COMPANY PROFILE / 水素エネルギー
パワーセル
― ボルボから生まれたスウェーデンの燃料電池専業が、船舶とデータセンターを2本柱に、Boschと組んで量産を目指している
水素エネルギーの話題でPowerCellの名前が出るのは、固体高分子形燃料電池(PEFC)のスタックとシステムを専業で作り、船舶・航空・定置用発電へ売っている、数少ない上場企業だからです。 2025年の売上高は385.0百万SEK(スウェーデン・クローナ。前年334.3百万SEK)、営業損益は-22.9百万SEKでした。 一方、2026年上半期は売上が83.9百万SEK(前年同期204.1百万SEK)に減り、営業損益は-92.6百万SEKに拡大しました。前年の第2四半期にBoschとの大型ライセンス収入があった影響が大きいものの、会社自身が「弱い四半期」と述べています。 本稿は、この会社が水素に何を投じ、何を受注し、どこまで公表しているかを、決算資料と会社の発表の範囲で整理します。
- 30秒でわかるPowerCellと、水素エネルギーでの立ち位置
- ロゴと社名の表記について
- 水素エネルギーの世界で、この会社はどこにいるか
- 会社の規模
- 水素エネルギーにかけているリソース
- これまでの取り組み
- 今後の計画
- この会社は水素エネルギーで何を目指しているか
- 水素エネルギー分野の提携マッピング
- 提供している技術・製品・サービス
- この企業が抱えるリスク
- 用語集/出典/主張と出典の対応表
1. 30秒でわかるパワーセルと、水素エネルギーでの立ち位置
PowerCellは「水素の燃料電池に特化した小さな技術企業が、産業用の量産を大手のBoschに頼りながら、船舶とデータセンターの市場で最初の大型案件を取りはじめた段階」の会社です 本稿の計算。 2026年6月に液化水素船2隻向けの4 MW(約50百万SEK)、7月に米国データセンター向けの5 MW級(約30百万SEK)を受注しました 事実。 ただし、データセンター向けの「約300 MW」は拘束力のない覚書で、確定した量や売上ではないと会社が明記しています 未確定/将来。
2. ロゴと社名の表記について

表記の注意:法人名は Powercell Sweden AB (publ)(組織番号556759-8353)で、会社は PowerCell Group や PowerCell とも名乗ります。 製品名は Marine System 225(MS225)、PowerSystem 190(PS190)、M2Power 250、S3スタックなどです。 Boschは Robert Bosch GmbH で、PowerCellの製造パートナーかつ最大株主です。 ロゴ画像は同社の公式サイト(powercellgroup.com)で公開されているものを取得しました。
公式サイト:https://powercellgroup.com/3. 水素エネルギーの世界で、この会社はどこにいるか
PowerCellは水素を燃料として使う側の会社です。製品は水素(または水素に改質した燃料)で発電するPEFCで、水素の製造や輸送は行いません 事実。 市場は、船舶(液化水素船、貨物船)、定置用発電(データセンター、バックアップ電源)、航空、鉄道・オフロード・オンロードの5つで、自動車向けのS3スタックはBoschを通じて提供する形です。 方式は、本シリーズの技術解説「燃料電池車と固体高分子形燃料電池」「白金族金属と触媒」を参照してください。 メタノールを水素に改質して燃料電池に送る製品(M2Power)もあり、この場合の水素の出所はメタノールになります(本シリーズの技術解説「メタノール」を参照)。
4. 会社の規模
PowerCellは水素専業の小型の上場企業です。会社全体の数字を示します 事実。
| 指標(百万SEK) | 2024年 | 2025年 | 2026年上半期(前年同期) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 334.3 | 385.0 | 83.9(204.1) |
| 粗利 | 116.2 | 174.2 | 14.4(107.6) |
| 粗利率 | 34.8% | 45.2% | 17.1%(52.7%) |
| 研究開発費 | 110.9 | 114.4 | 63.0(52.9) |
| 営業損益 | -53.7 | -22.9 | -92.6(10.1) |
| 当期損益 | -47.3 | -29.5 | -91.0(6.7) |
2025年の売上の内訳は、プロジェクト(進捗度に応じて計上)が203.4百万SEK、サービス・ライセンスなどが残りで、国別ではドイツが149.1百万SEK、イタリアが133.3百万SEKでした。この2か国で売上の約73%です 本稿の計算。 2026年第2四半期の報告書は、売上減の理由を前年のBoschとの大型ライセンス取引(前年同期のロイヤルティ・ライセンス収入62.2百万SEK)と、納入の遅れ、受注の先送りと説明しています。 2026年6月末の現金は34.5百万SEK、未使用の与信枠を含めて使える流動性は76.0百万SEKです。 水素に限った区分は、会社全体が水素の燃料電池なので該当しません。
2025年の年次報告書の5年表では、2025年の1株当たり損益が「0.34」と印字されていますが、同じ報告書の損益計算書と2026年の報告書は-0.51 SEKです。本稿は損益計算書の値を採用し、1株当たり損益は表に載せていません 事実。
5. 水素エネルギーにかけているリソース
会社全体が水素の燃料電池なので、会社全体の数字がそのまま水素に関わる数字です。
| リソース | 一次情報で確認できた内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 人 | 従業員は161人(Annual Report 2025の記載)。拠点はヨーテボリ(本社)、ノルウェー、ドイツ、米国。2026年に最高商務責任者(CCO)としてVlad Månssonが就任(第3四半期から) | 事実 |
| 金(研究開発) | 研究開発費は2025年に114.4百万SEK、2026年上半期に63.0百万SEK。開発費の資産計上は上半期4.7百万SEK(主にPS200システム)。助成金収入は2025年に25.8百万SEK、2026年上半期に18.7百万SEK(大半はEUの航空分野) | 事実 |
| 外部への出資・買収・合弁・売却 | PowerCellが行った出資や買収は確認できず。外から入る関係は、Bosch(最大株主11.22%。S3スタックを2019年から自動車向けにライセンスし、2023年から製造を受託。2025年に中国向けのIPをBoschが取得)。第2四半期に「ライセンス収入」を計上した | 事実/出資・買収は確認できず |
| 大学・研究機関・公的資金 | EUのMiNaMiプロジェクト(総額700万ユーロ。PowerCell分は約260万ユーロ、2028年末まで)。ドイツ連邦経済・エネルギー省が資金を出すzero4cruiseの一部としてDLR(ドイツ航空宇宙センター)から受注。EU資金の欧州航空宇宙研究機関からの追加受注(12百万SEK) | 事実 |
主要プロジェクトの状況
| 案件 | 場所 | 規模 | 段階 | 日付 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| ECL CSC-1(AIデータセンター) | 米国カリフォルニア州サンタクララ | PS190を5 MW級、約30百万SEK(35 MWのキャンパス) | 受注。引渡しは2026年末までの予定 | 2026年7月13日 | 出典7 |
| ECL MV-1 | 米国カリフォルニア州マウンテンビュー | 規模の記載なし | 稼働中(ECLは水素を主電源として2年以上運転と説明) | 2026年7月13日の発表時点 | 出典6 |
| LH2 Shippingの液化水素船2隻 | 北海の近距離航路 | 4 MW(MS225ベース)、約50百万SEK | 受注(引渡しは2028年まで) | 2026年6月25日 | 出典5 |
| MiNaMi(EU) | 欧州 | MW級の船舶用PEFC。目標は80,000時間・100万海里以上 | 開発事業(2028年末まで) | 2026年2月27日 | 出典9 |
| DLR(キール)のFuel-to-Power | ドイツ・キール | MS225を2台、メタノール改質器2台 | 受注(引渡しは2026年第4四半期、試運転は2027年前半の予定) | 2026年8月4日 | 出典8 |
| 「約300 MW」の追加分 | 米国 | 約300 MW | 拘束力のない覚書(確定した量ではない) | 2026年7月13日 | 出典6 |
PEFCのスタックは、膜、白金系の触媒、ガス拡散層、セパレーターを積んだものです(本シリーズの技術解説「燃料電池車と固体高分子形燃料電池」を参照)。 PowerCellは、MiNaMiプロジェクトの発表で、寿命はスタックの技術だけでなく、システム統合、制御の方法、運転パターン、保守の考え方に左右されると述べています 事実。 船舶用では、運転時間が長く、起動・停止や負荷変動が多いため、膜の劣化や触媒の溶出をどう抑えるかが課題とされます(一般論)。 同社は80,000時間を目標に掲げますが、これは目標値で、実績の寿命ではありません。 S3スタックの製造はBoschが担うため、膜・触媒・セパレーターの材料の選定や調達は、PowerCell自身の一次資料では確認できません 未確定/将来。
6. これまでの取り組み
| 時期 | できごと | 意味 |
|---|---|---|
| 2008年 | 創業(会社の説明)。ボルボグループからの産業的な分離を経た | 自動車向けの燃料電池の技術が出発点 |
| 2019年 | BoschがS3スタックを自動車向けにライセンスし、製造・販売の独占権を得る | 自動車は大手に任せる分業 |
| 2023年 | Boschとの供給契約で、BoschがS3スタックを受託製造 | 量産能力を借りる |
| 2024年 | Marine System 225を発売 | 船舶用の主力製品 |
| 2025年6月 | MS225がLloyd's Registerの型式承認を取得。BoschがS3の中国向け適合のIPを取得 | 船舶の型式承認と、Boschとの関係の拡大 |
| 2025年 | Hitachi Energyから「Hyflex」向けの水素燃料電池を初受注(月は年次報告書の記載から特定できず) | ディーゼル発電機の置換え |
| 2025年 | PS190を発売。AS9100D(航空の品質規格)を取得。米国のデータセンター事業者とPS190の実地検証の契約(12月) | 定置用発電への展開 |
| 2026年2月 | EU資金のMiNaMiプロジェクトに参加(27日) | MW級・長寿命の船舶用 |
| 2026年3月9日 | SVTの報道に対し、「2世代前の技術に基づく」と会社が反論 | 技術への指摘をめぐる開示 |
| 2026年4月 | 第1四半期の報告で「注文への転換が遅い」と説明。コスト効率化策を開始 | 需要の先送り |
| 2026年6月25日 | LH2 Shippingから4 MWの船舶用燃料電池を受注(約50百万SEK) | 液化水素船向け |
| 2026年7月13日 | ECLのCSC-1向けにPS190を5 MW級受注(約30百万SEK)。約300 MWは拘束力のない覚書 | AIデータセンター向けの初の大型案件 |
| 2026年7月16日 | 第2四半期の報告:「弱い四半期」。売上37.0百万SEK(前年130.0) | 前年のBosch収入の反動を含む |
| 2026年8月4日 | DLRからFuel-to-Powerシステムを約21百万SEKで受注 | メタノール改質との組合せ |
7. 今後の計画
ほかに、次の方針・計画が一次資料に書かれています 未確定/将来。
- 船舶(Marine)を事業の土台に、定置用発電(Power Generation)を第2の柱にする方針
- 次世代プラットフォームへの投資の一部を延期し、現行製品の寿命を延ばしつつ、ソフトウェア・システム統合・エネルギー制御(DMC)を強化
- MS225について、Lloyd's RegisterとRINAの型式承認に加え、DNVの型式承認の取得を予定
- コスト構造の調整(right-sizing)を継続。2026年は市場の不確実性が高いと会社が説明
- ECLとの約300 MWは、拘束力のない覚書であり、実現には別途の確定契約が必要
受注残の合計額/Bosch以外への出資・買収/スタックの材料(膜・触媒・セパレーター)の仕様/個別の寿命試験の公開データ/ECL以外のデータセンター顧客の名称/ SVTの報道そのものの内容。いずれも会社の報告書・発表に記載がないか、本稿では確認していません。
8. この会社は水素エネルギーで何を目指しているか
会社が直接書いている部分と、本稿が読み取った部分を分けます。推測は一次情報から本稿が読み取った解釈です。
| 読み取れること | 根拠となる一次情報 | 区分 |
|---|---|---|
| 船舶を土台に、定置用発電を第2の柱にする | 2026年7月の発表で「Power Generationを船舶と並ぶ第2の中核事業にする」と記載 | 事実(会社の目標) |
| 産業用の量産はBoschに任せ、自社は応用設計に集中する | Boschが製造を受託し、PowerCellは「システム組立、顧客への適合、次世代技術の開発」に注力すると年次報告書に記載 | 事実 |
| 燃料電池を電力インフラの主電源として売る | ECLの案件を「バックアップではなく主電源」と説明 | 事実(会社の説明) |
| 売上は少数の大型案件とBoschの収入に左右される | 2025年の売上の73%がドイツ・イタリア。2026年第2四半期はBoschのライセンス収入が前年の62.2百万SEKから0.1百万SEKに | 推測 |
| 寿命と信頼性の実績の積み上げが最優先 | MiNaMiで80,000時間を目標とし、「200,000時間超の試験」を開示。報道への反論の中心も試験時間 | 事実/推測(優先順位) |
「売上が少数の大型案件とBoschの収入に左右される」という読みの根拠は、四半期ごとの落差です。 2026年第2四半期の売上は37.0百万SEKで、前年同期の130.0百万SEKから72%減りました。前年のBosch関連収入(62.2百万SEK)を除いても46%の減少と、会社が示しています 事実。 CEOは、パワージェネレーションは「少数の顧客の決定が大きな事業機会を生むが、その時期は予測しにくい」と書き、四半期ごとの変動が今後も続くと述べています。 ただし、受注の累計や受注残の合計額は報告書から読み取れないため、変動の大きさを数字で確かめることはできません 未確定/将来。
9. 水素エネルギー分野の提携マッピング
PowerCellの関係は、製造・ライセンス・出資(Bosch)、顧客への導入(ECL、LH2 Shipping、Hitachi Energy、DLR)、公的資金を伴う開発(EUのMiNaMi、ドイツ連邦経済・エネルギー省の資金のzero4cruise)に分かれます 事実。 Boschは、最大株主、製造パートナー、自動車向けのライセンス先という3つの顔を持ちます。 PowerCellは、ECLの案件を「Boschの産業的な土台に支えられた提携」と説明しています。 Bosch以外の大手との資本関係は、今回確認した資料では確認できませんでした。
10. 提供している技術・製品・サービス
PowerCellの主な製品を整理します 事実。性能の数値は、すべて会社の公称値で、条件が異なるため優劣は付けません。
| 区分 | 公式資料に載っている内容 | ひとこと |
|---|---|---|
| S3スタック | 最大145 kWの燃料電池スタック。Boschが自動車向けにライセンス・製造し、航空向けにも「100,000時間超の検証」と記載 | 自動車向けはBoschが独占 |
| Marine System 225(MS225) | 2024年発売の船舶用システム。並列にして数MWまで拡張でき、Lloyd's RegisterとRINAの型式承認 | 液化水素船2隻に採用 |
| M2Power 250 | メタノールを改質して水素をつくり、燃料電池で250 kWの電力を出す船舶用の発電機 | 燃料はメタノール。DLRの設備にも類似構成 |
| PowerSystem 190(PS190)/PowerPod | 定置用発電の系統。PS190はBoschの産業用燃料電池をPowerCellの制御(DMC)と統合。PowerPodは容器収納型で、バックアップ・離島・仮設電源向け | 5 kWから数MWまでの出力帯 |
| Distributed Master Controller(DMC) | 複数の燃料電池モジュールを1つの発電システムとして制御するソフトウェア。ライセンスとしても販売 | ECLの案件でライセンスが付く |
| エンジニアリングサービス | 船舶の造船所・システム統合事業者への技術支援、保守契約 | LH2 Shippingでは長期保守契約を計画 |
PowerCellは、同じ系統のスタックを、自動車(Bosch)、船舶、航空、定置用発電で使い分けています。市場ごとに求められる性質は違います。 船舶・定置用は数万時間の連続運転が求められ、航空は軽さと高度での運転、自動車は低コストの量産が求められます (一般論。会社の発表は個別の要件を示していません)。 S3の説明は「航空で実証され、Boschが量産できる」という両面を強調しています 事実。 このため、同じ膜・触媒の設計をどこまで共通にできるかが、原価と寿命の両立の鍵になると考えられます。 ただし、個別の材料や設計の違いは一次資料に書かれていません 未確定/将来。
11. この企業が抱えるリスク
| リスク | 内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 売上の変動 | 2026年第2四半期の売上は前年同期比72%減、Bosch関連を除いても46%減。粗利率は10.4%に低下。パワージェネレーションの顧客の決定時期は予測しにくいと会社が記載 | 事実 |
| Boschへの依存 | Boschは最大株主、スタックの製造者、自動車向けのライセンス先。ロイヤルティ・ライセンス収入の増減が売上と粗利率に直接効く(2025年の同収入は、年次報告書では「ロイヤルティ」10.4百万SEK、2026年の報告書の組み替え後は「ロイヤルティ・ライセンス」112.1百万SEK。2026年上半期は3.4百万SEK) | 事実/推測 |
| 資金 | 2026年6月末の現金34.5百万SEK、使える流動性76.0百万SEK。2026年上半期の営業キャッシュフローは-88.1百万SEK。新たにプロジェクト融資と与信枠を利用 | 事実 |
| 技術への指摘と報道 | 2026年3月のSVTの報道が、顧客の期待を満たさないおそれを指摘。会社は「2世代前の技術に基づく」と反論し、2026年の報告書は、報道後の顧客・納入対応が粗利に影響したと記載 | 事実(会社の主張) |
| 寿命と信頼性 | 80,000時間はMiNaMiの目標。船舶・定置用の長期の実績データは、今後の運転で確かめる段階 | 未確定/将来 |
| 水素の入手 | 会社は「特に米国で水素の入手性が高まっている」と述べる一方、水素の供給網は地域差が大きい | 事実(会社の認識)/推測 |
| 情報の見えにくさ | 受注残の合計や個別の試験データが公開されていない | 未確定/将来 |
12. 用語集
- PEFC(固体高分子形燃料電池)
- 固体高分子の膜を電解質に使う燃料電池。船舶・車両・定置用発電で使われる。
- スタック
- 燃料電池のセルを何枚も積み重ねたもの。システムはこれに空気・水素の供給系や制御を加えたもの。
- M2Power
- メタノールを水素に改質して燃料電池に送る、PowerCellの発電機の製品名。
- DMC(Distributed Master Controller)
- 複数の燃料電池モジュールを束ねて制御するPowerCellの制御ソフト。
- 型式承認
- 船級協会(Lloyd's Register、RINA、DNVなど)が、機器が船に搭載できる基準を満たすと認める手続き。
- SEK
- スウェーデン・クローナ。本稿は為替換算をしていない。
- 覚書(MOU)
- 将来の合意に向けた意思表示。拘束力のないものは、数量や売上を確定させない。
- 液化水素(LH2)
- 水素を-253℃まで冷やして液体にしたもの。LH2 Shippingは液化水素を燃料に使う貨物船を計画している。

13. 出典
- PowerCell Sweden AB Annual Report 2025(2026年4月20日公表)。会社概要、従業員数、売上・損益、製品、Boschとの関係、大株主、2025年の主な出来事 https://storage.mfn.se/ef23ad34-7d4d-48ea-8860-b7913cffab62/powercell-ar2025-eng.pdf
- PowerCell Sweden AB Interim report second quarter 2026(2026年7月16日)。2026年上半期の売上・損益・資金、Bosch関連収入、研究開発費、助成金、売上の内訳 https://storage.mfn.se/a9851c76-d89e-4d15-9767-a8f4b8cfbfea/powercell-q2-2026-en.pdf
- PowerCell Sweden AB Interim report first quarter 2026(2026年4月23日)。第1四半期の受注(Minami案件を含む)と、コスト効率化策 https://storage.mfn.se/5dccb7f5-21db-41e1-b5e2-b5ded9cc1d0e/powercell-q1-2026-en.pdf
- PowerCell Sweden AB Year-end report 2025(2026年2月4日)。2025年通期の説明、受注、市場環境 https://storage.mfn.se/bc04bc6b-260a-47d1-87bf-7558b0297254/powercell-q4-2025-en.pdf
- PowerCell Sweden AB プレスリリース「PowerCell secures 4 MW marine fuel cell order valued at SEK 50 million」(2026年6月25日)。LH2 Shipping向けの4 MWの船舶用燃料電池の受注 https://mfn.se/a/powercell-sweden/powercell-secures-4-mw-marine-fuel-cell-order-valued-at-sek-50-million
- PowerCell Sweden AB/ECL プレスリリース「PowerCell and ECL Announce 300 MW+ Hydrogen Power Partnership for AI Data Centers, Supported by Bosch」(2026年7月13日)。ECLとの提携。拘束力のない約300 MWの覚書 https://mfn.se/a/powercell-sweden/powercell-and-ecl-announce-300-mw-hydrogen-power-partnership-for-ai-data-centers-supported-by-bosch
- PowerCell Sweden AB プレスリリース「PowerCell secures multi-MW Power Generation order for AI data center, valued at approximately SEK 30 million」(2026年7月13日)。ECLのCSC-1向けのPS190の受注(5 MW級、約30百万SEK) https://mfn.se/a/powercell-sweden/powercell-secures-multi-mw-power-generation-order-for-ai-data-center-valued-at-approximately-sek-30-million
- PowerCell Sweden AB プレスリリース「PowerCell secures SEK 21 million DLR order for integrated Fuel-to-Power system」(2026年8月4日)。ドイツ航空宇宙センター(DLR)向けのFuel-to-Powerシステム https://mfn.se/a/powercell-sweden/powercell-secures-sek-21-million-dlr-order-for-integrated-fuel-to-power-system
- PowerCell Sweden AB プレスリリース「PowerCell joins EU project MiNaMi targeting ultra-long lifetime megawatt fuel cell systems for maritime applications」(2026年2月27日)。EU資金のMiNaMiプロジェクトへの参加 https://mfn.se/a/powercell-sweden/powercell-joins-eu-project-minami-targeting-ultra-long-lifetime-megawatt-fuel-cell-systems-for-maritime-applications
- PowerCell Sweden AB プレスリリース「PowerCell Group responds to claims regarding deficient technology」(2026年3月9日)。SVTの報道に対する会社の説明 https://mfn.se/a/powercell-sweden/powercell-group-responds-to-claims-regarding-deficient-technology
- PowerCell Group 公式サイト(ロゴ画像の取得元)。ロゴ画像(PCG-Logocombo.png)の取得元 https://powercellgroup.com/
14. 主張と出典の対応表
最終更新:2026年10月5日/Troy Technical
本稿の数値は、PowerCellの年次報告書・四半期報告書・公式発表に基づきます。金額はSEK(スウェーデン・クローナ)のままで、為替換算はしていません。調査会社の推計値・報道ベースの数値は使用していません。製品の性能値は会社の公称値または目標値で、条件が異なるため優劣を示すものではありません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。本稿は水素の取扱いの助言ではありません。