GemtekとNewPhotonics、レーザー内蔵の1.6T OSFPトランシーバーでハイパースケールAIデータセンターを標的

The Data Center Engineer アメリカ
概要
GemtekはNewPhotonicsと共同で、ハイパースケールAIデータセンター向けにAiPhoton 1.6T OSFPトランシーバーを発表しました。このモジュールは、NewPhotonicsのNPG10204 DR8フォトニック集積回路(PIC)と、レーザーと変調器を単一チップに統合した送信機オンチップ設計を採用しています。200G/チャネルPAM4(IMDD)を8チャネル構成でターゲットとし、低電力と信号品質の向上を重視しています。また、高集積フリップチップパッケージングにより、製造の簡素化と信頼性の高い量産を実現しています。
詳細

背景:AIデータセンターにおける帯域幅と電力効率の要求

AIワークロードの拡大に伴い、ハイパースケールデータセンターは、これまで以上に高い帯域幅と優れた電力効率を持つ光相互接続を必要としています。特に、GPUやAIアクセラレータ間の高速データ転送には、1.6T(テラビット/秒)といった超高速トランシーバーが不可欠です。従来の光モジュールでは、消費電力、スペース、製造コストが課題となり、さらなる進化が求められていました。

主要な内容:GemtekとNewPhotonicsによる1.6T OSFPトランシーバー

Gemtekは、NewPhotonicsとの提携により、AIデータセンターのこれらの課題に対応する画期的なAiPhoton 1.6T OSFPトランシーバーを発表しました。この製品は、次世代の光相互接続技術を代表するものです。

  • 送信機オンチップ設計: この1.6T OSFPトランシーバーの最大の特徴は、NewPhotonicsのNPG10204 DR8フォトニック集積回路(PIC)を採用した「送信機オンチップ」設計です。これにより、レーザーと変調器が単一のマルチチャネルモノリシックデバイスに統合されます。この統合は、以下のようなメリットをもたらします。
    • 小型化と高密度化: 複数の部品を一つのチップに集積することで、モジュール全体の小型化と高密度化を実現します。
    • 低消費電力: 部品間の電気的な経路が短縮されることで、信号損失が減少し、消費電力が削減されます。
    • 信号品質の向上: 統合により、信号の劣化やノイズが抑制され、より高品質な信号伝送が可能になります。
  • 200G/チャネルPAM4 (IMDD) アーキテクチャ: このモジュールは、1チャネルあたり200ギガビット/秒(Gbps)のPAM4(Pulse Amplitude Modulation 4-level)信号伝送を、8チャネル構成で実現します。合計で1.6T(8チャネル × 200Gbps = 1.6Tbps)のデータレートを達成します。IMDD(Intensity Modulated Direct Detection)方式を採用することで、コスト効率と実装の容易さを確保しています。
  • 高集積フリップチップパッケージング: 製造面では、高集積フリップチップパッケージング方式が採用されています。この技術は、製造工程を簡素化し、信頼性の高い大量生産を可能にすることで、市場への迅速な供給をサポートします。

影響と展望:AIインフラの高速化と効率化

GemtekとNewPhotonicsによるこの1.6T OSFPトランシーバーは、ハイパースケールAIデータセンターの未来にとって重要な意味を持ちます。レーザー内蔵の送信機オンチップ設計は、光モジュールの性能、電力効率、製造コストにおいて新たな基準を設定するものです。この技術により、AIワークロードが必要とする膨大なデータを、より高速かつ効率的に処理・転送できるようになります。これにより、AIモデルのトレーニング時間が短縮され、新しいAIアプリケーションの開発が加速されるでしょう。今後、Co-Packaged Optics(CPO)のようなさらなる統合技術への道を開く一方で、プラグ可能型モジュールとしての高い性能と実用性を両立させることで、AIインフラの進化に貢献することが期待されます。この製品は、AI時代のデータセンターの変革を牽引する主要な技術の一つとなるでしょう。

元記事: https://thedatacenterengineer.com/news/1-6t-osfp-transceiver-targets-hyperscale-ai-data-centers-with-integrated-laser/

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