Portal Biotechnologies、Merck & Co.とAbbVieを魅了する細胞工学技術で900万ドルを調達

FirstWord HealthTech アメリカ
概要
Portal Biotechnologiesは、Merck & Co.やAbbVieなどの大手製薬企業をパートナーとして惹きつけている独自の細胞工学プラットフォームを拡大するため、900万ドルを調達しました。同社のプラットフォームは、メカノポレーション技術を用いて分子を細胞内に効率的に送達し、従来のウイルスベクター法と比較して安全性と製造効率の向上を目指しています。DARPAからの支援を受けて、ポイントオブケア細胞治療製造用のポータブルデバイス開発も進められており、細胞治療のアクセス向上とコスト削減に貢献する可能性を秘めています。
詳細

主要成果

Portal Biotechnologiesは、Merck & Co.やAbbVieといった大手製薬企業を引きつけている同社の細胞工学プラットフォームの強化と拡大のため、900万ドルの資金調達に成功しました。この資金は、同社の革新的なメカノポレーション技術を用いた細胞内分子送達の効率化、特に細胞治療の製造プロセスの改善に活用されます。

技術・臨床詳細

  • メカノポレーション技術: Portal Biotechnologiesの核となる技術は、細胞膜に物理的な圧力を加えることで一時的な微細孔を形成し、遺伝物質(mRNA、DNA)やタンパク質などの分子を細胞内に直接導入するメカノポレーションです。この方法は、ウイルスベクターを使用しないため、免疫原性や挿入変異のリスクを回避できます。
  • 効率的な分子送達: 従来の電気穿孔法や脂質ナノ粒子(LNP)を用いた送達と比較して、メカノポレーションは細胞へのダメージを最小限に抑えつつ、高い送達効率と細胞生存率を維持できる可能性があります。これにより、細胞治療製品の収率と品質が向上します。
  • ポイントオブケア製造: 同社は、米国防総省国防高等研究計画局(DARPA)の支援を受け、ポイントオブケア(PoC)細胞治療製造用のポータブルデバイスの開発を進めています。このデバイスは、病院や診療所といった医療現場で細胞治療を迅速に製造することを可能にし、物流の複雑さや製造のリードタイムを大幅に短縮します。

背景・業界文脈

細胞・遺伝子治療分野は、画期的な治療法を提供する一方で、製造コスト、複雑なサプライチェーン、治療提供までの時間といった課題に直面しています。特に、自家細胞治療の場合、患者の細胞を中央の製造施設に輸送し、処理して患者に戻すというプロセスは、時間とコストがかかり、患者アクセスを制限していました。Portal Biotechnologiesのような非ウイルス性送達技術とPoC製造アプローチは、これらの課題を克服し、細胞治療の商業的実現可能性を大幅に高める潜在力を持っています。

今後の展望

今回の900万ドルの資金調達は、Portal Biotechnologiesがその技術をさらに発展させ、Merck & Co.やAbbVieとの提携を通じて臨床応用を進めるための重要なステップとなります。特に、PoC細胞治療製造デバイスの成功は、細胞治療の提供モデルを根本的に変革し、より多くの患者が迅速かつ費用対効果の高い治療を受けられるようにする可能性があります。この技術は、細胞治療市場において、製造コストの削減とアクセスの拡大という二重のインパクトをもたらし、業界全体の成長を促進すると期待されます。

元記事: https://firstwordhealthtech.com/story/7630258

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