主要成果
Master Bondは、ポリイミド材料の優れた特性を最大限に活かすため、ポリイミドプラスチック同士およびポリイミドと異種基材との接着に特化した高性能エポキシ接着剤システムを提供しています。これらの接着剤は、ポリイミドの卓越した熱安定性、高強度、低アウトガス特性、および優れた電気的/熱的絶縁性を補完するように設計されています。特に、単一成分で熱硬化型のNASA低アウトガス承認済みSupreme 10HTや、二成分で室温硬化可能な生体適合性EP21LVMEDなど、半導体、航空宇宙、医療分野の厳しい要件に対応する製品が揃っています。
技術・製品詳細
ポリイミドは、その非常に高い熱安定性(連続使用温度240℃以上、短時間で400℃超)、優れた機械的強度、耐薬品性、耐放射線性から、多くの高性能アプリケーションで選ばれる材料です。Master Bondは、このようなポリイミドの特性を損なうことなく、強力で信頼性の高い接着を実現する以下のようなエポキシ接着剤を提供しています。
- Supreme 10HT: 単一成分の熱硬化型エポキシで、NASAの低アウトガス仕様(ASTM E595)に適合しています。これは、真空環境や密閉された電子機器において、揮発性成分による汚染(アウトガス)を最小限に抑える必要がある場合に不可欠です。ポリイミドの耐熱性と組み合わせることで、高温環境下での安定した接着を実現します。
- EP21LVMED: 二成分の室温硬化型エポキシで、生体適合性(ISO 10993-5細胞毒性、USP Class VI要件に適合)が特徴です。医療用電子機器や体内に埋め込む可能性のあるデバイスの組み立てにおいて、ポリイミド部品の接着に安全かつ信頼性の高いソリューションを提供します。低い粘度を持ち、狭い隙間への浸透性にも優れます。
- その他の製品群: 高い剥離強度、耐衝撃性、耐薬品性、または特定の電気的特性(導電性または絶縁性)を必要とするアプリケーション向けに、さらに多様なエポキシグレードが用意されています。これらは、ポリイミドの特性に合わせて最適化されており、広範な動作温度範囲での信頼性を確保します。
これらの接着剤は、ポリイミドフィルム、シート、成形部品など、様々な形態のポリイミド材料を効果的に接着できます。また、アルミニウム、ステンレス鋼、セラミックス、ガラスなどの異種基材との接着にも優れています。
背景・業界文脈
ポリイミドは、航空宇宙、防衛、医療、半導体、高性能電子機器といった産業において、その優れた性能から「スーパーエンジニアリングプラスチック」として不可欠な材料です。フレキシブルプリント基板(FPC)、高温モーター絶縁、医療用カテーテル、半導体パッケージングなどに広く使用されています。しかし、これらの複雑なアセンブリでは、ポリイミド部品同士や他の材料との強固で信頼性の高い接着が常に課題となります。特に、高温環境、真空環境、または生体接触が想定されるアプリケーションでは、接着剤自体が極めて厳しい性能要件を満たす必要があります。Master Bondの専門知識は、これらの特定のニーズに応える形で製品を開発することで、業界の技術革新を支えています。
今後の展望
ポリイミド接着剤市場は、今後も電子機器の小型化、高温化、医療機器の進化、そして航空宇宙分野での新素材導入に伴い、成長を続けると予測されます。Master Bondのような高性能接着剤サプライヤーは、より高度な機能性(例:より高い熱サイクル耐性、柔軟性、導電性パターン形成)を持つポリイミド接着ソリューションの開発に注力していくでしょう。特に、異種材料接合における熱応力管理、高速硬化、そして環境規制に適合する製品開発が今後の研究開発の主要な焦点となると考えられます。これにより、ポリイミドが使用される分野における製品設計の自由度と信頼性がさらに向上するでしょう。
元記事: https://www.masterbond.com/applications/bonding-polyimide
毎週の技術動向レポートを無料でお届け
各分野の分析レポートを読む価値があるかどうか一目で判断できるインフォグラフィックをメールで受け取れます。
📢 メールマガジンに無料登録(週刊・技術動向レポート)
ご登録いただくと、Troy-Technical から週刊で技術動向レポート(メールマガジン)をお届けします。
- 取得したメールアドレス・選択分野は配信目的にのみ使用します。
- 第三者へ提供することはありません。
- 配信はいつでも解除できます(各メール下部のリンクから)。
詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
登録は1分・いつでも解除できます

コメント