Dragonfly Energy、全固体電池用乾式電極製造に関する米国・日本・欧州での特許権取得を相次いで発表

XenoSpectrum アメリカ
概要
Dragonfly Energyは、米国特許商標庁から「Powderized Solid-State Electrolyte and Electroactive Materials」に関する特許許可通知を受け、全固体電池の製造工程保護を強化しました。これは2026年6月15日の欧州特許庁、2026年4月23日の日本特許庁での関連特許取得に続くものです。同社は乾式電極製造プロセスを活用し、プロトタイプパウチセルの生産を少なくとも2027年初めまで延期しつつも、コインセルでのサイクル試験を進めています。
詳細

主要成果

Dragonfly Energyは、全固体電池の重要な製造工程である「Powderized Solid-State Electrolyte and Electroactive Materials」に関する米国特許商標庁からの許可通知を受け、同社の乾式電極製造技術の知的財産保護をさらに強化しました。この特許取得は、既に2026年6月15日に欧州特許庁から「Systems and Methods for Dry Powder Coating Layers of an Electrochemical Cell」に関する許可、そして2026年4月23日に日本特許庁から米国と同様の題名の特許が許可されたことに続くものです。

技術・臨床詳細

これらの特許は、全固体電池の性能とコスト効率を向上させる上で極めて重要な乾式電極プロセスを保護するものです。乾式電極製造は、液体溶媒を使用せずに電極を形成するため、環境負荷の低減、製造工程の簡素化、および製造コストの削減に貢献する可能性があります。Dragonfly Energyは、この乾式電極工程を用いて電極リールを製造し、現在全固体電池のコインセルでサイクル試験を実施しています。しかし、より大型のプロトタイプパウチセルの生産開始は、少なくとも2027年初めまで延期されていると、同社の2025年年次報告書で明らかにされています。

背景・業界文脈

全固体電池の量産化における大きな課題の一つは、効率的でコスト競争力のある製造技術の確立です。従来の湿式プロセスでは、有毒な溶媒の使用や乾燥工程に多大なエネルギーが必要とされ、製造コストと環境負荷が増大していました。乾式電極プロセスは、これらの課題を解決する有望なアプローチとして、バッテリー業界全体から注目されています。Dragonfly Energyが主要な市場である米国、日本、欧州で相次いで特許を取得したことは、同社の技術がグローバルな競争において優位性を持つ可能性を示唆しており、将来のライセンス収入や戦略的提携の機会を広げるものとなります。

今後の展望

主要市場における特許ポートフォリオの強化は、Dragonfly Energyが全固体電池市場で存在感を高める上で重要な戦略です。乾式電極技術は、全固体電池の量産化を加速し、最終的には電気自動車(EV)やエネルギー貯蔵システムなどのアプリケーションにおけるコスト削減と性能向上に貢献すると期待されています。プロトタイプパウチセルの生産延期は一時的な遅延かもしれませんが、コインセルでのサイクル試験の進捗は、技術開発が着実に進んでいることを示唆しています。今後の技術開発と量産化へのロードマップが注目されます。

元記事: https://xenospectrum.com/dragonfly-energy-solid-state-battery-patent-dry-electrode/

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