国家戦略としての先端パッケージング推進
マレーシアは長年にわたり、半導体産業における後工程、特に組立・テスト(OSAT)分野で重要な役割を担ってきました。しかし、世界の半導体需要がAI、5G/6G、高性能コンピューティングといった高付加価値分野へとシフトする中で、より高度なパッケージング技術への対応が急務となっています。この課題に対応し、国の競争力を強化するため、マレーシア政府は「マレーシア先端パッケージングコンソーシアム(MAPC)」の設立を発表しました。これは、国内の先端パッケージング能力を2年という短期間で開発し、産業構造の転換を図ることを目指す国家戦略の一環です。
産学官連携と資金調達
MAPCは、政府と産業界が緊密に連携するモデルを採用しています。政府は研究開発助成金として9,200万リンギット(約1,950万ドル)を拠出し、これに業界からの9,300万リンギット(約1,970万ドル)が加わり、総額1億8,500万リンギット(約3,900万ドル)の資金が確保されました。この資金は、先端パッケージング技術の研究開発、人材育成、設備投資などに充てられます。コンソーシアムには、SkyeChip Bhd、Inari Technology Sdn Bhd、FusionAP Sdn Bhd、Pentamaster Instrumentation Sdn Bhd、NSW Automation Sdn Bhdという5つの国内企業が参加しており、それぞれが専門分野での貢献を通じてマレーシア全体の技術力を底上げすることが期待されています。
期待される成果と将来展望
MAPCの設立と活動は、マレーシアの半導体産業を従来のOSATサービス提供者から、より複雑で高収益な先端パッケージングソリューションの開発・提供者へと変革することを目的としています。これにより、国内のバリューチェーンにおける付加価値が向上し、新たな技術的知的財産(IP)の創出が促進されます。長期的には、この取り組みはマレーシアが世界の半導体サプライチェーンにおいて、より戦略的かつ不可欠な存在としての地位を確立する上で重要な一歩となります。また、先端技術分野における雇用創出と国内人材のスキルアップにも貢献し、持続可能な経済成長を支援すると見込まれています。
元記事: https://sme.asia/malaysia-to-build-advanced-semiconductor-packaging-in-2-years/

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