TSMC、AIチップ需要でQ2利益77%増220億ドル達成、米アリゾナに1,000億ドル追加投資、CoWoS生産能力50%以上拡大へ

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概要
世界最大のファウンドリであるTSMCは、AIチップ需要の急増に牽引され、2026年第2四半期に過去最高の220億ドルの純利益を達成し、前年同期比77%増を記録しました。同社は通期売上高成長予測を40%強に引き上げ、設備投資予算も最大640億ドルに拡大しました。AIチップの供給ボトルネックを緩和するため、TSMCは米アリゾナ州にさらに1,000億ドルを投資し、台湾の嘉義サイエンスパークにはCoWoS(Chip-on-Wafer-on-Substrate)先端パッケージング工場を2ヶ所追加建設することで、2027年までにCoWoS生産能力を50%以上増加させる計画です。
詳細

主要成果

TSMCは、AIチップの旺盛な需要を背景に、2026年第2四半期に純利益220億ドルという過去最高を記録し、前年同期比77%増という驚異的な成長を達成しました。この好調な業績を受け、同社は通期売上高成長率予測を40%強に上方修正し、設備投資予算を最大640億ドルに拡大するなど、積極的な投資戦略を打ち出しています。

技術・投資詳細

  • 記録的な業績: 第2四半期の売上高は402億ドルを超え、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)部門が総収益の66%を占めるなど、AI関連チップが成長を強力に牽引しています。3nmおよび2nmプロセス技術への需要も引き続き堅調です。
  • 米国への巨額投資: TSMCは、米アリゾナ州のファウンドリ事業にさらに1,000億ドルを投資することを表明しました。これにより、米国での先端半導体製造能力が大幅に強化され、地政学的リスク分散とサプライチェーン強靭化に貢献します。
  • CoWoS生産能力の拡大: AIチップの供給ボトルネックとなっているCoWoS(Chip-on-Wafer-on-Substrate)パッケージング技術の生産能力を大幅に増強するため、台湾の嘉義サイエンスパークに先端パッケージング工場を2ヶ所(3番目と4番目の工場)追加建設します。これにより、2027年までにCoWoSの生産能力を50%以上増加させる計画で、NVIDIAなどの主要AIチップ設計者の需要に応えます。

背景・業界文脈

AIチップ市場は、生成AIの急速な普及とデータセンター需要の拡大により、未曾有の成長を遂げています。NVIDIAのようなAIチップ設計企業は、TSMCの先進的なプロセス技術とCoWoSパッケージング能力に大きく依存しており、TSMCの生産能力は事実上、世界のAI発展のペースを左右する重要な要素となっています。CoWoSの供給制約は、業界全体の課題として認識されており、TSMCの積極的な投資は、このボトルネックを解消し、AIエコシステムの成長をさらに加速させる上で極めて重要です。

今後の展望

TSMCの巨額投資と生産能力の拡大は、AIチップ市場の成長を確固たるものにし、半導体サプライチェーン全体の安定化に寄与するでしょう。特に、CoWoS技術への投資は、高度なパッケージングが不可欠となる次世代AIアクセラレータの量産を可能にし、NVIDIAを含む主要顧客の製品開発ロードマップを強力に支援します。一方で、HBM(高帯域幅メモリ)の不足など、サプライチェーンの他の部分での課題も残されており、TSMCの動向は今後もAI産業の健全な発展を測る上で注視されることになります。

元記事: https://finance.biggo.com/news/778ee837-f125-4a81-a894-d5c57fcdeb34

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