主要成果
レゾナック・ホールディングスは、AIアプリケーションに用いられる2.5D半導体パッケージ向け液状封止材に関する同社の特許(特許第7687499号)が、日本特許庁の審判により有効性が維持されたことを発表しました。この特許維持は、高性能半導体パッケージの信頼性向上に不可欠な同社の技術的優位性を確固たるものにします。
技術・臨床詳細
この液状封止材は、特に2.5D半導体パッケージにおいて、異なる種類の材料(例えば、シリコンチップ、インターポーザ、基板など)が熱サイクル中に異なる熱膨張を示すことで発生する応力やクラックの問題を解決するために開発されました。レゾナックは、特定の樹脂組成と添加剤の種類および配合比を最適化することで、封止材の熱膨張係数と弾性率を厳密に制御できる技術を確立しました。この制御された特性により、封止材はパッケージ全体の応力集中を緩和し、AIチップなどの高発熱・高負荷環境下での長期的な信頼性と耐久性を大幅に向上させることが可能です。
背景・業界文脈
AIや高性能コンピューティング(HPC)の進化は、半導体パッケージにこれまで以上の高密度集積と高放熱性能を要求しています。2.5Dパッケージングは、複数のチップを並列に配置し、インターポーザを介して高密度に接続する技術であり、従来の2Dパッケージと比較して性能向上に貢献します。しかし、異種材料の組み合わせによる熱機械的信頼性の確保が最大の課題でした。レゾナックの液状封止材は、この課題を解決する重要なキーマテリアルとして、半導体業界から高い評価を受けています。
今後の展望
今回の特許維持決定は、レゾナックがAI半導体市場における主要な材料サプライヤーとしての地位をさらに強化するものです。同社の液状封止材は、次世代のAIアクセラレータ、GPU、CPUといった高性能半導体デバイスの量産と普及に不可欠な技術であり、データセンター、自動運転、5G/6G通信など、様々な最先端技術の発展を支えることになります。今後も、レゾナックは封止材技術のさらなる革新を通じて、半導体業界の持続的な成長とデジタル社会の進歩に貢献していくでしょう。
元記事: https://www.resonac.com/news/2026/06/17/3865.html
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