H-Power、アンモニア分解装置製バイオ由来グリーン水素5,000kgをProtiumに販売する契約を締結

chemXplore イギリス
概要
H-Powerは、同社のパイロットアンモニア分解装置で生産されたバイオアンモニア由来の燃料電池グレードグリーン水素5,000kgをProtiumに販売する契約を締結しました。この水素はISO 14687グレードD、純度99.97%と認証されており、英国南東部および全土で地域的な流通能力を拡大するため「仮想デポ」が設置されます。H-Powerの分散型ポータブル分解装置HY5は、2026年末までに商業利用可能となり、1日あたり最大500kgの水素を生産可能です。
詳細

主要成果

H-Powerは、同社のパイロットアンモニア分解装置から供給されるバイオアンモニア由来の燃料電池グレードのグリーン水素5,000kgを、英国のグリーン水素ソリューション企業Protiumに販売する契約を締結しました。この供給される水素は、ISO 14687グレードD基準を満たす純度99.97%と認証されており、自動車用途を含む燃料電池技術への直接利用が可能です。この契約は、英国における分散型グリーン水素供給ネットワークの確立に向けた重要な一歩であり、H-Powerの革新的なアンモニア分解技術の商業化を加速させます。

技術・臨床詳細

H-Powerの技術は、アンモニア(NH3)を高温で触媒分解することで、水素(H2)と窒素(N2)を生成するものです。このプロセスは、液体アンモニアの貯蔵・輸送が容易であるという利点を活かし、需要地で水素をオンデマンドで供給することを可能にします。同社の分散型ポータブル分解装置「HY5」は、2026年末までに商業利用可能となる予定で、1日あたり最大500kgの水素を生産できます。この容量は、中規模の燃料電池自動車フリートや定置型電源の需要を満たすのに十分です。Protiumは、この水素を利用して英国南東部およびその他の地域で「仮想デポ」を確立し、地域的な水素流通能力を拡張します。これにより、従来の集中型水素生産・流通モデルと比較して、サプライチェーンの柔軟性とコスト効率が向上します。

背景・業界文脈

英国は、2050年までのネットゼロ排出目標達成に向けて、水素経済の構築に積極的に取り組んでいます。しかし、水素の貯蔵・輸送インフラはまだ発展途上にあり、特に分散型かつ高純度の水素供給は大きな課題でした。アンモニアは、液体として効率的に輸送・貯蔵できるため、水素キャリアとして大きな注目を集めています。バイオアンモニアを原料とすることで、生産プロセス全体での炭素排出量をさらに削減し、真のグリーン水素サプライチェーンを構築できます。H-PowerとProtiumの提携は、このような課題に対する実践的なソリューションを提供し、英国の水素インフラの発展を加速させるものです。

今後の展望

この契約は、アンモニア分解技術がグリーン水素供給において実現可能な商業的経路であることを実証するものです。H-PowerのHY5分解装置が商業化されることで、英国全土、さらには国際的にも、オンサイトでの水素生産と供給の柔軟性が大幅に向上するでしょう。研究者やエンジニアにとっては、アンモニア分解触媒の効率向上やシステム統合の最適化に関する研究がさらに推進される機会となります。投資家にとっては、成長する分散型水素供給市場、特にアンモニアをキャリアとするソリューションへの魅力的な投資機会が創出されます。これにより、燃料電池自動車や産業用途における水素利用が促進され、「だからこそ」英国の脱炭素化目標達成に向けた現実的な道筋がより明確になるでしょう。

元記事: https://www.chemxplore.com/news/h-power-signs-deal-to-sell-5000-kg-green-hydrogen-from-cracked-ammonia-to-protium-141696

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