CATL、2026年末までにナトリウムイオン電池搭載EVを2万台展開、定置用ESSでHyperStrongと60GWh提携、低温性能と100GWh生産能力を計画

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概要
CATLは2026年末までに、最大2万台の電気自動車(EV)に自社製ナトリウムイオン電池を搭載する計画を発表した。同社の第2世代ナトリウムイオン電池「Naxtra」はエネルギー密度175Wh/kgを誇り、-40℃でも強力な性能を発揮し、プレコンディショニング不要で極寒地域での市場を開拓する。また、定置型エネルギー貯蔵システム(ESS)向けにHyperStrong社と60GWhの提携を結んだほか、今後3~5年で年間100GWhのナトリウムイオン電池生産能力を目指す。
詳細

主要成果

中国の電池大手CATLは、2026年末までに同社製ナトリウムイオン電池を搭載した電気自動車(EV)を1万〜2万台展開する目標を掲げた。これは、ナトリウムイオン電池がニッチな技術から主流市場へと移行する重要なマイルストーンとなる。

技術・ビジネス詳細

CATLの最高製造責任者である倪軍氏がこの計画を明らかにした。同社は2026年4月に発表した第2世代ナトリウムイオン電池「Naxtra」の量産を年内に開始する予定だ。Naxtra電池は、最大175 Wh/kgという高いエネルギー密度を達成し、特に注目すべきは-40℃の極低温環境下でも強力な性能を発揮し、プレコンディショニングを不要とする点である。これにより、これまで電池性能が課題となっていた寒冷地市場でのEV展開を加速させる。さらに、CATLは定置型エネルギー貯蔵システム(ESS)分野でも大きな進展を見せており、HyperStrong社と60 GWhという記録的な規模のナトリウム電池供給パートナーシップを締結した。同社の創業者兼CEOである曽毓群氏(Robin Zeng)は、今後3~5年以内にナトリウムイオン電池の年間生産能力を100 GWhにまで拡大する意向を示し、リチウム依存からの脱却におけるナトリウムイオン電池の戦略的重要性を強調している。また、CATLは世界初のフィールドテスト済みナトリウムイオンESSである「Tener Sodium Energy Storage System」も発表している。

背景・業界文脈

リチウムイオン電池の原材料価格の変動やサプライチェーンの不安定性が続く中、ナトリウムイオン電池は低コストで豊富な資源を活用できる次世代技術として注目されている。CATLは、既にナトリウムイオン電池を電気自動車に投入するパイオニア的存在であり、今回の発表は、その技術が単なる研究段階から量産と大規模展開の段階へと移行していることを明確に示している。特に、極低温性能の克服は、寒冷地市場においてナトリウムイオン電池の適用範囲を大きく広げるものであり、競争優位性を確立する上で極めて重要である。定置型ESS分野での大規模提携も、再生可能エネルギーの導入拡大に伴うグリッド安定化の需要に応えるものとして、業界に大きな影響を与えるだろう。

今後の展望

CATLの積極的な展開計画は、世界の電池市場におけるナトリウムイオン電池のプレゼンスを大幅に高めることになる。EVおよびESS市場での本格的な普及が進めば、リチウムイオン電池とのデュアルケミストリー市場が形成され、消費者はより多様な選択肢を得られるようになる。年間100 GWhの生産能力目標は、同社がナトリウムイオン電池を長期的な成長戦略の柱と位置付けていることを示しており、今後、他の主要電池メーカーも追随する形で、ナトリウムイオン電池の開発・量産競争が激化する可能性が高い。これにより、電池技術の多様化とエネルギー移行の加速が期待される。

元記事: https://www.electrive.com/2026/06/26/catl-targets-up-to-20000-vehicles-with-sodium-ion-batteries/

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