アボット、グルコースとケトンのデュアル測定センサーでCEマーク取得

MedTech Dive アメリカ
概要
アボット社は、グルコースとケトンの両方を同時に測定できる世界初のデュアルアナライトセンサー「Libre Duo」および「Libre Duo 10 Day」システムで欧州のCEマークを取得しました。この技術は、糖尿病患者が血糖値を管理し、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)の警告サインであるケトンレベルの上昇を早期に検出するのに役立ちます。アボットは、今年後半に一部の欧州諸国で本システムの発売を予定しています。
詳細

背景:糖尿病管理の進化と未解決の課題

糖尿病管理において、連続血糖モニタリング(CGM)システムは大きな進歩をもたらしました。しかし、血糖値だけでは、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)のような急性合併症のリスクを完全に評価することはできませんでした。DKAは、インスリン欠乏により体内でケトン体が過剰に生成されることで発症する重篤な状態であり、特に1型糖尿病患者にとって命にかかわる可能性があります。従来のケトン測定は、血液検査や尿検査で行われるため、リアルタイムの連続的なモニタリングが困難でした。このギャップを埋めるべく、アボットはグルコースとケトンの両方を同時に測定できる技術の開発に注力してきました。

世界初のデュアルアナライトセンサー「Libre Duo」

アボット社が今回欧州のCEマークを取得した「Libre Duo」および「Libre Duo 10 Day」システムは、グルコースとケトンの両方を1分間隔で継続的に測定できる世界初のウェアラブル生体センサーです。このセンサーは、皮膚に装着するだけで、間質液中のグルコース濃度とケトン体濃度をリアルタイムで提供します。特に、ポンプの故障、インスリン投与の中断、あるいは激しい運動や疾患ストレス時など、血糖値だけではDKAリスクを評価しにくい状況で、ケトン体上昇を早期に検知できることは、患者と医療従事者にとって非常に価値のある情報となります。Libre Duoは最長15日間、Libre Duo 10 Dayは最長10日間装着が可能です。

臨床的意義と今後の展望

「Libre Duo」システムの導入は、糖尿病管理に新たな局面をもたらします。リアルタイムのケトン体情報により、患者はDKAのリスクを早期に認識し、医療介入を迅速に受けることができます。これは、重篤な合併症の予防だけでなく、入院の必要性を減らし、糖尿病患者の生活の質を向上させる上で重要な意味を持ちます。アボットは、今年後半に一部の欧州諸国でこのシステムを発売する予定であり、米国FDAによる承認審査も進行中です。競合他社もケトンモニタリング市場への参入を模索する中、アボットのこの動きは、糖尿病ケアの未来におけるケトン体モニタリングの重要性を確立する大きな一歩となるでしょう。

元記事: https://www.medtechdive.com/news/abbott-ce-mark-libre-duo-glucose-ketone-sensor/717460/

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