フレキシブルペロブスカイト太陽電池|CEA–INESが変換効率21.2%を達成

TaiyangNews フランス
概要
CEA–INESの研究者らが、PET基板上のフレキシブルペロブスカイト太陽電池で21.2%という内部変換効率の世界新記録を樹立しました。これは従来の19.2%からさらに向上したもので、反射防止コーティングの採用と電気接続の再設計によるエネルギー損失低減が主な要因です。デバイスの有効面積は0.28 cm²で、今後はセル層の最適化と耐熱性フレキシブル基板の開発に注力する方針です。
詳細

主要成果

CEA–INES(フランス原子力・代替エネルギー庁国立太陽エネルギー研究所)の研究者チームが、ポリエチレンテレフタレート(PET)基板上に作製されたフレキシブルペロブスカイト太陽電池において、内部変換効率21.2%という世界新記録を樹立しました。これは、既存のフレキシブルペロブスカイト太陽電池の効率記録を大幅に更新するものです。

技術・臨床詳細

  • 効率向上: この21.2%という効率は、CEA–INESが以前に達成した19.2%の記録からさらに2ポイント向上したものです。この進歩は、主に反射防止コーティングの導入と、電気接続部分の再設計によるエネルギー損失の最小化によって達成されました。
  • 基板材料: 柔軟性の高いPET(ポリエチレンテレフタレート)基板が使用されており、これにより曲げられる太陽電池という、多様な用途に対応できる特性が実現されています。この柔軟性は、ウェアラブルデバイス、スマートテキスタイル、建材一体型太陽電池(BIPV)などへの応用において重要です。
  • アクティブエリア: 現在のデバイスのアクティブエリアは0.28 cm²ですが、このサイズのセルで高効率を達成したことは、今後のスケールアップへの期待を高めます。

背景・業界文脈

ペロブスカイト太陽電池は、高い変換効率と低コストでの製造可能性から、次世代太陽電池として大きな注目を集めています。特にフレキシブル型は、その軽量性と多様な表面への適応性から、既存のシリコン系太陽電池では難しかったニッチな市場や新規アプリケーションを開拓する可能性を秘めています。しかし、フレキシブル基板上での高効率と長期安定性の両立は技術的な課題とされていました。CEA–INESの今回の成果は、この分野の技術的ブレークスルーを示唆するものです。

今後の展望

CEA–INESは今後、セル層のさらなる最適化と、より高い耐熱性を持つフレキシブル基板の開発に注力する方針です。これにより、より過酷な環境下での使用や、製造プロセスの柔軟性向上を目指します。この技術が商業化されれば、再生可能エネルギー市場におけるペロブスカイト太陽電池の競争力を大幅に高め、特にポータブル電源、IoTデバイス、スマートビルディングなど、フレキシブル性が求められる分野での普及を加速させるでしょう。

元記事: https://taiyangnews.info/technology/ceaines-raises-flexible-perovskite-cell-efficiency-to-212

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