日産、Gelion、オックスフォード大学がEV向け次世代全固体リチウム硫黄電池開発で協業開始

Electrek 日本
概要
日産は、Gelionおよびオックスフォード大学と3年間の共同研究プロジェクト「CoRe-SoLiS」を立ち上げ、電気自動車(EV)向けの次世代全固体リチウム硫黄電池の開発を開始しました。この協業は、Gelionのナノカプセル化硫黄正極技術と日産の固体電池専門知識、オックスフォード大学の高度な負極材料開発を統合します。目標は、高エネルギー密度、耐久性、安全性、急速充電能力を持ち、中国製バッテリーにコストで対抗できるEV用バッテリーパックを2028年までに市場投入することです。
詳細

主要成果

日産は、バッテリー技術企業のGelionおよびオックスフォード大学と共同で、電気自動車(EV)向けの次世代全固体リチウム硫黄電池の開発プロジェクト「CoRe-SoLiS」を立ち上げました。この3年間の協業は、高性能、高安全性、そして低コストを実現する画期的なEV用バッテリーの実現を目指し、2028年には中国製バッテリーにコストで対抗できる最初のEVを発売する目標を掲げています。

技術・臨床詳細

「CoRe-SoLiS」プロジェクトは、各パートナーの強みを結集します。具体的には、Gelionの革新的なナノカプセル化硫黄(NES™)正極活物質技術が、リチウム硫黄電池のエネルギー密度向上と安定性に貢献します。日産は、2025年1月に開設したEV向け全固体バッテリー生産ラインで培った固体電池開発の専門知識と量産化ノウハウを提供します。さらに、オックスフォード大学は、負極材料に関する最先端の研究とセル統合技術でプロジェクトを支援します。この組み合わせにより、高エネルギー密度、優れた耐久性、内因的な安全性、そして急速充電能力を兼ね備えたバッテリーパックの開発を目指します。

背景・業界文脈

電気自動車市場における競争が激化する中で、バッテリーの性能とコストは自動車メーカーの競争力を左右する重要な要素です。特に全固体電池は、従来の液体電解質リチウムイオン電池に比べてエネルギー密度と安全性の点で優位性を持つため、次世代EVバッテリーの最有力候補とされています。日産は早くから全固体電池開発に注力しており、今回の国際的な産学連携は、技術開発を加速し、グローバル市場での競争力を確保するための戦略的な動きと位置付けられます。中国のバッテリーメーカーが市場で優位性を確立している現状に対し、コスト競争力を持つ全固体電池の開発は、日産にとって非常に重要です。

今後の展望

本プロジェクトが成功すれば、日産は2028年までに全固体電池を搭載したEVを市場に投入し、中国製バッテリーとコスト面で対抗できる基盤を確立することが期待されます。これは、日産のEV戦略における重要なマイルストーンとなるだけでなく、EV市場全体の技術革新と普及を後押しする可能性があります。協業による相乗効果が最大限に発揮され、安全性と性能を両立した次世代バッテリーの実用化が待たれます。

元記事: https://electrek.co/2026/06/04/nissan-solid-state-ev-battery-project-aims-for-cheaper-than-china/

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