧縮した形で袋に詰めて出荷するまでの流れ(AI生成による概念図。実際の設備や製品を写したものではありません)。

13. 出典

  1. LG Chem CNT(公式の製品ページ、高機能材料HPM部門)。MWCNTのみ製造、4グレード、特長、競争力、麗水の3工場(500・1,200・1,200トン、合計2,900トン/年)。 https://www.lgchem.com/product-detail/cnt?lang=en_US
  2. LG Chem/LG LG Chem To Build Fourth Carbon Nanotube Plant(2022年8月30日、LGグループのサイトに掲載)。第4工場の計画、流動層反応器、コバルト系触媒、導電助剤の効果、特許約300件。 https://www.lgcorp.com/media/release/25247
  3. LG Chem/LG LG Chem To Speed Up Expanding in Global Carbon Nanotube Market(2023年5月31日、LGグループのサイトに掲載)。第4工場の着工、合計6,100トン/年、三菱自動車への供給、特許300件超。 https://www.lgcorp.com/media/release/26344
  4. LG Chem 公式ブログ(2023年6月)。CNT関連のタスクフォース(2023年1月)、三菱自動車、韓国の自動車メーカーのレーダー用EMI対策。 https://blog.lgchem.com/en/?p=45350
  5. LG Chem FOCUS ON: CNT (Carbon Nanotube)(公式ブログ、2024年7月19日)。3工場が稼働、第4工場は着工、特許550件超、LG Energy Solutionへの供給、シリコン負極での役割。 https://blog.lgchem.com/en/2024/07/19_focuson_cnt/
  6. LG Chem Material Racing Toward the Future: CNT (Carbon Nanotube)(公式ブログ、2025年10月17日)。国内外の主要電池メーカーへの供給、将来の成長エンジンの1つとの記述。 https://blog.lgchem.com/en/2025/10/17_cnt/
  7. LG Chem 2026 Introduction of LG Chem(会社紹介資料)。沿革(1969年上場)、生産能力表(2025年第4四半期時点、CNT 3 KTA)、HPMの説明(CNTは電池用)。 https://www.lgchem.com/upload/file/introduce/2026_Introduction_of_LGChem_EN[5].pdf
  8. LG Chem 4Q 2025 Earnings Release(2026年1月29日)。2025年の連結売上・営業利益・純損益、部門別の売上と営業利益、2026年の事業計画。 https://www.lgchem.com/upload/file/ir-events/4Q_2025_Earnings_Release_ENG.pdf
  9. LG Chem 2Q 2026 Earnings Release。石油化学の売上構成(HPMの比率)、設備投資・研究開発費(2025年実績と2026年計画)。 https://www.lgchem.com/upload/file/ir-events/2Q_2026_earnings_release_ENG.pdf
  10. LG Chem LG Chem Sustainability Report 2025(2026年6月発行)。社名、設立、従業員数(韓国12,765名・海外4,446名)、本社所在地。 https://www.lgchem.com/upload/file/sustainability-reports/LGChem_Sustainability_Report_2025_ENG.pdf
  11. LG Chem 公式サイト(ロゴ画像の取得元)。 https://www.lgchem.com/

14. 主張と出典の対応表

本文の主張区分出典
LG化学が多層CNT(MWCNT)のみを製造し単層CNTは製造しないこと、4グレード(BT1001M・BT1003M・GP1001M・GP1003M)、製品の特長(導電性、分散性、低粉じん、非鉄金属触媒)、コバルト触媒、圧縮した形での提供、単一反応器による品質の安定事実(会社の説明)出典1 https://www.lgchem.com/product-detail/cnt?lang=en_US
麗水の3工場(500・1,200・1,200トン)、合計2,900トン/年が稼働事実出典1・5 https://www.lgchem.com/product-detail/cnt?lang=en_US https://blog.lgchem.com/en/2024/07/19_focuson_cnt/
会社紹介資料の生産能力表(2025年第4四半期時点)でCNTが3 KTAであること、CNTは高機能材料(HPM)で電池用に使われるとの説明事実出典7 https://www.lgchem.com/upload/file/introduce/2026_Introduction_of_LGChem_EN[5].pdf
第4工場(大山、3,200トン/年)の計画:2022年8月は着工2023年上期・稼働2024年下期、2023年5月は着工して稼働2025年、合計6,100トン/年事実(会社の説明)出典2・3 https://www.lgcorp.com/media/release/25247 https://www.lgcorp.com/media/release/26344
流動層反応器の技術、各ラインが年600トンまで生産できること、自社開発のコバルト系触媒で磁性不純物を減らすとの説明、1ラインあたりの能力が単一ラインでは世界最大との説明事実(会社の説明)出典2・3 https://www.lgcorp.com/media/release/25247 https://www.lgcorp.com/media/release/26344
導電性がカーボンブラックより10%高く導電助剤を約30%減らせるとの説明、LG Energy Solutionへの供給、三菱自動車へのCNT入りプラスチックの供給(フロントフェンダー)、韓国の自動車メーカーへの供給(レーダーEMI)事実(会社の説明)出典2・3 https://www.lgcorp.com/media/release/25247 https://www.lgcorp.com/media/release/26344
CNTの自社研究開発を2011年に開始、2013年に20トンのパイロットライン、2014年に電池・導電性コンパウンド製品の開発に着手、2017年にCNT 1工場で500トンの生産を開始、2020年以降毎年新工場を建設事実(会社の説明)出典2・3 https://www.lgcorp.com/media/release/25247 https://www.lgcorp.com/media/release/26344
CNT関連特許の件数(約300件〔2022年8月〕、300件超〔2023年5月〕、550件超〔2024年7月〕)事実(会社の説明)出典2・3・5 https://www.lgcorp.com/media/release/25247 https://www.lgcorp.com/media/release/26344 https://blog.lgchem.com/en/2024/07/19_focuson_cnt/
2023年1月のタスクフォースの発足、三菱自動車・韓国の自動車メーカーへの供給の説明、導電塗料・発熱材・半導体トレーの例示事実(会社の説明)出典4・2 https://blog.lgchem.com/en/?p=45350 https://www.lgcorp.com/media/release/25247
2024年7月時点で麗水の3工場が稼働し第4工場が着工と同社が説明、シリコン負極での導電ネットワークの維持の説明事実(会社の説明)出典5 https://blog.lgchem.com/en/2024/07/19_focuson_cnt/
2025年10月のブログの記述(国内外の主要電池メーカーへの年数千トンの供給、将来の成長エンジンの1つ、大山工場を中心とする記述)事実(会社の説明)出典6 https://blog.lgchem.com/en/2025/10/17_cnt/
2025年の連結売上高45.9兆ウォン(前年48.7兆ウォン)、営業利益1兆1,810億ウォン、純損益▲9,770億ウォン、部門別の売上・営業利益、2026年の石油化学・先端素材の事業計画、北米の電池材料の最終市場が低調との説明事実出典8 https://www.lgchem.com/upload/file/ir-events/4Q_2025_Earnings_Release_ENG.pdf
石油化学の売上に占めるHPMの比率(約11〜12%、グラフの丸め値)、2025年の設備投資2兆8,930億ウォン・研究開発費1兆580億ウォン(Energy Solutionを除く)、2026年の設備投資計画事実出典9 https://www.lgchem.com/upload/file/ir-events/2Q_2026_earnings_release_ENG.pdf
社名、1947年1月設立、従業員数(韓国12,765名・海外4,446名、2025年末)、本社の所在地(ソウル、LGツインタワー)、1969年の上場事実出典10・7 https://www.lgchem.com/upload/file/sustainability-reports/LGChem_Sustainability_Report_2025_ENG.pdf https://www.lgchem.com/upload/file/introduce/2026_Introduction_of_LGChem_EN[5].pdf
ロゴ画像は公式サイトのヘッダーで公開されているコーポレートロゴを取得事実出典11 https://www.lgchem.com/
CNTの売上・利益、第4工場の現状・投資額、CNT単独の人員・研究開発費・設備投資、出資・買収・合弁、大学・公的機関との連携、データシートの数値、各グレードの電池での性能値、各地域の規制上の登録状況未確定/将来(確認できず)出典7・8 https://www.lgchem.com/upload/file/introduce/2026_Introduction_of_LGChem_EN[5].pdf https://www.lgchem.com/upload/file/ir-events/4Q_2025_Earnings_Release_ENG.pdf
「能力増強の進め方が変わった可能性」「CNTは全社の収益の柱というより成長候補の1つ」「導電性と分散のグレード分けはトレードオフの反映」「非鉄金属触媒の意図」の読み、供給先・競合・EV需要に関するリスクの整理推測出典3・7・8・1 https://www.lgcorp.com/media/release/26344 https://www.lgchem.com/upload/file/introduce/2026_Introduction_of_LGChem_EN[5].pdf https://www.lgchem.com/upload/file/ir-events/4Q_2025_Earnings_Release_ENG.pdf https://www.lgchem.com/product-detail/cnt?lang=en_US
LG化学を「ナノ素材メーカー」の類型とする区分と、4類型の整理本稿の計算本稿による整理・計算(技術説明は一般的な解説であり、同社の個別製品の値ではない。本シリーズの技術解説を参照)
多層CNTの束・触媒・流動層・圧縮形状に関する技術説明(一般的な解説)本稿の計算本稿による整理・計算(技術説明は一般的な解説であり、同社の個別製品の値ではない。本シリーズの技術解説を参照)

最終更新:2026年10月9日/Troy Technical
本稿の内容は、LG化学の公式プレスリリース・公式製品ページ・公式ブログ・会社紹介資料・決算説明資料・サステナビリティレポートに基づきます。調査会社の市場推計や報道ベースの数値は使用していません(プレスリリースにある世界市場の規模・成長率も出所不明のため採用していません。第4工場の中断に関する韓国の報道は事実として扱っていません)。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。製品の特長と効果は同社の説明で、測定条件が書かれていないものを含みます。会社の計画・目標は未確定で、実現を保証するものではありません。本稿は、材料の取扱い・安全、投資の判断について、読者個人に助言するものではありません。