東京大学、Starlight Engine、Kyoto Fusioneeringが核融合炉ダイバータ向けプラズマ研究で連携

概要
東京大学、Starlight Engine (SLE)、Kyoto Fusioneering (KF) の三者は、2030年代の核融合発電実証を目指すFASTプロジェクトの一環として、ダイバータプラズマの研究に関する共同研究契約を締結した。この研究は、核融合炉の安定稼働に不可欠な、高熱負荷条件下でのプラズマからの不純物除去と、プラズマ対向材料との相互作用の理解に焦点を当てる。東京大学の梶田教授と林助教がプラズマ計測技術とプラズマ-材料相互作用の専門知識を提供し、プラズマ曝露により表面改質された新規機能性金属・金属酸化物材料の応用研究も含まれる。
詳細

背景:核融合発電実現に向けた課題

核融合エネルギーは、持続可能でクリーンな次世代エネルギー源として世界中で研究開発が進められています。しかし、核融合炉の実用化には、炉心プラズマを安定的に維持し、その境界で発生する不純物を効率的に除去するという大きな技術的課題が存在します。特に、プラズマと直接接触する「ダイバータ」と呼ばれる部品は、極めて高い熱負荷と粒子負荷に曝されるため、その設計と材料開発は核融合発電実現の鍵を握っています。

FASTプロジェクトと共同研究の内容

東京大学、Starlight Engine株式会社(SLE)、および京都フュージョニアリング株式会社(KF)は、2030年代の核融合発電実証を目指すFAST(Fusion Advanced Studies and Technology)プロジェクトの一環として、ダイバータプラズマに関する共同研究契約を締結しました。この研究の主要な目的は、高熱負荷条件下でのプラズマからの不純物除去メカニズムを解明し、プラズマ対向材料との相互作用を深く理解することです。東京大学の梶田教授と林助教は、プラズマ計測技術とプラズマ-材料相互作用に関する専門知識を提供し、研究を主導します。

新規機能性材料の開発と展望

共同研究では、プラズマ曝露によって表面が改質された新規機能性金属および金属酸化物材料の応用研究にも注力します。これにより、極限環境下での耐久性と性能を兼ね備えたダイバータ材料の開発を目指します。この産学連携は、最適なダイバータ設計の実現と、プラズマ-材料相互作用のより深い理解を通じて、核融合エネルギー技術の進展に不可欠な貢献を果たすことが期待されています。将来的には、より安全で効率的な核融合発電所の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。

元記事: https://kyotofusioneering.com/en/news/2026/04/30/3915

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