COMPANY PROFILE / iPS細胞・再生医療
ブリストル マイヤーズ スクイブ
― 細胞治療の中心は患者自身の細胞を使うCAR-T。iPS細胞を使う提携は終了し、「体内でCAR-Tを作る」方式に賭け替えた
この分野の文脈でBristol Myers Squibb(BMS)を見るときは、「iPS細胞の会社」ではなく、細胞治療を製品として売っている大手製薬会社として読むのが正確です。 同社はCAR-T細胞療法(Breyanzi、Abecma)を実際に販売し、2025年のBreyanziの売上は13億5,800万ドルでした。 一方、iPS細胞については、2022年にCentury Therapeuticsと始めたiPS細胞由来のNK細胞・T細胞の共同開発を、2025年3月に終了しています。 遺伝子編集はPrime Medicineとの提携で、「体内でCAR-T細胞を作る」方式は2025年12月に買収したOrbital Therapeuticsで取り込みました。 本稿では会社全体の規模は簡潔にとどめ、細胞治療・遺伝子治療・ゲノム編集で何を持ち、何を手放したかに絞ります。 本稿は特定の治療を勧めるものではなく、開示資料の整理です。
- 30秒でわかるBMSと、iPS細胞・再生医療での立ち位置
- ロゴと社名の表記について
- iPS細胞・再生医療の世界で、この会社はどこにいるか
- 会社の規模
- iPS細胞・再生医療にかけているリソース
- これまでの取り組み
- 今後の計画
- この会社はiPS細胞・再生医療で何を目指しているか
- iPS細胞・再生医療分野の提携マッピング
- 提供している技術・製品・サービス
- この企業が抱えるリスク
- 用語集/出典/主張と出典の対応表
1. 30秒でわかるBMSと、iPS細胞・再生医療での立ち位置
プリンストンデラウェア州法人
BMY従業員 約32,500人(2025年12月31日)
(遺伝子導入した患者自身のT細胞)iPS細胞を使う提携は2025年3月に終了
BMSの細胞治療は「患者の血液からT細胞を取り出し、遺伝子を入れて戻す」自家CAR-Tが中心で、iPS細胞ではありません 事実。 iPS細胞については、提携先Centuryの10-Qが、BMSが2024年12月12日に「社内の優先順位付けの結果」として提携の全面終了を通知し、2025年3月12日に終了したと記載しています。 つまりBMSは、iPS細胞から「作り置きできる免疫細胞」を作る道を、少なくともこの提携では手放しました。 それでも本シリーズで取り上げるのは、CAR-Tの製造・承認・規制対応(REMSの撤廃など)の実績と、 ゲノム編集・体内CAR-Tへの投資が、iPS細胞由来の免疫細胞と競合する方向を示しているためです。 詳しくは本シリーズの技術解説「CAR-T細胞」「iPS由来の免疫細胞」「自家と同種」を参照してください。
2. ロゴと社名の表記について

表記の注意:法人名は Bristol-Myers Squibb Company(ハイフンあり)、会社の通称・ブランド表記は Bristol Myers Squibb(ハイフンなし)です。 日本法人は「ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社」ですが、本稿は米国の親会社を扱います。 CAR-T事業は子会社の Juno Therapeutics(ClinicalTrials.govの試験の依頼者名)が担っています。 旧Celgene(2019年に買収)のCAR-T資産もここに含まれます。
公式サイト:https://www.bms.com/3. iPS細胞・再生医療の世界で、この会社はどこにいるか
BMSは図1の左端(大手製薬・事業会社)です。治療の仕組みの内訳を分けると位置がはっきりします 事実。
| 仕組みの区分 | BMSの該当 | 状況 |
|---|---|---|
| 自家の細胞治療(CAR-T) | Breyanzi(CD19)、Abecma(BCMA)、arlo-cel(GPRC5D)、zola-cel(CD19、自己免疫疾患) | 2製品が販売中。arlo-celはフェーズ3、zola-celはフェーズ2まで |
| 同種(他人由来)のCAR-T | 「CD19 HD Allo CAR T」(自己免疫疾患) | 10-Kのパイプライン表に掲載。細胞の由来(iPS細胞かどうか)は10-Kに記載なし |
| iPS細胞由来の細胞 | Centuryとの共同開発(iNK、iT細胞) | 2025年3月12日に終了 |
| ゲノム編集 | Prime Medicineのプライム編集を、体外のT細胞治療に使う権利 | 提携中。対象は未公表(選定された標的) |
| 体内での遺伝子導入(in vivo) | OTX-201(体内でCAR-T細胞を作るRNA医薬) | 前臨床(IND申請可能化試験の段階)。自己免疫疾患向け |
| AAVなどの遺伝子治療/間葉系幹細胞 | ― | 10-Kに記載なし |
4. 会社の規模
大手製薬のため、会社全体は表1つにとどめます。金額は百万米ドル、会計年度は12月期です 事実。
| 指標(百万米ドル) | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| 総収益 | 45,006 | 48,300 | 48,194 |
| 研究開発費 | ― | 11,159 | 9,951 |
| Breyanzi(CAR-T)の売上 | 364 | 747 | 1,358 |
| Abecma(CAR-T)の売上 | 472 | 406 | 427 |
| 設備投資 | 約1,100 | 約1,200 | 約1,300(2026年も約1,300の見込み) |
2025年のBreyanziとAbecmaの売上合計は17億8,500万ドルで、総収益に占める割合は約3.7%です 本稿の計算。 2026年上半期のBreyanziの売上は8億9,600万ドルで、前年同期の6億700万ドルを上回りました(10-Q)。
上の数字は会社全体のものです。研究開発費9,951百万ドルのうち、細胞治療・遺伝子治療・ゲノム編集の金額は開示されていません 未確定/将来。 また、2025年はOrbital Therapeutics買収の14億ドルを「仕掛研究開発費」として費用処理したことが研究開発費の読み方に影響します (それでも研究開発費は2024年より減っています)。
5. iPS細胞・再生医療にかけているリソース
| リソース | 内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 人(研究拠点・人員) | 全社で約32,500人。細胞治療の専任人員数は非開示。細胞治療部門の長(President, Cell Therapy Organization)が置かれている。研究開発拠点はケンブリッジ(2023年開設)、2026年にサンディエゴで新拠点を開設予定 | 事実/人数は確認できず |
| 金(製造設備) | 自社の細胞治療製造網:ボセル(ワシントン州)、サミット(ニュージャージー州)、デベンス(マサチューセッツ州)、ライデン(オランダ)+外部製造。デベンスは2023年6月にFDAが承認、ライデンは2025年に建設完了。細胞治療向けの設備投資額は非開示 | 事実/金額は確認できず |
| 外部への出資・買収 | Orbital Therapeutics(2025年12月、総額17億ドル、現金等差引15億ドル)、2seventy bio(2025年5月13日、総額2億8,700万ドル、現金等差引1億1,400万ドル) | 事実 |
| 導入(ライセンス)・提携 | Prime Medicine(2024年9月、前払い5,500万ドル+出資5,500万ドル、マイルストーン最大35億ドル超)。Century(2022年1月、前払い1億ドル+出資5,000万ドル)は2025年3月に終了 | 事実(Prime・Centuryの開示による) |
| 大学・研究機関・公的資金 | BMSの10-Kに記載なし。ClinicalTrials.govには、大学(UT Southwesternなど)や医師が依頼者となる試験でBMSの細胞治療を使うものがある | 確認できず(BMS側の開示)/試験の存在は事実 |
Orbitalの買収は「事業」ではなく「資産の取得」として会計処理され、取得額のうち14億ドルが仕掛研究開発費として2025年に費用化されました。 2seventyも同じく資産の取得で、BMSはAbecmaの米国での全権利を得ています 事実。 どちらも、まだ売上のない技術や、すでに他社と共同で売っていた製品の権利を買い取る形です。
6. これまでの取り組み
| 時期 | できごと | 意味 |
|---|---|---|
| 2022年1月7日 | Centuryと共同開発契約。iPS細胞由来のNK細胞・T細胞(急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫など)。前払い1億ドル、出資5,000万ドル | BMSが「iPS細胞由来の免疫細胞」に踏み込んだ契約 |
| 2023年6月 | デベンスのCAR-T商用製造施設をFDAが承認 | 自社製造能力の拡大 |
| 2023年9月 | zola-cel(CD19標的のNEX-T、自己免疫疾患)のフェーズ1(Breakfree-1)開始 | CAR-Tを腫瘍から免疫疾患へ |
| 2024年9月 | Prime Medicineと契約。プライム編集で体外のT細胞治療を開発する独占的な世界権利 | ゲノム編集を取り込む |
| 2024年12月12日 | Centuryに提携の全面終了を通知(理由なしの解約)。2025年3月12日に終了 | iPS細胞由来の免疫細胞から退く |
| 2025年3月、11月、12月 | Breyanziの適応拡大:欧州で濾胞性リンパ腫(3月)と外套細胞リンパ腫(11月)、米国で辺縁帯リンパ腫(12月) | CAR-Tの対象疾患が広がる |
| 2025年5月13日 | 2seventy bioを買収し、Abecmaの米国での全権利を取得 | 共同販売から単独へ |
| 2025年6月 | FDAがAbecma・Breyanziのラベルを更新し、REMS(リスク評価・軽減戦略)を撤廃。患者のモニタリング要件も軽減 | 投与できる施設・運用の制約が緩む |
| 2025年12月 | Orbital Therapeuticsの買収を完了。OTX-201(体内CAR-T)の全権利を取得 | 体外で細胞を作る方式から、体内で作る方式へ |
| 2026年4月 | 日本の厚生労働省がBreyanziの外套細胞リンパ腫・辺縁帯リンパ腫への適応を承認 | 日本での適応拡大 |
CAR-Tの結果を読むときの注意
CAR-Tの承認は主に非盲検・単群の試験(比較対照なし)に基づくことが多く、結果の数値は試験の対象患者と評価時点によって変わります。 本稿はBMSの治療の有効性や、他社の治療との優劣を論じません。個別の治療選択は、必ず医師にご相談ください。
7. 今後の計画
| 品目 | 状況(ClinicalTrials.govと10-K) | 区分 |
|---|---|---|
| arlo-cel(BMS-986393、GPRC5D標的CAR-T) | 多発性骨髄腫。フェーズ3 QUINTESSENTIAL-2(NCT06615479):標準治療との比較、推定440人、主要評価項目は無増悪生存期間とMRD陰性の完全奏効、推定の主要評価完了は2027年12月 | 開発中(フェーズ3)。承認見込みは未確定/将来 |
| zola-cel(BMS-986353、CD19標的NEX-T) | 自己免疫疾患。Breakfree-1(NCT05869955、フェーズ1、推定270人)、Breakfree-SLE(NCT07015983、フェーズ2、推定89人、主要評価項目は6か月時点の薬剤なし寛解〔DORIS〕) | 開発中(フェーズ1〜2) |
| OTX-201(体内CAR-T) | 前臨床。IND申請可能化試験の段階。自己免疫疾患向け | 開発中(前臨床) |
| Prime Medicine由来の治療 | 前臨床マイルストーンは最大1.85億ドル、開発マイルストーンは最大12億ドル、販売マイルストーンは最大21億ドル。対象の標的・時期は未公表 | 未確定/将来 |
次はいずれも開示資料に記載がありません 未確定/将来。
iPS細胞由来の治療の新たな社内計画/「CD19 HD Allo CAR T」の細胞の由来/Prime Medicineとの提携の具体的な標的と臨床入りの時期/ OTX-201の臨床試験開始時期/細胞治療の人員数・専用の研究開発費。
8. この会社はiPS細胞・再生医療で何を目指しているか
会社が直接述べていない部分を含みます。一次情報から読み取れる範囲の推測として、根拠とともに示します。
| 読み取れること | 根拠となる一次情報 | 区分 |
|---|---|---|
| 細胞治療の軸足は「自家CAR-Tの適応拡大」と「自己免疫疾患への展開」にある | 10-Kが「免疫領域で細胞治療を急速に前進させる」と記載。Breyanziの適応追加が続き、zola-celの試験が複数進行中 | 推測(事実:記載と試験の存在) |
| iPS細胞由来の免疫細胞は優先順位が下がった | Century提携の終了通知(2024年12月)。Centuryの10-Qは「社内の優先順位付けの結果」と記載。BMSの10-Kにはこの件の記載がない | 推測 |
| 作り置き型は「ゲノム編集」と「体内で作る」で追う方針 | Prime Medicine(体外T細胞の編集)、Orbital(体内CAR-T)、パイプライン表の同種CAR-T | 推測 |
| 製造網を自社で持つことを重視している | 4拠点の自社製造網(ボセル、サミット、デベンス、ライデン)への継続投資、2025年にライデン完成 | 推測(事実:投資の存在) |
BMSは2022年に「iPS細胞から免疫細胞を作る」ために前払い1億ドルを払い、2024〜2025年には別の方法で同じ課題(患者ごとに作る手間とコスト)に挑む会社に資金を投じました。 Prime Medicineへの前払い5,500万ドル(ほかに出資5,500万ドル)、Orbitalの総額17億ドルです 事実。 課題は「CAR-Tを患者ごとに作らず、広く届ける」ことで共通ですが、 解き方がiPS細胞(作り置きの細胞)から、体内での作製や編集へ移ったと読めます 未確定/将来。 ただし、どの方式が実用に至るかは、いずれも臨床の結果を待つ必要があります。
9. iPS細胞・再生医療分野の提携マッピング
10. 提供している技術・製品・サービス
| 項目 | 10-Kなどの記述 |
|---|---|
| Breyanzi(lisocabtagene maraleucel) | CD19を標的とする、遺伝子改変した自家CAR-T細胞療法。大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、外套細胞リンパ腫、辺縁帯リンパ腫などが適応 |
| Abecma(idecabtagene vicleucel) | BCMAを標的とする、遺伝子改変した自家CAR-T細胞療法。再発・難治性の多発性骨髄腫が適応。2024年に帳簿価額1億2,200万ドルの減損(全額)を計上 |
| arlo-cel/zola-cel | 開発中のCAR-T(第7章) |
| 製造網 | ボセル、サミット、デベンス、ライデン+外部製造。バイオ医薬品の製造は「従来の医薬品より複雑な工程を要する」と会社が記載 |
| 導入した技術 | プライム編集(Prime Medicine)、体内CAR-Tを作るRNA医薬(Orbital) |
自家CAR-Tは、患者の血液から細胞を採り、遺伝子を入れ、増やし、凍結して届けるまで1人分ずつ工程を回します (本シリーズの技術解説「自家と同種」「CAR-T細胞」参照)。 材料面で効く点は、(1) 遺伝子を入れる材料(ウイルスベクター、または編集酵素とガイドRNA。技術解説「ウイルスベクター」「ゲノム編集」)の品質と供給、 (2) 培地・サイトカイン・活性化試薬のロット差、(3) 閉鎖系の培養装置とシングルユース資材、(4) 凍結保存液と輸送容器です。 BMSは製造を自社網で持ちつつ外部製造も併用すると書いており 事実、 材料の具体的な調達先や仕様は開示していません 未確定/将来。 一方、Orbitalが目指す体内CAR-Tは、患者ごとの培養工程そのものをなくす代わりに、RNAを細胞へ届ける運搬体(脂質ナノ粒子など)と、RNAの合成品質が主役になります。 ただし、OrbitalのRNAの運搬方式は10-Kには記載がなく、技術解説「mRNA」「脂質ナノ粒子」は一般論としての参照です。
11. この企業が抱えるリスク
| リスク | 内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 細胞治療は売上の約3.7% | 収益の大半は他の医薬品。細胞治療の成否が会社全体を左右する構造ではない(逆に、撤退も容易) | 推測 |
| 提携の打ち切り | Centuryの提携を「理由なし」で終了した実績がある。Prime Medicineの提携も、重大な契約違反などによる解約条項がある | 事実 |
| 体内CAR-Tは前臨床 | Orbitalから取得したOTX-201はIND申請可能化試験の段階。ヒトでの安全性・有効性は未確認 | 事実 |
| Abecmaの減損 | 2024年に全額減損。売上は2025年に4億2,700万ドル(前年比5%増) | 事実 |
| 製造の複雑さ | 細胞治療を含むバイオ医薬品の製造は複雑で、継続的な設備投資と規制対応が必要と会社が記載 | 事実 |
| 既存薬の特許切れ | Revlimid、Sprycel、Abraxane等は後発品の影響。会社は成長品目(Growth Portfolio)で補う構造 | 事実 |
| iPS細胞・同種の知見の薄さ | iPS細胞由来の自社プログラムは公表されていない。同種CAR-Tの由来も不明 | 推測 |
12. 用語集
- CAR-T細胞療法
- T細胞に遺伝子を入れ、がん細胞などを見分けて攻撃する受容体(CAR)を持たせた細胞療法。
- 自家(autologous)
- 患者自身の細胞を使う方式。1人ずつ製造する。
- 同種(allogeneic)
- 他人由来の細胞を使う方式。作り置きができる。
- iNK/iT細胞
- iPS細胞から作ったNK細胞/T細胞。Centuryとの提携の対象だった。
- プライム編集
- DNAの二本鎖を切らずに書き換えるゲノム編集の一種。Prime Medicineの技術。
- 体内(in vivo)CAR-T
- 体の外で細胞を加工せず、体内でT細胞にCARを持たせる方式。
- REMS
- FDAが重い副作用の恐れがある薬に課す、安全使用のための特別な管理プログラム。
- 仕掛研究開発費(IPRD)
- 買収した開発中の資産の対価。資産取得の場合は費用として計上される。
- Form 10-K/10-Q
- 米国SECに提出する年次/四半期の報告書。
AI生成による概念図13. 出典
- Bristol-Myers Squibb Form 10-K for the fiscal year ended December 31, 2025(米国SEC提出、2026年2月11日)。事業内容・パイプライン・Breyanzi/Abecmaの売上・Orbital/2seventy買収・製造網・承認・従業員。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/14272/000001427226000004/bmy-20251231.htm
- Bristol-Myers Squibb Form 10-Q for the quarter ended June 30, 2026(米国SEC提出、2026年7月30日)。2026年上半期のBreyanzi売上、日本での承認。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/14272/000001427226000020/bmy-20260630.htm
- Century Therapeutics Form 10-Q for the quarter ended June 30, 2026(米国SEC提出、2026年8月12日)。BMSとのiPS細胞由来iNK/iT細胞の共同開発契約と、その終了。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1850119/000110465926094523/ipsc-20260630x10q.htm
- Prime Medicine Form 10-K for the fiscal year ended December 31, 2025(米国SEC提出、2026年3月3日)。BMS(Juno)との研究協業・ライセンス契約の条件。 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1894562/000162828026013569/prme-20251231.htm
- ClinicalTrials.gov NCT06615479(arlo-cel、フェーズ3 QUINTESSENTIAL-2)。 https://clinicaltrials.gov/study/NCT06615479
- ClinicalTrials.gov NCT05869955(zola-cel、フェーズ1 Breakfree-1)。 https://clinicaltrials.gov/study/NCT05869955
- ClinicalTrials.gov NCT07015983(zola-cel、フェーズ2 Breakfree-SLE)。 https://clinicaltrials.gov/study/NCT07015983
- ClinicalTrials.gov NCT07573332(zola-cel〔BMS-986353〕を使う、UT Southwesternが依頼者の試験)。 https://clinicaltrials.gov/study/NCT07573332
- Bristol Myers Squibb 公式サイト(社名・ロゴの確認用)。 https://www.bms.com/
14. 主張と出典の対応表
| 本文の主張 | 区分 | 出典 |
|---|---|---|
| 正式名称、本社、上場市場、従業員約32,500人 | 事実 | 出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/14272/000001427226000004/bmy-20251231.htm |
| 総収益(2023〜2025年)、研究開発費、設備投資額 | 事実 | 出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/14272/000001427226000004/bmy-20251231.htm |
| Breyanzi・Abecmaの売上(2023〜2025年)と製品の適応 | 事実 | 出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/14272/000001427226000004/bmy-20251231.htm |
| 2026年上半期のBreyanzi売上、日本での2026年4月の適応承認 | 事実 | 出典2 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/14272/000001427226000020/bmy-20260630.htm |
| Orbital Therapeutics買収(2025年12月、17億ドル)とOTX-201(前臨床の体内CAR-T) | 事実 | 出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/14272/000001427226000004/bmy-20251231.htm |
| 2seventy bio買収(2025年5月13日、2億8,700万ドル)とAbecmaの米国全権利 | 事実 | 出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/14272/000001427226000004/bmy-20251231.htm |
| Breyanziの適応追加(欧州2025年3月・11月、米国2025年12月)、REMS撤廃(2025年6月) | 事実 | 出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/14272/000001427226000004/bmy-20251231.htm |
| 自社の細胞治療製造網(ボセル、サミット、デベンス、ライデン)、デベンスのFDA承認(2023年6月) | 事実 | 出典1 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/14272/000001427226000004/bmy-20251231.htm |
| Centuryとの共同開発契約(2022年1月7日、前払い1億ドル、出資5,000万ドル)と、2024年12月12日の終了通知・2025年3月12日の終了 | 事実 | 出典3 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1850119/000110465926094523/ipsc-20260630x10q.htm |
| Prime Medicineとの契約(2024年9月、前払い5,500万ドル、出資5,500万ドル、マイルストーン最大35億ドル超) | 事実 | 出典4 https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1894562/000162828026013569/prme-20251231.htm |
| arlo-celのフェーズ3 QUINTESSENTIAL-2(推定440人、主要評価項目、推定の主要評価完了2027年12月) | 事実 | 出典5 https://clinicaltrials.gov/study/NCT06615479 |
| zola-celのBreakfree-1、Breakfree-SLE | 事実 | 出典6・出典7 https://clinicaltrials.gov/study/NCT05869955 |
| 図1の3類型の区分 | 本稿の計算 | 本稿による整理。企業名は本シリーズで扱う企業から例示 |
| BreyanziとAbecmaの売上が総収益に占める割合(約3.7%) | 本稿の計算 | 本稿による計算((1,358+427)÷48,194)。出典1の数値から算出 |
| 大学の医師が依頼者となる試験の存在(UT Southwestern、NCT07573332) | 事実 | 出典8 https://clinicaltrials.gov/study/NCT07573332 |
| ロゴ・社名表記の確認 | 事実 | 出典9 https://www.bms.com/ |
| 細胞治療の専任人員、専用の研究開発費・設備投資額、同種CAR-Tの由来、Primeとの標的・時期 | 未確定/将来 | BMSの開示資料に記載なし。本稿では推計しない https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/14272/000001427226000004/bmy-20251231.htm |
| 細胞治療の軸足は自家CAR-Tと自己免疫疾患への展開という読み | 推測 | 10-Kの記載と試験の進行状況からの本稿の解釈 |
| iPS細胞由来の免疫細胞は優先順位が下がったという読み | 推測 | Century提携の終了からの本稿の解釈 |
| 作り置き型はゲノム編集と体内作製で追う方針という読み | 推測 | PrimeとOrbitalの取得からの本稿の解釈 |
| 製造網を自社で持つことを重視しているという読み | 推測 | 製造網への継続投資からの本稿の解釈 |
| 細胞治療は売上の約3.7%で、撤退も容易という見方、iPS細胞の知見が薄いという見方 | 推測 | 売上構成と提携の終了からの本稿の解釈 |
最終更新:2026年10月1日/Troy Technical
本稿の数値はすべて、BMS・Century Therapeutics・Prime Medicineが米国証券取引委員会(SEC)に提出した法定開示書類とClinicalTrials.govに基づきます。調査会社の推計値・報道ベースの数値は使用していません。「推測」と記した箇所は、一次情報から本稿が読み取った解釈であり、会社の公表内容ではありません。本稿は医療上の助言ではなく、特定の治療を勧めるものでも、他の治療との優劣を示すものでもありません。