全固体電池のProLogiumがSPAC合併でNASDAQ上場へ、フランスにギガファクトリー計画

electrek 台湾
概要
全固体電池メーカーのProLogiumが、SPAC(特別買収目的会社)との合併を通じてNasdaqに上場する計画を発表しました。評価額は約38億ドルとされ、調達資金は第4世代超流動性無機全固体電池の量産拡大と、フランス・ダンケルクの新ギガファクトリー建設に充てられます。このギガファクトリーはフランス政府から最大14億ユーロの補助金を受け、2029年第2四半期に量産開始を目指します。同社の最新電池は360 Wh/kgを達成し、UL Solutionsにより熱暴走リスクがないと検証されています。
詳細

全固体電池メーカーの株式公開と資金調達

全固体電池技術のパイオニアである台湾のProLogium Technologyは、SPAC(特別買収目的会社)であるTranslational Development Acquisition Corp.との合併により、米国のNasdaq市場に上場する計画を公表しました。この取引により、ProLogiumの評価額は約38億ドルと見積もられており、次世代バッテリー技術への市場の高い期待を反映しています。今回調達される資金は、同社の主要な技術革新である第4世代の超流動性無機全固体電池の量産能力を大幅に拡大するために投入される予定です。

欧州における大規模生産拠点の計画

ProLogiumは、世界的な生産能力を増強するため、フランスのダンケルクに新たなギガファクトリーを建設する大規模な計画も同時に発表しました。この戦略的な投資は、フランス政府から最大14億ユーロの補助金を受けることで強力に支援されており、欧州におけるEVバッテリーのサプライチェーン強化に貢献すると期待されています。ギガファクトリーは2026年末までに建設を開始し、2029年第2四半期には量産と出荷を開始する見込みです。この欧州拠点は、主要自動車メーカーへの供給を視野に入れ、グローバルな展開を加速させる上で重要な役割を担います。

技術革新と安全性へのコミットメント

ProLogiumの最新の全固体電池は、360 Wh/kgという高エネルギー密度を達成しており、これは既存のリチウムイオン電池を上回る性能です。特に注目すべきは、同社の電池がセラミックセパレーターと不燃性電解質を採用している点です。これにより、熱暴走のリスクが事実上排除され、UL Solutions ARCによってその安全性が検証されています。この高い安全性と性能の組み合わせは、電気自動車だけでなく、航空宇宙や定置型エネルギー貯蔵システムなど、幅広い用途での採用を促進すると期待されます。ProLogiumの上場と大規模投資は、全固体電池技術が実用化フェーズへと移行しつつあることを明確に示しています。

元記事: https://electrek.co/2026/05/27/another-solid-state-ev-battery-maker-going-public/

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