Century Therapeutics、1型糖尿病向けiPSC由来膵島置換療法「CNTY-813」の前臨床データを発表、免疫回避技術「Allo-Evasion™ 5.0」で全身性免疫抑制不要を目指し2026年第4四半期にIND申請

GlobeNewswire (Century Therapeutics) アメリカ
概要
Century Therapeuticsは、1型糖尿病患者を対象としたiPSC由来膵島置換療法「CNTY-813」の前臨床データが、EASD 2026およびBreakthrough T1D会議で口頭発表されると発表した。同製品は、独自の免疫回避技術「Allo-Evasion™ 5.0」を用いて設計されており、慢性的な全身性免疫抑制なしに耐久性のある生着を可能にすることを目指している。この画期的なアプローチにより、1型糖尿病の機能的治癒を実現し、患者のQOLを飛躍的に向上させる可能性を秘めており、同社は2026年第4四半期にCNTY-813のIND申請を目標としている。
詳細

主要成果

2026年7月9日、Century Therapeuticsは、1型糖尿病患者を対象とした誘導多能性幹細胞(iPSC)由来膵島置換療法「CNTY-813」の有望な前臨床データが、EASD 2026(欧州糖尿病学会)およびBreakthrough T1D®臨床・研究会議2026で口頭発表されることを発表しました。この成果は、同社の独自の免疫回避技術「Allo-Evasion™ 5.0」を基盤とし、慢性的な全身性免疫抑制剤の不要な、耐久性のある細胞生着を目指すものです。

技術・臨床詳細

CNTY-813は、遺伝子編集されたiPSCから分化誘導された膵島細胞であり、特に1型糖尿病の機能的治癒を目的としています。従来の膵島移植では、免疫拒絶を避けるために強力な免疫抑制剤の生涯にわたる服用が必須でしたが、これにより患者は感染症や他の重篤な合併症のリスクにさらされていました。Century TherapeuticsのAllo-Evasion™ 5.0技術は、これらの免疫抑制剤の必要性を排除することを目指しています。このプラットフォームは、iPSCに複数の遺伝子改変を施し、自然免疫系および適応免疫系の両方からの攻撃を回避するように設計されています。前臨床研究では、CNTY-813が免疫学的にチャレンジされた環境下でも安定して機能し、インスリンを産生し続けることが確認されており、糖尿病モデルにおいて血糖値の長期的な正常化を示唆するデータが得られています。IND申請に向けて、安全性プロファイルと製造プロセスも確立されています。

背景・業界文脈

1型糖尿病は、自己免疫反応により膵臓のインスリン産生細胞が破壊される慢性疾患であり、インスリン注射による血糖管理が不可欠です。しかし、インスリン注射だけでは完全な血糖コントロールは難しく、合併症のリスクが依然として高いです。iPSC由来膵島細胞移植は、失われたインスリン産生細胞を補充することで、疾患の根本的な解決を目指すアプローチとして大きな期待が寄せられています。特に、免疫回避技術の統合は、オフザシェルフ型(同種異系)細胞療法の実現を可能にし、より広範な患者に治療を提供できる道を開くため、医療経済的にも大きな影響が予想されます。

今後の展望

Century Therapeuticsは、2026年第4四半期にCNTY-813のIND申請を目標としており、これによりヒトでの臨床試験が開始される予定です。この前臨床データの発表とIND申請の目標は、1型糖尿病治療の分野における画期的な進展であり、免疫抑制剤なしでの機能的治癒という究極の目標に一歩近づくものです。臨床試験での成功は、1型糖尿病患者の生活を根本的に改善し、再生医療分野全体に大きな影響を与えることが期待されます。Allo-Evasion™ 5.0プラットフォームは、CNTY-813だけでなく、他の同種異系細胞療法製品の開発にも応用される可能性があります。

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