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アボット 企業解説

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COMPANY PROFILE / バイオセンサー

アボット
― 連続グルコース測定のFreeStyle LibreとLingoを持ち、診断事業ではi-STATなど手元で測る検査も手がける総合ヘルスケア企業

バイオセンサーの話題でAbbottの名前が出るのは、世界規模の総合ヘルスケア企業の中に、連続グルコース測定(CGM)の大きな事業と、電気化学センサーを使う手元検査(i-STAT)の事業を併せ持つからです。 2025年の会社全体の売上は443億2,800万ドル、そのうち糖尿病事業(Diabetes Care)は79億9,800万ドル(約18%)でした(年次報告書〔10-K〕)。 FreeStyle LibreやLingo(リンゴ)は製品名で、会社ではありません。 本稿は、会社全体ではなくバイオセンサーに関わる範囲、つまり糖尿病事業の連続グルコース測定と、診断事業のうちPOCT(ポイント・オブ・ケア検査)を、一次資料の範囲で整理します。製品の使用を勧める記事ではありません。

構成:Form 10-K(2025年度)、Form 10-Q(2026年4〜6月期)、決算発表の8-K、Exact Sciences買収の8-K、FDAの510(k)・De Novo文書とリコールデータベース、Abbottの公式発表・公式サイト、ClinicalTrials.govを一次情報として使用/最終更新 2026年10月

この記事でわかること
  1. 30秒でわかるAbbottと、バイオセンサーでの立ち位置
  2. ロゴと社名の表記について
  3. バイオセンサーの世界で、この会社はどこにいるか
  4. 会社の規模
  5. バイオセンサーにかけているリソース
  6. これまでの取り組み
  7. 今後の計画
  8. この会社はバイオセンサーで何を目指しているか
  9. バイオセンサー分野の提携マッピング
  10. 提供している技術・製品・サービス
  11. この企業が抱えるリスク
  12. 用語集/出典/主張と出典の対応表

1. 30秒でわかるアボットと、バイオセンサーでの立ち位置

正式名称Abbott Laboratories日本語表記はアボット。イリノイ州法人(1900年設立)
本社米国イリノイ州アボットパーク100 Abbott Park Road。糖尿病事業の主要拠点はFDA文書上カリフォルニア州アラメダ
上場ニューヨーク証券取引所(ABT)スイス取引所(SIX)にも上場。10-Kの記載
この分野での区分糖尿病・連続測定(主)
体外診断・POCT(従)
会社全体は4つの事業を持つ総合ヘルスケア
会社全体の売上(2025年)443億2,800万ドル従業員は約115,000人(2025年12月末)
糖尿病事業の売上(2025年)79億9,800万ドル前年は68億500万ドル。医療機器部門の一部
診断部門の売上(2025年)89億3,700万ドルうちPOC(i-STATなど)は6億600万ドル
中心となる測定対象・技術間質液中のグルコース
全血中の化学・免疫項目
FDA文書:Libreはグルコースオキシダーゼによる電流計測
まず押さえるべき1点

Abbottは「バイオセンサー専業」ではなく、4つの事業のうちの一部(糖尿病と診断)がバイオセンサーに当たる総合企業です。糖尿病事業の売上は会社全体の約18%、医療機器部門の約37%にあたります 本稿の計算(79.98億÷443.28億、79.98億÷213.87億)。 糖尿病事業は、10-Kでは「医療機器(Medical Devices)」部門の一つの売上区分として扱われ、糖尿病事業だけの営業利益や研究開発費は開示されていません 未確定/将来。 一方、診断部門は部門単位で売上・研究開発費・営業利益が開示されています 事実。

2. ロゴと社名の表記について

表記の注意:法人名は Abbott Laboratories で、日本語ではアボットと書きます。糖尿病事業の運営会社は Abbott Diabetes Care(FDA文書の申請者名)で、FDAの文書ではカリフォルニア州アラメダの所在地が記載されます。 FreeStyle Libre(フリースタイル リブレ)、Libre Rio、Libre Duo、Lingo、i-STAT、ID NOW は製品名であって会社ではありません。 ロゴ画像は同社の公式サイト(abbott.com)が公開しているものを取得しました。

公式サイト:https://www.abbott.com/

3. バイオセンサーの世界で、この会社はどこにいるか

バイオセンサーに関わる企業の4つの類型 同じ「センサーの会社」でも、測る場面・売り先・規制の重さがまったく違う 糖尿病・連続測定 体外診断・POCT ウェアラブル・消費者 材料・部品 血糖を連続で測る 検査機器と試薬を売る 日常の計測を機器に載せる 酵素や電極素材を供給 Dexcom/Abbott Medtronic/Senseonics Roche/bioMérieux Siemens Healthineers Apple/Samsung Oura ほか 東洋紡/Paragraf ほか センサーと臨床データ 据付済みの装置網 多数の利用者と普及 素材性能と品質の安定 規制と償還に左右 検査需要と償還に左右 医療の主張に制約 完成品の需要に左右 Abbottは糖尿病・連続測定が主、体外診断・POCTが従。会社全体は総合ヘルスケア 糖尿病事業の売上は79.98億ドル(2025年、会社売上の約18%)。診断事業はi-STATなど
図1 バイオセンサーに関わる企業の4類型と、Abbottの位置づけ。区分は本稿によるもので、企業名は本シリーズで扱う企業から例示しています 本稿の計算。分類は本稿による。FreeStyle LibreとLingoは製品名で、会社ではありません。

4. 会社の規模

Abbottは会社全体が大きいため、会社全体は簡潔に示し、バイオセンサーに関わる範囲(糖尿病事業と診断部門)を中心に見ます。以下は10-Kの値です 事実。

指標(百万ドル)2023年2024年2025年2025年の前年比
会社全体の売上40,10941,95044,328+5.7%(本稿の計算)
会社全体の研究開発費2,7412,8442,942+3.4%(本稿の計算)
糖尿病事業(Diabetes Care)の売上5,7616,8057,998+17.5%(為替を除くと+16.3%。10-K)
診断部門(Diagnostics)の売上9,9889,3418,937-4.3%(本稿の計算)
診断部門の研究開発費698656602-8.2%(本稿の計算)
診断部門の営業利益2,4332,0731,740-16.1%(本稿の計算)
医療機器部門の売上(糖尿病事業を含む)16,88718,98621,387+12.6%(本稿の計算)
診断部門の売上区分(百万ドル)2024年2025年前年比備考
検査室向け(Core Laboratory)5,2355,360+2.4%免疫測定・臨床化学・血液など
分子診断(Molecular)521517-0.7%PCR装置など
POC(ポイント・オブ・ケア)588606+3.1%i-STATなど
迅速診断(Rapid Diagnostics)2,9972,454-18.1%COVID-19関連の売上は2025年2.85億ドル、2024年7.25億ドル

2025年の糖尿病事業の売上のうち、米国は31億8,100万ドル、米国外は48億1,700万ドルです(2025年10〜12月期の決算発表)。 2026年上半期の糖尿病事業の売上は42億6,800万ドル(前年同期比+12.1%)、うち4〜6月期は21億8,800万ドルで、CGMの売上は報告ベースで+11.0%(為替を除く比較で+9.5%)でした 事実。2025年10〜12月期のCGM売上は20億ドル(+15.0%)です(決算発表)。 従業員は約115,000人で、うち69%が米国外です(2025年12月末)。製造拠点は世界で89か所、うち医療機器部門33か所、診断部門21か所です。

ここで注意

2026年からの決算では、診断部門の区分が変わりました(検査室向け、迅速・分子診断、がん診断〔Exact Sciences〕)。2026年4〜6月期の診断部門の売上30億9,200万ドルのうち9億1,900万ドルは、2026年3月に買収したExact Sciences(がんの検査)で、バイオセンサーの範囲ではありません。 このため、2025年と2026年の診断部門の売上は、そのままでは比較できません。i-STATが含まれる「POC」は、2026年の決算では独立した区分として開示されていません(10-Q)。本稿は、その額を推計しません 未確定/将来。

5. バイオセンサーにかけているリソース

Abbottは、バイオセンサーに限った人員・投資の数値をほとんど開示していません。以下は、会社全体または部門単位の値と、確認できなかった点を分けて示します。

リソース一次情報で確認できた内容区分
人会社全体で約115,000人(2025年12月31日、うち69%が米国外)。製造拠点89か所のうち医療機器部門33、診断部門21。研究開発拠点は、米国ではカリフォルニア、イリノイ、ミネソタ、ニュージャージー、オハイオなど。糖尿病事業・POC事業だけの人員は非公表事実/一部非公表
金(研究開発)会社全体:2023年27億4,100万ドル→2024年28億4,400万ドル→2025年29億4,200万ドル。診断部門:2025年6億200万ドル、医療機器部門:同17億5,300万ドル。糖尿病事業だけの研究開発費は非公表事実/一部非公表
金(設備投資)会社全体の有形固定資産の取得は2025年21億7,100万ドル(2024年22億700万ドル、2023年22億200万ドル)。糖尿病事業・診断部門だけの額、Libreの工場への投資額は確認できず事実/一部確認できず
買収・出資2026年3月23日にExact Sciencesの買収を完了(1株105ドルの現金。2025年11月19日に契約)。2026年上半期の事業買収の現金支出は199億6,200万ドル(10-Q)。2026年2〜3月に総額200億ドルの社債を発行(8-K)。Exact Sciencesはがんの検査会社で、バイオセンサーの範囲ではない。糖尿病事業の買収・出資は、本稿が確認した資料に記載なし事実/糖尿病・POCの買収は確認できず
大学・研究機関・公的資金ClinicalTrials.govで、Abbott Diabetes Careが試験の責任企業(スポンサー)または協力者として登録された試験は77件(うち責任企業は43件)、Abbott Point of Careは17件(2026年10月4日に検索)。NIH等の公的資金による助成は10-Kで確認できず事実/公的資金は確認できず

規制上の位置づけ(FDAの公式文書で確認できたもの)

製品用途(FDA文書の記載)区分・番号日付
FreeStyle Libre 3/Libre 2系(Libre 2 Plus・Libre 3 Plusのセンサーを含む)糖尿病の管理。Libre 2 Plusのセンサーは2歳以上、自動インスリン投与システム(AID)を含む他機器との通信を意図。Libre 3は14日、Libre 3 Plusは15日まで装着可能とFDA要約にある510(k)適合 K233537(製品コードQBJ)。初期のLibre 3は K212132(製品コードQLG)2024年4月23日(K212132は2022年5月26日)
Lingoインスリンを使わない18歳以上向けの市販(OTC)の連続グルコース測定器。血糖の高低の検出と、食事や運動との関係の理解を助ける。「医療者への相談なしに出力に基づく医療行為をしないこと」と記載510(k)適合 K233655(製品コードSAF)2024年5月29日
Libre Rioインスリンを使わない18歳以上向けのOTCの連続グルコース測定器510(k)適合 K233861(製品コードSBH)2024年6月7日
Libre Duo 10 Dayグルコースとケトンを連続して測る統合型システム(21 CFR 862.1354、製品コードSJD)。会社の発表では、インスリンまたはSGLT2阻害薬を使う1型・2型糖尿病の2歳以上が対象(FDAの決定要約は本稿では確認できず)De Novo認可 DEN2500492026年8月25日
i-STAT Crea カートリッジ(i-STAT 1)動脈・静脈・毛細血管の全血でクレアチニンを定量。ポイント・オブ・ケアまたは検査室で使用。処方用510(k)適合 K261039(製品コードCGL〔酵素電極〕)2026年6月26日
i-STAT hs-TnI カートリッジ(i-STAT Alinity)全血・血漿中の心筋トロポニンIを定量。心筋梗塞の診断の補助。ポイント・オブ・ケアまたは検査室で使用510(k)適合 K253051(製品コードMMI)2026年6月11日

Libre系・Lingo・i-STATはいずれも510(k)適合(clearance)で、Libre DuoだけがDe Novo認可です。PMA承認ではありません。Abbottの米国向けLibreのサイトは「処方が必要な製品」と明記しています(会社の記載)。 Libre Duoについては、会社が2026年5月に欧州のCEマークを得たと発表しています(Q2決算発表)。日本での承認・認証の状況は、本稿では確認していません 未確定/将来。

素材技術者の視点:同じセンサーを別の窓口で売る設計は、Dexcomと同型

Lingoの510(k)要約は、「Lingoのバイオセンサーのハードウェアと技術は、FDA適合済みのFreeStyle Libre 2のセンサー(K222447)に基づく」と書き、皮膚に触れる材料(パッチ台座、粘着パッド、プラグ部品、導入針、センサー)はLibre 2と同一なので、生体適合性の評価(ISO 10993-1)も流用できるとしています 事実。電子線滅菌の妥当性確認(ISO 11137-1・-2)も、Libre 2で行ったものが適用できるとされています。 素材側から見ると、一度作り込んだ電極・酵素・粘着材・滅菌の組み合わせを、処方用と市販用の複数の製品に再利用していることになります 未確定/将来。

6. これまでの取り組み

Abbottはバイオセンサーに関わる歴史が長い会社ですが、本稿は公的な文書で日付を確認できたできごとに絞って示します。

時期できごと意味
2022年5月26日FreeStyle Libre 3が510(k)適合(K212132、製品コードQLG=自動インスリン投与システムとの併用を想定しない区分)センサー一体型の世代。Libre 2は2020年以降に複数の適合あり
2024年4月23日Libre 3/Libre 2系(Libre 2 Plus・Libre 3 Plusのセンサーを含む)が510(k)適合(K233537、製品コードQBJ)自動インスリン投与システムとの通信を意図した用途を含む
2024年5月29日Lingoが510(k)適合(K233655)インスリンを使わない18歳以上向けのOTC。Libre 2のセンサーに基づく
2024年6月7日Libre Rioが510(k)適合(K233861)同じくOTCの連続グルコース測定器
2024年7月24日Libre 3センサーについて訂正通知。利用者から「実際より高い測定値が出た」との報告があったとFDAの記録に記載FDAの記録上の数量欄は8,174本(該当品番)。下の「リスク」を参照
2024年12月20日DexComとの「機密の和解・特許ライセンス契約」を締結(Dexcom側の10-Kの契約一覧)競合との係争を整理。内容は非公開
2025年11月19日Exact Sciences(がんの検査会社)の買収契約を締結10-Kは「がん診断市場への参入を可能にする」と説明。バイオセンサーの範囲ではない
2025年11月24日Libre 3/Libre 3 Plusのセンサーについて訂正通知。「センサー内の炭素の蓄積につながりうる製造工程の問題で、実際より低い測定値が出うる」とFDAの記録に記載FDAの記録上の数量欄は1,060,723本(該当品番の行)
2026年3月23日Exact Sciencesの買収を完了(1株105ドルの現金)2026年上半期の事業買収の現金支出は199億6,200万ドル
2026年5月Libre Duo(グルコースとケトンを測るセンサー)が欧州のCEマークを取得(会社の発表)米国より先に欧州で取得
2026年6月11日・26日i-STATのhs-TnIカートリッジ(i-STAT Alinity用)とi-STAT Creaカートリッジが510(k)適合(K253051、K261039)POCTのカートリッジ拡充
2026年8月25日Libre Duo 10 DayがDe Novo認可(DEN250049)。FDAの新しい区分(統合型のグルコース・ケトン連続測定器、21 CFR 862.1354)2025年9月29日に申請を受理されてから約11か月(openFDAの記録)

7. 今後の計画

会社全体の2026年の売上見通し比較ベースの成長率 6.5〜7.5%2026年7月16日に据え置き。糖尿病事業だけの見通しは開示なし
会社全体の2026年の調整後EPS5.45〜5.60ドル引き上げ(従来5.38〜5.58ドル)。会社の見通し
Libre Duo 10 Day米国で2026年内に発売会社の計画(「later this year」)
自動インスリン投与システムとの統合2026年末〜2027年会社の予定。下記

2026年8月25日の発表で、会社は次の予定を述べています 未確定/将来。

  • Libre Duoの統合:Beta Bionics(iLet)とSequel Med Tech(twiist)は「今年末まで」、InsuletとTandemは2027年、MiniMedは2027年の見込み。
  • AbbottとMiniMed(Medtronicの糖尿病事業)は、Abbottが製造するグルコース・ケトンのセンサーとMiniMedの用量調整システムの独占的な統合で協力していると記載。
  • Libre Duo 10 Dayの装着期間は最長10日で、会社の発表によると成人用センサーの84.1%、小児用センサーの68.8%が最後まで持続(試験の条件は本稿で未確認)。
確認できなかったこと

糖尿病事業だけの営業利益・研究開発費・設備投資/Libreの製造拠点ごとの生産能力/POC事業(i-STAT)の2026年の売上額(区分が変わったため)/Libre Duoに関するFDAの決定要約(2026年10月4日時点でFDAサイトに見当たらず)/日本での承認・認証の状況/公的資金による助成。本稿が確認した一次資料には記載がありません。

8. この会社はバイオセンサーで何を目指しているか

会社が「目指す」と直接書いている部分と、本稿が読み取った部分を分けます。推測は一次情報から本稿が読み取った解釈で、会社の公表内容ではありません。

読み取れること根拠となる一次情報区分
測る物質をグルコースだけでなくケトンにも広げるLibre DuoのDe Novo認可(FDAの新区分862.1354)、CEマーク取得(会社の発表)。会社は「世界初のグルコース・ケトンの同時測定」と述べる(会社の主張)事実(認可)/推測(今後の注力)
処方用に加えて市販(OTC)の製品を持つLingoとLibre RioのOTC向け510(k)適合(2024年)。Lingoの要約は「Libre 2のセンサーに基づく」と記載事実
自動インスリン投与システムの複数社と接続する2026年8月の発表:Beta Bionics、Sequel Med Tech、Insulet、Tandem、MiniMedとの統合予定事実(会社の予定)
手元で測る検査(POCT)のカートリッジを項目で広げる2024〜2026年にi-STATのhs-TnI、Creaなどの510(k)適合。10-Kの診断部門の説明にi-STATが載る事実(適合)/推測(方針)
診断部門の重心を検査室向け・がん診断側へ広げるExact Sciencesの買収(バイオセンサーではない)。迅速診断は2025年に-18.1%(COVID-19関連の減少)事実/推測
推測の根拠を1つだけ詳しく

「測る物質を広げ、売る窓口も広げている」という読みの根拠は、同じ会社が、処方(Libre)、市販(Lingo・Libre Rio)、ケトン(Libre Duo)の三つの方向に、2年間で順に認可を得ていることです。 LingoのFDA要約は、「ハードウェアと技術はLibre 2のセンサーに基づき、皮膚に触れる材料は同一」と書いており、センサーの基本設計を使い回しながら対象を変えていることが読めます 事実。 ただし、Libre Duoのセンサーの構造(ケトンをどう測るか)は、本稿が確認したFDA文書・会社の資料には書かれていません。「Libreの設計の延長か、新設計か」は確かめられません 未確定/将来。

9. バイオセンサー分野の提携マッピング

Abbottを中心とした提携・買収・契約の関係 10-K・10-Q・8-K・公式発表に記載のある関係のみ。報道ベースの関係は含まない 連携・統合(予定を含む) 販売 買収 特許の和解・ライセンス(競合) Abbott 糖尿病・診断 MiniMed(Medtronic) Abbott製のグルコース・ケトン センサーの独占的な統合(2027年) Beta Bionics/Sequel iLet/twiistとLibre Duoの統合 2026年末までの予定 Insulet/Tandem Libre Duoとの統合 2027年の予定 Dexcom 2024年12月20日付の和解・ 特許ライセンス契約(内容は機密) Exact Sciences 2026年3月23日に買収完了 がん診断(バイオセンサー外) 卸・病院・消費者・販売業者 医療機器は卸、病院、消費者、 販売業者などに販売(10-K) 材料・部品の供給元は社名の開示なし
図2 Abbottを中心とした提携・買収・契約の関係。出典:Form 10-K(2025年度)、Form 10-Q(2026年4〜6月期)、2026年8月25日・7月16日の同社発表、Exact Sciences買収の8-K、DexComの10-K(契約一覧)。線の色で種類を分けています(紺=連携・統合〔予定を含む〕、オレンジ=販売、点線=買収、一点鎖線=特許の和解・ライセンス)。統合の多くは予定であり、実現したことを示すものではありません。

統合の相手として社名が挙がっているのは、2026年8月25日のLibre Duoの発表に書かれた会社です。MiniMedについては、Dexcomの10-Kが「Medtronicの糖尿病事業の分離先」として記載しています。Abbottの発表は「Abbott製のセンサーとMiniMedのシステムの独占的な統合」と述べるだけで、供給の実績や契約の条件は本稿では確認できていません 未確定/将来。 Libre Rio、Lingoなど既存製品の他社との連携先は、本稿が確認した一次資料には列挙されていません。

10. 提供している技術・製品・サービス

Abbottのバイオセンサーに関わる製品は、体に貼る連続測定のセンサー(Libre、Lingo)と、全血を数分で測るカートリッジ式の検査(i-STAT)に大きく分かれます。10-Kはこれらを、糖尿病事業(医療機器部門)とPOC(診断部門)の製品として挙げています 事実。 性能の数値は、メーカー公称とFDAの審査文書を区別して示し、異なる試験・製品の数値を並べた優劣の判断はしません。

製品公式資料に載っている内容ひとこと
FreeStyle Libre 3/3 PlusFDA文書(K233537):間質液のグルコースをグルコースオキシダーゼの反応で電流として測定(アンペロメトリー)。測定範囲40〜400 mg/dL。センサーは使い切りで酸化銀電池で動作。上腕の後ろ側に、針で挿入したセンサーの先端を医療グレードの粘着材で固定。Libre 3は最長14日、Libre 3 Plusは最長15日。スマートフォンのアプリとはNFCで開始、BLEで受信処方用(会社のサイトに「処方のみ」とある)
FreeStyle Libre 2/2 PlusFDA文書(K233537):リアルタイムのアラーム機能をもつCGM。Libre 2 Plusのセンサーは2歳以上。センサーは8時間のメモリ容量をもつ他機器との通信を意図した用途を含む
LingoFDA文書(K233655):OTCの連続グルコース測定器。インスリンを使わない18歳以上が対象。ハードウェアと技術はFreeStyle Libre 2(K222447)のセンサーに基づく血糖の高低の検出と、食事や運動との関係の理解を助ける、とされる
Libre RioFDA文書(K233861):OTCの統合型CGM。インスリンを使わない18歳以上が対象米国での販売状況は本稿では未確認
Libre Duo 10 DayFDA:De Novo認可(DEN250049)。グルコースとケトンを連続して測る統合型システム。会社の発表:最長10日、成人用の84.1%・小児用の68.8%のセンサーが最後まで持続米国発売は2026年内の予定(会社)。数値は会社の発表で、条件は未確認
血糖測定器・試験紙(FreeStyleなど)10-K:「FreeStyle」「Libre」ブランドの連続・自己血糖測定システム、試験紙、付属品個別の製品・性能は本稿では扱わない
i-STAT/i-STAT Alinity10-K:血液ガス、化学、電解質、凝固、免疫測定のカートリッジ。FDA文書(K261039):クレアチニンのカートリッジの分類は「酵素を使うイオン選択電極」(製品コードCGL)。K253051:hs-TnIは心筋梗塞の診断の補助全血を手元で測る。電気化学センサーを使うカートリッジが中心(K261039の分類名に基づく読み)
ID NOW、BinaxNOW、Afinionなど10-K:迅速分子(等温核酸増幅)、ラテラルフロー、心代謝の検査。ID NOWの呼吸器ウイルス検査は2026年8月31日に510(k)適合(K262747、製品コードOCC他)バイオセンサーというより免疫・分子の迅速検査。本稿では範囲外
素材技術者の視点:電極・粘着・滅菌・製造工程の4点が、同時に効く

FDAの審査文書によると、Libreは酵素(グルコースオキシダーゼ)の反応で生じた電流を測る電極を、酸化銀電池で動かす使い切りのセンサーです。皮膚への固定は医療グレードの粘着材、導入具の部品は電子線で滅菌されます 事実。 センサーの先端は、針で皮下に入れた後に針を引き抜く構造で、粘着材は本体を皮膚に最長14〜15日つなぎとめる役を担います。 同じ設計の使い回しは、LingoのFDA要約で確認できます。「皮膚に触れる材料(パッチ台座、粘着パッド、プラグ部品、導入針、センサー)はLibre 2と同一」とされ、生体適合性や電子線滅菌の妥当性確認を流用しています 事実。

一方、製造工程の管理は性能に直結します。FDAのリコール記録は、2025年11月の訂正通知の原因を「センサー内の炭素の蓄積につながりうる製造工程上の問題で、実際より低い測定値が出うる」と記しています(工程の分類は「process control」)。2024年7月の通知では、原因の分類は「process design」で、実際より高い測定値の報告が発端でした 事実。どの工程のどの材料が関わったかは、公表されていません。電極材料や印刷・成膜の工程が関わった可能性は考えられますが、これは推測で、確認できていません。

11. この企業が抱えるリスク

リスク内容区分
リコール・訂正通知FDAのリコールデータベースに、Libreのセンサーについて2024年7月24日開始(実際より高い測定値の報告)と2025年11月24日開始(炭素の蓄積につながりうる製造工程の問題。実際より低い測定値が出うる)の訂正通知が掲載されている。数量欄は前者8,174本、後者1,060,723本(いずれも該当品番の行)。通知は、影響を受ける可能性のあるセンサーの確認と交換の手順を案内している。個別の利用者への対応は各通知による。本稿は利用者への助言をしない事実(FDA記録の記載)
診断部門の縮小傾向診断部門の売上は2023年99.88億ドル→2025年89.37億ドル。迅速診断はCOVID-19関連の需要減で2025年に-18.1%。診断部門の営業利益は2023年24.33億ドル→2025年17.40億ドル(本稿の計算で-28.5%)事実/本稿の計算
買収に伴う負債10-Kは、2025年12月末の連結債務が約129億ドルで、Exact Sciencesの買収資金として約200億ドルを借り入れる計画と記載。2026年2〜3月に総額200億ドルの社債を発行(8-K)。バイオセンサー事業の資金への影響は、本稿では評価しない事実
会社全体の係争10-Kは乳児用調製粉乳をめぐる訴訟などを記載。バイオセンサー事業とは別の事案で、本稿の範囲外事実(範囲外)
競合と市場の変化Dexcomの10-Kは、AbbottのDiabetes Careを主要な競合の一つに挙げる(Steloの競合も同じ)。2026年1月のFDAガイダンスの「一般的な健康機器」の範囲の拡大は、市販の測定器の位置づけにも関わる可能性がある(Dexcomの10-Kの記載)事実(他社の記載)
統合の多くが予定Libre Duoと各社システムの統合は2026年末〜2027年の予定。実現・延期は未確定未確定/将来
事業単位の外部検証の難しさ糖尿病事業は部門内の売上区分で、営業利益・研究開発費・設備投資が開示されない。POCも2026年の決算では独立した区分ではない未確定/将来
通商・為替など会社全体のリスク10-Kは関税などの通商措置、為替、物価変動を会社全体のリスクとして挙げる(バイオセンサー固有の影響は記載なし)事実(一般論)

12. 用語集

CGM(連続グルコース測定)
皮下の間質液中のグルコース濃度を、数分ごとに自動で測り続ける方式。指先から採血する血糖測定とは別の方式。
iCGM/iCGK
他の機器(自動インスリン投与システムなど)と安全に接続して使うことを前提に、FDAが特別管理を定めた連続測定器の区分。iCGKはグルコースとケトンの両方を測る区分(21 CFR 862.1354)。
OTC(市販)
処方箋なしで購入できる区分。対象者や禁忌は、FDA文書の用途の記載どおり。
510(k)適合(clearance)
既に市場にある類似の機器(比較対象)と実質的に同等であることをFDAが認める手続き。PMA承認(approval)とは別。
De Novo認可
比較対象がない新しい種類の低〜中リスク機器を、FDAが新たに分類して認める手続き。
POCT(ポイント・オブ・ケア検査)
検査室ではなく、診察室・救急・病棟など患者のそばで行う検査。
グルコースオキシダーゼ
グルコースを酸化して過酸化水素を作る酵素。その反応で生じる電流からグルコース濃度を求める。
アンペロメトリー
電極に一定の電圧をかけたときに流れる電流の大きさから、物質の濃度を求める方法。
De Novoの「統合型」
iCGMのように、他のデジタル医療機器と接続して使うことを前提に設計・審査された機器のこと。
調整後EPS
会計基準の1株利益から、買収関連費用などの特定項目を除いて会社が示す指標。比較には定義の確認が必要。
概念図:上腕に貼った小さな円形のセンサーと、ポイント・オブ・ケアの小型分析器、スマートフォンの画面
図3 Abbottのバイオセンサーの二つの形の概念図(AI生成による概念図。実際の製品や人物を写したものではありません)。体に貼って連続して測るセンサーと、少量の血液をカートリッジに入れて手元で測る小型の分析器を、1枚に並べて描いています。

13. 出典

  1. Abbott Form 10-K(2025年12月期、2026年2月20日提出)。事業の説明、セグメントと売上区分、従業員、研究開発費、設備投資、製造拠点、Exact Sciences買収の計画、リスク。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026010185/abt-20251231.htm
  2. Abbott Form 10-Q(2026年6月30日終了の四半期、2026年7月28日提出)。2026年4〜6月期・上半期の売上区分、事業買収の現金支出、診断部門の区分変更。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026050134/abt-20260630.htm
  3. Abbott Form 8-K Exhibit 99.1「Abbott Reports Second-Quarter 2026 Results」(2026年7月16日)。2026年の見通し、糖尿病事業の売上、Libre DuoのCEマーク。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026048377/abt-2026q2xexhibitx991.htm
  4. Abbott Form 8-K Exhibit 99.1(2026年1月22日、2025年10〜12月期の決算発表)。CGMの売上、2025年の糖尿病事業の米国・米国外の売上。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026002982/abt-2025q4xexhibitx991.htm
  5. Abbott Form 8-K(2026年3月23日)。Exact Sciences買収の完了と1株105ドルの対価。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000110465926033079/tm268709d2_8k.htm
  6. Abbott Form 8-K(2026年3月9日)。総額200億ドルの社債発行の完了。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000110465926025240/tm264905d8_8k.htm
  7. Abbott プレスリリース「Abbott receives FDA authorization for world's first dual glucose-ketone sensing technology for people with diabetes」(2026年8月25日)。Libre Duoの対象、装着期間、発売と統合の予定、利用者数。 https://abbott.mediaroom.com/2026-08-25-Abbott-receives-FDA-authorization-for-worlds-first-dual-glucose-ketone-sensing-technology-for-people-with-diabetes
  8. 米国FDA 510(k) 適合通知と要約 K233537(FreeStyle Libre 3/Libre 2系、2024年4月23日)。用途、動作原理、構造。 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf23/K233537.pdf
  9. 米国FDA 510(k) 適合通知と要約 K233655(Lingo、2024年5月29日)。用途、Libre 2との同一性、生体適合性・滅菌。 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf23/K233655.pdf
  10. 米国FDA 510(k) 適合通知と要約 K233861(Libre Rio、2024年6月7日)。 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf23/K233861.pdf
  11. 米国FDA 510(k) 適合通知と要約 K261039(i-STAT Crea カートリッジ、2026年6月26日)。 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf26/K261039.pdf
  12. 米国FDA 510(k) 適合通知と要約 K253051(i-STAT hs-TnI カートリッジ、i-STAT Alinity用、2026年6月11日)。 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf25/K253051.pdf
  13. 米国FDA(openFDA) DEN250049(Libre Duo 10 Day、決定日2026年8月25日、受理日2025年9月29日)の記録。 https://api.fda.gov/device/510k.json?search=k_number:DEN250049
  14. 米国FDA(openFDA) 製品コードSJD(統合型グルコース・ケトン連続測定器、21 CFR 862.1354)の分類。 https://api.fda.gov/device/classification.json?search=product_code:SJD
  15. 米国FDA(openFDA) K212132(FreeStyle Libre 3、決定日2022年5月26日)の記録。 https://api.fda.gov/device/510k.json?search=k_number:K212132
  16. 米国FDA(openFDA) リコール記録 event 98049(Libre 3/3 Plusのセンサー、2025年11月24日開始)。 https://api.fda.gov/device/recall.json?search=res_event_number:98049
  17. 米国FDA(openFDA) リコール記録 event 95047(Libre 3のセンサー、2024年7月24日開始)。 https://api.fda.gov/device/recall.json?search=res_event_number:95047
  18. ClinicalTrials.gov スポンサー/協力者「Abbott Diabetes Care」で登録された試験の件数(API。総数77件を確認)。 https://clinicaltrials.gov/api/v2/studies?query.spons=Abbott%20Diabetes%20Care&countTotal=true&pageSize=1&fields=NCTId
  19. ClinicalTrials.gov スポンサー/協力者「Abbott Point of Care」で登録された試験の件数(API。総数17件を確認)。 https://clinicaltrials.gov/api/v2/studies?query.spons=Abbott%20Point%20of%20Care&countTotal=true&pageSize=1&fields=NCTId
  20. Dexcom Form 10-K(2025年12月期)。契約一覧(Abbott Diabetes Careとの和解・特許ライセンス契約、2024年12月20日付)と、MiniMedの記載。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1093557/000109355726000027/dxcm-20251231.htm
  21. Abbott FreeStyle Libre 米国向け公式サイト。「処方のみの製品」との記載。 https://www.freestyle.abbott/us-en/home.html
  22. Abbott 公式サイト(ロゴ画像の取得元)。 https://www.abbott.com/
  23. 米国FDA 510(k) 適合通知と要約 K262747(ID NOW呼吸器ウイルス検査、2026年8月31日)。 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf26/K262747.pdf

14. 主張と出典の対応表

本文の主張区分出典
法人名 Abbott Laboratories、イリノイ州法人、本社所在地、NYSE(ABT)とSIXへの上場、従業員約115,000人、製造拠点89か所(医療機器33、診断21)、研究開発拠点事実出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026010185/abt-20251231.htm
会社全体の売上(401.09億・419.50億・443.28億ドル)、研究開発費(27.41億・28.44億・29.42億ドル)事実出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026010185/abt-20251231.htm
糖尿病事業の売上(57.61億・68.05億・79.98億ドル)、診断部門の売上・研究開発費・営業利益、医療機器部門の売上事実出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026010185/abt-20251231.htm
診断部門の売上区分(検査室向け、分子診断、POC、迅速診断)とCOVID-19関連の売上の減少事実出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026010185/abt-20251231.htm
糖尿病事業の2025年の米国31.81億ドル・米国外48.17億ドル、2025年10〜12月期のCGM売上20億ドル(+15.0%)事実出典4 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026002982/abt-2025q4xexhibitx991.htm
2026年上半期の糖尿病事業の売上42.68億ドル(+12.1%)、4〜6月期21.88億ドル、CGM売上+11.0%・+9.5%事実出典2 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026050134/abt-20260630.htm 出典3 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026048377/abt-2026q2xexhibitx991.htm
糖尿病事業が会社売上の約18%・医療機器部門の約37%、各種の前年比(+5.7%、-4.3%、-8.2%、-16.1%、+12.6%、+3.4%、-28.5%)本稿の計算本稿による割り算・差の計算(出典1の値から)。 出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026010185/abt-20251231.htm
2026年の診断部門の区分変更(がん診断の新設、POCが独立区分でなくなった)とExact Sciencesの売上9.19億ドル事実出典2 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026050134/abt-20260630.htm
有形固定資産の取得(2025年21.71億ドル、2024年22.07億ドル、2023年22.02億ドル)事実出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026010185/abt-20251231.htm
Exact Sciences買収(2025年11月19日契約、2026年3月23日完了、1株105ドル、上半期の事業買収の現金支出199.62億ドル)、200億ドルの社債発行事実出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026010185/abt-20251231.htm 出典2 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026050134/abt-20260630.htm 出典5 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000110465926033079/tm268709d2_8k.htm 出典6 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000110465926025240/tm264905d8_8k.htm
連結債務約129億ドルと約200億ドルの借入計画事実出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026010185/abt-20251231.htm
ClinicalTrials.govの登録試験(Abbott Diabetes Care 77件、Abbott Point of Care 17件)事実出典18 https://clinicaltrials.gov/api/v2/studies?query.spons=Abbott%20Diabetes%20Care&countTotal=true&pageSize=1&fields=NCTId 出典19 https://clinicaltrials.gov/api/v2/studies?query.spons=Abbott%20Point%20of%20Care&countTotal=true&pageSize=1&fields=NCTId
糖尿病事業だけの営業利益・研究開発費・設備投資、人員、Libreの工場への投資額、NIH等の公的資金、POCの2026年売上未確定/将来出典1・2に記載を確認できず。本稿では推計しない。 出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026010185/abt-20251231.htm
Libre 3/Libre 2系:510(k) K233537(2024年4月23日)、用途、年齢、動作原理(グルコースオキシダーゼ)、構造(酸化銀電池、粘着材、電子線滅菌の部品)、装着期間事実出典8 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf23/K233537.pdf
FreeStyle Libre 3の初期適合 K212132(2022年5月26日、製品コードQLG)事実出典15 https://api.fda.gov/device/510k.json?search=k_number:K212132
Lingo:510(k) K233655(2024年5月29日)、OTC、18歳以上でインスリン非使用、Libre 2のセンサーに基づく、皮膚に触れる材料の同一性、電子線滅菌の流用事実出典9 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf23/K233655.pdf
Libre Rio:510(k) K233861(2024年6月7日)、OTC、18歳以上でインスリン非使用事実出典10 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf23/K233861.pdf
Libre Duo 10 Day:De Novo DEN250049(2026年8月25日決定、2025年9月29日受理)、製品コードSJD、21 CFR 862.1354事実出典13 https://api.fda.gov/device/510k.json?search=k_number:DEN250049 出典14 https://api.fda.gov/device/classification.json?search=product_code:SJD
Libre Duoの対象(2歳以上でインスリンまたはSGLT2阻害薬を使う1型・2型)、最長10日、持続割合84.1%・68.8%、米国発売の予定、統合の予定、利用者数(8百万人超)、Abbott製センサーとMiniMedの独占的な統合未確定/将来出典7 https://abbott.mediaroom.com/2026-08-25-Abbott-receives-FDA-authorization-for-worlds-first-dual-glucose-ketone-sensing-technology-for-people-with-diabetes
Libre DuoのCEマーク取得(2026年5月)事実出典3 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026048377/abt-2026q2xexhibitx991.htm
i-STAT Crea:510(k) K261039(2026年6月26日)、製品コードCGL、処方用事実出典11 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf26/K261039.pdf
i-STAT hs-TnI(i-STAT Alinity):510(k) K253051(2026年6月11日)、心筋梗塞の診断の補助事実出典12 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf25/K253051.pdf
ID NOW呼吸器ウイルス検査:510(k) K262747(2026年8月31日)事実出典23 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf26/K262747.pdf
10-Kの製品の記載(FreeStyle・Libre・Lingo、Alinity、i-STAT、BinaxNOW、ID NOW、Afinionなど)事実出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026010185/abt-20251231.htm
Libre 3センサーの訂正通知:2024年7月24日開始(高い測定値、数量8,174)、2025年11月24日開始(炭素の蓄積につながりうる製造工程の問題、数量1,060,723)事実出典16 https://api.fda.gov/device/recall.json?search=res_event_number:98049 出典17 https://api.fda.gov/device/recall.json?search=res_event_number:95047
「Libre系・Lingo・i-STATは510(k)適合、Libre DuoはDe Novo、PMA承認ではない」という整理本稿の計算本稿の整理。FDA文書(出典8〜12、13)の区分に基づく。 出典8 https://www.accessdata.fda.gov/cdrh_docs/pdf23/K233537.pdf
米国向けLibreのサイトの「処方のみの製品」との記載事実出典21 https://www.freestyle.abbott/us-en/home.html
DexComとの和解・特許ライセンス契約(2024年12月20日付)、MiniMedの記載、DexcomのAbbottへの競合認識事実出典20 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1093557/000109355726000027/dxcm-20251231.htm
2026年の会社全体の見通し(比較ベースの成長率6.5〜7.5%、調整後EPS 5.45〜5.60ドル)未確定/将来出典3 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026048377/abt-2026q2xexhibitx991.htm
各社システムとの統合の予定(Beta Bionics・Sequel:年末まで、Insulet・Tandem:2027年、MiniMed:2027年)未確定/将来出典7 https://abbott.mediaroom.com/2026-08-25-Abbott-receives-FDA-authorization-for-worlds-first-dual-glucose-ketone-sensing-technology-for-people-with-diabetes
4類型の区分(糖尿病・連続測定を主、体外診断・POCTを従)と企業名の例示本稿の計算本稿による整理。企業名は本シリーズで扱う企業から例示。 出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1800/000162828026010185/abt-20251231.htm
ケトンへの広がり、市販製品の追加、複数社との接続、POCカートリッジの拡充、診断の重心というそれぞれの読み推測出典1・3・7・9・11・12からの本稿の解釈。 出典7 https://abbott.mediaroom.com/2026-08-25-Abbott-receives-FDA-authorization-for-worlds-first-dual-glucose-ketone-sensing-technology-for-people-with-diabetes
製造工程の問題に電極材料や成膜工程が関わった可能性という読み推測出典16・17の記述からの本稿の解釈。原因の詳細は公表されていない。 出典16 https://api.fda.gov/device/recall.json?search=res_event_number:98049

最終更新:2026年10月4日/Troy Technical
本稿の数値は、Abbottの法定開示書類(SEC提出書類)、米国FDAの公開文書、ClinicalTrials.gov、会社の公式発表に基づきます。調査会社の推計値・報道ベースの数値は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。本稿は製品の使用や医療上の判断を勧めるものではありません。