ユニパー、英国ハンバーのグリーン水素プラント建設に認可取得:720MWブルー水素計画は中止

概要
ユニパーは、英国北東部のキリングホルム発電所近郊に建設予定の「Humber H2ub Green」グリーン水素生産施設の都市計画許可を取得しました。この120MWプラントは、ITMパワー製20MW電解槽6基を使用し、日量約48トンのグリーン水素を生産する計画です。生産された水素は、フィリップス66リミテッドのハンバー製油所に供給され、工業用加熱炉の燃料ガスの一部を代替することで、製油所のスコープ1排出量削減に貢献します。本プロジェクトは英国政府のHydrogen Allocation Round 2(HAR2)で財政支援の候補に選定されていますが、ユニパーはより大規模な720MWのブルー水素プロジェクト「Humber H2ub Blue」を中止する決定を下しました。
詳細

ユニパーのグリーン水素プロジェクトが前進

エネルギー企業ユニパーは、英国北東部のキリングホルム発電所近隣に位置する「Humber H2ub Green」グリーン水素生産施設に対し、都市計画許可を確保しました。この施設は120メガワット(MW)規模のプラントとして計画されており、英国のサプライヤーであるITMパワー製の20MW電解槽6基を採用する予定です。これにより、日量約48トンのグリーン水素を生産する能力を持つことになります。生産された水素は、フィリップス66リミテッドのハンバー製油所に供給されることが決定しており、製油所の工業用加熱炉で使用される燃料ガスの一部を代替することで、フィリップス66のスコープ1排出量削減目標の達成に貢献することが期待されています。このプロジェクトは、英国政府の水素配分ラウンド2(HAR2)において、財政支援の候補としてショートリストに選定されており、国の脱炭素化戦略におけるその重要性が認識されています。

ブルー水素プロジェクトの中止と政策転換

「Humber H2ub Green」プロジェクトが進展する一方で、ユニパーは同サイトで計画されていた、より大規模な720MWの「Humber H2ub Blue」ブルー水素プロジェクトの中止を決定しました。このブルー水素プロジェクトは、天然ガスから水素を製造し、排出される二酸化炭素を回収・貯蔵(CCS)する技術を用いる計画でした。この決定は、低炭素水素生産戦略における優先順位の変化を示唆しており、市場や政策環境がグリーン水素(再生可能エネルギー由来)へと傾斜している現状を反映している可能性があります。英国政府は、2030年までに10GWの低炭素水素生産能力達成という野心的な目標を掲げており、その実現に向けてさらなるHAR3およびHAR4の資金調達ラウンドを計画しています。

英国の水素戦略と将来への影響

ユニパーのグリーン水素プロジェクトは、英国の広範な水素戦略において重要な役割を担います。製油所のような産業拠点でのグリーン水素利用は、脱炭素化が困難な部門(ハード・トゥ・アベート・セクター)における排出量削減の実現可能性を示し、他の産業への波及効果をもたらす可能性があります。また、このプロジェクトは、将来的にさらに200MW以上の拡張可能性を秘めており、地域における水素供給ハブとしての潜在力も有しています。英国が掲げる低炭素水素生産目標の達成には、このような大規模なグリーン水素プロジェクトの成功が不可欠であり、ユニパーの取り組みは、英国のエネルギー転換と持続可能な未来への貢献において、具体的な一歩を示すものと言えるでしょう。

元記事: https://www.industrialinfo.com/iirenergy/industry-news/article/green-light-for-humber-green-hydrogen-plant-in-uk–357164

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