主要成果
ヘンケルは2026年6月17日、スペインの象徴的な建築物であるサグラダ・ファミリア中央塔のモジュール式建設において、同社の先進的な構造用接着剤「Loctite EA 9497」が極めて重要な役割を果たしたと発表しました。この技術は、建設プロセスを大幅に加速させながら、構造の長期的な耐久性を保証する上で決定的な要素となりました。
技術詳細
Loctite EA 9497は、エポキシ樹脂をベースとした高性能な構造用接着剤であり、特に異なる種類の材料を強固に接合する能力に優れています。サグラダ・ファミリアの中央塔建設では、プレハブ化された石材モジュールと内部の鉄骨構造を一体化させるために、24トン以上のこの接着剤が使用されました。この接着剤は、高いせん断強度と剥離強度を持ち、硬化後には非常に高い耐環境性(温度変化、湿度、紫外線など)を発揮します。これにより、石材と鉄骨が単一の構造ユニットとして機能し、荷重を均等に分散させることが可能になりました。モジュール式工法と高性能接着剤の組み合わせは、従来の石積みやモルタル接合に比べて、施工精度と工期の両面で大きな利点をもたらしました。
背景・業界文脈
サグラダ・ファミリアは、アントニ・ガウディの未完の傑作であり、彼の没後100周年に中央塔の完成を目指すという壮大なプロジェクトが進行していました。歴史的建造物の修復や完成には、伝統的な美学と現代の工学技術の融合が求められます。特に、モジュール式工法は、現場での作業量を減らし、安全性と品質を向上させる現代建築のトレンドですが、異なる材料間の信頼性高い接合が課題となります。ヘンケルのLoctite EA 9497は、この課題に対して、時間とコストの効率化を図りながら、ガウディのビジョンに忠実な構造美と、21世紀にふさわしい構造的完全性を提供しました。
今後の展望
今回のサグラダ・ファミリアでの成功事例は、高性能接着剤が建築・建設業界、特に大規模かつ複雑な構造物の建造において、どれほど革新的な役割を果たしうるかを示すものです。Loctite EA 9497のような接着技術は、従来の機械的接合や溶接に代わる、より軽量で美観に優れ、かつ耐久性の高いソリューションとして、今後の建築プロジェクトで広く採用される可能性があります。ヘンケルは、この実績を足がかりに、接着剤技術の適用範囲をさらに拡大し、持続可能で効率的な建設方法の普及に貢献していくでしょう。特に、プレハブ建築やモジュール建築の需要が高まる中で、接着剤の果たす役割はますます重要になると予想されます。
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